シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

足摺岬・月下の航路

いやはや、本当は、椿を撮りに足摺岬と足を伸ばしたのですが、どうやら、まだ、早かったようで、ほんの少ししか咲いていませんでした。大きなつぼみがいくつかあったので、これから咲くんだろうと思うんですが…。

少し咲いていたものも、高い位置にあったりで、なかなか撮れそうなものがなく、目的の椿は撮れずじまいで、撤退となりました。

 

が、手ぶらで帰るわけにもいかない…。

せっかくなので、灯台と星を撮ってきました。

 

月下の航路を往く

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PENTAX KP レンズ DA 10-17mm FISH-EYE 焦点距離10mm

ISO2000 SS20秒 F5.6  アストロトレーサー使用

2018.02.04 高知県土佐清水市にて

 

プロキオンシリウスベテルギウスの3つの星がつくる冬の大三角が、南に見える足摺岬灯台の上にかかります。

写真の外、南東にはすでに、満月過ぎの大きな月が出て、灯台の下の断崖を照らしています。そのせいで、星の光はなかなかとらえられなくなっていますが、サイド光に照らされることで、景色には立体感が出ています。

ここら辺はなかなか難しいですね。これだけの規模を、LEDなどで照射することは不可能なので、月がなければこの地上の風景は撮れないのですが。半月くらいの月ならもっと良かったかもしれませんが、そうなるとまた、星の位置がずれると。

星景写真は、常に一期一会ですね。同じものは撮れません。その時に、その場にいたということだけが意味がある。

 

水平線上には、大きな雲が垂れ込めていますが、その下の航路を船が進みます。いつもなのかもしれませんが、土佐湾沖の航路は賑やかで、たくさんの船が光を灯しながら行き来していました。

星と灯台は、ともに先へと進む道しるべ。迷わぬよう、あるいは迷った者へも自分の立っている場所を教えてくれます。それを元にどう進むかは、なかなか簡単ではないですが。

 

ツイッターで出したものとは少し編集を変えて、トリミングの位置を中心寄りにずらしたのと、崖下の白波が目立つように、補正をかけています。

 

ああ、しかし。

椿と一緒に星を撮りたかった。

足摺岬は、高知の西の最果て、シーズン中にもう一回行けるかはさすがに微妙。どうだろう。リサーチ不足だったか。

2月は、東の室戸岬の方で河津桜も咲くかもしれないし、佐川町バイカオウレンも咲く…かも。

うーむ。天気も見ながら行ける所へいかねば。バイカオウレンと星は…小さくて撮れるか自信がないですが…どうなんだろう…。

一期一会ですね。

椿は、またの機会を待とうと思います。

 

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