さて。
とうとう、ペンタックスカメラ用のGPSユニット「O-GPS1」を入手して何回か撮影してまいりました。
このGPSユニットは位置情報を付加するだけではなくて、その位置情報とカメラの手ぶれ補正機構のセンサー駆動を利用して星を追尾できるというのが最大のポイント。
星の撮影は、地球が自転してる影響で、長時間露出しっぱなしにすると、点ではなく線のようになって流れて撮れてしまうのですが(レンズの画角にもよりますが1分も露出すれば、かなり流れる)、このGPSユニットがあれば、その流れを抑えて、星を点でとらえることができるというわけです。
ペンタックスのカメラを選んだ理由のひとつがこのO-GPS1のアストロトレーサー機能(星追尾)があることだったので、満を持しての入手。
というわけで、今回は、写真もりだくさんです。
四万十市、四万十川左岸で撮影
昇る天の川。
かなりコントラストを強く調整しています。この日はよく晴れていて、天の川も肉眼でよく見えました。
アストロトレーサーによる長時間追尾で、かなり明るく天の川をとらえられています。
メシエの散歩。
こちらは、50mmの単焦点レンズで撮影したもの。
天の川にあるメシエ天体である星団、星雲が見てとれ、(下方には)M7、M6の散開星団、(上端にある赤い星雲=)干潟星雲M8などが見えます。
双眼鏡で見ても非常にきれいです。
夏草と天の川。
土手の下から、天の川を撮影。アストロトレーサーの機能いっぱいの5分露出をしています。さすがにこれだけ露出すると周辺の像は流れるようですね。
ただ中央の天の川はさすがに明るく映っています。
土手の下に降りることで、光を遮ることもできて、長時間露出が可能になりました。
四万十川と天の川。
本当は四万十川をいれた写真をいっぱい撮りたかったが意外といい場所がなく…ロケハン不足を露呈。
この写真は前景に四万十川が入っています。なかなかこの時期は水量も豊富で、豊かな流れが印象的です。
飛行機が入ってしまったのが残念。
流れ星もいくつか流れたのですが、レンズを外れていました。今度こそ…。
高知市桂浜付近で撮影
荒れる太平洋と天の川。
こちらはその前日。桂浜西側で。
はるか南の洋上をすすむ台風の影響でなかなか、怖いくらいの波の音でした。この下は砂浜になっているのですが、降りるのはやめておきました。
波間の天の川。
水平線のあたりを船が進んでいます。一度大きな汽笛がなってドキリとしました。星の明るさがちょうどよく、天の川の中ほど、いて座の一部、柄杓をさかさにしたような南斗六星がはっきりみえます。
波の上のフォーマルハウト。
秋の星の代表格、南のうお座の一等星フォーマルハウトも、夏の夜遅くには、もう南の空にひとつ輝いています。中央の明るい星がフォーマルハウト。
夏が少しずつ過ぎていきます。
アストロレーサーを使わない写真も
鏡川を泳ぐ月。
アストロトレーサーを使用してないんですが、この間撮ったので、一番気に入っているのがこの写真。
高知市の街中を流れる鏡川に、満月を過ぎて欠け始めた月の光が落ちます。
撮影中に、風が一陣吹いたことで、水面がゆれて月の光が泳ぐように広がりました。
鏡川の名に恥じぬ風情。
HDR(ハイダイナミックレンジ)機能を使用しています。
と。
今回は、ひたすら写真をアップ。
というわけで。また。
※その後、アストロトレーサーについてまとめましたので、こちらも合わせてどうぞ。