シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

星景サルベージその79 光を求める者

さて。

新年になって、さっそくしぶんぎ座流星群は撮りに行ってきたので、一筆書かないといけないのですが、とりあえず、昨年のサルベージが残っていましてね。

それからまずやっつけておきましょう。

 

ちなみに、初詣のおみくじは、「吉」でして、技芸の項目は、一から見直せ、でした。…なんとなく思ってはいたけど、身もふたもない。

今年は、写真もゼロベースで見直す年にしないといけないですね。

 

というわけで、新年一発目のサルベージです。

 

光を求める者

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離14mm

ISO4000 SS30秒 F2.8  ほぼ固定撮影

2019.9.2 高知県香南市にて

 

南西に傾きつつある夏の天の川。

天の川を挟むような明るい星は、下が木星、上が土星です。

流木の枝が、夏の天の川とその2つの星に向けて伸びるように、構図を決めました。

暗闇から光を求めるような、擬人化。

右側には、市街地の光があり、雲を照らしてくれているのも、写真にアクセントをのせてくれました。

 

残暑の中、センサーに対して、まだ厳しい暑さが残るころ。ノイズの状況を見て、ISOは4000でギリギリいっぱい。

さらに、Lrのディテール強化をかけて、まずノイズ状況を一段改善しておいて、そこにDfine2をかけて、ディテールを残しつつノイズを低減しています。

その上で、プリント出力時には、少しノイズを載せなおして、見た目の解像感を増しています。

 

実は、ほぼ同じシチュエーションを、一昨年にも撮っていたのですが、ノイズ処理がうまくできず、モノにできなかったという苦い思い出。

一年越しで、ノイズもコントロールして撮影できました。

 

その結果、前回の記事でも言及しましたが、地元紙のフォトコンで、佳作をいただいた一枚。ありがたい。一回り進んだのは間違いない。

の、だが、しかし、紙面掲載される金銀銅賞までには、一歩届かない。

金1、銀2、銅2の5作品+佳作10作というシステムですね、多分。

だから、5作品のうちに入らないと紙面に載らないのですが、そこまでいきつかない。今まで、このフォトコンは佳作が3作。

超えがたき壁。

うーん、作風が暗すぎるかなぁ…。暗いトーンの中で表現はしているとは思うのですが、まあ、客観的にみると暗い(笑)

 

今年は、なるべく、作品で何が言いたいのかが伝わるように、鑑賞者を意識した作製を心がけていこうと思います。

でも、私が言いたいことと、鑑賞者が鑑賞者の視点から見て何を感じるかは、違うんですよね。そこはコントロールできないし、すべきではない。意味の自由な読み込みを許す多義性こそ、写真というメディウムの特性だろうと思います。

自由の余地を残すことも必要かもしれません。

 

というわけで、サルベージでした。

ではまた。

 

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