シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

2019年の星景撮影を振り返る

さて。昨日、今年最後の星景撮影に行ってまいりました。

一応、予定では年内は、撮れそうにありません。

なので、今年の最後の記事として、2019年の星景撮影についてまとめておこうと思います。

うむうむ。

 

今年の星景写真は、50回の撮影回数を数えました。

去年が74回という高アベレージをたたき出したので、それに比べると、ちょっと物足りないかもしれませんが、いや、今年は本当に忙しかったので、まあ、よく頑張った方かと。50回の内には、近所のいつもの定点で、短時間撮ったのもふくまれますが、そういうのも大事ではありますね。

 

そして、今年最後に、地元紙のフォトコンで、佳作を頂きました。朗報。

ありがとうございます。

佳作は、しかし、紙面に写真が載らない。うん、この壁を越えらえれないのだが、今年はこの年に4回あるフォトコンで、2回佳作を得たので、上出来ではないでしょうか。壁は認識しつつも。

この作品は、詳しくはまた、サルベージしましょう。

 

ということで、今年の振り返り。今年は、月ごとに1枚を選出する方式でいきましょうか。うん。

 

1月「両雄」

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うむ。新年あけて最初にとったもの。桂浜ですね。坂本龍馬像とオリオンの対話。

 

2月「漁る(すなどる)人」

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今年2月は、待ちに待った11-18mmの発売がありました。

本当に待った…。長かった…。

なんとか発売日ゲットして、さっそくファーストライトしたもの。

シラスウナギ漁の様子、下の記事の扉絵にも使った一枚。

shironagassu.hatenablog.com

 

3月「銀河の季節」

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東から昇る天の川中心部。夏へ向けて、銀河の季節が始まります。

 

4月「春風のポラリス

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桜と北天を、20分長秒露光で。今年は、この20分長秒露光の使いこなしを進化させてきた一年でした。ここぞという場面では使っていきたい。

shironagassu.hatenablog.com

 

 

5月「レグルスの帰還」

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西の空へ沈もうとするしし座・レグルスを棚田ともに写した一枚。

クロスフィルターで演出してみました。

この辺からNik collection2を使用した現像になってきますね。

shironagassu.hatenablog.com

 

6月「月光と白滝」

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月光に照らされる滝を。

リコーイメージングとっておきPhoto+に採用していただいたもの。

今年は3つとっておきPhoto+に採用してもらいました。

 

7月「潮騒

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非常に、ミニマルな構成になった一枚。お気に入りです。

これもとっておきPhoto+採用作品。自作パーシャルソフトフィルターを使っていますね。

shironagassu.hatenablog.com

 

8月「ペルセウス座流星群

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左下の雲の辺りに小さな流星。夏のペルセウス座流星群は、例年高知を離れているときが多いので遠征先での撮影になりがち。

今年も、なんとか無事撮影ができました。

 

9月「夜に手向ける花」

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9月は実は、激戦区でして、最初に言及した地元紙の佳作の奴も9月。

これは恒例の彼岸花フォトコンテストで、入選をいただいたもの。どちらも甲乙つけがたいですが、パンフォーカス星景での作品で、今年はこちらも中景が写るように工夫してきたので、こちらを選出。

shironagassu.hatenablog.com

 

10月「実りの秋」

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棚田の風景を。西へ傾いた月光に照らされて、実りの時期を迎えた稲が、黄金色に染まります。

 

11月「流れ落ちる秋」

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紅葉の渓谷の流れを長秒露光で。

忙しかった割には、月明りと、紅葉の時期がちょうど重なった一枚。実は、昨年、ほぼ同じ構図でHD DA15mmで撮影したものを、11-18mmで取り直したものです。

12月「ふたご座流星群・雲を衝く」

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今年のふたご座流星群は、月明りが大きいうえに、雲も多く、条件は悪かったのですが、運よくいくつか流星を捉えることはできました。

流星群撮影は楽しいですね。さすがのふたご座流星群、良く流星がながれました。

 

と、以上12選。

年間を通じて撮影できたことが何より大事でしたね。

 

