シロナガス/星景写真と科学本のブログ

受信者としてのサイエンスブログ。「暮らしの中の星空」をテーマにした高知県内の星景写真、スタータイムラプスと、ポピュラーサイエンス/サイエンスノンフィクション(一般向け科学書)の書評。PENTAXで撮影しています。

高知県内34市町村星景行脚・現在の到達状況

うむうむ。

というわけで、これまで、私は、高知県内の星景を撮りためてきたのですが、34市町村ある高知県自治体。

さて、私の星景行脚は、どこまで行ったのか…??

 

まだ全部は行ってないですが、まとめてみたいと思います。

  

星景到達市町村

市部

では、まずは市から。

 

1、高知市

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高知市は、大変、撮影回数が多いです。特に、移動距離が短いので、夕方や朝焼けに間に合うということでそういう写真が多いですね。

鏡川と絡めたものが、多いです。

上記は鏡川河畔での、月と金星。そしてツツジ

高知市公式ホームページ

 

2、室戸市

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高知県東部、室戸岬で有名な、室戸市

ここの星空はとにかくすごい。

まさに満天の星。

何度か行ってますが、ジオパークがあるように、岩の景観に特徴があり、岩と星を撮らせたら、土佐清水市の竜串と双璧をなす名スポットですね。

室戸市 ホームページ

 

3、安芸市

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高知市から、東へ1時間弱といったところでしょうか。安芸市

何度か、色々なシチュエーションで行っています。

上のものは柱時計と、火星。

古い建物と星が絡むと、長いスパンの時間を感じさせて良いかと思います。

安芸市公式ホームページ

 

4、南国市

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高知市の東隣に位置する、南国市。なんこくと読みます。

ここからは、前浜地区に残る、第二次大戦中の遺構、掩体壕をチョイス。

軍用飛行機を隠すという目的で作られたコンクリート製の壕です。田園風景の中に点在していて、現在、史跡として保存されています。

土佐の玄関というのは、なるほど、空港があるからか。空港の光跡星景とかもよいかも。

南国市公式ホームページ::::土佐のまほろば/土佐の玄関交流都市::::

 

5、土佐市

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土佐市。ここは私の行きつけの海岸があるので、かなり枚数も多い。

仁淀川の河口なども、土佐市に含まれますし、早咲き遅咲きヒマワリなど、季節ごとに何度も行っています。

ここでは、銀河の中心部をチョイス。

PENTAXのとっておきphotoに使ってもらった写真ですね。

条件があえば、銀河の照り返しで海が明るくなる。

アクセスが良く重宝します。

 ようこそ!土佐市公式ホームページへ

 

6、須崎市

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須崎市も複雑な海岸線があり、内海、外洋と景観に事欠きません。

こちらは、岩場の海岸を月が照らす一枚。

釣りスポットでもあり、この写真よく見ると右下に釣り人がいます。

最初見つけたとき人がいるのでびっくりしました。

どうやって降りるんだろう。不明。

須崎市ホームページ

 

7、宿毛市

県西部の宿毛市、ここで初の未踏。市では唯一?

ダルマ夕日が有名で、良い風景ありそうですが、調べてみないといけません。

1/34。 

宿毛市

 

8、土佐清水市

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県西部、四国最南端の地。土佐清水市

ここの星空もなかなかです。

写真スポットとして有名な足摺岬も含むので、そこそこの回数をいっています。

足摺岬でもよかったんですが、別の砂浜をチョイス。

火星ぽく現像して遊んだものですね。

土佐清水市

 

9、四万十市

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県西部、四万十市。ここへは、高知市から大体2時間。

西部を撮影するときの拠点になります(まあ、実家があるだけですけど)。

写真は、四万十市…というより合併前の中村かな、中村出身者の原風景、赤鉄橋。

ここはいずれもう一度、11-18mmで撮りたいなあ。

四万十川の河口部があることで、有名ではある。

四万十市の北西部の西土佐地域には、天文台もありますね。

四万十市 公式ホームページ

 

10、香南市

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県東部、香南市高知市からは30~40分ほどで到達できるのでアクセスは良い。

