シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

新たなるレンズを求めて

 (前回までのあらすじ)なんだかんだで、MPが著しく減衰したYFH。ここはひとつ、新しいレンズをお迎えして、MPを回復すべく、昼間スナップ用のレンズ獲得に向けて動き出したのだったが…。

 

と、前回のあらすじを捏造しつつ始まりましたが、結論から言うと、PENTAX HD DA 70㎜ F2.4 Limitedをお迎えしてしまいました。

久々の新レンズ。何気に11-18mm(昨年2月)以来じゃないだろうか?

なので、今回はこのことを書いておきたいと思います。

 

HD PENTAX-DA 70㎜F2.4 Limited

www.ricoh-imaging.co.jp

まずは公式ホームページから。

HD DA Limitedシリーズは、それまでのsmcコーティング版から、2013年8月にリニューアルして、より反射を抑えたHDコーティングに切り替えて、クリアな写りを実現し、円形絞りを採用するなどしたもの。

DAということで、基本的にはAPS-C専用なんですが、この70mmなどは周辺光量落ちはありつつも、フルフレームでも使えるとのこと。ふむふむ。

PENTAX Limitedレンズシリーズには、FA Limitedというフィルム時代からの3本の名玉レンズもあるんですが、私は、FAは触ったことない。PENTAX使いとしては、いずれはという思いはありつつも…。

DA Limitedはこれで通算3本目ですね。 

 

というわけで、さっそく見た目の写真を。

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今回は癖の強いグリップを採用。しかし、LimitedレンズとKPはよく似あう。

フードを外すと、パンケーキ型のかなり薄いレンズになりますね。二枚目は、純正フード付き。伸縮します。

 

この下の動画を、好きでよく見ているんですが、Limitedレンズの作成過程…かなり手作りで一種の工芸品的な趣すら感じる。(見たことない方はぜひ見てみてください。思っているより7倍くらい手作りです)

なので、このきれいな工芸品的純正フード&キャップをそのまま使っていたら、傷つくだろうなということで、普段は、下のスタイルで運用する予定。(20-40mmと10-17mmのキャップもかぶせ式なのですが、何度も地面におとして、傷をつけまくった苦い反省…)純正フード&キャップは、撮られる用の装飾品的位置づけで、防湿庫に保管しておきます。

 

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通常運用スタイルは、HAKUBAのメタルフードに、PENTAX純正キャップの組み合わせ。

これはこれで、何か武骨なクラシカルさがあって、良いかな。

実はHAKUBAのフードは標準レンズ用とあるので、70mm(換算105mm)には本来はもう少し長くてもいいと思うんですが、まあそれでもそこそこに遮光効果あるでしょうし、金属(アルミ)なので多少ぶつけても物理的な防御力はありそうです。

 

初めての下取り

今回は、フジヤカメラさんで、購入。以前20-40mmを中古で購入したことがあったかな。

https://www.fujiya-camera.co.jp/

手持ちのHD DA 15mm F4 Limitedを下取りに出し、今回は新品の70mmを購入する下取り交換。

ちょっと、新型APS-C機のことも考えると予算が足りなかったのもあり(いや、とりあえず、今全然足りないんですけど(笑))、もううちの小型防湿庫が満杯なのもありつつの、一回、レンズを売るという体験をしてみたいということもあっての、初の下取り交換

①まず、下取り交換を申し込むと、フジヤカメラさんから、箱が送られてくる。

②それにレンズを梱包して送り返し、査定。

③購入品と買い取り額の差額を支払う。

という方式。

 

想定していたよりも非常にスムーズにいきまして、1週間くらいで取引でき、大変満足。

15mmは純正キャップがねじ込み式の凝ったやつなんですが、これも傷がついたら嫌だということで、防湿庫に眠らせてピカピカに保っておいたのが功を奏したのか、割と良いお値段で買い取っていただきました。

 

しかし、15mmと70mmどっちがスナップをしやすいか…。普通に考えると15mmのような気もする(笑)。

しかし、70mmの狭い画角、中望遠というのは、私のシステムに欠けていた焦点距離なので、なかなか新鮮に撮影しています。広角側はもう全面的に11-18mmに任せる形(スナップには重いけど)。あとは、望遠側がひたすら弱い…。どこかで何とかしないと。

