シロナガス/星景写真と科学本のブログ

受信者としてのサイエンスブログ。「暮らしの中の星空」をテーマにした高知県内の星景写真、スタータイムラプスと、ポピュラーサイエンス/サイエンスノンフィクション(一般向け科学書)の書評。PENTAXで撮影しています。

Nik Collection2を導入した話

うむうむ。

雨が降り続きますね。

こういう時は、機材の話をするに限る。

 

と、HDコーティングにリニューアルされた DA10-17mmが本当に出るようです。

予約が開始されています。お値段はやはり6万円弱ほど。

www.ricoh-imaging.co.jp

作例を見るに逆光耐性はかなり向上しているようです。

smc版の最大の弱点であるパープルフリンジについては、拡大してみたところ、やはり端の方の星には出ているように思いますが、魚眼ズームだとしょうがないですかね。とにかく実際のレビューを見てみたい。

また、ひとつ、いずれ欲しいレンズができましたね。

どこかで予算が生まれたら、今持っているsmcコーティング版と買い換えたいが…。しばらくチャンスなさそうな気配ではあります。

 

と、閑話休題

今日は、10-17mmのお話ではなくて、Lr用のプラグインソフトNik Collection2のお話を。

 

Nik Collection2の導入

というわけで、この間、撮りにいけないので、過去作を課金したNik Collection2を使って、現像し直しています。

 

取りあえず見てみてください。

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これは背後に月があるシチュエーションで、ベガを撮影しています。

疑似C-PL効果のフィルターなどで、空の青さを増しつつ、山並みを明るくして鮮やかに。

 

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フィルム調の調色。全体に退色したような色合いに現像しています。

 

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これはブリーチバイパス的に。足摺岬ですね。岬の切り立った壁面を陰影をつけて描写。

 

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これも月のあるシチュエーションですね。私は、月のある晩もかなり撮りに行くので、Nik Collection2のカラーエフェクトの中に、月明かりというレシピをつくりました。空の青さを増しつつ、地上の明るさを調整しています。

 

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これはブリーチバイパス的に。月のある夜の風景。

 

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こちらも背後には月。一番明るい星は木星ですね。さそり座とともに昇る様子を。

 

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海辺で昇る天の川をフィッシュアイズームで。

 

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モノクロで。モノクロの星景も今後開拓していきたい分野。

 

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桜とスピカを主題に。桜のほのかなピンク色を、カラーエフェクトで引き出しています。

 

と、色々な現像を試してみました。

Nik Collection2を導入した最大の理由は、Dfineという独自のノイズ除去アルゴリズムを使いたかったからなんですが、これがなかなか良い。ノイズを消しつつデティールを残すギリギリの塩梅を自動で判読してくれます。強すぎる場合はもちろん手動で弱めることも可能です。

 

そして、Dfine後レタッチ機能を起動して、調色する感じです。

ワークフロー的には、SHARPENERでディテールを出しておいてから、Dfineの順番がよさそうです。

 

柔軟な調色を可能にするカラーエフェクト、モノクロ用のシルバーエフェクト、フィルム調のアナログエフェクトなど、その後の編集も多彩。

非常に多機能なプラグインソフト群です。

 

追記 こういうワークフローが最適らしい。試してみよう。

Nik Collection の推奨ワークフローは次の通りです。

必要に応じて、Sharpener Pro 3 の RAW Presharpener を適用します。
Dfine 2 を使用してノイズ低減を適用します。
Viveza 2 を使用して色や光を調整します。
Color Efex Pro 4 を使用して高度なフィルタ処理を適用します。
必要に応じて、Silver Efex Pro 2 を使用してモノクロに変換します。
Sharpener Pro 3 の Output Sharpener 使用して出力をシャープにします。
注: Define 2 以降の任意のポイントで、Analog Efex Pro 2 を利用できます。HDR Efex Pro 2 は、Dfine 2 の直後に使用するのが最適です。