これはヒトツバタゴの木(通称ナンジャモンジャ)。

これ、もう一度いきたいのだが、時期を外してなかなかいけません。

いつ咲くのか。

そういうのをデータ蓄積していくのも、大事ですね。

香南市公式ウェブサイト

 

11、香美市

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こちらは香美市香南市のちょっと北側になります。津波の心配がないことや高知市からのアクセスが良いので、最近、こちらに引っ越す人が多いらしい。

しかし、香美市も非常に広い。桜の名所も随所にあるので、まだまだ、撮りに行きたいところです。

香美市公式ホームページ トップページ

 

町村部

12、東洋町

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ここから、町村部。

これは徳島と接する東の端、東洋町。

ここの星空は、なにかもう、やばい。

とんでもない星空でした。隠れた星景スポットだと思います。

しかし、すこぶるアクセスが悪いので、本当は室戸市あたりに泊まって撮影に行くといろいろ撮れるのかもしれない。

室戸からまだ数十キロ走らないといけない…あの感じは一度体験してみてください。でも、星空は期待を裏切らないと思います。

東洋町ホームページ

 

13、奈半利町

ここで2つ目の未踏。実は、ここから下を見たらわかるように、この県東部の町村部が、まとまっていけていない。

ひとつずつの町の魅力を掘り返して、ロケハンしていかねば。 

2/34。

奈半利町役場

 

14、田野町

田野町。四国一面積が小さい。だいたい高知市から1時間30分くらい? 

ここまでいったら室戸へ行きたくなってしまうのが、この辺の自治体を撮れてない一つの要因な気はする。ダルマ夕日などが有名、ということは、西に沈む色々な星が撮れるはず。

3/34。

高知県田野町 | 四国一面積が小さくて四国一魅力的な町

 

15、安田町

安田町。こちらも未踏。川、山、海とそろっているので、良いの撮れると思うのだが。

4/34

安田町役場 | 自然体で暮らすいなか

 

16、北川村

北川村。モネの庭で有名。アクセスがなかなか厳しいので、先日お隣馬路に行ったときに寄ってきたらよいようなものだが、ここらへんを一晩で二つこなすと、多分、その晩には帰ってこられない。朝日を浴びて灰になるパターン(ヴァンパイア感)。

5/34

 高知県北川村 公式ウェブサイト|高知県ゆず王国の北川村

 

17、馬路村

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馬路村。北川村と同じく、県東部の内陸部というアクセスの大変さを誇る。

この前、意を決していってきました。紅葉を撮りたかったのだが、まだ、もう少しでした。完全に想定以上の遠さでした。しかし、なんとかまた行きたい。

魚梁瀬杉が有名で、道すがらみるに、非常に杉が立派。あれ、星景で撮れないかなぁ。

馬路村役場 行政ホームページ

 

18、芸西村

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芸西村。ここには天文台があります、伝説のコメットハンター関勉さんが観測に使用。多分。

観望会などをやっているので、一度行ってみたいのですが、機会がないままです。

こちらは、浜の防風林で撮影。松の木ですね。

昼間いったら、白浜青松で風光明媚なはず。

アクセスは比較的良いです。高知市から1時間くらいで行けるかな?

芸西村ホームページ

 

19、本山町

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高知市の北にあたる嶺北地域。本山町。

高知市から山越えもできるが、大豊町まで高速でいっておいて、西へ走った方が、楽だし早い。

棚田の風景など良いところが多いですね。

桜やシャクナゲの名所もあり、星景に昇華したいところ。

本山町 公式ウェブサイト:水と緑、花と文化のまち トップページ

 

20、大豊町

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高知市の北側、嶺北町村のひとつ、大豊町。高速が通っているのでアクセスがよさそうに見えるのですが、実は広大で、撮影スポットまでの下道移動は大変。ただ、ここも棚田の風景は代えがたい。

まだまだ、ロケハンしがいがある町ですね。山の風景を撮りたいならここが良い気はする。

大豊町|おいでよ!おおとよ

 

