シロナガス/星景写真と科学本のブログ

受信者としてのサイエンスブログ。「暮らしの中の星空」をテーマにした高知県内の星景写真、スタータイムラプスと、ポピュラーサイエンス/サイエンスノンフィクション(一般向け科学書)の書評。PENTAXで撮影しています。

書評

星景サルベージその70 星々の航路〈RE-EDITION〉

というわけで。 前回の記事で、お話した通り、とりあえずもう一度サルベージです。 一年間、準備してきた県展が選外でしてね。 うん。 まあ、それ自体はしょうがないのですが、なかなか、やはり受け止めるにはある程度の時間が必要でした。やはり、このため…

銀河の外れの町で

うむ。 平日、天気がよさそうだったの撮影に行ってきた一枚をアップ。この日は、平日ということを…忘れたわけでもないのに、実にナチュラルに全力で夜中まで、撮り切ってしまった、という。 しかし、また、台風が来て、天気が長期で崩れそうですね。平日行っ…

【書評】進化の法則は北極のサメが知っていた

法則。 生物学において、法則と呼べるものはほとんどない、と著者は指摘する。 著者は生態学者として、北極のニシオンデンザメ、南極のアデリーペンギン、オーストラリアのホオジロザメなど、世界各地で野生動物に小型の計測計を取り付けるバイオロギングと…

【書評】「盛り」の誕生

日本の女の子の間に、発生した「盛り」という行為。 プリクラやアプリなどで目を大きく加工した写真、多くの人が見たことがあるだろう「盛り」。 本書では、「盛り」を 一九九〇年代半ば以降のデジタルテクノロジーの発展により出現した「バーチャル空間」に…

レンズを見比べて星像の基準を知る

さて。梅雨になる前に撮らないといけないと思いつつ、今は、月が大きい。 ホタルと星を今年も狙わないといけない。昨日、(軽くのつもりだったのに全然軽くない)偵察に行ってきたところホタル飛び始めていますね。 うーむ。まあ、とりあえず、一枚、さそり…

【書評】ヒトはなぜ宇宙に魅かれるのか

「天からの文を読み解く」との副題がつけられた本書は、最も古い学問のひとつとしての「天文学」が、その長い歴史の中でヒトをどう変え、そしてどう変えようとしているのかを、わかりやすく解き明かす。 天文学の歴史を踏まえつつ、最新の宇宙探査や開発の発…

宙に散る花(兼【書評】ファースト・マン 上/下)

うーむ。 よしよし。 一日、一日と2/22が近づいてくる。 静かにカウントダウンだな。 というわけで、通常更新です。今回は書評も兼ねています。 宙に散る花 PENTAX KP レンズ smc DA 35mm 焦点距離35mm ISO2500 SS20秒 F2.4 アストロトレーサー使用 2019.2.1…

【書評】世界を変えた50人の女性科学者たち

ホモ・サピエンスとしての人類の歴史は、科学の歴史であるといっても過言ではない。この世界をよりよく理解しようという渇望にもにた欲求が、歴史を前へ前へと進めてきた。 その科学の世界から、女性が排除されていた時代というのは、それほど昔のことではな…

【書評】太陽系外惑星に生命を探せ

先日、オーテピアに入っている高知みらい科学館にて、理論物理学者の観山正見さん(元国立天文台台長)を招いて「宇宙に生命をさがす」と題したサイエンスカフェが開かれました。 このエントリーの表題の本は、観山さんが、2002年に書いたもので、その時点で…

【書評】日本の星名事典

星に名前をつけるという行為は、古今東西、人類の文化の中に深く根を張っている。この地球にまったく星が見えないという土地はない。 星の名には人が、自然と、そして人と関わり合いながら紡いできた暮らしのありようが刻まれている。星の名を知るということ…

星景サルベージその45 「おかえり、人類。」

うーむ。 災害列島・日本。本当に災害が続きますね。今度は、北海道で強い地震。道内全域で停電という未曽有の事態です。お亡くなりになった方々に心からの哀悼の意を表します。 本当に、この多発するありとあらゆる種類の災害へ、どう対応していくのか、日…

2018年下鴨納涼古本まつりにて

というわけで。 前回の記事でも書いたように、この間、京都へ行ってまいりました。 夏の京都は暑かった。 高知も南国土佐といわれるだけあって暑いとは思うんですけど、京都、さすがは盆地というべきか、何か質の違う暑さですね。 そして、夏の京都といえば…

【書評】時空のさざなみ 重力波天文学の夜明け

GW150914。 史上初めて、直接とらえられた重力波は、その歴史的・物理学的な重要性に比して、あまりに記号的な名称を与えられている。 2015年9月14日、アメリカのLIGO(レーザー干渉計型重力波天文台)が、かすかな時空のゆがみを検出して、新しい天文学の…

【書評】宇宙に命はあるのか 人類が旅した 一千億分の八

宇宙に生命を探すことは、人類のはてなき夢である。 この夢を現実にするために人類が歩んできた宇宙探査の歴史を、著者独自の視点で振り返り、未来を展望する。 この本は、NASAのJPL(ジェット推進研究所)で、火星ローバーの開発に携わるという、宇宙探査の…

【書評】偉大なる宇宙の物語 なぜ私たちはここにいるのか

「この世界はいかにして在るのか」。 この根源的な問いの答えを人類は探し求めてきた。 そして、たどり着いたひとつの到達点が素粒子物理学の「標準模型」という理論だ。 本書は、この「標準模型」がどのような道のりをたどって作り上げられたのか、物理学の…

【書評】科学者18人にお尋ねします。宇宙には誰かいますか?

