シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

DxO黒い金曜日事件

うむ。
本題に入る前に、一つ、備忘録的に書いておきますが、12/7にアストロトレーサーのアップデートが来るらしい。GPSユニットを使わなくても、アストロトレーサーができるようになる…らしい…。マジで?(先日のPENTAX創業日の配信で表明されました)
ただ、星景用(広角用)としては、従来のアストロトレーサー推奨らしいので、もっと望遠、中望遠で、星だけ撮るという用途に適しているような感じらしい…。
私は、星景メインなので、従来のアストロトレーサーを使うことにはなりそうですが、アップデートが来たら、どういうものなのか、試してみないといけないと思っています。
Don't miss it!
 
と、ここからが題名の事件…について…本題に入っていきます。
そうですね。米国の年末商戦に端を発するブラックフライデー…。
ブラックフライデーによって、以前から気になっていたDxOのソフトウェア群が50%オフになっておりましてですね。
 
とりあえず、Nik collection4という、Adobe Lightroom classic CCのプラグインソフトはこれを機会に導入しようと決めていたんです。
そして、ブラックフライデーセールが始まった初日に、無事導入。
 
その後、PureRAWという、ノイズ除去・ディテール強化のソフトを入れようか迷っておりました。
しかし、以前、試した時に、少し星の強調処理が私には合わず、どうかなあ…と。やはり、見送ろうと考えていたんですが…。
 
私の中の、アントワネットがですね。
「PureRAWじゃないなら、PhotoLab5を入れればいいじゃない」
と、言ってきましてですね。
 
補足しておきますと、PhotoLab5スタンドアローンでも、Lightroomとの連携でも使えるDxOの現像ソフトですね。
これには、PureRAWの機能もマルっと入っていまして、なおかつ、色々な補正を選択的にかけたり、かけなかったり細かな調整ができる柔軟性が魅力です。
以前、4の時に一ヶ月試用していました。

shironagassu.hatenablog.com

 

以前、試した時も有用性はかなり高いと確信してはいたんですが、そこそこお値段もするので、見送っていたんですね。

が、結局、半日くらい悩んだ(ふりをした)んですが、アントワネットに押し切られた結果、こちらも導入してしまうという。
 
うーん。
予定外に全ぶっぱ、してしまった。
これが、あのDxO黒い金曜日事件と後に呼ばれることになる出来事だとは、この時のYFHは知る由もなかった…(嘘)。
 
私、この記事↓で「1枚撮り宣言」をしているんですが、テクノロジーには頼る気満々なのです。
実在に向けてシャッターを切りたい実在論(世界の実在を認める)ではあるのですが、ストレート写真や写実主義を志向しているわけではないので、現像過程(ポストプロセッシング/レタッチ)まで含めて、星景写真だろうと思っています。
「1枚撮り」というのは、一つの態度表明ではあるのですが、実在に嘘をつかない、その上で、やれることはなるべく全部やろうという立場と言えると思います。

DxO黒い金曜日事件

さあ、まあ、さっそく、いくつか現像処理をしてみました。
久々のスライダー記事です。
左側がPhotoLab未使用、右側が使用後です。
比べてみましょう。
 

中心の岩場、流れなどの粒状感を比べてみてください。

左の画像でも、悪くはないですね。少々の粒状感があっても嫌なノイズ感ではありません。が、PhotoLabを通すと、さらにきれいになります。

具体的には、AIを利用したノイズ除去機能「DeepPRIME」をかけるとこうなります。

星のディテールが強調され過ぎないように、レンズシャープネスを切っています。また、11-18mmと相性の悪い、周辺光量補正も切っています。

 

空の独特の青さは、月が出ていたことに加えて、Nik collection4のColor Efexを使うことで仕上げています。

 

ちなみに、ディストーション補正をPhotoLab5でかけるのと、Lrでかけるのとで、若干補正のかかり方が違います。その違いが、スライドした時にわかると思います。(どちらが正解なのだろうか…)

 

これも同じような処理をしています。

この場合、左の画像の方が、ぱっと見、ディテール感が出てるような気がしますね。ノイズが綺麗になったことで、逆にのっぺりとしたか。

ここら辺は、もう少し使いこなしを深めてみないといけません。

単純にPhotoLabをかければ万能というわけではない、と。

ただ、ノイズがなくなったことで、もう少し、Lrの方で、ディテールの強調をしていけば、ディテール感とノイズ感のバランスをとることは可能かなと思います。

 

【追記】つまり、こういう感じかなということで、再処理してみました。

Lrで、テクスチャ/明瞭度をプラスに振って、ディテール感をアップ。

加えて、Nik collection4のOutput Sharpenerで、スクリーン用にシャープネスを調整しています。

 

こちらは、ズームレンズ(55-300mmPLM)で撮った月。

PhotoLabを通したもの(右側)は、クレーター内の細かな質感など、本当にズームレンズでそこまでのディテールが写っていたのか、若干不安になるほど、ディテールがでてきました。

ちなみに、これは、レンズシャープネスも、光学モジュールによるレンズ補正も全入りです。

その上で、Nik Collection4のSilver Efex(モノクロ化プラグイン)を使用しています。

 

Nik Collection4についても、少し書いておきますと…。

Nik Collection2から4にアップデートしてみたんですが、3のバージョンの時に、非破壊ワークフローというのが導入されていたようで、一度かけたプラグインでの処理にもどって、再度調整することが可能になっています。

今までは、一度編集すると戻れなかったので、何枚も同じ画像を複製して処理しなおしていたのが、一枚の複製で済むようになりました。

ただ、4で、3から何が変わったのか、実は、良く把握できていません(笑)何か、パラメーターのコピーが出来て、同じような処理を別の画像にかける際に便利になっているぽいんですが、全容を把握できていません。

Nik4については、もう少し使い込んだ上で、また、いずれ記事にしたいと思います。

 

番外編で鳥。ミサゴ。

うーむ…。恐ろしいほど抜けがよくなりました。薄皮がはがれる感じでしょうか。

これは、やばい。

どこまで、シャープネスを強めるかは、少し気をつけないと、効きすぎ感もありますね。

 

というわけで、当初の予定になかった、PhotoLab5まで導入してしまった、DxO黒い金曜日の顛末でした。

ま、まあ、半額だったからね、もうしょうがない。

そろそろ、貯金モードに入らないと出血が続きすぎていてやばい。自重せねば。

 

ではまた。

 

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