21、土佐町

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土佐町。こちらも嶺北町村。

ここも棚田が非常に良い。まだまだスポット開拓できてないですが、上の写真とかもなかなかお気に入り。早明浦ダムもある。そこも撮らねば。紅葉なども良いですよね。

本山町の西隣で、ここも、高速で大豊町から東に走った方がアクセスは良い。

高知市の山越えの道は、過酷。

高知県 土佐町公式ホームページ

 

22、大川村

未踏。土佐町のお隣。

離島を除けば、全国一人口が少ない。

ここで、星空案内人の講座が開かれているので、実は、星押し出ししてるのかもしれない。

ひとつ、撮りにいかねばならないと思うのですが、まずはロケハンですね。

大川村公式ウェブサイト

 

23、いの町

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高知市のお隣、いの町。ここも合併で非常に大きな面積になっています。

仁淀川が流れて、撮影スポットは多いように思いますが、あまり開拓できていないか。

上の写真も11-18mmで取り直すと、また良い感じになりそうですが。

ただ、これは10-18mmの画角の広さあってこそかも。

いの町役場

 

24、仁淀川町

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仁淀川町。うむ、アクセスはなかなか大変ですが、内陸に入っていて近くに大きな市もないので、星の状態はすこぶるよい。

渓谷が多く、紅葉の名所。

今がちょうどシーズンなんですがね、今年は忙しくて、いけないかなあ。いきたいなあ。うーん。

仁淀川町|〜高知と松山の中間地点〜

 

25、中土佐町

ええ。中土佐町。ここ行ってないのか。魚がおいしいことで有名。

そういえば、いつも通過するばかりで撮ってないのか。 

6/34。

中土佐町ホームページ

 

26、佐川町

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酒蔵の歴史的な街並みが美しい、佐川町。これはサムヤンのレンズで撮ったものですね、11-18mmの超広角でまた撮りたい。行かねば。

牧野富太郎ゆかりの牧野公園などもあり、桜の季節も良い。

いろいろ撮影スポットがあり、アクセスも比較的良いので、面白いかもしれません。

佐川町公式ホームページ ポータル

 

27、越知町

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越知町。なんといってもコスモス。秋のコスモス祭りも大変な人出でした。昼間行ったら渋滞で、2時間かかったけど、夜走るなら40分とアクセスよし。沈下橋なども良い風景がありますね。

トップページ│越知町公式ホームページ

 

28、梼原町

ここからまた未踏自治体がつづく。梼原かあ。雲の上の町というキャッチフレーズ。

雲海?

何か目標を決めていかねばならないですね。

7/34。

雲の上の町 ゆすはら ─高知県梼原町─

 

29、日高村

ここは意外。撮ってない?本当に?というくらい意外。

アクセスは非常に良い、トマトがおいしい。

え?行ってない?うーん。

撮りにいかねば。

8/34。

日高村公式ホームページ|総合TOP

 

30、津野町

未踏か。そうだと思った。

いや、ここは有名星空スポット、四国カルストがあるんですよ。

そして、私の有名スポット食わず嫌いが発動して行っていない(笑)

えー、まあ、一度はいかないとなあぁ、さすがに。

という。

行かねば!

9/34。

津野町 | 高知県津野町の公式ホームページです。イベント情報、町の概要、くらしの情報、観光情報などを紹介しています。

 

31、四万十町

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四万十町。ここも高速道路が通っていてアクセスはよい。

星空も良い感じです。

海から山まで非常にひろい自治体なので、もう少しロケハンして掘り返したい。

いくつか撮りたいものであるのだが、…。

四万十町役場 - 山・川・海 自然が 人が元気です

 

32、大月町

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県の最も西の自治体。星空はなかなか暗く最高。柏島が有名撮影スポットなのですが、夜は意外に電灯が多く苦戦した思い出。

ハーフND、なんかほしいですね。

またいってみたい。

大月町

 

33、三原村

県西部、幡多の範囲になるかな三原村。ああ、行ってないのか。えーそうか。

ここは四季折々の花が咲く公園があるんですよね、よく地元紙に出ています。

行かねば。

10/34。

高知県三原村公式ホームページ

 