地球外に生命を探す「アストロバイオロジー」(宇宙生物学)の分野が、今、盛り上がっている(ような気がする)。 本書は、そのアストロバイオロジーにかかわる研究者18人に、1、研究内容について、2、「生命の定義」について、3、地球生命はどこから来た…

2017年下鴨納涼古本まつり

このブログは、一応、星景と科学本のブログということになっていて、サイエンスノンフィクション(ポピュラーサイエンス)の書評をのせなければならないことになっているのだが…! 全然、書いてないんですよね、書評。 困った。 読んでないわけではない。ち…

【書評】冥王星を殺したのは私です

優れたサイエンスノンフィクションというのはどんなものか。 もちろん、いくつも条件はあると思うのだが、…、ひとつは、ある分野の科学の知見について、わかりやすく的確にかかれていること。二つめは、それを進める科学者の姿が見えること―できれば生き生き…

書評を書かなすぎ問題

さて。このブログは一応、星景写真と科学本のブログと銘打っていて、書評を書かねばならないのだが、最近、サボりすぎて書評を書かなすぎなので、ツイッターで本の感想をつぶやいたのを備忘録として張り付けておきたい。 そして、ちゃんとこの中からいくつか…

【書評】野尻抱影 星は周る

本書は、星の和名の収集で名高い「星の文人」野尻抱影の随筆集である。 今は亡き(準惑星となった)プルートに和名「冥王星」と名付けたのも著者とのこと。 星の情景の表現が非常に豊かで、詩情深い。 野尻抱影 星は周る (STANDARD BOOKS) [ 野尻抱影 ]ジ…

【書評】小石、地球の来歴を語る

ウェールズ地方の小石を拾い上げ、小石に記された地球の歴史をひも解いていく。 地球の歴史を語る本は数あれど、「ひとつの小石」から描き出される地球全史は、なかなかにユニークで興味深い。 著者のヤン・ザラシーヴィッチは、地質学と古生物学を専門にす…

【書評】進化の謎を数学で解く

ダーウィンが示した自然淘汰の考え方。 生物は世代を超えながらわずかに変異をしつつ、環境適応に有利な変異を得た個体は生き残り、そうでないものは淘汰されていく。これが進化だ。 では、環境に適応する「最適者」はどうして生まれるのか。 それは「種の起…

【書評】ブラックホール・膨張宇宙・重力波 一般相対性理論の100年と展開

アルベルト・アインシュタインが、重力の理論である一般相対性理論を発表したのが1915年。本書は、100年を節目に、宇宙論の発展や観測に大きな影響を与えてきたこの理論の歴史を振り返りながら、近未来を予測する。相対性理論の残した最大の宿題、重…

【書評】数学で生命の謎を解く

数学。 様々な科学的分野で応用され、特に物理学とはその進歩を一体のものとしてきた。物理学と数学は「共生進化」してきたといっても過言ではない。 一方で、生物学が扱う生命現象は、数学とはなじまない、と長い間、思われてきた。本作では、生物学の研究…

2016年天文現象と科学本読みの抱負的な

というわけで、あけましておめでとうございます。 とはいっても、すでに1月も10日が過ぎました。 年間三大流星群のひとつ、しぶんぎ座流星群が1月4日にピークを迎えましたが、なんと風邪で寝込んでたっていうね。 すでに今年の流星撮影のチャンスをがっつ…

【書評】21世紀に読む「種の起原」

本書は、ダーウィン著「種の起源」の解説本だ。 なるほど、一言でいってしまえば、それはそうなのだが、解説本という言葉の響きが含む軽めのニュアンスからは、良い意味で裏切られる本格的な進化論=ダーウィニズムの総論といえる。 とにかく、重厚。軽めの…

まず雲を知る

いやあ。 曇ります。おうし座流星群のピークである今日も曇り。 と思って、先に今日の明け方がチャンスかなと思っていってきたんですが、そこも曇り。 とりあえず、散歩がてら朝焼けを撮って帰ってきました。 ◆朝焼け 高知市筆山公園からの朝焼け。夜が明け…

【書評】野生動物撮影ガイドブック 機材選びから撮影テクニック、動物の探し方まで

表紙のかわいらしいイイズナ(これは本文を読んで知ったのだが)の写真にひかれて読んでみた野生動物撮影ガイドブック。 ガイドブックと銘打たれているが、中身は超実践的。 むしろ、著者の撮影紀行としての側面も面白い一冊。 野生動物撮影ガイドブック 機…

【書評】ジュラ紀の生物 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))

ジュラ紀。 たしかに、一番有名な地質年代だろうと思う。 なんとなく、恐竜の時代という印象がある。もちろん、恐竜の時代にも違いないのだが、本書を見ると、哺乳類を含むそれ以外の生物もかなり多様に進化していたようだ。 ジュラ紀の生物 (生物ミステリ…

【書評】愛しのブロントサウルス 最新科学で生まれ変わる恐竜たち

科学的知見というのは、どの分野でもそうだと思うが、絶えず新しい発見によって書き直されながら、日々、磨かれている。磨きあげらた新たな知見は、それまでのものとは大きく姿をかえてしまう(それこそ、革命的に)ということはよくあることだ。 本書は、そん…