シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

春の大古書即売会in京都

というわけで、前回の予告通りと言いますか。

春(GW)に京都に行くと、外せないのが、「春の大古書即売会

夏の京都の古本市には、かなりの回数行っているのですが、実は春の方は、今回で3回目だったか。

夏の方は、神社の境内で、野外で開かれるのですが、春の方は、室内(みやこめっせ)です。なので、随分、見て回るのも楽です。

それと、今年のGWの京都は、夜は寒いくらいで、日中は暖かくなったとは言え、歩いても汗をかくというほどではなく、本当にちょうどいい気候でした。さわやか。

いつもこうだったらいいのに。

 

今回も、またゲットしてきたものどもを書き残しておきましょう。

本が4冊とその他。この後説明していきます。

古本市以外にも、いくつか入手してしまい、都合4冊と1紙(+一番下のは、JRの展示会場でいただいたもの)ゲットしています。

順不同で、書いていきましょう。

 

春の大古書即売会

室内で開かれる春の大古書即売会

というわけでまずは、古本市のこと。今年も行ってまいりました。

昨年は、KYOTOGRAPHIEとこの古本市を同日にまわったことで、異常に体力を消耗&ゆっくり本も物色できなかったのを教訓に、日程を分けました。

 

規模は、夏よりは小さいですが、その分、じっくり本を物色できるのが、良いところなのに、去年は急ぎ過ぎていた。

今回、私がいったのは、5日で、最終日でした。

思ったよりも人出は少なかったかも。

 

ここでは、色々迷ったのですが、乾坤一擲の一冊。

ヴィレム・フルッサー著「テクノコードの誕生」を入手。

この日は、グルグルと二周回って、一周目でこれを見つけていたのですが、あえてスルーして、もう一周してきて、やっぱりこれだな、と。

フルッサーは「写真の哲学のために」は読んだことがあったのですが、こちらは、未読。文字の誕生が線形な歴史観を人類に与えた、とすれば、テクノコードの誕生は、円環的な時間感覚をもたらした…(意訳)というような、お話(だと思う)。

写真論好きとしては、外せない一冊で、読んでみなければなりません。

 

↓この時、フルッサーのこと書いていますね。もう随分前だ…。私もしばらく写真論を読み続けていますね。しかし、まだまだ、尽きませんね。少しずつ地図を手にしてきたとは思うのですが、読めば読むほど、広大な未知の闇が広がっている。

shironagassu.hatenablog.com

 

その他の本

古本市で、一冊しか買えなかったのは、もちろん理由があり、すでに書いているように、もう本を買ってしまっていたから、ですね。本を買ったから本が買えない。至極当然の理由。

まずは、KYOTOGRAPHIEで、アダム・ルハナのパレスチナの写真を見た後に、物販コーナーを見ると、「抵抗のためのレシピ」というパレスチナ料理のレシピを書いた一冊に目が留まりました。

これは、お迎えせねばなるまいと、購入決定。

実際にここから、私も何か作ってみたいですね(材料が聞き覚えのないものも多い。けど入手可能な食材で代用できるというのも書かれていて親切)。

イスラエル国家が民族浄化と言わざるを得ない虐殺を続ける中、パレスチナ料理が作られ続けることそのものも、その抵抗となり得ます。

 

そして、KYOTOGRAPHIEを回りながら、実は、久しぶりに本屋&ギャラリーの「PURPLE」にも寄っていたのです。

ここでは、上の写真で言うと、後ろに敷いてある「りんご通信7号」を入手しに行ったのですが、原田桃望著「イルマタル試論」という一冊を見つけてしまい……。

これ、以前、PURPLEに立ち寄った時に、お話を聞いた岡部桃写真集「イルマタル」のことだな。これも何かの縁だし、その時の話が記憶に残っていたので、思わず入手。写真論には目がないのです…。おそらくあの時、お話させてもらった方が、この著者の原田さんだったのですね…。

岡部桃自身は、アセクシャルなのですが、自身の体外受精での妊娠・出産の記録も「イルマタル」に収録されているようです。(たしか、前に行ったときにお聞きしたし、写真集も拝見した)クィアな視点から自分自身を見返し、写真を残すことで、何を問うたのか、…これも読んでみないといけません。

 

この時ですね。約3年前か。コロナがあけて久しぶりに京都に行った時ですね。

shironagassu.hatenablog.com

 

さらに、もう一冊行ってしまっているのですよね。これはアンドレイ・クルホフ著「灰色のミツバチ」ウクライナを舞台にしたお話で、今のロシアのウクライナ侵略に題をとりながら、書かれています。前々から、読みたい本リストに入っていたのですが、軽やかに入手。軽やかに行ける厚さの本ではないのですが、うん…。欲しかったからね。

最近、割と、フィクションも読むんですよね。

読書雑食具合が加速しています。

 

というわけで、予算も尽きるわけですね(笑)

いや、本当に4月が忙しかったので、もう、ご褒美というわけではないのですが、生き残った証に、軽やかに行ってしまいました。

後悔はない。

 

と。

ではまた。

 

 

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