シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

ペルセウス座流星群をむかえうつ

さて。

立秋を過ぎましたが、季節は夏。夏の流星群シーズン真っ只中です。

特に、ペルセウス座流星群の極大日(12日夜~13日未明)が近づきまして、こちらの準備にも力が入ってきております。

ただ、新たに台風もできたりしてお天気が心配ですね。いや、心配というか、なんというか、極大日はこれ…無理じゃないか…?すでにあきらめムード漂う感じはあります。

しかし、ペルセウス座流星群が流れるのは、何も極大日だけではないので、どこかで流星を捉えたい…!

先日、偵察に行ってきたところ、2時間で6つほど、流星をみることができましたので、すでにチラホラ流れてはいます。

後は、天気と場所との相談ですね。

私は、場所の方もちょっと、定まらなくて悩んでいますが…。うーむ。どうも、ホームを離れ、旅先になりそうなのですよね。

 

捕獲準備

f:id:shironagassu:20180809105318j:plain

PENTAX KP レンズ  HD DA 15mm Limited 焦点距離15mm

ISO4000 SS50秒 F4 アストロトレーサー使用

2018.8.8 高知県大豊町にて

 

8/8に日付が変わったころの北の空。

一見流星に見えるものがありますが、これは、人工衛星ですね。残念。

中央上やや左によってWの字が横向きになっているのがカシオペヤ座、その下にあるちょっと星がごちゃっとした領域がペルセウス座です。このペルセウス座のかかげた右手当たりが輻射点になって、流星が流れます。

この0時過ぎだとまだ輻射点の高度があまり高くないので、流星の数もそれほどではありませんね。

撮るならなるべく明け方にかけて、空が明るくなるまで粘りたい。

ただ、地上部と星を写すという星景写真の側面から行くと、輻射点が高くない時には、低い位置で流星が流れるということは言えると思うので、あながち、早い時間から撮るというのもわるくないかもしれない…どうだろう。

 

すでに、右下に昴(プレアデス星団)が昇ってきているのが見えます。

 

f:id:shironagassu:20180809110040j:plain

PENTAX K-50 レンズ  DA 10-17mm FISH-EYE 焦点距離10mm

ISO2500 SS32秒 F3.5 

2018.8.8 高知県大豊町にて

 

こちらには流星が写っていますね。

右側やや中央より下に、短く。うーむ…。この日の成果はこれだけでした。

が、まあ事前偵察で、一つ捉えたのでまずまずか。まずまずということにしておこう。

 

K-50のISOは、ノイズ的限界だと思われる2500。F3.5で32秒だと、空の暗さに比べて、かなり露出がアンダーになったということも影響したと思いますが、パープルフリンジは目立ちませんでした。KPだと目立つのよね。高ISOで露光かけるからな気がするなぁ…。

本番は、こちらにタイマーレリーズつけて、少々星が流れますが、1分くらいまで、露光時間を伸ばしたい気はしています。

いや、本番も、このクラスの暗さのところで撮れるか、今回わからないんですけど…。場所もリサーチしてますが、どうだろう…。去年のペルセ群=完敗の記憶がトラウマのように、よみがえる。

 

shironagassu.hatenablog.com

 

タイムラプス化したものも置いておきます。Windowsにバンドルされてるフォトで編集しているので、めっちゃシンプル。いい動画編集ソフトないかな…。

 

 

流星撮影のセオリー 

流星群撮影のセオリーでいくと、流星を捉えるのに求められる条件は、高感度、明るいF値、広角ということになるだろうと思うんですけど…開放F値、F3.5とF4、という比較的暗いレンズで流星を狙うというのがどうなのか…と。ただ、逆に言えば、これで写るなら明るい流星だというのは保証されるということになるので、それはもうそれでいいかな、と。逆説的な大物狙いで。狙うは火球。

 

もちろん、選択肢があるなら、F1.4クラスの広角とかあればベストですけど。そんなものはない…!

今回は、本番もこの組み合わせで臨もうかと思っています。セオリーを無視。

いや、なぜかF4の15リミを買うという、星景メインなのによくわからない方向に向かったので、私の手元には明るい広角レンズがないんだ。いやまあ。いけるいける。

 

二台体制+レンズヒーター完備になったので、その点はレンズが曇る心配がなく準備も万端です。三脚も用意したし。そういう意味では、ふたご群からこっち半年かけてしっかり準備をしてきた。

 

ただ、本当に、天気は、予断を許しませんね。台風の行方が先行き不透明…。

極大日にこだわらずに、チャンスがある時に行くしかありません。さて…天気予報とGPVと星空指数とを凝視して、虎視眈々と狙わないといけませんね。

念願の火球ゲットを…。私はもたざる者なので、なかなか、チャンスが巡ってこない気はしますが…。まあ、人事を尽くして待とう。

 

ではでは。

 

まあこのレンズ見た目は異常にかっこいいので、その点はおススメです。携帯性もコンパクトだし最高。この前、これとDA35mmとで、街中をスナップしてみました。両方非常に軽くて、かつ描写は良いので、素晴らしい。KPはスナップ撮影で、本領を発揮してきますね。

 

15リミ、総合的には良いレンズなのだが、必ずしも星景向きではないのかもしれません。しかし、高感度が使えるようにカメラも進化してきているのと、アストロトレーサーとの合わせ技で、F4クラスは十分実用にはなるというのが実感。1枚目も、あれだけ細かい星が写るなら、及第点ですね。空の暗さに依存しますけどね。

コマ収差はありますが、色収差は開放からほぼありませんね。

 

にほんブログ村 写真ブログ 星景写真へ
にほんブログ村


星景写真ランキング