シロナガス/星景と科学本のブログ

受信者としてのサイエンスブログ。星景写真、スタータイムラプスと、ポピュラーサイエンス/サイエンスノンフィクション(一般向け科学書)の書評。

星景サルベージその22 何でもない日の何でもない始まりに

というわけで、サルベージです。

この前、月と惑星を撮ろうと思って早朝近くの橋の上まで出てみたんですが、あいにくの曇り空で、かろうじて、木星と月は見えたのですが…。本当は、見えるはずだった、火星と土星と水星はほとんど確認できませんでした。残念。

その時の様子をタイムラプス化したので、その動画をアップ。

これは星景なのか?という疑問は少しありますが、幅広くサルベージしていくスタイル。途中に月と木星は出てきます。

 

とりあえず、その前に、初めてパノラマ化した写真を上げておきます。

普通の自由雲台でパンしたので、構図が若干適当でしたが、Lightroomはなんとかつなげてくれました。

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 PENTAX KP レンズHD 20-40mm Limited 焦点距離20mm

ISO100 露出1.6秒 F8 リアルレゾリューションシステム使用 2枚パノラマ

2018.1.14 高知市にて

 

おそらく、ISO100、F8で、ライブビュー拡大ジャスピンにしたリアルレゾリューションシステムがKPの最大限の表現力だと思うんですが、できる限り起用していきたいと思います。が、まあ、これを普通の星景で使うのはなかなか難しいかな。

朝焼けや夕焼けと絡めて使いたいところですね。

あとは、レンズですかね。PENTAX渾身のスターレンズがほしいですよね。……。ああ倹約生活しかない。

 

何でもない日の何でもない始まりに

KPとK-50の二台体制で、撮ったものをタイムラプス化しています。

二台で撮ると、タイムラプスの尺は確保できて良いですね。

いやはや、この日は狙ってた月と惑星も撮れなかったんですが、特に何もない、本当に何も始まらないタイムラプスになっています。

人生の中に、何も始まらない、何もない、そんな日もあってもいいだろうと。

いうことで。

 

途中、ピアノの旋律と、月の見え方が(奇跡的に偶然に)シンクロするところが好きです。

曲は、

dova-s.jp

から、Yuliさんという方が作曲された「冬の朝」という曲を使わせていただいています。

探せば、イメージに合う曲が何かしらあるので、すごい時代ですね。

 

しかし、あれですね。YouTubeって再生されませんね(笑)

ブログも零細ですが、YouTubeの方はもう、何ともいいようがないですね。

まあ、特に期待もせず、細々と上げ続けます。

ヴィヴィアン・マイヤーみたいに、いつかどこかで発掘されるかもしれない。

www.ggccaatt.net

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滝凍る冬の星空

というわけで、2018年はコンスタントに撮っていこうという目標の下、コツコツと撮っています。

 

そうそう。

この前、初めてリコーイメージングスクエア大阪(PENTAXのサービスセンターですね)に行ってきました。KPのピントが後ピン気味だなということで微調整して使っていたのですが、思い切って、メンテナンスに出すことに。無事退院して、本日、宅配されてきました。しかし、旅先で、ライブ感満載で、無計画に、急に預けたため、以後、カメラなしの旅路という、ちょっと我ながらどうかとも思いつつ。まあ、行き当たりばったりでいきます。

スクエア大阪では、55-300mmPLMレンズや、FA43mmリミテッド、K-1など、高知では触れないPENTAXの実機をいろいろ触ってきました。

PLMは、合焦が速いといわれていますが、確かに速かったです。そして、K-1も初めて実物が見れてよかった。フレキシブルチルトの現物も見れました。なるほど、ああいう構造にね…。ふーむ。

約1kg、さすがはフルサイズ、ずしりときますね。まあそのあと触った645Zはもっとでかかったんですが。

FA43mmはコンパクトで、これがまたKPに似合いそうでした。

が、我慢我慢。…。11-18を買うまでは…。

 

ので、今回は、KPがメンテナンス中ということでK-50で撮影に行ってきました。題材は、凍る滝と星。一度、氷と星というのを撮ってみたかったんですが、だいたい、そういうのが撮れるのは、山の上だったりして具合が悪い。

