うーむ。9月も終わろうとしています。
もう今年も残り三か月しかない。しかし、この新月期の週末は、あいにくの空模様で撮影できていません。時が過ぎるのは早いので、撮影チャンスは逃さずいかないといけませんね。
過去の撮影ノートもみながら、何を撮るべきか、今度よくまとめておきましょう。
というわけで、サルベージです。
レグルスの帰還
PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離11mm
ISO6400 SS30秒 F2.8 アストロトレーサー、クロスフィルター使用
晩春の夜更け、日が変わろうとするころ、春の星座のひとつ・しし座が、西の空に沈もうとしています。水の張られた棚田の上に星の影が落ちています。
レグルスは、小さな王という名のしし座α星。しし座の胸のあたり、心臓の位置にあたります。
写真でいうとほぼ中心に特に明るい星が2つ(ないし3つ)見えるかなと思いますが、その一番下の星ですね。
レグルスの帰還。還るべき場所を探して星が巡るというイメージです。
しかし、恒星は毎年ほぼ同じ時期に同じところに帰ってくるわけで、本当に還るべき場所を探しているのは、撮影者であり、あるいは、鑑賞者ということになるだろうと思います。星を見ながら、自分の来し方を想うわけですね。
この写真は、南牧村の「第三回星のある風景写真公募展」で、入選をいただきました。
ホームページ上では、佳作までしか発表されてなかったので、普通に選外だったと思い、サルベージの心づもりをしていたら、先日、きれいな切手シートとともに入選通知が届きました。ありがたい。
実は、第一回から地味に入選を続けている。のだが、席次:入選から上に上がらない(笑)
まあ、いいんです。じわじわといきましょう。撮り続けることが大事だ。
10月5日(土)~、南牧村民俗資料館で、展示されるということです。
長野…、うちからはちょっと遠い…。お近くの方はぜひに。
実は、本命というか、私のセルフコンペで県展用の最後の4枚に残ったのはこちらの20分露光のものだったのだが、こちらは落選。
ふむ。
いや、私も若干そんな気がしつつ、上の作品を合わせて送ったのではあるが。
何か、審美眼というか、好みがずれてきているのではないかという感じは受けつつ。
それはそれとしても、こちらの方は、タイトルがあまりしっくり決まらなかったんですよね。
上の「レグルスの帰還」は、しし座という核になる星座もありつつ、一年を通じて、巡っていく星に、自分の来し方を重ねるというテーマが生まれたのですが…。
うーむ。
公募展の全体選評でも、タイトルの大事さが指摘されていました。
私もそれは常々感じています。
星景写真というのは、地上と星の関係性が生まれて、さらにそこにその風景を見ている者の心情や視点が重ねられることで、写真の中にナラティブが生まれることが大事だと思うのです。星座やアステリズム自体も、意味を持っていることも多いので、それとの関連付けも大事ですよね。
例えば、私は冬の間は、オリオンと決闘するつもりで、寒さに耐えながら撮影しますので、そういう関係性がどうしても写真に反映されてくる。そういう個人的な思い入れに加えて、オリオンはやはり冬の王者でもあり、最も有名な、わかりやすい星座の一つですので、一人一人の鑑賞者にとっても、そこにおのずと意味やナラティブが見いだされるでしょう。
そういう意味で、その写真を読み解くきっかけとなるタイトルは大事、というのは、私も完全に同意します。
タイトル…奇をてらいすぎると、やたらくどくなるんですよね。難しい。
しかし、あれですね。県展も先日ご報告したように落ちたので…。これで、私がセルフコンペを通した4枚のうち2枚は散った。残り2枚が何かしらの選を勝ち得てくるのか、そんなビジョンは全く見えないが…。
まあ、今年も残り三か月、ぼちぼちと頑張って写真を撮り続けていかねば。
ああ、そうそう。先日、ネットで三脚を見ていたら、前々からほしかったマンフロットの190が、展示品払い下げででているのを発見。
しばらく悩んだんですが、だいぶ安いので、注文をしてしまいました。まだ、ストアが土日休みで、注文確定メールが来ていないので若干不安はありますが、たぶん、注文通ってると思うんですが…。
センターポールを水平方向に変えられる機構がついているこの三脚が手に入れば、非常に低いアングルから星景を撮影することができる…。
少しずつ撮り方を拡張していきたい。
さて。手に入るかな、どうかな。
190プロアルミニウム三脚 3段 MT190XPRO3 [マンフロット manfrotto プロフェッショナル 撮影機材 アウトレット]
- ジャンル: 家電・AV・カメラ > カメラ・光学機器 > カメラ周辺機器 > その他
- ショップ: Manfrotto Outlet Store
- 価格: 17,496円
(このアウトレット価格よりもだいぶお値打ちだったのであえなく陥落してしまった)
ではまた。