今年のフォトコン結果

・2019年〈公募展〉星のある風景写真 (南牧村) 入選「レグルスの帰還」

・第3回彼岸花フォトコンテスト(土佐山) 入選「夜に手向ける花」

・第133回高知新聞写真コンテスト 佳作「両雄」

・第136回高知新聞写真コンテスト 佳作「光を求める者」

・とっておきPhoto+ 採用「春色の星」、「月光と白滝」、「潮騒

以上、7作品。ぬかってないかな。

とっておきPhoto+が数を稼いでくれました。

 

総評としては、地元紙のもので2回佳作を頂いたことは非常に良かった、反面、最大の目標にしてきた県展に落ちるという失意の出来事も…。

また、ずっと応募しているペンタックスリコーファミリークラブフォトコンテストは、選外を連発しました。うーむ、来年こそ…いや、いつかは…!

星のある風景写真と、彼岸花フォトコンテストは両方とも、今年で3回目なんですが、第1回からずっと入選をいただいているのが、密かに良いところ。来年もつづけることができるのか…どうか。できれば、入選から席次を上げたい…。

悲喜こもごもですが。しかし、まあ、総じて、一年間撮り続けられた良い一年だったかもしれません。今年の忙しさでこのくらい撮れるなら、どんな年も…なんとかなるかな。

 

フォトコンに出す意味とは

私は、自己満足が非常に強く、承認欲求が非常に低いのですが、そういう人間がフォトコンに出す意味というのはどういうことなのだろう、ということを考えています。

賞をとって、有名になりたいとか、そういう思いはないのです。賞金も欲しいのは欲しいですが、もらえるとも思ってもない…。

とすると、なぜか。

 

フォトコンに出すということを意識して写真を撮ることで、独りよがりにならない、最低限の作品の「社会性」を確保するというのが大きな効果であり、目標ではないのかなと思っています。

私は、自分が良いと思えば良いという評価基準なので、作品作りが少し独りよがりになりがちなのですが、そこにフォトコンという外部の視点を想定することで、少しでも、鑑賞者を意識しないといけないな、ということなのです。

この場合の「社会性」というのは、共同性、コミュニケーションというような意味合いでとってもらうといいですね。人間同士のつながり、社会のなかでの営みとしての写真を撮り、作品をつくるということを大事にしたい。

いや、ともすれば、自己満足的で、あまりフォトコン向きじゃない写真も多いのですが、その傾向を突き詰めてしまうと、写真が、本当に独りよがりになってしまう。写真の先には鑑賞者がいるわけで、そことつながらない写真では、あまり意味がないのではないか。

そのディスコミュニケーション化を最低限回避するのが、私にとっては、フォトコンへの応募なのかなと、最近、考えています。

それは、フォトコンの審査基準、審査傾向や、審査員におもねるということではなくて、もっと広い意味で、写真が相手に伝わるようにすると捉えてよいのではないかと思うのです。

逆に言えば、そこ(相手に伝わるかどうか)が、私の写真の弱点なのかな、と、このところ強く感じるので、この壁を少しずつでも越えていきたい。

来年も、年4回の高知新聞写真コンテストと、ペンタックスリコーファミリークラブフォトコンテストの8本を基本に、何よりも県展、これは何とか、次は入選したい。

何で落ちたのかな…今年…。ああ…。

 

いやいや。

まあ、来年もまた一歩ずついきましょう。

ではまた。

 

皆様におかれましては、良いお年をお迎えくださいませ。

 

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2019年にQOSを上げたガジェット(?)6選

さて。

今年も残りわずか、差し迫ってきました。

まあ、一年を通じて、何とか撮り続けてこれたので、よしとしましょう。

今年は忙しくて、去年より撮影回数は減りましたが、何とか、定期の三か月ごとの応募×2=8本と、いくつかのフォトコンに出し続けることができました。

いや、本当に何とかギリギリ。

来年は、もう少し楽な日程と写真ラインナップでまわしたいですね。

今年は(も)、あまりいい結果は出せなかったですが、まあ、まあ、それは、また、年内最後の記事ででも振り返ることにしましょう。

 

今回は、今年、QOSQuality of Shots、撮影の質、謎の造語)を上げてくれたガジェット(…なのか、良くわからないものも、混ざってる気もしますが)どもを振り返っておこうかと思います。