34、黒潮町

逆に行ってない?盲点。通過は何度もしている。えー、行ってないのか。

ここも、松林と砂浜がきれいなので、まずはそこかな。

ロケハンしてみなければ。逆に行ってなかったか…。

11/34。

黒潮町公式ホームページ

 

結果 

というわけで、未踏自治体は、11/34、約1/3が行けていないようですね。

それにしても、とにかく高知は自然が豊かなので風景には事欠かない。

一生かかっても撮り切れないでしょうが、色々撮っていきたいですね。

いつか、全自治体制覇を成し遂げたいですね。

 

ではまた。

(なかなか時間かかった、この記事…)

 

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星景サルベージその75 夜に手向ける花

うむ、この忙しいのに、秋が深まっていきます。焦る。

 

焦った私は、先日紅葉を求めて、一路、馬路村へと行ってみたのですが、もみじはまだ紅葉していませんでした。結構(というか完全に想定外な)時間がかかったのだが…。

まあ、しかし、ひとつ、県内星景撮影未踏自治体が埋まったので、良し。

帰り着いたら明け方5時でしたが…(笑)

 

今度、あといくつ未踏自治体があるのか、記事にしようと思います。

県内34市町村。山側がかなり残っていると思いますね…。半分はクリアしているでしょうか。高知は森林率84%、山が深いのです…。

 

ということで、サルベージ。

今回は、高知市土佐山で開かれている、彼岸花フォトコンテストで入選を頂いた一枚です。ありがとうございます。

 

夜に手向ける花

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PENTAX KP レンズ DA 10-17mm FISH-EYE 焦点距離10mm

ISO3200 SS90秒 F6.3 パンフォーカス星景

2019.9.25 高知県高知市にて

 

朝を迎える薄明の時間帯、メインの被写体として星を撮る私にとっては、夜の終わりを意識する時間です。

まだ、朝焼けの来る前のこの冷え冷えとした薄明が、私は非常に好きな時間帯ではあるのですが、同時に、死や終わりを連想する時間でもあります。

そして、新しい一日が始まり、死は生に、終わりは再生にラディカルに転換されていきます。私はそれをこちらの夜の側から眺めているのが、好きなようです。思うに、メインの被写体が星なのも、この夜への強い親近感が根底にあるということのようです。

 

その死と生の交錯する薄明の時間を、写真という手段をもって、凝固させて取り出した一枚で、お気に入りです。完成度云々は置いておいて、テーマを体現できたという意味で、今のところ、今年一のお気に入りかもしれません。

 

この薄明への私の感情は、戦前のドイツ生まれの批評家ベンヤミンが、その批評を通して、がれきを積み重ねながら破壊の中を進む今――「進歩」という幻想の中に囚われた繰り返す今を、革命的な目覚めの中で乗り越えようとしたことにも、通ずるような気がしています。なので、この一年を通してベンヤミン関連の本を色々読んでいますが、読めば読むほど、親近感を感じます。

 

この写真、記録は5時9分とあります。

星景的には、この時期、オリオンをこの位置(ほぼ南中)にしようと思ったら、薄明の時間を狙うしかなかったのですが、雲が来たり、車が来たりして、10分程度の星が残る薄明の時間に、3枚撮れたんですが、2枚はイメージ通りにしあがりませんでした。難しい。

ISO6400に上げて、半分の露光時間にしたらもう少しアストロトレーサーブレが抑えられたのかもしれませんが、ノイズがどうだったろう…。

試す時間がありませんでした。一期一会。

 

表彰式

10日に、オーベルジュ土佐山でフォトコンの表彰式があり、いってきました。

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実は、このフォトコン今年で3回目なんですが、なんとか3回連続で入選をいただいていて、非常にありがたいです。何とか続けていきたいところですが、来年も出すのは出したいです。入選するかはわからないですけどね。

 

その主催者あいさつで、フォトコンも含めた「彼岸花感謝祭」というイベントの名称について説明をされていたのですが、戦時中の食糧難に彼岸花の球根を食べる目的で、植え、それによって命がつながれた。その感謝の気持ちで感謝祭という名前にしたということでした。

