シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

Lightroom用星景プリセット(2種)の件

うむ。

天気が悪い。どうにも天候が不順でダメですね。

困った。

本当に更新するネタがない。サルベージしようとおもってたんですけど、選外がなぜか帰ってこない…。リモートワークか何かの余波でしょうか…。

 

というわけで、困ったので、Adobe Lightroomの星景用プリセットでも公開しておこうかと思います。

 

星景用プリセット

いつも星景撮影に行った後、夜中に帰ってきて現像を始めると、夜中のテンションで現像するので、グリグリと各種パラメーターをいじりまくった結果、朝起きてみてみたら、見たこともないような色味の写真に仕上がっていた…。

ということが、一度や二度ならずあったので、その対策に作り始めた星景用プリセット。

主には、2種類作っていまして、月が昇っている時用の「月あり星景」プリセットと、月が出ていない時用の「月なし星景」プリセットです。

それぞれ、独立して調整し続けていまして、おそらく、今後も変わっていくとは思うのですが、現時点のものを公開してみようかと思います。

プリセットは↓コチラ。

www.dropbox.com

 

ちなみに、プリセットの読み込み方法は↓こちら。これはクラシックではないLightroomのような気もしますが、クラシックでも同じような気がします。(多分…)

helpx.adobe.com

 

月あり星景

 

スライダーの左側がプリセット適用前、右側がプリセット適用後です。

プリセットは、基本的なベースをつくるということで、部分補正等は後から適用しています。

月のある夜の星景は、(設定にも寄りますが)ほとんど昼間のように明るく写ってしまいます。ですので、プリセットとしては、全体の露出をグッと下げて、夜らしい雰囲気になるように、というのが一番の眼目。

 

その上で、カラーグレーディングを使い、全体の色味を整えています。色味は月が出ている夜は、空が青くなるので、その空の雰囲気がうまく出るように、ということです。

ただ、それで地上も引っ張られて青くなりすぎないように、カラーグレーディングのシャドウ/ハイライト部分は、イエロー・グリーン系の方に振って、カウンターをあてています。(なぜか、中間調部分は、ブルーに寄せています…なぜだろう(笑))

 

後は、レンズ補正をかけていますね。

これによって四隅まで、基本的にビシッと均質に明るさが整うのですが、私がメインレンズとしているPENTAXの11-18mmの場合は、なぜか過補正気味になって、四隅が明るくなりすぎる感じがします。

なので、手動でシェーディングをかけて、若干四隅を暗くしています。(ここら辺はお使いのレンズに合わせて調整してください)

 

その上で、プリセット適用後の部分補正として、空の部分にグラデーションフィルターをかけて、もう一段グッと空の露光を下げています。さらに、地上部分も、同様にグラデーションフィルターをかけ、特にグッと黒を締めるという補正を行っています。

加えて、この写真では、左側の岩場が、ナトリウム灯に照らされて、オレンジに染まっているのを部分補正(主にホワイトバランスを青い方に振る)を当てて、補正しています。

そして、最後にノイズリダクションをかけています。

 

月なし星景

こちらは、月なし用プリセット。

同じくスライダーの左側がプリセット適用前、右側がプリセット適用後です。

 

プリセット適用前は、色温度が4250ほどなんですが、これは色温度を少し下げまして(青に振り)3950にして、主に空の青みを出しています。

 

その上で、少し、シャドウを上げています。

これは、月のない夜は、どうしても前景が暗くなりがちなので、そこを持ち上げるという意図です。やりすぎると破綻するので、プリセットとしては多少上げる程度にしておいて、その後、様子を見ながら部分補正を適用していきます。

 

これもカラーグレーディングは、全体をブルー寄りに、同時に、シャドウと中間調をイエローよりにして、カウンターを当てています。

 

レンズ補正は、月あり星景と同様に、手動シェーディング補正ありです。

 

この場合の部分補正ですが、左側の雲がやはり地上のナトリウム灯を受けてオレンジになっているので、この部分を青側に振って、影響を打ち消しています。

そして、空全体はやはりグラデーションフィルターをかけて、少し露出を下げ、かすみの除去もかけています。

地上部分は、右下から中央へグラデーションフィルターをかけて、地上景を浮かび上がらせる方向で、調整。

最後にノイズリダクションをかけています。

 

と。

こんなところでしょうか。

 

とりあえず、まだ、色々な条件でユニバーサルに適用できるものを目指して調整を重ねていくと思いますが、ネタがない苦肉の策として公開。

まあ、何かの参考になりましたら、幸いです。

 

ではまた。

 

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