シロナガス/星景と科学本のブログ

受信者としてのサイエンスブログ。星景写真、スタータイムラプスと、ポピュラーサイエンス/サイエンスノンフィクション(一般向け科学書)の書評。

書評

【書評】日本の星名事典

星に名前をつけるという行為は、古今東西、人類の文化の中に深く根を張っている。この地球にまったく星が見えないという土地はない。 星の名には人が、自然と、そして人と関わり合いながら紡いできた暮らしのありようが刻まれている。星の名を知るということ…

星景サルベージその45 「おかえり、人類。」

うーむ。 災害列島・日本。本当に災害が続きますね。今度は、北海道で強い地震。道内全域で停電という未曽有の事態です。お亡くなりになった方々に心からの哀悼の意を表します。 本当に、この多発するありとあらゆる種類の災害へ、どう対応していくのか、日…

2018年下鴨納涼古本まつりにて

というわけで。 前回の記事でも書いたように、この間、京都へ行ってまいりました。 夏の京都は暑かった。 高知も南国土佐といわれるだけあって暑いとは思うんですけど、京都、さすがは盆地というべきか、何か質の違う暑さですね。 そして、夏の京都といえば…

【書評】時空のさざなみ 重力波天文学の夜明け

GW150914。 史上初めて、直接とらえられた重力波は、その歴史的・物理学的な重要性に比して、あまりに記号的な名称を与えられている。 2015年9月14日、アメリカのLIGO(レーザー干渉計型重力波天文台)が、かすかな時空のゆがみを検出して、新しい天文学の…

【書評】宇宙に命はあるのか 人類が旅した 一千億分の八

宇宙に生命を探すことは、人類のはてなき夢である。 この夢を現実にするために人類が歩んできた宇宙探査の歴史を、著者独自の視点で振り返り、未来を展望する。 この本は、NASAのJPL(ジェット推進研究所)で、火星ローバーの開発に携わるという、宇宙探査の…

【書評】偉大なる宇宙の物語 なぜ私たちはここにいるのか

「この世界はいかにして在るのか」。 この根源的な問いの答えを人類は探し求めてきた。 そして、たどり着いたひとつの到達点が素粒子物理学の「標準模型」という理論だ。 本書は、この「標準模型」がどのような道のりをたどって作り上げられたのか、物理学の…

【書評】科学者18人にお尋ねします。宇宙には誰かいますか?

地球外に生命を探す「アストロバイオロジー」(宇宙生物学)の分野が、今、盛り上がっている(ような気がする)。 本書は、そのアストロバイオロジーにかかわる研究者18人に、1、研究内容について、2、「生命の定義」について、3、地球生命はどこから来た…

2017年下鴨納涼古本まつり

このブログは、一応、星景と科学本のブログということになっていて、サイエンスノンフィクション(ポピュラーサイエンス)の書評をのせなければならないことになっているのだが…! 全然、書いてないんですよね、書評。 困った。 読んでないわけではない。ち…

【書評】冥王星を殺したのは私です

優れたサイエンスノンフィクションというのはどんなものか。 もちろん、いくつも条件はあると思うのだが、…、ひとつは、ある分野の科学の知見について、わかりやすく的確にかかれていること。二つめは、それを進める科学者の姿が見えること―できれば生き生き…

書評を書かなすぎ問題

さて。このブログは一応、星景写真と科学本のブログと銘打っていて、書評を書かねばならないのだが、最近、サボりすぎて書評を書かなすぎなので、ツイッターで本の感想をつぶやいたのを備忘録として張り付けておきたい。 そして、ちゃんとこの中からいくつか…

【書評】野尻抱影 星は周る

本書は、星の和名の収集で名高い「星の文人」野尻抱影の随筆集である。 今は亡き(準惑星となった)プルートに和名「冥王星」と名付けたのも著者とのこと。 星の情景の表現が非常に豊かで、詩情深い。 野尻抱影 星は周る (STANDARD BOOKS) [ 野尻抱影 ]ジ…

【書評】小石、地球の来歴を語る

ウェールズ地方の小石を拾い上げ、小石に記された地球の歴史をひも解いていく。 地球の歴史を語る本は数あれど、「ひとつの小石」から描き出される地球全史は、なかなかにユニークで興味深い。 著者のヤン・ザラシーヴィッチは、地質学と古生物学を専門にす…

【書評】進化の謎を数学で解く

ダーウィンが示した自然淘汰の考え方。 生物は世代を超えながらわずかに変異をしつつ、環境適応に有利な変異を得た個体は生き残り、そうでないものは淘汰されていく。これが進化だ。 では、環境に適応する「最適者」はどうして生まれるのか。 それは「種の起…

【書評】ブラックホール・膨張宇宙・重力波 一般相対性理論の100年と展開

アルベルト・アインシュタインが、重力の理論である一般相対性理論を発表したのが1915年。本書は、100年を節目に、宇宙論の発展や観測に大きな影響を与えてきたこの理論の歴史を振り返りながら、近未来を予測する。相対性理論の残した最大の宿題、重…

【書評】数学で生命の謎を解く

数学。 様々な科学的分野で応用され、特に物理学とはその進歩を一体のものとしてきた。物理学と数学は「共生進化」してきたといっても過言ではない。 一方で、生物学が扱う生命現象は、数学とはなじまない、と長い間、思われてきた。本作では、生物学の研究…