球根を水にさらすことで、毒を抜いて、食用にしたようですね。(※なので毒があるので食べない方が良いです。お気を付けください。)

 

一般的に、彼岸花は「死」を連想させますが、こういう形で「生」を担っていたんですね。

それも何か示唆的だなと思い、生者が死者に贈るという意味で、「手向ける」という語で改めてそのお話を受けて、タイトルをつけなおしました。ツイッターで出した時よりもさらに短く改題。

 

オーベルジュ土佐山のロビーで11月いっぱいは展示されているようですので、ぜひ。

データ提出だったんですが、きれいにプリントしていただいてました。

www.orienthotel.jp

オーベルジュは、お風呂だけ入ることも可能ので、秋の行楽と合わせてどうぞ。 

 

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オーベルジュ横のとんとんのお店の…豚?いのしし?オブジェ。

 

ではまた。

 

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第三の撮影法・20分長秒露光についての覚書

うむうむ。

忙しいです。

 

まあ、さておき。忙しさはどうにもならないのでおいておこう。

今日は、私の星景撮影第三の撮影法、20分長秒露光についての覚書を書いておきたいと思います。

 

20分長秒露光

とりあえず、長秒2枚と、普通の1枚。

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離14mm

ISO100 SS1200秒 F2.8 

2019.11.1 高知県須崎市にて

(14mm、フルフレーム換算で21mmの画角で、オリオンにフォーカスしています)

 

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離11mm

ISO100 SS1200秒 F4 

2019.11.1 高知県須崎市にて

(こちらは、11mmめいっぱいの広角、星の軌跡が離れていくように見えます。なお、これ撮影して気づいたんですが、これ23:59と記録があって、なるほど、シャッター開始した時間が記録されるんですね、終わった時ではないようです。)

 

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離11mm

ISO4000 SS30秒 F4 

2019.11.1 高知県須崎市にて

(こちらが上のを撮影する直前に構図確認も含め撮った奴)

 

というわけで、長秒露光。

私は20分=1200秒で撮ることにしているわけですが、これは、外付けタイマー等なしに、KP本体で露光できる最長タイマー時間が20分なのが、大きな理由です。

ですが、20分間、星を流すと意外に長く描写されるので、まあ良いかな、と。

 

この20分長秒露光を私の第三の撮影法に位置付けたい、と。

いや、これまでもちょくちょく撮ってきたんですが、意識化するためにもブログでまとめておこうかと思い至りました。

 

なぜ、第三なのかというと、すでに二つの撮影法を使っているからなのですが…。

1つ目は、「ほぼ固定撮影」。

これは、アストロトレーサーを使い、固定撮影に近い秒数の露光をすることで、地上部のブレを抑えながら、星追尾させるという撮り方です。なので完全には固定撮影ではない「ほぼ固定撮影」。基本的にこれが、一番撮影枚数としては多い、基本技になります。

shironagassu.hatenablog.com

 

2つ目は、近景から遠景までピントを出す「パンフォーカス星景」ですね。

これは、DA10-17mmフィッシュアイズームを使い、過焦点距離でピントを出すことで、例えば近景の花から、星までピントを合わすという手法ですね。使える場面が限られるため、撮影枚数こそ少ないものの、独特の写真が撮れるので、撮れるときは結構頑張って使っています。

shironagassu.hatenablog.com

 

これらに続く第三の撮影法として、20分長秒露光を位置付けたい。 

 

撮り方

撮り方は、難しいものではなく、私は、ISO4000、露光時間30秒をカメラに記憶させて、基本の露出としているので、これで、適正な明るさに撮れるなら、そのままISO100にして、露光時間を40倍すれば、1200秒。つまり20分になるわけですね。

 

もちろん、最初の4000、30秒では明るくなりすぎる場面もままあるので、その時は計算しなおさないといけなかったり、場合によって、NDフィルターなどで露光を調整しないといけないんですが、まあ、そこは応用編です。

 