この間は、壁一面のツララがきれいなところが紹介されてましたが、徒歩で二時間とかいう記事を見ました。冬の山に夜間、二時間歩くとか、真剣に命にかかわる。

高知も、南国なんですが、山間部は結構、雪も降るし、車もスタットレスをはいているんですが、あいにく平民(平地の民の意)の私の車では、雪道走破能力はない。なので、そんなに山奥でなく凍るところということで、高知市鏡方面へ。

前日、地元紙の夕刊にも載ったのを見て、行ってきました。道路が凍結していないかはかなり心配しながらいきましたが、乾燥状態で、なんとか、無事たどり着けました。

 

滝凍る冬の星空

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PENTAX K-50 レンズDA 10-17mm FISH-EYE 焦点距離11mm

ISO1600 露出90秒 F3.5 アストロトレーサー使用

2018.1.13 高知市鏡にて

 

全国各地は、寒波が到来していて、電車が立ち往生するなど豪雪地帯の方々もおられるわけで、それに比べればたいしたことはないんですが、ここ高知もそれなりに冷えております。

この日は、高知市も、明け方の予報ー5度ということで、この冬一番の冷え込みを記録しました。

 

滝自体が凍り付く氷瀑になるほどではないものの、南国に甘んじる私にしてみれば、相当寒い中での撮影になりました。

淹れていった熱いレモンティーのおかげで救われました。いやあ、あれがなかったらやばかった。

 

とりあえず、自然の氷が珍しいので、日が昇ってからも、マクロで30~40分ほど撮影して降りてきました。

滝のしぶきを浴びたタムキューが凍るという事態に陥りながら…。しっかりメンテしておかねば。

 

本当は、星の方は、長めにインターバルを回したかったんですが、いかんせん到着が遅れたのと、明るい星が導入できずピント出しに戸惑った&久々にやったレリーズでのインターバルがうまくいかなかったということで、朝が来て正味20分しか回せませんでした。

それは、まあ、おいおい…。

 

ところで、今日、気づいたんですが、K-50のISO、1/3ステップごとに設定できますね!

いやはや、3年使ってて初めて気づいた。KPからできるようになったもんだと思ってたら、K-50も普通にできた(笑)

KPの記事訂正しておきます。あわー。

 

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本気出してPENTAX HD DA☆11-18mmの値段を予想してみた結果

さて。

今年の機材的な関心事のほとんどは夏に発売といわれているPENTAX HD DA☆11-18mm(仮称)の値段がいくらになるんだろうということに尽きるわけですが。(その次の関心事はいつ発売だろう…ということ、で、三番目は、K-3Ⅱの後継って今年出るのかな?ということの順です)

 

あらためて、おさらいをしておくと、PENTAX HD DA☆11-18mm(仮称)、は今年夏にPENTAXが準備しているAPS-C用超広角F2.8通しズームレンズで、星撮影(星景)用レンズになるだろうと言われているものです。

 

心配しても、まったくもって、しょうがないのですが、いや、ほんといくらになるんでしょうか。

というわけで、心配になりすぎて、いくらくらいになるものなのか、比較対象を考えながら推察してみることにしました。

まったく、当たる保証はありませんが、気休め(まさに!気休め)程度に聞いてください。主に、私の気休め目的でもあります(笑)

 

比較対象

というわけで、ひとつの基準はD FA15-30mmというフルサイズ用の広角純正レンズ。

PENTAX 超広角ズームレンズ HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 21280

PENTAX 超広角ズームレンズ HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 21280

 

これがいま大体18万円くらいしますが、初値が約19万円だったようです。

11-18は、APS-C用なので、これよりは、安いはず。

最悪、これより高いという可能性があるとしても同程度だろう、ということで、上限として、20万円という値付けが見えてきます。

つまり、15-30との比較から、どう考えても20万よりは安いと。ここが上限。これ以上はまずあり得ないでしょう。……たぶん。

 

そして、現行のDA☆(APS-C用スターレンズ)で一番高いのが、60-250mmというやつで、これの初値が16万5千円だったようです。

PENTAX 望遠ズームレンズ DA★60-250mmF4ED APS-Cサイズ 21750

PENTAX 望遠ズームレンズ DA★60-250mmF4ED APS-Cサイズ 21750

 

