さて。昨日、今年最後の星景撮影に行ってまいりました。
一応、予定では年内は、撮れそうにありません。
なので、今年の最後の記事として、2019年の星景撮影についてまとめておこうと思います。
うむうむ。
今年の星景写真は、50回の撮影回数を数えました。
去年が74回という高アベレージをたたき出したので、それに比べると、ちょっと物足りないかもしれませんが、いや、今年は本当に忙しかったので、まあ、よく頑張った方かと。50回の内には、近所のいつもの定点で、短時間撮ったのもふくまれますが、そういうのも大事ではありますね。
そして、今年最後に、地元紙のフォトコンで、佳作を頂きました。朗報。
ありがとうございます。
佳作は、しかし、紙面に写真が載らない。うん、この壁を越えらえれないのだが、今年はこの年に4回あるフォトコンで、2回佳作を得たので、上出来ではないでしょうか。壁は認識しつつも。
この作品は、詳しくはまた、サルベージしましょう。
ということで、今年の振り返り。今年は、月ごとに1枚を選出する方式でいきましょうか。うん。
- 1月「両雄」
- 2月「漁る(すなどる)人」
- 3月「銀河の季節」
- 4月「春風のポラリス」
- 5月「レグルスの帰還」
- 6月「月光と白滝」
- 7月「潮騒」
- 8月「ペルセウス座流星群」
- 9月「夜に手向ける花」
- 10月「実りの秋」
- 11月「流れ落ちる秋」
- 12月「ふたご座流星群・雲を衝く」
- 今年のフォトコン結果
- フォトコンに出す意味とは
1月「両雄」
うむ。新年あけて最初にとったもの。桂浜ですね。坂本龍馬像とオリオンの対話。
2月「漁る(すなどる)人」
今年2月は、待ちに待った11-18mmの発売がありました。
本当に待った…。長かった…。
なんとか発売日ゲットして、さっそくファーストライトしたもの。
シラスウナギ漁の様子、下の記事の扉絵にも使った一枚。
3月「銀河の季節」
東から昇る天の川中心部。夏へ向けて、銀河の季節が始まります。
4月「春風のポラリス」
桜と北天を、20分長秒露光で。今年は、この20分長秒露光の使いこなしを進化させてきた一年でした。ここぞという場面では使っていきたい。
5月「レグルスの帰還」
西の空へ沈もうとするしし座・レグルスを棚田ともに写した一枚。
クロスフィルターで演出してみました。
この辺からNik collection2を使用した現像になってきますね。
6月「月光と白滝」
月光に照らされる滝を。
リコーイメージングのとっておきPhoto+に採用していただいたもの。
今年は3つとっておきPhoto+に採用してもらいました。
7月「潮騒」
非常に、ミニマルな構成になった一枚。お気に入りです。
これもとっておきPhoto+採用作品。自作パーシャルソフトフィルターを使っていますね。
8月「ペルセウス座流星群」
左下の雲の辺りに小さな流星。夏のペルセウス座流星群は、例年高知を離れているときが多いので遠征先での撮影になりがち。
今年も、なんとか無事撮影ができました。
9月「夜に手向ける花」
9月は実は、激戦区でして、最初に言及した地元紙の佳作の奴も9月。
これは恒例の彼岸花フォトコンテストで、入選をいただいたもの。どちらも甲乙つけがたいですが、パンフォーカス星景での作品で、今年はこちらも中景が写るように工夫してきたので、こちらを選出。
10月「実りの秋」
棚田の風景を。西へ傾いた月光に照らされて、実りの時期を迎えた稲が、黄金色に染まります。
11月「流れ落ちる秋」
紅葉の渓谷の流れを長秒露光で。
忙しかった割には、月明りと、紅葉の時期がちょうど重なった一枚。実は、昨年、ほぼ同じ構図でHD DA15mmで撮影したものを、11-18mmで取り直したものです。
12月「ふたご座流星群・雲を衝く」
今年のふたご座流星群は、月明りが大きいうえに、雲も多く、条件は悪かったのですが、運よくいくつか流星を捉えることはできました。
流星群撮影は楽しいですね。さすがのふたご座流星群、良く流星がながれました。
と、以上12選。
年間を通じて撮影できたことが何より大事でしたね。
今年のフォトコン結果
・2019年〈公募展〉星のある風景写真 (南牧村) 入選「レグルスの帰還」
・第3回彼岸花フォトコンテスト(土佐山) 入選「夜に手向ける花」
・第133回高知新聞写真コンテスト 佳作「両雄」
・第136回高知新聞写真コンテスト 佳作「光を求める者」
・とっておきPhoto+ 採用「春色の星」、「月光と白滝」、「潮騒」
以上、7作品。ぬかってないかな。
とっておきPhoto+が数を稼いでくれました。
総評としては、地元紙のもので2回佳作を頂いたことは非常に良かった、反面、最大の目標にしてきた県展に落ちるという失意の出来事も…。
また、ずっと応募しているペンタックスリコーファミリークラブフォトコンテストは、選外を連発しました。うーむ、来年こそ…いや、いつかは…!
星のある風景写真と、彼岸花フォトコンテストは両方とも、今年で3回目なんですが、第1回からずっと入選をいただいているのが、密かに良いところ。来年もつづけることができるのか…どうか。できれば、入選から席次を上げたい…。
悲喜こもごもですが。しかし、まあ、総じて、一年間撮り続けられた良い一年だったかもしれません。今年の忙しさでこのくらい撮れるなら、どんな年も…なんとかなるかな。
フォトコンに出す意味とは
私は、自己満足が非常に強く、承認欲求が非常に低いのですが、そういう人間がフォトコンに出す意味というのはどういうことなのだろう、ということを考えています。
賞をとって、有名になりたいとか、そういう思いはないのです。賞金も欲しいのは欲しいですが、もらえるとも思ってもない…。
とすると、なぜか。
フォトコンに出すということを意識して写真を撮ることで、独りよがりにならない、最低限の作品の「社会性」を確保するというのが大きな効果であり、目標ではないのかなと思っています。
私は、自分が良いと思えば良いという評価基準なので、作品作りが少し独りよがりになりがちなのですが、そこにフォトコンという外部の視点を想定することで、少しでも、鑑賞者を意識しないといけないな、ということなのです。
この場合の「社会性」というのは、共同性、コミュニケーションというような意味合いでとってもらうといいですね。人間同士のつながり、社会のなかでの営みとしての写真を撮り、作品をつくるということを大事にしたい。
いや、ともすれば、自己満足的で、あまりフォトコン向きじゃない写真も多いのですが、その傾向を突き詰めてしまうと、写真が、本当に独りよがりになってしまう。写真の先には鑑賞者がいるわけで、そことつながらない写真では、あまり意味がないのではないか。
そのディスコミュニケーション化を最低限回避するのが、私にとっては、フォトコンへの応募なのかなと、最近、考えています。
それは、フォトコンの審査基準、審査傾向や、審査員におもねるということではなくて、もっと広い意味で、写真が相手に伝わるようにすると捉えてよいのではないかと思うのです。
逆に言えば、そこ(相手に伝わるかどうか)が、私の写真の弱点なのかな、と、このところ強く感じるので、この壁を少しずつでも越えていきたい。
来年も、年4回の高知新聞写真コンテストと、ペンタックスリコーファミリークラブフォトコンテストの8本を基本に、何よりも県展、これは何とか、次は入選したい。
何で落ちたのかな…今年…。ああ…。
いやいや。
まあ、来年もまた一歩ずついきましょう。
ではまた。
皆様におかれましては、良いお年をお迎えくださいませ。