シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

ふたご座流星群2019をそこはかとなく反省する

ふたご座流星群の極大日も終わりました。

ふむふむ。

今年は、月が大きい日取りとなったふたご群極大日。

しかし、その後の雨がち、曇りがちの天候を見ると、この日になんとか、雲があったとはいえ、星が見えたことに感謝しないといけないですね。

数日ずれていたら、ノーチャンスではあった。

 

と、今年もふたご座流星群を何とか撮影してきたので、反省会を開いておきましょうか。

そこはかとなく。

 

ふたご座流星群2019

今年は、極大日の14日~15日かけての晩が、満月すぎの月あかりがあり非常に明るいということで、ちょっとどうだろうと思いつつ撮影に行ってきたんですが、いやいや、さすがはふたご座流星群、月明りをついて、流れるし、写る。

目視できたのはおそらく23個でした。いくつか火球クラスも見えたんですが、画角に入らず…。残念。

 

以下、まずは、順不同で収穫してきた流星を。

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今回一番の大物はこいつ。

11-18mm(11mm)とKPで。少しだけトリミングしています。(オリオンが中途半端に見切れているので、思い切って外した)

中央の明るい星はシリウスシリウスの等級が-1.46ということで、うーん。それと比べるとシリウス級ではないですね。ということは、火球とはいえないけれども、そこそこですね。

この写真、今シーズン初のカノープスも、シリウスから下の方にたどると水平線上の雲の切れ目あたりに見えています。

 

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こちらは、K-50と20-40mmのコンビで。

去年は火球を射止めたこのコンビも今年は、このひとつか。

うーん。

撮影時間が少し短かったかな、反省ポイントですね。

 

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この日は雲があったことで、大きな月暈も見えていました。

その縁をなぞるように、流星がひとつ。Lightroomかすみ除去をかけることで、雲の中から出てきました。最初、雲と月光に埋もれて、わからなかった。

 

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こちらも、同じ構図。プロキオンの東に流星、ちなみに、真ん中の方に向けて伸びる光源は月光が斜めに入射したことによるゴーストです。やられた。

 

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これは、短いですが、力強い流星。

総じて、月明りに負けずに輝いた流星しか撮れなかったので、結果的にだいたい力強いですね。

 

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そして、これも同じ構図。雲をさけて、うまく写ってくれました。

 

今回の撮影の反省ポイント

では、そこはかとなく反省をしていきましょう。

 

1、場所決めに手間取った

雲があるという予報の中で、高知県の東西どちらに向かえば、流星を写せる確率があがるのか、直前の直前ギリギリまで悩んで、結局、この日は安芸市高知市からいうと東)に向かいました。その前までは西(中土佐のあたり?)に走ろうとおもっていたので、直前の方針転換でした。前回の記事で、ギリギリまで考えて判断すると表明をしたのですが、逡巡し過ぎました。

天候は、見ての通り、最後まで、雲が晴れるということはなかったのですが、なんとか、星が見えたかな、と。

この判断の迷いによって、撮影時間が削られ、0時ごろから4時頃までとなり、ちょっと、短くなってしまいましたね。

 

2、久々のK-50に手間取った

うん。K-50のインターバル撮影の操作を忘れてしまっていたのと、K-50にL型ブラケットがうまくはまらなかったりと、 色々不具合があり、最初のK-50撮影開始まで30分ほど要してしまいました。

しかも少し離れたところでインターバルまわしておいたら、通りすがりの釣りに来た方にカメラ回りを照らされたようで、何枚か使い物にならず。

いやいや、確かに暗闇に何があるんだろうと気になる気持ちはわかるので(すまんかった)、特にそれ自体は良いのですが、そんな手の届かない遠くに設置するんじゃなかった。反省。

 

3、短時間(10秒)露光に挑戦

月明りが大きい中で、ある程度の高ISOと開放F値での撮影を両立させようとすると、短い露光時間にならざるを得ない。ISOも2500がギリギリいっぱいでした。それ以上上げると明るすぎる。月がでかい!