 (下記より引用)

support.dxo.com

 

心境の変化

うむ。

この間、少し心境の変化があって、このデジタル現像の道を少し深めてみようかという気持ちになっているのです。

というのは、どこからどこまでが「写真」という行為なのか、というのが私の中で少し拡張されたんですね。

今までは、撮る→見せるというシンプルなフローが基本だったんですが、撮る→それを素材にしたポストプロセッシング→アウトプット→多様な環境で見せる→見た人の中で何かしらの文脈が見いだされるというフロー全体を含めて、「写真」なのかな、と思い始めています。

 

銀塩写真であっても、現像の仕方によって調色を変えたり、モノクロのトーンを調整したり色々あったと思うんですが、デジタルになって、そこが非常に手を入れやすくなったのも事実なのかなと。以前は暗室で専門技能がないとできなかったこともパソコンがあればいろいろとできてしまいます。

デジタル写真は、最終的にパソコンやスマホなどのデジタル・デバイスでみる場合も多くて、そうなると撮影から最後までデジタルで画像がつくられ展示されることになる。

もちろん、私はプリントもするので、本来なら、プリント環境まで含めて自前で用意して、完全に調色もコントロールできると良いんですが、いかんせんその環境を資金的になかなかつくれないのと、ほとんどの場合、最後がデジタル・デバイスで見られる以上は、実のところ、一人ひとりの手元では機器によるある程度の幅をもって、画像が届くのは避けられません。そうなると、理論上、完全に最終アウトプットをコントロールすることは難しい。

だからこそ、自由に、エディットしてしまうのも良いのではないかと思い始めたんですよね。写真を撮影からアウトプットまで一貫してコントロールすべきという一方の感情と、事実上コントロールできないという一方の現実との間に、写真編集の自由が許される精神的空間が生まれたというか。いや、色々やってしまっても構わないのではないか、と。

 

ポストプロセッシングのウェイトをしばらく高めてみようかと思います。

合成も忌避せず、そこに、テーマに沿い表現上必要な意味が見出せるなら、合成することもやぶさかではないなとも思い始めてもいます。が、ここはラディカルに合成するというよりは、非常に慎重に進みたいとも思います。

写真を素材とした画像の中に、グラデーションのように、リアルからフェイクに至る幅があって、合成を使うとしてもリアルであることを志向したいというのは、今のところ揺るがない感じです。

だから、時刻や方角の違う夜空と地上景を合成しようということはあまり考えていません。地上と空の別撮りについても、それが、表現上必要なシチュエーションであれば、合成も辞さないつもりですが、どうしても必要ではないのであれば、なるべく一枚撮りをベースに、ポストプロセッシングを進めたいと思います。地上と星の共時性というか、その時、その風景の前にカメラがあったというシンクロニシティ的な意味合いにも重きを置きたい。その時の星と地上の組み合わせは偶然なのですが、偶然だからこそ二度とないユニークな一瞬として意味を見出していきたい。

だから、現実としてそこになかった風景をつくってしまう、ということには、慎重でありたい。

 

柔軟性と芯を持ちつつ、デジタル画像に向き合おう。

そういう、決意を込めたNik Collection2課金。

 

もちろん、撮影時のバリエーションも少しずつ増やしたいので、この後は、角型フィルターの導入やフィルター類の拡充に向けて、少しずつお金を貯めるつもりです。

「写真」というものが、単に最終画像だけでないとして、撮ることからアウトプットへ、そして、その伝わった先に生まれる何かまでと幅広くとらえるならば、その写真全体を楽しみたい。

というちょっとした心境の変化なのです。

 

とはいえ、これ導入してから撮りにいけてませんのでね。何とか撮りに行きたいんですが、雨ばかりで何ともなりません。

まあ、多彩な機能を使いこなすには、時間がかかりそうなので、じっくりと行きたいと思います。

 

ではまた。

nikcollection.dxo.com


 
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