シロナガス/星景写真と科学本のブログ

受信者としてのサイエンスブログ。「暮らしの中の星空」をテーマにした高知県内の星景写真、スタータイムラプスと、ポピュラーサイエンス/サイエンスノンフィクション(一般向け科学書)の書評。PENTAXで撮影しています。

月と彼岸花(と、パンフォーカス星景のすすめ)

今年も、この彼岸花の季節が来ました。

ただ、彼岸花…咲いたと思ったらすぐに散るので、星と絡ませて撮るのは9月特有の不安定な天候もあって結構難しい。

チャンスと見たら機敏にいかないと、終わってしまう。

というわけで、撮影に行ってきたので、記録。

 

もう一度くらい彼岸花星景を撮りに行きたいけど、行けるだろうか…。

 

月と彼岸花

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PENTAX KP レンズ   DA10-17mm フィッシュアイズーム 焦点距離10mm

ISO2000 SS30秒 F6.3  アストロトレーサー使用

2019.9.19 高知県佐川町にて

 

赤い彼岸花が、月が昇る青い空の下に咲いています。

月の横には、昴が。冬の星座が広がる、秋の深夜の一枚。

パンフォーカス星景での撮影です。

 

改めてパンフォーカス星景のすすめ

パンフォーカス星景、この記事(↓)でまとめているんですが改めて、この間得た知見も含めて一綴りしておきたいと思います。

shironagassu.hatenablog.com

 

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パンフォーカス星景は、過焦点距離でピントを出すことで近景の花から空の星までピントを出すという撮影方法です。 

レンズは、10-17mmフィッシュアイズームを使います。

私が持っているのは、下のsmcコーティング版ですが、HDコーティングの新型がほしいなあぁ。欲しいけど、倍くらい値段が違うので、何とも。

トキナーにも同設計の10-17mmがあったと思うので、あれでもできるはずです。(おそらく)

 

パンフォーカス星景、実は、11-18mmを手に入れて何回かやってみたんですが、うまくパンフォーカスにならない。(ここが新たに得た知見)

なので、経験則的に、パンフォーカス星景は、10-17mmでやるしかないと思い始めています。なぜだろう。でも過焦点距離で星へのピントがうまく出ないんですよね。

10-17mmなら出るのです。このレンズ、一番最初に買った交換レンズですが、流星群の時も活躍しますし、こうやってパンフォーカス星景でも活躍する。星景を撮るなら、スタメン落ちしないマストバイなレンズですね。

 

絞りはf/6.3焦点距離10mmに固定、この場合の過焦点距離が80cm付近なので、81cmをメジャーで測って、まずその距離でピントを合わせます。この時は、対象をライトで照らしながらISOを下げてやると、ピントの山がつかみやすく失敗しません。メジャーは必須です。

f/6.3+81cmでピントを出しておくと、その半分くらいから星までパンフォーカスになります。

 

後は、ISO感度と露光時間ですが、PENTAX機だとアストロトレーサーが使えるので、1分半くらいまでは露光時間を伸ばすことが可能です。ISOはそれに応じて。

ただ、f/6.3まで絞っているので、そこそこ高くしないといけないかもしれません。

しかし、今回の作例のように、月がある場合は、ISO2000で露光30秒でも十分です。

月がきれいな光芒になってくれます。

 

後は、前景を浮かび上がらせるためにはフラッシュを弱めに焚きます。

なので、ここは要注意。周りに撮影者がいるような状況では撮れません。迷惑になるので、民家が近いような場所でも遠慮した方が良いと思います。

パンフォーカス星景を撮ろうと思うと、人気のない暗いところに咲く花を求めて、さ迷い歩くことになります(笑)

フラッシュは、私は、無線接続で手動で焚いていますが、無線接続にしなくても、フラッシュ本体についているテスト発光ボタンで問題なく焚けるような気もします。クリップオンしていないので、同期はしないんですが、シャッターが開いている数十秒の間に焚けばいいので、特に難しくはありません。

ただISOをそこそこ上げていることで、弱く炊いてもかなり明るくなります。そこらへんは強さを最弱にしつつ、さらに、フラッシュの距離を離すなどして調整しないといけないと思います。

以上。

 

まとめておくと。 

10-17mmフィッシュアイズーム

焦点距離10mm、f/6.3。

焦点距離を81㎝として、メジャーで測り、ピント出し。

そうすると40㎝付近から星までピントが出ます。

※ちなみに過焦点距離もそのあとのパンフォーカスになる距離もセンサー面から被写体までの距離です。

フラッシュを弱めに焚く。

ISO、露光時間で明るさを調整。

 

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最後の2つの作例のように、一枚フラッシュで撮っておいて、そのあと比較明合成に移行することも可能です。

この場合は、近くに明かりがなく、月もない夜にしないと花が(許容範囲を超えて)ブレてしまいます。多少ブレるのは逆に良い雰囲気になってありです。

 

というわけで、改めて、パンフォーカス星景のすすめ。

ふむ。新型10-17mmが出ているので、このタイミングでもう一回まとめておきます。いや、持ってないけど。どこかで更新したいなぁ…。と皮算用だけしておきます。

 

ではまた。

 

 

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