シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

桜の季節も終わり…

そうですね。

いやあ、高知の桜の季節はあっという間に過ぎていき、昨日まで降った雨で大体散ってしまったようです。

まだ残っているところもあるでしょうけど…。

 

今日は、この前撮ってきた黄砂の夜、朧月夜の桜を上げておきたいと思います。

そして、ついでにPENTAXがとうとうK-3 MarkⅢの予約を開始しましたので、そのことにも触れておきたい。

 

黄砂の夜に

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この3枚は、カスタムイメージ=リバーサルフィルムで現像。

非常に彩度が高くなるのですが、さすがにメーカー側が調整しているだけあって、破綻した感じはないですね。非常に色合い濃いですけどね。

普段は、カスタムイメージ=フラットで撮っています。このフラットは基本的にレタッチ用というか、そのままだと、薄味のパンチのない写真になりがちなんですが、そこからLightroomを使って、調整しています。

なので、久しぶりにリバーサルフィルムで撮ると、撮って出しからハッとさせられますね。リバーサルフィルムの特性として、ラティチュードが狭く、暗い部分が黒く締まるので、実は星景に向いているのではないかと…。

 

この夜は、非常に、黄砂の影響が強く、月がかなり霞んでしまっています。それも良い雰囲気かなと、方角的に、1枚目と3枚目には月が出ていますね。

 

まあ、今年の桜はこれでおしまいか。もう一つくらい撮れるか…無理か…。

 

と、それはそれとして、いや、いよいよ、予約開始となったK-3 MarkⅢの話を少ししておきたいと思います。

 

PENTAX K-3 Mark

というわけで、発売日が決まりました。4月23日。

www.ricoh-imaging.co.jp

 

予約開始に伴い一気に情報があふれだしていまして、なかなか、全部見るには、多すぎて、追い付かない。PENTAX界隈の盛り上がりはすごい。この界隈だけ見てると鬼のように売れそうですが、それは、かなりバイアスの効いた観測結果でしょう(笑)

そして、お値段も出されました。

見てもらうとわかるんですが、APS-C機としては、非常に高価です。

いや、事前に、出ていた情報とそれほど齟齬はないので、驚きはないんですが、それにしても、まあ、…うむ。皆まで言うまい。

これをすぐに買えるだけの資金は、貯まっておりません。

今までも、ある程度は貯まってはいるのですが、さらにもう一段、ここから、頑張って貯めなければなりません。

しかし、辛めに見積もって約1年は貯金しないと無理ですね。

KPにはその間がんばってもらわないと…。

 

このカメラ、高いうえに、背面液晶が動かないということはあるのですが、公開された取扱説明書を見ていると、大変重要なことが書かれていました。

星景撮影に適したType2と…。うわー、ここでアストロトレーサーのアップデートが来るのか。液晶動かないのに(笑)

おそらくは、恒星に対して半分の速度で動いて、地上のブレを抑えつつ星景を撮る用のモードだろうと思われますが、現時点で公式アナウンスはなく、詳細は不明です。

ただ、これが来た以上は、やはり、このカメラを目指していかねばならないという気持ちが強まっています。

というのも、どう考えても、PENTAXの開発速度だと次のAPS-Cカメラが出るのは相当先になりそうなんですよね。

おそらくは、先にK-1(フルサイズ)系統にアップデートがありそうですし。

待っているうちに自然に、お金が貯まってしまうという、PENTAXマジック…。

 

私は、APS-Cで撮りたい、APS-C用の11-18mmの100%を使えるカメラで撮りたいという思いが強いんですよね。

現在、純正超広角スターレンズはこのDA★11-18mmだけですしね。カメラの高画素化なども踏まえた、新世代スターレンズとして新規設計された1本でもあります。

これを超える純正広角スターレンズというのもそうそう出てこないでしょう、多分。光学系としてもそうですけど、クランプやヒーター用の溝など星景用としての使い勝手が唯一無二でして、この使い勝手を超えるレンズもまた、なかなか出てこないでしょう。

 

となると、道のりは遠いのですが、K-3 MarkⅢを目指してとりあえず歩んでいくしかない。

カメラとしては非常に良い出来らしく、タッチ&トライも好評のようです。特にAFの出来がこれまでのPENTAX機とは一線を画すらしい…んですが、まあ、星景にAF関係ないんですけどね(笑)連写も早いらしい、んですが、まあね、関係ないですよね、星景写真なので(笑)

