ふむ。
年はじめの天文イベントにして、冬の流星群シーズンの最後(?)を飾るしぶんぎ座流星群極大日も終わりました。
今年は、ちゃんと、撮影に行ってきましたよ。
このブログを振り返ると、去年はどうも寝てたみたいですね。正月休みを挟むとハングリーさがなくなる。
一昨年は行って、月明りの中、細かいのを2つだけ写していたようです。
あの日の方が、今年より寒かったな。霜が降りた。確か。
今回は、夜半過ぎは月もなく、流星が良く流れていたのですが…結果から言ってしまうと写真では1つしかとらえられませんでした。
うーむ…。4日未明の撮影です。
なぜだろう。
ただ、たしかに、目視で見ると、ふたご座流星群、ペルセウス座流星群につぐ、第三の流星群として三大流星群に数えてよいかもしれない、と、月のない条件の良い観測をして思ったり。
この日見えた流星は、1時から5時半ごろまでで30を数えました。(予報としては、翌5日未明の方が流星の数は多い予報でしたが…この日に全エネルギーを使い果たして行けず)。
見る分には良かった。しかし、流星が暗かったのか…写らない。
赤い流星
PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離12mm
ISO3200 SS20秒 F2.8 ほぼ固定撮影 パーシャルソフトフィルター使用
写ったのはこれ一つ。他にもレンズの画角内を飛んだのはいくつもあったように思うのですが、ことごとく写らず。
あまりISOを上げなかったのも敗因だったのでしょうか…、しかし…。この前のふたご座流星群の時は、もっとしっかり写ったのだが。そして途中から6400に上げたのだが。
この流星が、しぶんぎ座流星群に属するものなのかは、微妙に不明です。
ただ、北(北東)の北斗七星とうしかい座の間あたりに放射点があるしぶんぎ座流星群としては、この写真南南西のあたりに流星が流れたとしたらこのくらいの角度かもしれません。不明。
色は、赤く印象的。途中で小規模にはじけているように見えます。
これは流星で間違いない。
問題は、薄明まで粘ったら、明け方に写った流星のようなものは、すべて人工衛星だったという。…。というわけで、少し見分け方メモを残しておこうと思います。
流星と思ったら人工衛星でぬか喜びさせられる件
まず飛行機パターン
まずは分かりやすいのから。
これは、人工衛星ですらない、飛行機です。明け方なのに、西へ向けて飛行機が飛びまくっていました。
拡大するとこういう、点滅状のパターンを示すものになります。これは飛行機ですね。
人工衛星パターン1
これとか、一見、ほぼ流星に見えますね。
細くはじまって、ピークがあって、また細くなっている…流星の要件を満たしているように見えます。
が…!
次のコマを見てみると同じ角度でさらに延長されて、線が。
うむ。20秒の露光をまたいで、次のコマにも写る流星などというのは、(ほぼ)ありえないですね。流星は(ほとんどのものが)一瞬で流れるので。
人工衛星パターン2
これも、一見ほぼ流星に見えます。
もう、流星でいいだろうという気分になるのですが…。拡大をしてみると…。
分かるでしょうか、うっすらと右側に薄く同じような線が…。つまり、何かしらの人工物が少なくとも2つ並走しているわけですね。
これほど同じ角度で、同じタイミングで、流星が2つ流れるということはまあ、ない。
ほぼほぼ流星に見えるけど、人工衛星。無念。
そして、それを裏付けるように、この後のコマにうっすらと同じ角度の線が写り込んでました。
人工衛星パターン3
これはもう流星。流星ということにしておこう…。
と、しかし、一応…確認をしたら…。
次のコマの、先ほどの流星状被写体の延長線上の拡大画像です。
見えますかね。目を凝らすとごくうっすら線が。中央よりやや右です。
うっすら過ぎる。もう見えなかったということにしたい!
これ、発見しなければ私は上の写真は流星ということにしておいたのですが、そうもいかない。人工衛星。
ほぼ見えないのに見つけてしまった…ああ…。
ということで、この日は、ひたすら人工衛星祭りでした。
明け方になると太陽が近づいてくる関係なんでしょうが、上空の人工衛星たちに太陽光があたりはじめ、反射しはじめます。ですので、明け方には人工衛星が写る確率が非常に高くなりますね。
つまり、インターバル撮影した場合は、前後のコマをよく観察することで人工衛星かどうかは大体確認できる。2のパターンのように、並走しているということでも、判別できますね。違和感を感じたらよく確認をしてみることが必要ですね。
うーむ。
しぶんぎ座流星群、トータルで見ると、新年から、流星が良く見えたので良しとします。
しかし、写らなかったなぁ…無念の反省。
ではまた。