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星にも使ってみたいと思ってはいるのですが、どうでしょうか…。

まあ、基本昼間のスナップ用ということで買ったので、主な用途はそれになると思うのですが、チャンスがあれば星も撮ってみたいですね。

 

ということで、久々の新レンズのお話でした。

ではまた。

 

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プロソフトンクリア・ザ・ニュースタンダード

というわけで。

平日は割と天気がいいのに週末に崩れる感じで、あまり星は撮りにいけてないのですが、この前のペルセウス座流星群の記事で少し書きましたが、その撮影で、ケンコー・トキナーが出した新しいソフトフィルター「プロソフトンクリア」を使用してきました。

なので、今回は、その使用感を書いておこうと思います。

 

プロソフトンクリア・ザ・ニュースタンダード

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PENTAX KP レンズ HD DA★ 11-18mm アストロズーム 焦点距離11mm

ISO4000 SS30秒 F2.8  プロソフトンクリア使用、固定撮影

2020.08.13 高知県安芸市にて

 

プロソフトンクリア。

実は、私は、ツイッターのキャンペーンに応募していたら当たりましてね。かなりラッキーな形で入手をしてしまいました。

まずは、公式ホームページを見てみましょう。

www.kenko-tokina.co.jp

これまで、星景撮影の定番と言われていた同社のプロソフトン(A)の半分の効果ということです。

このことがどう影響をしているか。

 

プロソフトンクリアを使った上の写真(ちなみに、O-GPS1の電池を使い切って固定撮影になっています)ですが、中央にある、3つの一等星・夏の大三角には、ソフト効果が出ています。

一方で、周辺にある、2等星以下クラスの星には、 あまり効果が出ていません。

なので、前面にフィルターを付けた時に起こりうる、周辺の星像が伸びてしまうというネガティブな効果が、だいぶ軽減されています。

 

以前撮影した、プロソフトン(A)の写真(下)だと、2等星クラスもソフト効果が出てくるので、端の方の星像がやはり伸びて見えてしまう。

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以前、リア側にフィルターを仕込むという工作もしたのですが、これはこれで、端の星像は全く伸びないので、その点でかなり優位性があります。しかし、問題は、フロント側に着けるねじ込み型のフィルターに比べると、つけ外しの点でやはりなかなか手軽とは言えないのが、難点。

shironagassu.hatenablog.com

これは、どちらが完全に上位というよりは、シチュエーションとロケーションによって使い分けるべきなのかなと思います。

 

プロソフトンクリアを使った一番上の写真は、地上の街灯の灯りにもフィルター効果が出て滲んではいるのですが、それが、プロソフトン(A)に比べるとだいぶ低減されていて、それも使いやすい。

なおかつ、上の写真は、背後に半月ほどの月が出ており、時間帯的にも薄明が始まりつつあって、星が少し減っているのも、端の星像の伸びという点では、端に星が少なく使いやすい局面です。

 

つまり、街灯があるような場面、月の出ている晩、薄明の時間帯などは、プロソフトンクリアの出番と言えるかもしれません。そして、必要なくなれば気軽に外してしまえる。

逆に、月のない夜で、街灯なども入らないような、光害のないシチュエーションだと、リア側にフィルターを仕込んだ方が、効果的に端の星像までシャープに描写できるということになります。

 

ちなみに、縦位置にすると、どうしても、星がどちらかの端に寄ってしまい、星像が伸びがち(下の写真)。まあ、木星土星という惑星・マイナス等級の星なので、そういう状況でなければ、縦でも撮りようはあるかもしれません。しかし、縦は、一段難度が上がってしまうと思っておいた方が良いでしょう。

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この点でも、クリアにするのか、リア側フィルターにするのか、それともフィルター無しにするのか。という三択から、選んでいく必要がありますね。

 

ということで、フロント側のねじ込みフィルターとしては、プロソフトンクリアが、新定番、ニュースタンダードと言える出来で、星景撮影をするなら、選択肢の一つとして、常備しておくのもやぶさかでないのではないか、と思います。

 

うむうむ。まだ、色々撮ってみないといけませんが、ひとまずのレビューということで。

 

ではまた。
 

 

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