シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

銀河と棚田

うむうむ。

天候が悪い、不安定ですね。

しかし、まだ梅雨には入っていないらしい。うーん。ほんとに?

だとすると、今後さらに天候が崩れるということで、これは、なかなか撮影できないかもしれませんね。

 

とりあえず、先日、撮ってきたもので更新。

いやしかし…、なかなか、更新に困るかもしれない。

 

銀河と棚田

PENTAX K-3 MarkⅢ レンズ HD DA★11-18mm アストロズーム 焦点距離 11mm

ISO6400 SS30秒 F2.8 アストロトレーサーType2

2022.05.08 高知県にて

 

銀河の中心部と棚田。

夜半過ぎに月が沈み、天の川の中心部が、水を張られた棚田の上に、姿を現しました。

 

この方向に、われらが天の川銀河の中心のブラックホール=いて座A*があるらしい。

先日5月12日、イベント・ホライズン・テレスコープの直接観測で、ブラックホールシャドウが捉えられ、そのお披露目が行われました。

www.nao.ac.jp

 

生中継を見ていたのですが、直接観測を成功させた喜びが良く伝わってきました。素晴らしい快挙。

 

ブラックホールの直接撮像は、今回で2例目。

以前、撮影されたM87の中心にある超巨大ブラックホールは、太陽の65億倍といわれる本当に超巨大ブラックホールなのですが、うちの天の川銀河ブラックホールは、太陽の400万倍ということで、でかいにはでかいのですが、でかいブラックホールの中では小さい(ややこしい)。

この「小ささ」によって、光速に近い速度で回転するガスが、目まぐるしく姿を変えるようで、元記事では「自分の尻尾を素早く追いかける子犬の鮮明な写真を撮ろうとするようなもの」と見事な例えで、難しさが表現されています。

最終画像を得るまで、なかなか困難を極めたようです。

今後は、より観測能力を高めながら、動画で周りをガスが動くブラックホールシャドウを撮ることも挑戦していきたいとの話も出ていました。うーん、ロマン。

 

すごく実在論的ですよね。

ここに、ブラックホールがあることは、理論上ほぼほぼ確定していたのですが、直接撮像するとまたそれはそれで、確実にここにあるんだということが、まさに、目に見えてわかります。

写真に撮るということが、実在を証明するということで、写真というのは、実に実在論的な装置だなという感想を持ちました。

 

だいたいの目分量だと、このあたりぽい(完全に目分量なので責任は持てません)。

天の川の真ん中を横切る「暗黒星雲」(ガスの遮蔽で星がないように見える部分)の中にあるとのこと。

うーん。壮大。

 

撮像された今回の画像のシャドウの大きさは、アインシュタインの重力理論から予測される大きさとよく一致するようです。

この世界は、大体、アインシュタインが正しい。(たまに予測とずれてそれがまた重大な発見だったりするので、それもそれですごい)

 

ということでした。

ではまた。

 

さて、次回の更新、どうしよう、撮れそうにないぞ…。困ったな。

 

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