シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

フォトセッションin岡山に行ってきた件

うーむ。

というわけで、(2019年)3月9日(土)に開かれた、ペンタックスリコーファミリークラブフォトセッションin岡山に参加してきましたので、レポートを書いておこうと思います。

 

倉敷は何回か、というか、以前、準星空案内人の資格を取るときに通ったので行ったことがあったのですが、岡山市は、そういえば、列車の乗り換えくらいでしか、降り立ったことがありませんでした。ので、ほぼ初岡山市でした。

午前中に、カメラの使いこなしセミナーを受けておいて、午後は、後楽園での撮影から、写真家の木村琢磨氏のお話ということで、一日、楽しみました。

まあ、午前中は、完全に遅れて半分以上聞き逃したんですけど…(笑)

 

後楽園にて撮影

okayama-korakuen.jp

 

なので、当然のことながら、後楽園に入ったのも初めてでした。金沢市兼六園水戸市偕楽園と並ぶ、日本三大名園とのことらしい。

 

この時期は梅と椿が咲いていました。ライトアップイベントもあるし、シーズンになれば桜も咲くようですね。なかなか敷地が広い。限られた時間では半分くらいしか見れませんでした。こちらで、約1時間くらい撮影。

 

それぞれ、思い思いの機材を構えて撮るのですが、本当に千差万別で、望遠やマクロレンズや皆さん色々でした。私はというと、HD DA15mm Limitedをチョイスして、これ一本で色々撮ってみました。

 

以下、カメラ内RAW現像で、4枚出してみましょう。

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散り椿を撮る。

歩いていると、光に照らされた地面の椿の花が、なかなか印象的だったので、しゃがんで撮影。

もう、これが主役ということでど真ん中にドーンと椿を。

偶然、椿の向こう側に歩いている方がいて、シルエットになったのも良かったです。

これはカスタムイメージ・フラットを基本に、彩度を少し調整しています。

 

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飛行機雲と梅の花

お天気が心配されていたんですが、見ての通りきれいな青空が広がる絶好の撮影日和でした。

これは、雅で現像。広角を生かすために梅になるべく寄っています。

 

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これは木の幹と根のねじれている感じが面白かったので撮影したもの、あえてモノクロで現像。

あとの木村氏のお話で、黒をつぶさない作風という話を聞いたので、なるほどと思い、シャドー部分も少しディテールが出るように現像してみました。

多分桜の木ですね。

 

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これは梅の木のシルエットを。
これは、雅を当てた後に、カメラ内でできるデジタルフィルターをかけています。

今回セミナーでもらった、KPパーフェクトガイドという冊子を見ていると、そういえばデジタルフィルターというのがあるな、と。

使ったことほとんどないな…ということで、使ってみました。

ベースメイクという、彩度やコントラストを明瞭度などをいじれるモードを当てています。

いや…カメラ内でそんなことが可能だったのか。パーフェクトガイドを見なければ、気づかないところでした。多分、使うことがなかった。

何か星景に使えるデジタルフィルターもあるのではないかと思うので、今後研究してみます。

 

写真家・木村琢磨氏のお話

www.takumakimura.com

実は、後楽園でも同行していただいていた木村氏。シータでの、集合写真も撮っていただきました。木村棒と呼ばれる、高所からの撮影用の…なんだろう…長い棒も実物を初めてみました。確かに、この木村棒とカメラとスマートフォンとの連携によってリモートコントロールでシャッターを切ることで、これまでにない視点で写真が撮れるんですね、面白かったです。

※BiRodというらしい~。これか。

 

後楽園での撮影会後、フォトセミナー。

木村氏の作品をスクリーンに映しながら、氏の写真観、作風、写真への向き合い方も含めて、じっくり話を聞けました。

特に、写真にはメンタルの部分(その時の自分の気持ち)が反映されている(青い色が多いと、不安や、何かを探し求める気持ちが強いなど)ので、後から見返すとその日の気持ちがわかって日記のようで面白いというお話をされていて、印象深かったです。そういう視点で、他の人の写真も見てみてくださいとのことでした。

なるほど。

いやー。うーん。私の写真もだいたい青い(笑)そうか、なるほど、そういわれると、常に何かを探し求めている気はする。夜、星を撮っているときは、だいたいは、すごく落ち着いてますけどね

 

メモをとりながら聞いたので、いくつか抜粋。

光を探す。光と影をどう画面の中に落とし込むか。好奇心を持って光を集める。出会いを形に残せるのが写真、この日にこういう光と出会ったということを残す。

 

何でも撮って、どんどん失敗して良い。それを残しておくと、ヒントの山になる。こういう設定をしたらこう写ったというこうとが、別のシーンで生かせる可能性がある。次のヒントが眠っている。失敗しても、その場で消さずに、家で一度目を通してみる。

 

写真は「忠実じゃないとダメ」ではない。僕にはこう見えたというのを現像にぶつける。青っぽくみせたい、赤っぽく見せたい、そういう気持ちを反映することで、作家性になってくる。「何を考えて撮ったのか」と。この人が撮ったというのがわかってもらえる作品に。こう見えたんだというのを反映するのが第一歩。

 

写真は正直。メンタルの部分、気持ちが写っている。見返してみると「作風が変わった」。どういう気持ちで撮ったのかという目線で見ることもできる。

 

カメラがあるから行動に移る。ある光景にすごく惹かれるのも、カメラがあるから。そこに出会いがあって、色々な経験ができる。日記を書くような感覚で、後から写真を見返すと残っている。

 

パンフォーカスで撮影をすることが多い。そのことで、四隅をよく見る癖がついた。すべてのシャッターチャンスを見て、手前から奥まで画面をよく見る。釣りのような撮影。釣り糸を垂らして釣れるまで待つような。

 

行きつけの場所。お気に入りの木がある。遠出をしなくてもいい。足元の草木を撮るだけでも、撮れる。植物の造形美は何時間でも見ていられる。普段は視界から外れているようなものに目を向ける。自然の中にある形、陰影、デザインに惹かれる。どこから見たらきれいに見えるのか、ポートレートを撮るような感覚で植物を撮っている。

 

こういう町並みで育った、暮らしているということを記録として残していく。時間を止めることができるのが写真のいいところであり、好きなところ。

名所でもない、たまたま通りかかって気になった場所にレンズを向けて撮っていくというスタイル。非常に共感をすることができました。私の写真の大きなテーマは「暮らしの中の星」ということなのですが、身の回りのもの目を向けて撮っていくということをなお一層やってみようと思います。

 

うむうむ。

 

グリップベース

うむ。そして、やばい。パテを盛るタイプのKP用グリップベースを授かってしまった。

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まだパテは残っているので、これは…盛ってみなければならぬ。久々にグリップ職人にならねば。こいつはやばい。

どういう造形にするか…悩む…!!直線を生かすような形ができるかなぁ無理かなぁ…?直線は無理だな…どうかな。直線のベース部分をそのまま生かしつつ曲線を盛る感じで行こうか。アンチエルゴノミクスな感じで、また、思うがままに作りますよ…。いや別にエルゴノミクスに敵意はない(笑)生かせないだけで。

 

色は、考えた結果。

なぜかメタリックブルーにしようと思います…。すでに発注した(笑)

遮光用の迷光対策フェードもありがとうございました。アサヒペンタックスサイクロプスのマーク入り。

 

グリップじわじわ作っていってみます。

make.dmm.com

いただいたのは、 これのプロトタイプですね。ありがたい。

 

ではまた。

あ、そうそう、新型GR,GRⅢがおさわりできたので、触ってみた。噂されていたように、写真集のようなカタログも圧巻。なかなか、好印象でした。