シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

おうし座流星群をはやくも反省する

うむ。

秋も深まりましたね。

紅葉がここ数日で一気に進み、すでに平地まで一部下りてきていて、すごく焦るんですが…。

ただ、この週末は月がなく、紅葉星景は、ライティングするしか撮りようがないということで、いったん、胸にしまって、とりあえず、チラホラ流れていると噂のおうし座流星群(南群、北群)を撮りに行ってきました。

紅葉を撮るには向いていない月齢ですが、裏を返せば流星群には最高の条件でした。空も雲一つないうえに、秋にしては非常にあたたかく、15℃くらいの気温がありました。

 

おうし座流星群の極大日は、2つに分かれていて、南群が11/6、北群が11/13といことなんですが、ここに鋭いピークがあるというよりは、この辺りしばらくの間、ちょっと流星が多い期間が続くという感じなので、撮れば、何かしら写るかもしれない。

 

私的には(オリオン座流星群はさぼったので)、冬の流星群シーズン開幕戦ということで、一つでも写れば良いかな、という思いで行ってきました。

 

というわけで、さっそく。

目次

 

ひとつゲット

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PENTAX KP レンズ HD DA 15mm Limited  焦点距離15mm

ISO4000 SS40秒 F4.0 アストロトレーサーインターバル使用

2018.11.10 高知県須崎市にて

 

うーし。オッケイ。

右下に、そこそこ良い感じの流星をゲット。100点満点で68点くらいの。

南向きに撮っていて、星座でいうと中心がエリダヌス座、右側がクジラ座のあたりでしょうか。一年でもっとも地味な秋の星座の領域ですね。この流星はクジラのお尻の下あたりに流れましたね。

 

この日は、約3時間の滞在で、目視できた流星が7つでしたが、目視できたものはひとつも画角にはいっていませんでした。

これは、見てなかったけど、2時間インターバルかけたものに入り込んでくれていました。

よしよし。

幸先の良いスタートではないかな。火球を捉えたわけではないので勝利とはいえないまでも、バーストしてる感じのするどい流星なので、まあ、悪くない。

 

この時、おうし座はやや東寄りの天頂に近い位置にあり、そこを輻射点に流れているように、思えます。

 

ペルセウス・メソッド

今回の撮影は、ペルセウス・メソッドを採用。

ペルセウス・メソッドとは

ペルセウス座流星群用に、導入した撮影方法で、一台は、広い画角で流星を狙いつつ、もう一台は、50㎜(換算75㎜)で、F1.4の明るさを生かして、小さな流星も回収するという手法。

ただし、ペルセウス座流星群並みに流れないとあまり効果は薄い、特に画角の狭い方は、流星がはいらない。

適当に名前を付けたが、それほどの意味はない。

案の定、50㎜の方には、流星が入らず…。うーん。惜しいところを流れたのがいくつかありましたが…。F1.4なら暗い流星でも回収できるとは思うんですけどね。

 

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オリオン座とおうし座。

換算75㎜はちょうどオリオン座が画角いっぱいに入る感じですね。

おうし座の方は、スバルがきれいに見えています。

ひとつでも入れば大きく写るのだけど、これはもう純粋運なので、しょうがない。

こちらはK-50でISO2500、F1.4、8秒をJPEGで連打して720枚撮りましたが…。

 

審議入り

そして、ひとつ審議入りのいわくつき流星が…。

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PENTAX KP レンズ HD DA 15mm Limited  焦点距離15mm

ISO4000 SS40秒 F4.0 アストロトレーサー使用

2018.11.10 高知県須崎市にて

 

これはインターバルじゃなく一発撮りしていた時のもの。どこに流星らしきものが見えるかというと、右端の山と空との境付近。…うーん。これどうだろう。

100%流星だと言い切れる自信はない。非常に短いし、インターバルじゃないので、前後のコマがなく、判断もしづらい。

ただ、少なくとも飛行機ではなさそうに見えるが…。

 

もし流星だとするとおうし座の輻射点からではない感じで、散在流星かもしれません。時間的にしし座流星群の可能性はあるかも、しし座はすでに昇ってきていたように思います。

 

今回は引き分け

よし。というわけで、今回のところは、まずは引き分けということで良いのではないかなと。今年のおうし座群は少し多めに飛んでいるのかもしれません。火球クラスは遭遇しなかったけど…。

冬の流星群シーズン最大の山場である、ふたご座流星群に向けて調子を上げていかなければなりません。どこで撮るかな、晴れるだろうか。

 

ああ、なんとかスケジュールの都合と月の時刻を合わせて、紅葉の撮影に行かねば…。

撮れるかなぁ。撮れなくてもしょうがないけど、挑戦はしてみなければ…。

 

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星景サルベージその51 レイトブルーマー

さて。11月に入り、かなり気温が下がってきましたね。

ここからは一気に冬になる気がします…。寒くなるなあ。

 

この11月は、紅葉を撮りたいのですが、先日、偵察に行ってみたところ、まだもう少し先な感じでした。うーむ。

 

というわけで、ちょっとサルベージ。

 

レイトブルーマー

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PENTAX KP レンズ HD DA 15mm Limited  焦点距離15mm

ISO1600 SS20秒 F4.0 約30分を比較明合成

2018.10.28 高知県土佐にて

 

毎年、地域の方がお世話して、この時期に咲く土佐市遅咲きヒマワリ

今年は品種が違うのか、気候のせいなのか、理由は定かではないのですが、すごく小さく20-30cmくらいの小型のヒマワリでした。

 

この近くでは、早咲きのヒマワリが6月に咲くのですが、今年の早咲きの方は、非常に大きく2mくらいはあったんですが、全然違いましたね。

レイトブルーマーは、遅咲きと大器晩成という意味のダブルミーニングでもありますが、晩成はしつつも見た目は大器ではなかった…。でも、小さいながら、秋風の中で、夏の名残を示すように、存在感を示していました。

 

遅咲きのひまわりと北天の回転を撮りたいと思い、30分(最近、比較明を30分で切り上げることが多い、めんどくさがりが加速している。もっと粘るべきな気もする)撮影。そういう時に限って、ほとんど走らない車が走っていったので、消えてもらうために地上部は最初に取った一枚だけ使用して、空だけ比較明しています。少し風も吹いていてヒマワリがゆれてもいたので、全部比較明するとブレブレになるということで、どちらにせよ前景は一枚絵じゃないと無理だったかもしれません。

 

画面右側=東から、半月ほどの月が地上を照らしています。ライティングではここまで照らすのは難しい(し、ちょっとやりすぎな)ので、星の数が減りますが、地上部をきれいに撮るなら月がやはりほしいですね。

 

紅葉もできれば月のあるタイミングと重なると良いのですが…、また情報収集しておこう。紅葉はロケーション的に渓谷が多くて、月が昇っても、タイミングをかなり合わせないと谷の下までなかなか光が届かないんですよね。

が、まあ何とかしたい。

 

とサルベージでした。

 

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