基本は、30秒、ISO4000で撮ってみて、どうかと。いけそうなら、そのまま20分長秒露光に移行できます。

上に出した2枚目の長秒露光は、左の遠くに街灯があって、その部分がF2.8では明るくなりすぎたので、F2.8→F4まで1段分絞って、露光を1/2にしています。

基本的にF値で調整すれば計算は楽ですね。

 

撮り方まとめ。

ISO4000、30秒で撮影して明るさを見る。

良ければ、そのまま40倍して、ISO100、1200秒。これが基本です。

そして。

ローパスセレクターTYPE2をON。(星のモアレを抑える)

アストロトレーサーはOFF。

 

長秒露光と比較明合成

同じように、星を流す撮影方法に、比較明合成という手法があります。

これは、インターバル撮影したものを、カメラ内なり、後処理なりで比較明、つまり明るい部分を重ねて合成することで、星が動いている様子を描写するものです。

長秒露光による撮影と同じように星が流れて似たような写真になります。

 

では、どこが違うのか、と。

 

長秒露光の特徴

1、ISOを下げられるので、ノイズが低減する。

長秒露光するということは、必然的にISOを下げるということなので、特に前景のノイズ感が低下し、ディテールが向上します。おそらくは階調も最大限になっているはず。KPは、ISO100が最低ISOなので、これ以上の画質向上は望めないですね。なかなかいい描写になります。これだけでも使う理由がある。

 

2、星の軌跡がつながる

比較明合成で星を撮ると、インターバルの間は露光をしないので、どうしても星の軌跡につなぎ目がうまれます。(後処理で消すことも可能ではありますし、プリントにすると途切れは出てこないとか問題ない場合も多いですが)

長秒露光なら、ずっとシャッターは開きっぱなしなので、間違いなく星の軌跡はつながっています。

付随してというか、付随する部分なのかどうか、星の色も良く出る…気がします。

 

3、多少の雲がある場合も使える

あまりに大量に雲がある場合は、使えないのは、比較明も長秒露光も同じですが、長秒露光だとある程度雲が流れるくらいならば、合成とは違い、なめらかに雲が描写されるので、使えるという点はメリットです。多少の雲ならば長秒露光は使える。

ふわっとした感じに仕上がり、なかなか得難い描写になります。

雲×長秒露光は、ねらい目です。

 

4、星がおとなしめに描写される

これは、場合によって、良し悪しですが、比較明に比べて、長秒露光の方が、星がおとなしめに描写されます。それを上品ととるか、地味ととるかは、人それぞれだと思いますが。私は、嫌いではありません。

 

5、ホットピクセルが良く出る

さすがに1200秒も、センサーに露光させ続けると、赤や青、緑のホットピクセルが無数に出てきます。最後の仕上がりに直結するので、ここは、手作業で、ひとつひとつ手摘みして、ホットピクセルを修正しています。

lightroomのスポット修正ですね。

これで、ポチポチやる。非常に地道な作業です。

他に方法があるような気がするのですが、まあ、手塩にかける感じでポチポチやっています。1枚20~30分ぐらいはかかります(笑)

 

という感じでしょうか。

 

お勧めの星

お勧めの対称は、形が良くイメージできる星座、例えば、オリオン座とか、さそり座、北斗七星なんかとは相性がいいですね。

それぞれの季節の大三角や、秋の四辺形などの大きなアステリズムにも好相性です。そして、もちろん北天も、北極星を中心としてぐるっと回るので良い感じになります。

 

20分露光となると、それなりに暇なので、双眼鏡を持っておいて、星を眺めているというのが、おつです。スマホいじっていたら、結構すぐ経ってしまいますが、それもなんだか寂しい。

 

というわけで、YFH、第3の撮影法、20分長秒露光。

チャンスがあれば、どんどん撮っていきたいところです。

 

ではまた。

 

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書評「棋士とAI」

韓国、中国のトップ棋士を相次いで大差で破ったAI「アルファ碁」

棋士とAIのたたかいの顛末を、日本棋院に所属するプロ棋士である著者が、囲碁ソフトの開発に携わった経験も踏まえながら、わかりやすく解きほぐしていく。

アルファ碁によって、何が起こり、何が変わろうとしているのか。

AIと人間の関係とはどうあるべきなのか、囲碁という視点を据えて、社会全体にも通じるその問題意識を示していく。

 