2016年天文現象と科学本読みの抱負的な

というわけで、あけましておめでとうございます。 とはいっても、すでに1月も10日が過ぎました。 年間三大流星群のひとつ、しぶんぎ座流星群が1月4日にピークを迎えましたが、なんと風邪で寝込んでたっていうね。 すでに今年の流星撮影のチャンスをがっつ…

【書評】21世紀に読む「種の起原」

本書は、ダーウィン著「種の起源」の解説本だ。 なるほど、一言でいってしまえば、それはそうなのだが、解説本という言葉の響きが含む軽めのニュアンスからは、良い意味で裏切られる本格的な進化論=ダーウィニズムの総論といえる。 とにかく、重厚。軽めの…

まず雲を知る

いやあ。 曇ります。おうし座流星群のピークである今日も曇り。 と思って、先に今日の明け方がチャンスかなと思っていってきたんですが、そこも曇り。 とりあえず、散歩がてら朝焼けを撮って帰ってきました。 ◆朝焼け 高知市筆山公園からの朝焼け。夜が明け…

【書評】野生動物撮影ガイドブック 機材選びから撮影テクニック、動物の探し方まで

表紙のかわいらしいイイズナ(これは本文を読んで知ったのだが)の写真にひかれて読んでみた野生動物撮影ガイドブック。 ガイドブックと銘打たれているが、中身は超実践的。 むしろ、著者の撮影紀行としての側面も面白い一冊。 野生動物撮影ガイドブック 機…

【書評】ジュラ紀の生物 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))

ジュラ紀。 たしかに、一番有名な地質年代だろうと思う。 なんとなく、恐竜の時代という印象がある。もちろん、恐竜の時代にも違いないのだが、本書を見ると、哺乳類を含むそれ以外の生物もかなり多様に進化していたようだ。 ジュラ紀の生物 (生物ミステリ…

【書評】愛しのブロントサウルス 最新科学で生まれ変わる恐竜たち

科学的知見というのは、どの分野でもそうだと思うが、絶えず新しい発見によって書き直されながら、日々、磨かれている。磨きあげらた新たな知見は、それまでのものとは大きく姿をかえてしまう(それこそ、革命的に)ということはよくあることだ。 本書は、そん…

【書評】消えゆくY染色体と男たちの運命 オトコの生物学

Y染色体。 哺乳類の性決定に重要な役割を果たす遺伝子であり、父系からのみ受け継がれ、これを受け継いだ者はオスになる。 この重要な遺伝子が、時とともに小さくなり退化しつつある、という。 果たして、Y染色体とオトコはどうなってしまうのか? 消えゆくY…

【書評】遺伝子の川

まず、本題に関係ないんですが、京都水族館で撮影したものをいくつか。 サメ。(メモがまったくないので本当にサメかわからない)被写体ぶれした。ISOをもっとあげておけば…後悔(わなわな。 エイ。かわいい。 ケープペンギン。水浴びをしていました。 イルカの…

【書評】ジャスト・ベイビー 赤ちゃんが教えてくれる善悪の起源

なぜ、サイエンスライトを読むのか、理由は人それぞれあるのかもしれないが、多くの人が納得する理由のひとつは、自らの認識を広げたいからだ、もっと平たく言えば知らないことを知りたいからだといえるのではないだろうか。 そういう意味でこの本は、その欲…

【書評】カタツムリの謎 日本になんと800種!

梅雨の季節、カタツムリを見る機会が多いが、実は、彼らは身近にいながら謎の残る生物なのだという。 カタツムリの謎 日本になんと800種!コンクリートをかじって栄養補 [ 野島智司 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 絵本・児童書・図鑑 > その他ショップ: …

【書評】偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか

科学とは、何だろう?と考えたときに、「科学の無限の可能性」などといった言葉に象徴されるように、一般的にその「万能性」がもてはやされる場合がある。 しかし、科学の本質がどこにあるかは、おそらく逆から見たほうがよいだろう。つまり、科学は、それ自…

【書評】犬が私たちをパートナーに選んだわけ

人類の歴史に寄り添い、パートナーとしてともに歩んできた「犬」たち。 本書は、犬の起源や、犬たちの認知能力の研究、また、現在における動物愛護運動まで、犬にまつわる話題を幅広く取り上げる。 犬が私たちをパートナーに選んだわけ 最新の犬研究からわか…

【書評】海の極限生物

熱泉が吹き上げる深海から、氷点下の極域の海洋まで、また、百年を超えて生きる海洋生物や、その圧倒的増殖力で海の覇者ともいえる微生物など、極限環境で生きる生物種の生態をつぶさに紹介する。 私が、今年に入って読んだサイエンスライトの中でも、ベスト…

【書評】宇宙の謎に挑むブレーンワールド

【100円クーポン配布中!】宇宙の謎に挑むブレーンワールド/白水徹也ジャンル: 本・雑誌・コミック > 科学・医学・技術 > 地学・天文学ショップ: bookfan 1号店 楽天市場店価格: 1,512円 超ひも理論(調弦理論)の予測する宇宙モデル=ブレーンワールド仮説…

【書評】エディアカラ紀・カンブリア紀の生物

エディアカラ紀・カンブリア紀の生物 (生物ミステリーPRO) [ 土屋健 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 科学・医学・技術 > 生物学ショップ: 楽天ブックス価格: 2,894円 4億8500万年以前。 カンブリア紀とそれをさらにさかのぼるエディアカラ紀(5億…