台風18号は、高知県にも上陸し、高知市は17日夕方ごろから、風がかなり吹きました。
台風が過ぎた翌日、18日の明け方、東の空に月と惑星が並ぶということで撮影に行ってきました。(19日も良い感じだったのですが、行けずじまいで残念)
場所は、月の名所にして、高知の代名詞ともいえる桂浜。
台風は過ぎ、風も穏やかにはなっていましたが、まだ波も荒く、路面には、その前の晩に風雨に吹かれた小枝が散らばっているような状態でした。
暁月(ぎょうげつ)と桂浜
PENTAX K-50 レンズHD 20-40mm Limited 焦点距離20mm
ISO400 SS1/4秒 F8
2017.09.18 高知市桂浜にて
日の出30分前、赤く染まり始めた東の空に、月と金星が爪痕のように残ります。
この時間はまだ、私以外誰もいなかったので、私が歩いたところにだけ一筋の足跡がついています。
せっかくなので桂浜の浜辺と月を両方入れたいということで撮った一枚。
ツイッターでアップしたときには、左に、松の木が入っていたんですが、写真は引き算ともいうし、月と金星という主題と浜辺の足跡という副題があれば、写真の要素としては成立するかなということで、トリミングして、これで完成形ということにしました。
本当なら、もっと三脚を低く構えて、足跡を強調しつつ、さらに右に振ることで松の木を画角から外せればベストなんですが、時間は巻き戻せないので(笑)
星景写真である以上、主役はあくまで星(今回は月ですが)、それで、星を引き立てるわき役を何が担うかなんですが、今回は、浜辺の足跡ということにしました。
主役はあくまで空にあるということで、浜辺と海部分は下部1/3にとどめて、空の部分を大きくしています。月は、20mm(換算30mm)で写すと、小さいながら、それでも、存在感はあるかなと。足跡と波打ち際のラインが曲線構図になって、写真に奥行きがうまれて…いたらいいなあ…。
まあ、なるべく自分の写真の意図を言語化して残すことで、ちょっとずつ経験値として積み重ねて、引き出しを増やしてみたい…。うーむ。
PENTAX K-50 レンズHD 20-40mm Limited 焦点距離40mm
ISO400 SS30秒 F4 アストロトレーサー使用
2017.09.18 高知市桂浜にて
こちらは夜明けの一時間前ほど。
かなり低い位置に2つの星が見えています。上が火星で、下が水星。火星よりも水星の方が明るく見える気がしますね。
上から月、金星、レグルス、ちょっと間があって火星、水星ですね。
翌日には、この火星と水星の間にさらに細くなった月が並ぶという光景だったのですが…冒頭でも書いた様にさすがに連日はいけずでした。
アストロトレーサーを使用したことで地上の風景はだいぶ流れていますが、その分、星は点像で写せています。
PENTAX K-50 レンズTAMRON 90mm MACRO 焦点距離90mm
ISO400 SS30秒 F8 アストロトレーサー使用
2017.09.18 高知市桂浜にて
前に金星と月が並んだ時よりも、さらに間隔が狭いですね。
前回とほぼ同じ形で撮りました。
金星と月の並びは、非常に絵になりますね。
新レンズ
そういえば、8月の末ごろ発注していたレンズが、発送されたとの報。
SAMYANG(サムヤン)の14mm F2.8です。
ペンタックスのKマウントは、超広角の選択肢がけっこう限られていまして、フルサイズ対応なら純正の15-30mmか、APS-C用の純正DA 14mm、シグマの18-35mmあたりが対象になるでしょうか。
サムヤンの14mmは比較的リーズナブルながらフルサイズ対応ということで、今回、入手してみました。
純正レンズ比率が下がる点は、遺憾ではあるのですが、いやまあ、先立つものがなく…。(純正の15-30mmは評判はいいのですが、まあ高い…!)
[SAMYANG]14mmF2.8 ED AS IF UMC ペンタックス用
- ジャンル: カメラ用交換レンズ
- ショップ: 三星カメラ楽天市場店
- 価格: 38,520円
フルサイズで使う日が来るのかどうなのかは、なんともわからないのですが、換算でも21mmというかなりの広角になるので、私の中では対流星群撮影の切り札的位置づけで導入しています。
発注時、1~3か月でお届けという状況だったので、冬の流星群(12月のふたご座流星群とか)に間に合えばいいかと思っていたのですが、思ったよりも早く来ました。9/20現在では在庫ありになってますね。
どうも仕事が忙しくなりそうな気配なのですが、どこかでファーストライトをしてみないといけません。
果たして、期待通りの描写ができるか。またレポートしたいと思います。