今は、10万円前後で買えるようです。

 

望遠でもうひとつDA☆300mm。これの初値が約16万円。

現在は、同じく10万円前後です。 

 

もうひとつ、↓これの初値が12万3千円です。

 

 

広角側のDA☆ということでいくと、16-50mmということになるでしょうか。

 現在は6万5千円前後ですが、初値は11万6千円だったようです。

 

11-18は広角ズームなわけですが、望遠よりも広角の方が、どのメーカーのを見ても安い傾向にはあるとは思います。比較的。

このために、初めてキヤノンのレンズの値段見ましたけど、えらい高いんですね…!300mmで50万円台、広角域で30万円台……。あー…、これを参考にするとなんとも言いようがなくなりますが、しかし、広角の方が安い傾向にはあるようです。

ニコンも似た傾向ですね、DXフォーマットAPS-C用)だとF2.8の広角(標準)ズームが15万5千円そこそこ、300mmF2.8になると17万円強します。

ちなみに、PENTAXもF2.8の300mmになると現行品はなく中古で37万円くらいするようです。

少し調べたところだと、APS-C用の超広角F2.8通しレンズというのは、珍しいですね。純正だとフルサイズ用にラインナップされている感じはあります。サードパーティー製はありますが…。

メーカーによって、またセンサーサイズによって値段の高低はまちまちですが、同じフォーマットで同じF値で考えると、まあ、広角の方が望遠よりは比較的安い傾向にある、ということで良さそうです。

 

ということで、DA☆16ー50mmよりはさらに広角ということで高くはなるが、DA☆300mm(あるいは60-250)よりは安くなる、…と考えてもそれほど問題はないように思います。F値が違うのが少し不確定要素ですが…。DA☆200mmより安いと考えると、もっと安く見積もれますが、それはどうだろう…。高い方に合わせておいた方が期待値的に無難でしょうか。

 

ということで、大体の範囲が絞られてきます。

これで、予想の幅は、12万円~16万円。ということに。

 

さらに、同じようなスペックでいくとトキナーの↓これが一番近いかと思うんですが、

キャノン用で初値が7万5000円です。

とりあえず、純正品ということで、思い切って、これの倍と見積もってみると15万円

 

うーむ。だいたい見えてきましたね。

なので、DA☆11-18mmは、おそらくは…15万円前後の初値になるのではないだろうかと…思うのです。

 

ただ、不確定要素としては、これが、解像度の社内基準を見直してつくる初のDA☆(APS-C用レンズ)ということ。で、比較対象がない。これを考慮して+1万円しておきますか。

ということは、16万円…!

 

ちなみにD FA☆新基準レンズとしては、↓70-200というのがプロトタイプ(第0弾)らしく。

PENTAX スターレンズ 望遠ズームレンズ D FA★70-200mmF2.8ED DC AW 21330

PENTAX スターレンズ 望遠ズームレンズ D FA★70-200mmF2.8ED DC AW 21330

 

これの初値は23万3千円のようです。が、これはD FA(フルサイズ用)レンズな上に望遠なので、あまり参考にならないでしょう。これより高いことは、間違いなく、絶対にあり得ないというくらいでしょう。上限も上限、これより11-18が高いなら何かが間違っているとしか言いようがない。

 

一方で、予想の下限は、16-50との比較から12万円でしょう。逆に言えばこれより安い可能性は限りなく薄いんではないでしょうか。

つまり、最終結論!

最低予想価格(下限) 12万円

本命予想価格     16万円(できれば…15万円がいいな…)

最高予想価格(上限) 20万円

 というところではないかと思います。

あくまで 実売価格の初値予想です。メーカーの希望小売価格はもう少し高いのかもしれませんし、初値以降ある程度したら少し落ち着く可能性もありますが…。(でも最初しばらくは品薄感が出そうだなあ…)

 

 

で、この計算でいくとですね、…私の貯金速度を加味した場合にですね、買えるのは10月か11月になりそうだ…ぞ…。と。

発売日がいつかわからないですが、夏ということで8月か9月として、発売日には、貯金が間に合いそうにない。という残酷な結論が導き出される…。

 

どこかでフォトコンに入選して、賞金が入れば話は別ですがね…!