いやはや、長期にわたる11-18貯金から解放された反動で、何か、小物をえらく更新し続けてしまった一年でした。11-18以外は、それほど高い買い物はしてないんですが、年中出血を続けた感じでしたね。止血せねば。来年は、もう緊縮モードです。多分。

 

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QOS上げた順ランキング

1、HD PENTAX-DA☆ 11-18mmF2.8ED DC AW

まあ、1位は、これですよね。不動の1位。

これは、もう、2月の発売以降使い倒しています。だいぶ特徴もつかんできました。

思いのたけは、↓この記事に凝縮させておいたので、多くは語りますまい。すでに多くを語りすぎている。

shironagassu.hatenablog.com

とにかく、しばらく、このレンズで、星景撮るのに不足はない気はしています。

頭に置いておくべき特徴や弱点もないわけではないですが、総合的には満足できる非常に良いレンズです。 スターレンズは伊達ではない。

 

ただ、確かにこのレンズによってQOSが上がったと思うのですが、特に、それで、何かの選に入るということもなかった…無風…。そうか…ただの実力不足か…。…うん。まあね。がんばろ。

 

2、UN/ユーエヌ UNX-8507(モニタールーペ)

2位は、地味ですが、意外に、これな気がする。モニタールーペ。

10月の導入以来、星のピントを出すのに重宝しています。今までないなりにやってきたが、これは、もっと早く導入すべきでした。特に高いものではないですしね。

星のピント、背面モニターを最大倍率(KPだと16倍)にした後に、これでさらに3倍にすることで、確実に出すことができます。

ルーペで見ながら、フォーカスリングを動かしていると、星の周りが赤みを帯びるポイントがあるのですが、そこが真のジャスピンらしい(たしかツイッターで聞いた噂)。いや、でも本当にピントが合うので多分、おそらく、本当。なのかもしれない(半信半疑)。

 

※ちょっと追記。

少し真面目に考察すると、このジャスピン合わせは、軸上色収差を利用しているのでしょう。光の波長によって光軸上での焦点が異なる軸上色収差

なので、星の周りがほのかに赤くなるということは、赤の光がわずかに焦点を外しているのだろうと思われます。

赤は波長が長い方の端になるので、赤に合わせてしまうと、一番波長が長い、いってみれば波長の平均的中心でないところでピントを出すことになる。そうではなくて、赤を意図的にずらすことで、別の波長(青や緑)を含めた中心の付近でジャストの焦点に合わす…ということなんだろう…と。(おそらく。)

www.cybernet.co.jp

 

その際には、1等星クラスの明るい星だと少し明るすぎますかね。北極星くらいの明るさがベストでしょうか。

 

3、Nik collection2

Photoshopおよび、Lightroom用の、プラグインソフト群。

私は主にLrから、使用しています。

Dfine2という、独自のノイズ除去アルゴリズムが強力ですね。これが使いたかったために導入を決めました。

自動でノイズ具合を判断して、いい具合の強さでかかります。

手動も可。

この全体のノイズ状況を読み取って自動で調整がかかるという特徴が、星景という地上と星空でノイズ状況が違う写真ジャンルに、よくはまります。

 

もちろん毎回かけるわけではないのですが、さらに、小技的に、Lightroomのディテール強化を使っておいてから、このDfine2を重ねることで、大体のノイズは対処できる(気がする)。

この間、KPの気温によるノイズ具合が分かってきたので、無茶をしなくなったというのもあるのでしょうけど。ようやくKPに慣れてきた。カメラというのは使いこなすまでに時間がかかりますね。機能も多いですしね。

 

そして、色々なエフェクト群も使いきれないレベルで豊富なのですが、特にリフレクターというレフ板を当てたように明るさを調整できる機能が重宝します。これで、星景写真の地上の明るさを自在にコントロールできます。

現在、本気の現像をするときには、欠かせないワークフローの一部となっております。

ただ、「本気の現像」は一度始めると、すぐに数時間経ってしまっているので毎回はできません。

 

