忙しい日々が続いています。
2日に一度は、パソコンの横で寝落ちする状態。
あかん。
かすかな希望は、何とか、ゴールデンウィークまで生き延びて、たどり着くこと。
そして、KYOTOGRAPHIEを見ること…。
というわけで、今年のKYOTOGRAPHIEについて、少しだけ予習をしておきたい。
KYOTOGRAPHIE 2025
前回も少しだけ書いたのですが、今年のテーマは"HUMANITY"。
知っている写真家も、知らない写真家もいるのですが、とりあえず、わかるところだけ情報を整理してみました。
JR "Printing the Chronicles of Kyoto"
写真家というよりアーティストだと思いますが、JR。
これまでに読んだ本でいうと、後藤繁雄著「現代写真」、あるいは、渡部さとる著「じゃない写真」あたりに、JRの記述がありました。
参加型のアートプロジェクトで知られるようです。
"FACE 2 FACE"というシリーズでは、イスラエルとパレスチナを隔てる(イスラエルが建てた隔離壁)壁に、両地区の住人の顔を巨大にプリントし、違法に貼り付けるという形で、作品発表をしたようです。
また、"インサイドアウト"と名付けたプロジェクト(上のFACE~もそのプロジェクトの一部なのかも)では、出会った人の顔写真をポスター大に引き伸ばし、街中に張り付けていくというパフォーマンスを行っています。東日本震災後の2012年に東北を訪れ、このプロジェクトを行い、400名を撮影し、張り出したとのこと。
現実を巻き込む仕方で、写真を使っていくタイプ…。
石川真生 "アカバナ"
沖縄在住の写真家・石川真生。
沖縄の基地問題、米軍、自衛隊などを題材として取り上げています。
アカバナは、1970年代に撮られたシリーズで"赤花 アカバナー沖縄の女"と題された一連の写真だと思われます。石川真生の最初期のシリーズ…らしい。
沖縄の写真家が撮る沖縄の写真に拘り、メッセージ性もかなりはっきりしています。
琉球とヤマトという関係性の中で、今、沖縄を含む南西諸島に押し付けられている軍事的緊張、歴史性。そういうものを直視しながら、問い続けられる石川真生の写真ですが、米兵も、自衛隊員も含め、一人ひとりと人間関係をつくりながら、一過性ではない撮影をすることも特徴のひとつです。
甲斐啓二郎 "骨の髄"
甲斐啓二郎は、元々はスポーツ写真を撮る写真家なのだそうですが、この"骨の髄"シリーズのように、自らも祭に飛び込んで撮る、祭りに肉薄する写真で知られます。
私が彼を知ったのは、港千尋、平藤喜久子編「<聖なるもの>を撮る――宗教学者と写真家による共創と対話」という一冊でした。
宗教学者と写真家が、祭りを含めた聖なるものの撮影を巡り、対話を進めていきます。
この本自体も、大変、面白いコラボレーションです。
𠮷田多麻希 "土を継ぐ—Echoes from the Soil"
今回、初めて知った写真家。 Ruinart Japan Award 2024を受賞しているようです。
洗剤や歯磨き粉などを混ぜた溶液で現像し、現像廃液による自然破壊という人間の営みと、様々な環境に生きる動物の逞しさを表現した"Brave New World"展。
RT(ルシャ太郎)と名付けられた羆の弔いをテーマとした"葬斂”展。ここでも、人間の視点から家畜を襲うモンスターとして表象された一匹の熊を題材として、人間中心的な視点の功罪を問います。
作品全体を見れてはいないのですが、拝見する限り結構好きなタイプの写真家かもしれません。
ちょっと現物を見ておきたい……。実は、今回、一番楽しみかもしれない。これはハマる写真家との良い出会いになる…予感がします。
と、執筆時間的には、ここら辺が限界か…。
他の出展作家もいるのですが、知らない人も多くて、一度には調べきれない…。
まあ、楽しみは後にとっておくとしましょう。
ではまた。
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