シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

Adobeスーパー解像度の使い道を探る

うむ。

梅雨が長い。

四国の梅雨が長い。

雨が降らない日も雲量10に近い、ドン曇りの日が多く、何も撮れずにいます。星景メインの悲しさよ。

せっかく買ったレインカバーも、雨の降らないドン曇りという天気のため、使い用がない。参った。

 

ということで、先日、Adobeのアップデートで来た、スーパー解像度の使いどころを探って、いくつか現像してみたので、今日は、そのことを書いておきましょう。

 

スーパー解像度

正確にいうと、スーパー解像度機能は、以前、camera RAW用のものはリリースされていたんですね。それが、今回Lightroomの方にも実装されたということ。

Lrの方が使いやすいので、歓迎すべきアップデートです。

 

blog.adobe.com

 

これは、以前のcamera RAWへの実装時に、公式がスーパー解像度を解説した記事。

ふむふむ。

機械学習の力を借りて、ピクセル間を補完しつつ、画質低下なく元の画像の辺を2倍化し、解像度でいうと4倍になるという代物。

 

ですので、上の記事によれば、古いカメラなんかを使ったときや、強くトリミングした時なんかに使うと良いようです。

 

というわけでさっそく試してみました。

これは、タムキューことTamron 90mmで撮影した月。

私はまともな望遠を持っていないので、これが一番大きく月をシャープに写すレンズです。

そのまま現像すると上の画像の大きさです。

換算135mmではこのくらいの大きさにしかなりません。

f:id:shironagassu:20210614193839j:plain

↓スーパー解像度を適用

f:id:shironagassu:20210614193857j:plain

そして、スーパー解像度を適用したものがこちら。

かなり月を拡大することができました。

実は、スーパー解像度だけでなく、その後、Photoshopに写して、アンシャープマスクをかけて、解像感を上げています。

なかなか、行ける。

上の写真からここまで大きくできるなら、使い道があるかもしれません。

 

そして、もう一つ。

秋に撮影した、紅葉と霧の風景

…なのですが、11-18mmの広角レンズで撮ったために、せっかく紅葉している真ん中の山があまり大きくは写っていません。

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↓これをスーパー解像度

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スーパー解像度後、中心のごく一部、一番紅葉しているあたりにフォーカスして、トリミングしてみました。

こちらも単にスーパー解像度しただけではなく、現像の際に色々いじっています。

ひとつは、朝日の色を強調するために、ホワイトバランスを調整。全体的に暖色系のオレンジ色になるように調整しています。

そして、左から太陽が昇ってきているんですが、そのサイド光を生かすために、コントラストを強めることで陰影をつけ、立体感のある写真に仕上げています。

本来なら、最初から、望遠レンズを使って、このくらいで撮っておけばよいのですが、上でも言ったように、私は、まともな望遠を持っていない…。

 

とりあえず、どこかのタイミングでまともな望遠レンズを入手しないといけないとは思うのですが、とりあえず、それまでは、広角で撮ったものをスーパー解像度してしのぐという選択肢はあり得るかもしれません。

 

さすがに解像度が4倍になると、相当のトリミング耐性になりますね。

ただ、下の紅葉の写真でいうと、元は、29.3メガバイトのRAWファイルなんですが、スーパー解像度を適用すると319メガバイトになります。

でかすぎる(笑)

PENTAXのカメラには、リアルレゾリューションシステムといういわゆるピクセルシフトによる超解像撮影モードが実装されているんですが、これに、適用した場合(KPの場合)、約100メガバイトの画像が、320メガバイトくらいになります。そこは、やっぱり300メガくらいなんだな…。

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↓スーパー解像度

f:id:shironagassu:20210614203554j:plain

リアルレゾリューションシステム×スーパー解像度。

これは使いどころがあるのか…どうか…謎…

と、非常に大きなファイルが生成されるので、なんでもかんでも適用できるものではないですが、いざという時には使っていきたいですね。

 

うむうむ。

ではまた。

 

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紫陽花と星

うむうむ。

先日、久々に、KPのセンサークリーニングをしてきました。以前、通称ペッタン棒(下記リンク参照)を使って自分でやったこともあったんですが、不器用なのかあまりうまくいかなかったので、それ以来、プロにお任せするようにしています。

これまでは、1年に1度くらいを目途に関西に行ったときに、リコーイメージングスクエア大阪でお願いしてたんですが、このコロナ禍で、遠出ができておりません。

なので、1年半くらい、センサークリーニングせずだったんですが、先日、キタムラのホームページを見ていたら、キタムラでできるそうではありませんか。

ということで、さっそくやってもらいました。

 

星景撮影は、基本的に、開放で撮るために、あまり、センサーゴミ、気にならないんですが、さすがに1年半もやってないとついてるだろうなと。

案の定、結構汚れていたようで、きれいにしてもらいました。

展示されているK-3 MarkⅢを触りながら店内で待っていたら、クリーニングできたので、非常に助かりました。

これで、また、しばらくは大丈夫でしょう。

 

 

というわけで、今日は、先日撮ってきた紫陽花と星を上げておきたいと思います。 

 

ベガと紫陽花

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PENTAX KP レンズ HD DA★11-18mm アストロズーム 焦点距離 11mm

ISO6400 SS10秒 F2.8 アストロトレーサー、プロソフトンクリア使用、ほぼ固定撮影

2021.05.31 高知県香南市にて

 

DxO PhotoLab4を使い現像。とりあえず、貯金中のため導入は見通せてないのですが、試用期間をフル活用中です(笑)

手前の、アジサイは若干、前ボケにしながら、中心の紫陽花の花弁あたりからピントが出始めています。

シャッタースピードが10秒なのは、これ以上アストロトレーサーで追尾をすると、特にこのような細かい被写体は顕著にブレるため。

ISO高めの6400ですが、PhotoLab4でノイズリダクションすることで、ディテールもすっきりしながら、嘘のようにノイズが消える。

ただ、空のノイズ処理が少し癖があるような気もしています…、どうだろう。星もディテールが強調されるので、そこを、良しとするかそれとも強調しすぎと見るか難しいところです。ノイズ処理に関しては驚異的ですが。

 

ところで、KPのアストロトレーサーは10秒、20秒、30秒と10秒刻みなんですが、K-3 MarkⅢは、10秒以下は1秒単位、そして10、15、20秒と刻んでくるようになっています。

15秒なら、そして、星追尾を半分に抑えるアストロトレーサータイプ2なら地上のブレを抑えられるかもしれませんね。

早く…試してみたいものよ…。

 

というわけで、冒頭の、キタムラのセンサークリーニングの件も、K-3 MarkⅢを見ながら、色々なカメラ屋さんのサイトをはしごしていた時に見つけたものでした。

まだK-3 MarkⅢの購入にはしばらくかかりそうですが、少しずつ近づいては来ています。遠のいてはいない(笑)

じわじわと行こうと思います。

 

ではまた。

 

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