シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

PENTAX D-FA21mm Limited フリートライアル感想 後編

というわけで。

PENTAX D-FA21mm Limited フリートライアル感想 後編です。

 

shironagassu.hatenablog.com

前編はこちら。

 

今回は主に、使用してみた感想を書いていきたいと思います。

とはいえ、何か定量的なテストをしたわけではありませんので、本当にただひたすらに感想ということですが。

 

D-FA21mm感想

石階段に光が差す

絞りを絞って、光芒を出しつつ、階段に落ちる光を撮影。

非常に質感高く描写されていますね。拡大してみると、物質感を感じるというか。

そこに石が存在するように(存在しているので当たり前と言えば当たり前なのですが)、撮れています。

 

木のベンチの上の落ち葉

ピント面のシャープさと手前と奥のなだらかなボケ。良いですよね。

そして、光と影とのコントラスト。

単にコントラストが高いというよりも、影の表情を撮るというか…謎の定性的表現。

 

水道管の影

影の作例をもうひとつ。水道管でしょうかね。鉄のパイプですね。

影と光が綺麗にコントラストをなしながらも、反発し合うのではなく、混ざり合う。

 

時計の展示

お店にあった時計の展示。これもある意味、光と影でしょうか(写真はすべからく光と影なんじゃないか説はある)。

光が当たった場所に、存在感を与える描写。

 

夕暮れ、自転車に乗る少年たち

光と影シリーズ。

なんだ、最高じゃん。良いなあ。これ私撮った?写真がうまくなったと勘違いしがち(笑)

右の鎖のあたりの輝きがさりげなく。

空の部分は白トビしつつも、前の少年のあたまに、少し光の筋が降りています。ゴーストなんでしょうけど、こういう出方をするのか。ほぼ抑えてますね。逆光耐性強いですね。

 

小さくサギが写る川の風景

広角なので、すこし湾曲がありますかね。

サギが一羽遠くの川辺に留まってます。

遠景は、全体としてシャープに写るすっきりとした描写ながら、何だろう…味がある。ちょうどいい具合に、味付けされていますね。

 

落ち葉の向うに歩く人

逆に近景。

近景を撮ると、大きくボケてくれますね。

ピント面からボケがなだらかに続くので、ピント面にある被写体に自然に目がいきます。何が撮りたかったのか、伝えてくれる。

この場合は、ピント面にある、赤い枯れ葉ですね。

 

堤防の上、大きな木の向うに歩く人

影の表情を撮る…とすれば、影が長く伸びる時間帯は、D-FA21mmの時間。

別になんでもない写真ですけど、光の当たった面と影までを表情豊かにとらえる。

 

触ってみた質感、機能面など

鏡筒…今回シルバーが借りれたのも良かったですね。シルバーは、いつものシルバーと少し違う感じがありますね。ちょっと落ち着いているというか。

レンズのフォルムが滑らかなので、カッコいいというよりは、綺麗なレンズ。

それだけに、レンタルで借りて使うのはちょっと怖かったですね。

レンズフードは被せ式。被せ式は、落ちやすく怖いのですが、これは、深さがあるので、落ちにくいかもしれません。(でも、多分落ちるので、一つ、フードは買い増して普段使い用と保存用に分けるべき(笑))

あと、七法焼きの飾りがついてます。

 

重さ…400g半ばという重さは、やはり、軽くはないですね。

ずっと持っていると、重さを感じてきます。ただ、K-3Ⅲ(L型ブラケット装着)とのボディ対レンズ間のバランスは良し。ボディ側が軽すぎるとアンバランスさを感じて、余計に重さを感じる気はします。という意味では、ベストはやはりK-1Ⅱにつけるべきということなんでしょうね。

 

機能…レンズフードが深く十分な効果を発揮していると思います。すごく寄れるレンズなので、フードが深いことで被写体に近づいた時に安心感もあります。

DCモーターなので、あまり駆動音は大きくはないですね。ピント合わせもそんなにストレスを感じず、撮れました。

 

描写…描写は、まあ、完璧でしょう。忙しいさなか、本当に時間がない中で、合間を見つけて適当に撮った写真に、「それっぽさ」を加味してくれるので、ありがたい。

この「それっぽさ」の正体が何かはよくわからないのですが、ただただ、シャープに映っているというのとも違う、しかし、解像感がなくノスタルジーを感じるというのでもない、シャープさとゆるやかさの共存。

これはもちろん偶然ではなくて、そこを目指して作られたということでしょう。現代のレンズとしてシャープさはしっかりと確保しつつ、そこで終わらず、味付けがされています。絶妙。

 

と。

これ…。良いな。良いレンズです。

今年は、明らかに、本を買い過ぎたことにより、全然予算がないのですが、これは…お金を貯める価値はあるかもしれない。

でも、そこそこしちゃう。

同じ焦点距離のDA21mmF3.2はどうなんでしょうね。

あちらなら、そんなに高くはない。

たしかDA Limitedシリーズのフリートライアルもあった気がするので、今度応募してみよう。

 

ということで、D-FA21mm感想でした。

ひとまず、最繁忙期は何とか乗り切ったので、ぼちぼちと回復しながら、写真を撮っていきたいと思います。

 

とにかく、良いレンズを借りれました!

ではまた。

 

 

 

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