というわけで。
ゴールデンウィークも終わってしまいました。
前半部は仕事、そして、後半部は、お天気が崩れるということで、せっかくのGWでしたが星の撮影には行けずじまい。
しかし、ゴールデンウィークを満喫しないのもあれだなと思い、高知県立美術館にて、開催されている「テオ・ヤンセン展」でストランドビーストを見てきました。
全作品、撮影可ということでしたので、バシバシ写真を撮ってきました。
ストランドビースト
ストランドビーストというのは、オランダ人の美術家テオ・ヤンセン氏による作品群。
Strandbeestsと表記し、オランダ語で、「砂浜の生命体」という意味らしい。
風を受けて、砂浜を歩くということでこのような名がついているようです。
色々なバージョンが存在し、進化系統図も持つという擬似「生命体」です。このようにウェブで拡散されることで、触発された人が、真似てつくることで増えていく(増殖していく)ということが意図されているようです。
プラスチックパイプを材料として製作されており、本当に生きているわけではないのですが、逆に、では、生きるとは何だろうか?ということを考えさせられる面白い存在でもあります。
色々な個体
これは、上のホームページで見るに、Percipiere Primus(2005)という個体ポイですね。
重い翼をホイールで支えているということのようですね。
これは、「尾」を振るという動作ができるように進化したWagging Adulari(2012)という個体らしい。
これは、美術館内でも動作の実演が見られましたが、お互いが、交信し合っているように、「尾」を振ります。堅いパイプなのですが、滑らかに動き、なかなか、ユーモラスでした。
この大きいのも、動作の実演あり。
Plaudens Velaという個体らしいですね。「はためく帆」という意味らしく、弱い風でもこの大きな帆で受けて歩くことができるようです。
かなり巨大で、動くさまはなかなかの迫力でした。
これは、本当は、砂浜で歩いているのをみたいところですね。
細部も見てみる
脚もこのように、パイプを丸めて作られています。手仕事感がありますね。
これは、「風を食べる」ストランドビーストの、「胃袋」に当たるペットボトル。帆などに風を受けると、ピストン運動で、この中に空気が圧縮されていって、動力になるという仕組みのようです。
面白い。本当に風を食べて、栄養にしているかのようですね。
このように、細部をみると、テープで養生されていたり、風を送るためのチューブがつながっていたり、各部を連結する結束バンドが見えたり、とテオ・ヤンセン氏の色々な工夫が見られます。
プラスチックパイプというシンプルな素材を主として構成されているのですが、動くように設計されることで、非常に複雑かつ有機的な構造となり、芸術作品としてのある種の「機能美」が宿ります。
こういう美しさの在り方もあるのか、と、大変、興味深かったです。
ミニビースト
これは、会場で販売していた、「ミニビースト」。20cmくらいの大きさ。
ちゃんと名前もあり、Animaris Ordis Parvusといいます。
この手前のプロペラに風を当てると、脚が有機的に動き、滑らかに歩いて行きます。
ちなみに、自分で組み立てる必要があります。パーツの前後がよくわからず、2~3回組み替えないといけなくなるなど、作るのに結構苦労しました。
お土産としては、良くできていて、面白いですね。そこそこお値段がしました(笑)
ということで、テオ・ヤンセン展レポートでした。
6月25日までやっているようですので、ぜひ。
石元泰博コレクションも
テオ・ヤンセン展のチケットで、写真家・石元泰博の県美所蔵コレクションも見ることができます。高知県美といえば、石元泰博です。(あと、シャガール)。
今回は、NHK朝の連続テレビ小説でモデルとなっている牧野富太郎にちなみ、石元泰博が撮った花と、牧野植物園の建築写真をテーマに構成されていました。
モノクロの美しいプリントで、こちらもおすすめです。
特に、牧野植物園の建物の造形美を捉えた写真は、非常に、石元泰博らしさを感じます。
ということで、撮りにはいけませんでしたが、芸術的には割と、満喫をさせてもらったゴールデンウィークでした。
ではまた。
追記
そうそう。
故あって(Twitterの運営にかなり疑問を感じてしまい)Twitterアカウントを閉じてしまいました。
一応、インスタグラムをメインに使っていこうと思っています。よろしければフォローお願いいたします。
【星景用アカウント】
https://www.instagram.com/yamamotofhironaga/
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となっております。ぜひ、よろしくお願いいたします。