 

いやあ、せめて、液晶が動いてくれればという思いは、未だに無きにしも非ずなんですが、まあ、液晶が動かないなら、人間が這いつくばるのもやぶさかではない。

そして、外部モニターも検討しています。

しかし、本体だけでもお金が足りないので、まず本体を入手してからの話ですね。

長い旅路になりそうです。

少しずつ向かっていきます。


ということで、ではまた。

 

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星景サルベージその96 星の港

さて…。

暖かい。暖かいを通り越して、暑い。

え、夏か?

昼間少し歩くと、普通に汗が流れます。

今日は、高知では、実際に26℃まで、気温が上がったようです。

ヤバい。

 

この土日は、お天気が悪く、せっかく咲いている桜が撮れていない。ので、マジでネタがないな、と思っていたら、ペンタックスリコーファミリークラブの会報誌が来たので、サルベージをしてしまいます。

 

星の港

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PENTAX KP  レンズ HD DA★11-18mm アストロズーム 焦点距離 11mm

ISO4000 SS20秒 F2.8 固定撮影

2020.10.23 高知県土佐市にて

 

そう、前回に引き続き、実は、今回も掲載されてしまいました。

完全に想定外ではある。出来すぎ。

 

shironagassu.hatenablog.com

ちなみに、前回は、これでしたね。

10連敗からの2連勝とはね。いやまあ、想定してなくて完全に油断していた。

入賞…。ということ。

入選ではないのかな、前回は入選だったような気がするんですが、まあ、同じ区分だと思います。

 

タイトルは、非常にシンプルに「星の港」としました。

港で星を撮ったというあまりにもシンプルな題…なのですが、港というのは、船出、旅立ち、そういうものを連想しますね。

それは、一方では、希望が込められた行為でもありますし、他方では、別れのイメージでもあります。

 

この日は、月が出ていて、自動車を止めてから現場まで1㎞くらい歩いたんですが、現場に着いた時には、月がほぼ山に沈みかけていまして、この構図に決めた後、数枚しか撮れませんでした。

そういう意味では、逃げていくようなイメージをなんとか、掴まえた形です。

実は、手前の小さな船は、完全には止まり切っておらず、波に揺れて、わずかにブレているのですが、ギリギリ許容範囲だったかもしれません。これ以上ブレたら使えないところでした。

大きく、月の残光でハイライトが入った港の金具を入れたのは写真的な賭け所で、これによって、奥行き感を強め、遠近法を強く効かせることで、写真に確固とした主観(視線)を挿入しています。

主観が挿入されることで、ある種のナラティブが生まれています(あるいは生まれてしまうというべきか)。それは、最初の題名の話に戻ると、おそらくは、別れの物語だろうと思います。ここから旅立っていく。ロープをほどくようにして。いつかは戻るとしても。

選評では、この金具を入れたことを評価していただいたようでありがたかったです。ここは、賭けでした。

 

ふう。

12戦2勝2分8敗。予選通過したのは引き分けにカウントして負け数を減らしてみました(笑)

いや、まあ、勝ち負けで表しているのですが、写真は、勝つか負けるかではないでしょう。世界にイメージが氾濫する中で、たまたま、そこに撮影者がいて、あるイメージが撮られたという結果には、等しく価値があると思います。

ただ、しかし、まあ、フォトコンテストに出しているからには、ずっと選外で良いというわけにもいかないだろうと、そこはベストを尽くす必要があるのかなとは自戒しつつ。

 

余談ですが、この日は、KPの背面液晶が不具合を起こしてチルトすると真っ白になってしまった日ですね。この撮影をしていた時は、まだギリギリ存命だった気がします(笑)

 

まあ、何にせよ。

想定外でしたが、良かった。次もベストを尽くしましょう。

いや、もう、すでに、〆切が近く次のは送ってしまったんですけどね。

次回のは、初めて、ラスター印刷でプリントしてみて、落ち着いた見た目は非常に良かったんですが…、それが評価されるかどうかはまた別の問題。

さて、どうなるか。

 

ではまた。

 

追伸 WEBでも公開されていました。

www.ricoh-imaging.co.jp

 

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