シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

O-GPS2を考える

はい。

撮れていません。

忙しい。そして、そもそも晴れていない。

 

というわけで、買ってもいない機材の話をし始める、いつものムーブをしておきたいと思います。

いや、発注はしたから…!(謎に遅れて、発売日には来ない可能性大ですが)

 

O-GPS2。

あらためて、書いておくと、PENTAX機の外付けGPSユニットで、これをつけることで、PENTAX機は星を追うアストロトレーサーが使えるようになります。

(一部、GPSユニットを内蔵している機種もあります)

 

ちなみに、K-3markⅢは、このアストロトレーサーが進化していて、Type2という星追尾を半分の速度に押さえ、地上ブレを抑制する機能がついています。

ちなみに、GPSユニットなしでも使えるType3もついています。(こちらは、主に望遠での撮影に適しています)

アストロトレーサー使いとして、このK-3markⅢを選んだといっても過言ではないので、このO-GPS2を買わないという選択肢はなかった……。

(だが、なぜか、発注が遅れてしまった。謎の迷走……)

 

news.ricoh-imaging.co.jp

当初の想定を大幅に上回るご予約をいただいており、製品のお届けにお時間をいただく場合がございます。

まじか…!?

何個売れたんだ?…。気になる。

1000…?いや…500…?

まさか、5000とか、そういうオーダーだろうか…。万はないだろう。

いや…全国推定100万人のアストロトレーサーマニアがこぞって買っているとすれば、100万個の可能性もある(ない)。

ただ、しかし、確かにO-GPS1の値段が高騰していたので、需要がないわけではないのでしょう。

 

O-GPS2を考える

(表紙用の写真を一枚)

 

というわけで、もう、今週の金曜日24日に発売されるO-GPS2。

あっという間に、発売日になってしまいます。

 

というわけで、あまりスペックを見ないまま発注をかけたのですが、一応冷静になって、スペックを眺めてみたので、O-GPS1と何が違うのか、メモを残しておきたいと思います。

 

というわけで、簡単に表にまとめました。

スペックが違うところに、色をつけています。

 

ふむふむ。

やっぱり、一番の違いは、受信機能の部分で、対応する衛星が増えています。

米国のGPS、日本の準天頂衛星(QZSS)、ロシアのGLONASSEUGalileoに対応。

これらの衛星を総称して、GNSS(Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム)というらしいので、O-GNSS1と言う方が正しいのではという気もしないではないですが、まあまあ。

 

QZSSというのが、日本の準天頂衛星みちびきのことらしく、これに対応したことで、天頂付近からの電波を受信できることになり、谷、ビル間などの悪環境でも電波が拾いやすくなる…はずです。

これは、助かりますね。

たまに、渓谷に行く(上に使った写真がまさしく渓谷)んですが、渓谷は、なかなか、電波拾わなくて困ってたんですよね。

これは期待大です。

 

次に影響が大きそうなのは、連続使用時間の減

ニッケル水素電池(私は、いわゆるエネループで運用しています)単4一本で、約5時間の駆動。7時間から減っています。が、なぜか、寒くなると、5時間で同じになるというよくわからない性能。

この2時間の減がどうか。

実用上それほど問題はないか…。

 

測位間隔というのが0.5秒伸びてます。これはどういう意味があるのか不明…ですが、間隔が伸びたのなら、駆動時間も伸びそうなものですが、そうでもない。謎。

起動時間も同様のようです。

 

そして、精度も、ほぼ同じ。

なので、どちらかというと精度より、受信状態が良くなるのではと期待されます。

 

それと、これはスペック表には出てないですが、精密キャリブレーションがめちゃくちゃ早くなっているらしい。アストロトレーサーするには、この精密キャリブレーションをしなくてはなりません。

現在、O-GPS1で、精密キャリブレーションをすると、約30秒はかかるんですが、なんと、O-GPS2は、0.5秒という早業らしい。

O-GPS2を使用したアストロトレーサーの作例を公式に提供した、村田一朗氏のツイートより。これは…これ以上ない確かな情報。

暗闇の中で、機体をグルグル回すという謎の儀式が必要だったのですが、O-GPS2だと、この部分の使い勝手が相当変わりそうですね。

一体どういう処理をしたらこんなに早くなるのかわかりませんが、まあ、いいってことよ。

 

というわけで。

待ち遠しい。

待ち遠しいのですが、しかし、短期的には、忙しすぎて撮影できそうにはない。

そして、発注の遅れた私は、届くのがいつ頃になることやら…。

 

まあ、いずれは来るでしょう。

ゆるりと待つとしましょう。

 

ではまた。

 

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