いやもう。
また、図書館「オーテピア」が閉まってしまいました。新型コロナの影響による二度目の休館。致し方ない。
新型コロナの影響は本当にいたるところに出ていて、自粛・休業に伴う実質的な補償がないと、感染拡大に歯止めがかからないフェーズに入ってきました。
そこは何とかさせていかないといけない。そこは譲れない線…。
しかし、何とかめどをつけて、安心してStay at homeをできるようにしたいですね。
こないだ家の前で撮ったモッコウバラと金星を貼っておきましょう。こちらも安心して、星撮りにいけるようになれることを祈りつつ。
というわけで、Stay at homeのお供になるサイエンスノンフィクション5選を書き残しておこうと思います。ライフタイムベストを。
こんな時だからこそ読みたいサイエンスノンフィクション5選
順不同で行きます。
1、チャールズ・ダーウィン著「種の起源 上・下」
いや。もうサイエンスノンフィクションの祖ともいえるこの名著から。
マストです。これを読まずしてサイエンスノンフィクションは語れない。
ダーウィンは、自分の理論を立証・網羅するビッグ・ブックと呼ぶ一冊を構想していたようなのですが、残念ながら書き上げずに亡くなってしまいました。
「種の起源」はあくまで、一般読者向けなんですね。そういう意味では、割と読みやすい。
が、上・下でそこそこ長いので、こんな時に、腰を据えて読みたい一冊。
2、スティーブン・ジェイ・グールド著「がんばれカミナリ竜 上・下」
「ワンダフル・ライフ」で有名なグールドですが、科学エッセイを書かしたら右に出る者はいないほどの名手でした。
色々な科学エッセイを残していますが、その中のひとつ「がんばれカミナリ竜」をおすすめ。実は私も積読中です。京都の古本市で見つけた記憶。今年は開催できるかな、…というか京都行けるかな。早くコロナ禍を乗り越えたいですね。
カミナリ竜というのはブロントサウルスのことですね。直訳するとカミナリトカゲになるそうです。
3、ローレンス・M・クラウス著「偉大なる宇宙の物語」
サイエンスノンフィクション作家として活躍する科学者は多いですが、その中でも、多作かつ、ハイクオリティな作品を連発してくる一人、ローレンス・クラウス。
実は、私が、サイエンスノンフィクション読みになったのは彼の「超ひも理論を疑う」を読んだから。彼の筆致は、結構グルーブ感はあるのですが、時に難解です。
分からないなと思ったら、そのままの勢いで先を読んでしまうのが、お勧め。そうすると、また、流れに乗れます。
全部理解しようと思わず、流れに乗って、彼のグルーブ感を感じながら、読んでみるのが良いですね。
以前、書評も書きましたね。この一冊良かった。
4、サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」
こちらも、どれを読んでも外れのないことで有名なサイモン・シン。
その中から、「フェルマーの最終定理」をチョイス。
この数式が解かれるまでの歴史を、ぐいぐいと引き込む筆致で描き上げていきます。ちなみに私は数学は全くダメなので、フェルマーの最終定理がどういうものなのかというのは全くイメージすることが出来ません(笑)
ですが、この一冊はなかなか面白く、引き込まれて、一気に読まされました。サイモン・シンの技量のなせる業か。全然わからないんだけど、とにかく面白いという謎の一冊。
おすすめです。
5、前野ウルド浩太郎「バッタを倒しにアフリカへ」
一冊くらい日本人の著者のも入れておきたいですね。
いや、古典的な名著もあるんですが、例えば、朝永振一郎とか、寺田寅彦とか。
そういうのを落ち着いて読むのも良いのですが、ことがこういう時なので、気持ちが明るくなれるような一冊をチョイス。
バッタに触りすぎてバッタアレルギーになった著者が、アフリカの地で、バッタに立ち向かう姿をユーモラスに記録した一冊。
ユーモラスでありながら、作物を荒らす害虫であるバッタに立ち向かう姿は、科学者としての使命感も感じさせてくれます。
- 価格: 1012 円
- 楽天で詳細を見る
というわけで、以上、5選。
順不同で、思いついた順なんですが、ホーキングも入れてないし、ドーキンスも入ってないな。いやいや、まあ良いでしょう。
サイエンスノンフィクション、本当にいろいろな本が出ているので、この機会にStay at homeで手に取っていただければ、と。
しかし、図書館が閉まってしまってはどうしようもない、…。が、そこを何とかして、ぜひ。
ではまた。