4、自作パーシャルソフトフィルター

やたら完成までに時間がかかったパーシャルソフトフィルターが4位。

shironagassu.hatenablog.com

この記事に事の顛末はまとめてあります。

中心部だけ、ソフト効果が出るパーシャルなフィルター。

もう一枚作れといわれると…作れる自信がない。

いや、案外、もう一度やると、すんなりとうまくいくのかもしれませんが…。

このフィルターは、11-18mmの広角側にソフトフィルターを使うと、周辺の星像が伸びるので、それをキャンセルする目的で使っています。

結構常用するフィルターになっています。

我ながら絶妙な強さのソフト効果にできました。

 

5、BENRO BH2(自由雲台)

5位は中古でゲットしたこれ。ボール径が44mmと太く、縦位置も決まりやすい自由雲台。

だいたい、11-18mmを買ったことで、色々な小物の更新を余儀なくされた感じです。

重みのある11-18mmをがっしり固定するのに、雲台のアップデートが必要でした(と、言い訳)。

現在のメイン雲台。

これ、たぶん、すでにディスコンぽいですね。もう、ほとんど、出回ってないようですね。

 

6、マンフロットMT190XPRO3(三脚)

そして、三脚も更新してしまった。

今年、撮影機材総とっかえなんじゃないかという…。

これは、ネットで、マンフロットのストアを見てたら、展示品の中古払い下げが出ていたのが運の尽き。一応5分悩んだ(ふりをした)のだが、ゲットしてしまいました。

センターポールを水平方向に動かせるギミックが最大の特徴で、これにより、ただでさえアストロトレーサーによる自由な星景の構図が、また一段レベルアップしました。

いや、ただ、まあ、ぶっちゃけると、もちろん、それほど毎回水平にするわけではない(笑)それはそう。えー…。うん、まあ、たしかにそんなに水平にはしない。冷静に考えたら。しかし、選択肢があるというのは大事なのだと自分に言い聞かせておきます。

 

そして、アルミは重い。できればカーボンが良い。

でも、倍するからね。

まあね。

しょうがない。

筋トレだと思って担いでいっています。

ただ重いだけあって、設置した後の安定性は非常に良い。そこは、良かった。

 

7、PENTAX SP 8×40(双眼鏡)

うむ。インターバル撮影のお供として、カメラが頑張っている時間に、星の観賞用に双眼鏡も更新。

全く写真の写りとは関係がない。

今年は、なぜこうもいろいろなものをちょこちょこと更新してしまったのか。

なんでだ。

そして、タイトルで6選といったのに、まさかの7つ目。……。

もう色々だめだ。

でも、これにより、良く星は見える。天の川などを見ると、なかなか壮観。

ペルセ群の時にこれでヒアデス星団を見ていたら、流星が一つ入ってきてなかなかの迫力でした。いやペルセ群だったか、…オリオン座流星群だったか…?

 

とまあ、決定的に高かったのは、11-18mmくらいですが、それに付随して、年間を通して、撮影機材を総とっかえしてしまっていますね。これは。振り返ると。これはまずいな。

散財。散じるほどの財もないのに、散財。

 

来年はPENTAX APS-Cフラッグシップモデルの年

来年は、PENTAXAPS-Cフラッグシップモデルが出るらしいので、それに向けて、ここからは蛇口を締めて、緊縮モードです。

ただ、発売と同時にゲットしようという感じではない。

じっくり行きます。

 

背面モニターが、固定ぽいという噂ではあるのですが、星景撮りとしては、なんとか、可動モニターであってほしいと思っています。

2位に挙げたモニタールーペも、可動モニターだからこそ使いやすいので。

モニターが動かない場合は、よくよく身の処し方を考えなければ…。K-1Ⅱを狙うことになるのか…。11-18mmのテレ端側は16mmくらいから、フルサイズでも使えるらしいんですけどね。そういうことになってしまうのかどうか…。

いや、できれば、APS-Cが良いですね。サイズ感的にも。

さて、どうなるか…。先のことはよくわかりません。

 

と。

今年更新した機材へのコメントでした。

いやー、振り返ると、年間通してちょこちょこ細かく更新してますね。何か最近マネーと縁がないなと思っていました。こういうことだったか。

そして、今年も、どこかで入るはずだった、フォトコンの賞金は入りませんでした。

私が、バウンティハンター(賞金稼ぎ)じゃなくてよかった。バウンティハンターを本業にするのはお勧めできません。

 

ではまた。

 

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