 

囲碁をしない者にもわかりやすく

私も、囲碁は、盤上を石で囲んだ範囲が広い方が勝つというくらいの認識しかない、まったくの囲碁素人である。本書は、囲碁を知らない者にもわかりやすくかかれており、さらには囲碁自体の魅力も伝わる一冊にもなっている。

 

著者曰く、囲碁を打つこととは、互いの主張が積み重ねられて物語を紡いでいくことなのだという。一局の碁が物語とすれば、一手一手はその中のエピソードに相当する。一局の中にドラマがあるそれが囲碁なのだと。

そして、それは、囲碁を打つうえでも重要な役割を果たすようで、囲碁にとって大事なのは、知識よりも感覚や大局観のような確実でない部分、つまりストーリーを把握する力なのだそうだ。その感覚に、経験や実績が備わることで見えない恐怖に打ち勝ち、思うように動けるようになる。それが囲碁を打つということなのだ。

 

囲碁を打つことは物語を紡ぐこと、囲碁の面白さを伝えてくれる素敵な表現ではないだろうか。

 

アルファ碁への敗北

アルファ碁は、韓国のイ・セドル、中国の柯潔と世界のトップ棋士を相次いで破り、人間との対戦からは引退することを宣言した。

最初は、人間が打った棋譜を学習して力をつけたアルファ碁は、最終バージョンでは自らAI同士で打ち合った棋譜を自己学習することでさらなる強さを得た。

人間と車がどちらが速く走れるかは自明なように、AIと人間が同じ条件で情報を処理しようとすればAIが優れるという時代が来たのは間違いない。

 

しかし、難しいのは、AIが強さを突き詰めれば突き詰めるほど、囲碁としての面白さはなくなってしまうということだ。全ての手筋を解析できる能力を、仮にAIが得たとすれば、そこにあるのは、ただ一つの正解ということになり、他のあらゆる手の可能性は失われてしまう。そうなれば囲碁というゲームの楽しさはなくなってしまうだろう。

究極の強さは、面白さをゼロにしてしまうのだ。

 

そして、その問題は、もちろん、囲碁に限った話ではない。

囲碁は多様な選択肢があり無数の分岐を経るゲームであるので、社会という複雑なモデルに対しても、ここで培われたAIの技術が応用されていく。事実、アルファ碁の開発チームは、このAIを社会に適応させ、活用しようとしている。

あらゆるものの正解(最善手)が、AIによって決まる、ということは原理上は可能である。(もちろんそれを社会が受け入れるべきか、また受け入れうるかは別として)

いま、この時に、社会がどのように変容し、それとどう対峙し、AIと人間はどのような関係を築くべきなのかが、鋭く問われていることは間違いない。

 

「人間らしさ」というキーワード

この状況に対して、著者は、人間らしさを考えることが重要なのではないかと提起する。人間らしさというこれまであいまいだったものの「最大公約数」を探る議論を始める時期なのではないか。

 

囲碁を打つの「打つ」には、手偏がついており、碁を打つということは、盤上だけの問題ではなく対局者の身体があってできるものなのだと、著者は指摘する。

一局の碁、そのストーリーは、ある二人、その二人の組み合わせでしか生み出すことができない。代替がきかない、かけがえのないものであること、そこに人間としての基本的尊厳が生まれるのではないか、という著者の問いかけは重く響く。

 

人類は自らの能力を超えた「完成度」を手に入れた代償として、自らの「人間らしさ」を問わねばならないという新たな矛盾を抱えたことになる。そこから目をそらさないことこそが、人間としての価値になるのだという結びの言葉を、受け止めたい。

 

AIと人間の共存の時代――人間の能力を凌駕していくAIが、「正解」や「最善手」を決めることが可能になる時代に、あえて、人間として、物語を――つまり結果ではなく、過程を紡ぐ意味を、今、考える時期に来ているのではないかと思う。

 

AIの進展はこれからも急速に進むだろう、それを受け止め得る「人間らしさ」の議論を私たちは話し合わなければならないのだろう。

 

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