シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

ふたご座流星群反省メモ(流星撮影再考)

年間三大流星群のひとつ、ふたご座流星群も宴もたけなわ…。

恒例の反省会をしていこうと思います。

 

◆というわけで、ふたご座

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ふたご座の写真。SMC PENTAX 50mm F1.4(オールドレンズ)で撮影。

換算75mmでは左側が収まってないですね。

左の明るい星がポルックス(弟)、右側がカストル(兄)ですね。

ふたご座流星群は、このカストルのあたりを輻射点に、流星が流れるわけですが。

 

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極大日だった15日より3日前の12日未明に撮った一枚。流星が写っています。

これは、私の星撮影の相棒ともよべるレンズ、PENTAX -DA FISH-EYE 10-17mmで撮影したもの。(輻射点的に、実はふたご群の流星でない可能性もありますが)

タイムラプス化したものにも小さく流星が写っています。大きな飛行物は飛行機と何か(この日は飛行機以外にも飛んでいる何かがみえました。明け方なので、太陽光に照らされた人工衛星だろうと思うのですが、よくわからず)。

 

見ての通り、この日はしっかりとれて、これは期待が持てるとおもったのだが。

 

◆極大日の前日は見えたのに撮れず

極大日は残念ながらくもりの予報だったので、前日に仁淀川付近に撮影にでかけてきました。

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御覧の通り少し雲が出ています。

この雲が(おそらく)、流星撮影の命運を分けることに。

 

この日も肉眼ではいくつか流星が見えました。

PENTAX -DA FISH-EYE 10-17mmも(画角も広いし)確実にそちらを向いていた。にもかかわらず。写ってない。

 Vineにしても、写ってないものは写ってない(笑)

(そして、余談ですが、このVineがなぜか過去最高のループ数になり、25000ループを超えるというよくわからない結果にさらに困惑(笑)バグかな)

 

◆流星撮影再考 

うーん。

この間、何回か流星を狙いに行って撮れたり撮れなかったりしているんですが、なんとなくわかってきたぞ

 

撮れなかった日というのは、どうも思い返せば空に少し雲があったりして条件が悪かった。

肉眼では流星も見えるわけですけど、その明るさが薄雲や水蒸気の影響で少し落ちていた可能性もある。

ここら辺から考えるに、F3.5のPENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmは流星を撮るには暗いということらしい。少なくとも、残念ながら条件が悪い流星を捉えられるほど明るくない。

 

流星が流れるのは一瞬なので、通常の星撮影(長時間露光で光を貯めて撮ることができる)と少し勝手が違います。

高いISO感度、明るいF値のレンズ、それとあとは画角によって写る写らないが決まってきます。

明るい広角のレンズで、ISO感度を高くして撮れば、撮れる確率が高くなる。(もしくは、広い画角をカバーするのに、複数のカメラを用意して撮ったりしてますよね)

 

F値の明るさ比較は、暗い(大きな数字の)F値を、明るいF値(小さな数字)で割って二乗したらいいので。

つまり。

PENTAX -DA FISH-EYE 10-17mmはF3.5、手持ちの一番明るい50mmがF1.4なので3.5÷1.4の二乗で、なんと6.25倍も明るさが違うということに。

 

この間の経験則として、どこに閾値があるのかわからないんですが、天候など条件が悪い時は特に、肉眼で見える範囲の流星もF3.5の明るさでは写らない時がある。

加えて、この前は天候良くても写らなかったときもあるので、かなり明るい流星でないとF3.5ではとらえられない。

ということらしい。なるほど。

 

現状、手持ちのレンズでは、50mm F1.4の狭い画角で、ギャンブル的に流星を狙う、という選択肢しかないということになりますね。

 

 

 シグマの方に、F2.8の魚眼があるんですが、大体お値段同じくらいだったんですけど、こっちの純正レンズにしたんですよね。

 

 

 あくまで流星を狙うということならこちらの方がよかったのかもしれない。

F2.8とF3.5の明るさの違いは1.5倍くらいですね。ふーむ。

 

ただ、流星以外は10-17mm魚眼も、きれいに映るし問題ないんですけどね。月などの逆光にも強いし。

なかなか悩ましいですね。

 

しかし、これで、長期的には、明るい広角レンズ購入計画をたてねばいけないことになってきましたね。

じっくりいこう……。星撮影はやっぱり奥が深い。 

誰だ、お金かからないとか言ったの……(笑)


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