このために、撮影枚数が多くなるだろうと考えて、今回64Gのメディアを買い増しして臨みました。

まあ、いや、星景撮影なら、書き込み速度、実はそこそこでいいんだなと気づいて、クラスを落としたら、大変リーズナブルだったんですけどね。早く買えばよかった(笑)

これだと、128Gのものを買っても2000円くらいである。

しかし、64GでKPだとRAWで1100枚ほど撮れるので十分ですかね。

結果、K-50とKPと合わせて、1900枚ほど撮ったので、後日流星を目視で確認するのに、大変な労力がかかってしまいました。

しかし、月明りの中ではこういう短時間露光オプションしかない気はする。

後が大変だったので、反省点ではあるけど、まあなんとか流星も撮れたのでね…。

 

と、反省を重ねてみました。

でも、月と雲という悪条件の中、そこそこ撮れた方ではないのか…、どうか…。

shironagassu.hatenablog.com

去年は、最高だったんですけどね。去年から比べると30%くらいの出来ですね。去年が良すぎた。

来年は、1月のしぶんぎ座流星群もペルセ群も、ふたご群も月は悪くない感じです。期待しておこう。

まず1月のしぶんぎ座が撮れるかどうか。

毎年買ってるこいつも、手元に来たので良く予習をしておきましょう。

 

タイムラプス化

そして、TikTokが、タイムラプスを縦で投稿できることに気づいて、最近使ってるんですが、プラットフォームをかえたからと言って特に再生はされない。そこはあきらめよう(笑)

ただ、音楽も、エフェクトもアプリ内でつけられるので楽ではある。

そして、さきほど、このようにエンベッドできることにも気づいた。

いいじゃないか…使えるじゃないか。

再生されないけど…(笑)

(音楽がなります)

ということで、今年も頑張って、ペルセ群とふたご群は撮影できましたね。

オリオン座流星群も一応行ったか。

 

さて…しかし。

年末締切のフォトコンに最後の悪あがきをして、今年の締めとしないといけないですね。
うーん。がんばろう。

でももう撮るチャンスはなさそう。手持ちで臨むしかない。

 

ではまた。


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星景サルベージその78 祈り

うむうむ。

さて、今日(今晩)が、ふたご座流星群極大日

どうも雲が出そうで、大きな月と合わせて、敗北の予感しかしない。

それでも、行かねばなりません。

問題はどこに行くかですね。

ギリギリまで見極めたいと思います。

高知県でいうと、比較的西側がましでしょうか。

どうでしょうか…。

 

というわけで、いったんサルベージです。

 

祈り

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離18mm

ISO4000 SS20秒 F2.8  ほぼ固定撮影

2019.9.2 高知県香南市にて

 

手を合わせるように一対の岩が立つその向こうに、夏の天の川が傾き沈んでいく。

誰かが祈りをささげる光景をみたように思い「祈り」というタイトルをつけました。

割と気に入っている一枚ですね。

 

時刻は23時過ぎ。9月ですがまだまだ暑い夜だったように思います。

天の川がこの向きに傾くのがベストと判断し、それまで、しばらく待つことを余儀なくされて、浜辺で待っていたんですが、待っているうちに少しずつ、潮が満ちてきましてね。

しかし、この位置からでないと、構図が決まらないという二律背反に陥った結果、私は波の中に立って、時を待つことになりました。

スニーカーはびしょぬれになって、これはもう「祈る」しかないな…というあきらめにも似た思いになった…という意味でも、「祈り」なのです。

ダブルミーニング

 

これ、気に入っているんだけどな…、ただの選外でした。そうか…。

今年も無数の選外群をつくり続けてしまったな。

まあ、めげずに、こつこつ撮ろう。

今日はあっさりめで。

 

ではまた。


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