ああ、いやはや、まったく、期待できない。

それは、わかってはいるんですが、一応、色々と送り続けてはいますよ…賞金はともかく、送るのも楽しいのは楽しいので…。

いや、でも、ほんとこの賞金の線はうっすーい。

それなら、11-18が10万円くらいで発売される超大穴の方が確率が高いのでは…。

 

ああ、…人生あきらめも肝心。

発売日ゲットはあきらめて、なんとか年内入手の方向で…。何かキャンペーンやるかもしれないし…。

流星群で言えば、ふたご座流星群ターゲットですね。ペルセウスは現行装備でやるしかない…。二台体制になってるし…。月の加減も去年よりいいので、いけるとは思います。そもそも11-18が、ペルセウス群までに出る確率は50:50(フィフティ・フィフティ)でしょう。

 

去年、KP買っちゃったからな…。貯金額が足りないよね…。予想された結末。

でも、KPの高感度は私の星撮影にすごく貢献してくれているので、…。

私の星撮影スタイルをつくるのに、KPの高感度はかなり効いています。これでパンフォーカス星景も含め、やりたい表現が出来るようにはなったので…。

まあ、どちらにせよ、いつか買うべき運命だったと思います。それこそ、K-3Ⅱ後継が発表されたタイミングで、一段お手頃になったKPを、とか、きっと遅かれ早かれです。

PENTAX デジタル一眼レフ KP ボディ 【ブラック】 KP BODY BLACK 16020

 

という。よもやま話的雑談。でした。

これ、値段、全然外したら、すいませんね(笑)先にあやまっておきますね。

新年早々、しぶんぎ座流星群2018を反省する

あけましておめでとうございます。

今年は、去年おちいった半年間のブランクというようなことをできるだけ回避して、細く緩やかにコンスタントに行きたいと思う年初め。

まあ、どうなるでしょうか。

あまり負荷をかけず、うまいこと回るといいんですけど…。

 

今年は、なんといっても、夏に発売予定と言われるレンズDA★11-18mmをめざして、貯金をしていくことになりそうです。

そして、できれば、書評ももう少し書きたい。

書いてみると(読む方はどうかわかりませんが、書く方は)面白いんですけどね、読んだら書くくらいの気持ちで、行きたいと思いますが、そんなこと言いながらなかなか書かないんだろうなと思います。

 

天文的には、1月31日の皆既月食があり、7月31日を最接近に夏には火星の大接近もありつつ、もう一回月食(7月28日)もありますね。ペルセウス座流星群ふたご座流星群も、月は、それぞれ好条件のようです。ペルセウスは、月がほぼ新月でベスト、ふたご座の方は極大日が土曜日と重なって日取りもよい感じです。

2018年も色々と撮りたいテーマがありますね。ぼちぼちと撮っていきたいと思います。

 

しぶんぎ座流星群を反省する

というわけで、しぶんぎ座流星群です。

1月4日未明に、極大を迎えましたが、何せ、今年一番近い(明るい)というスーパームーンの満月を過ぎた明るい月が一晩中照らす中でしたので、かなり観測条件はよろしくない。

そして、輻射点がのぼってくるのも23時過ぎと遅く、翌日は仕事初めとも重なってあまり長時間の観測も出来ないということになってしまいました。

 

結論としては、明け方にかけて3時半~5時頃までの約1時間半の二台体制で、2つしか流星を捉えられませんでした。

うーむ。残念な結果ではあるものの、ボウズを回避したので、まあまあ、それだけでもよかったかなあ、と。

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両方PENTAX KP レンズHD 20-40mm Limited 焦点距離20mm

ISO1600 露出15秒 F2.8

2018.1.4 日高村にて

 

一応両方とも、上はまずまずですが、下のは極小、しぶんぎ座輻射点から来てるように見えますね。

10-17mmで広く獲ったK-50の方は捉えられず。もしかすると精査すると薄く捉えている可能性はないことはないですが、一見目視できないということはその程度の大きさということ…。

 

まあ、しかし、これは…捉えたのが二つ(極小含む)では…。

今回は、とにかく観測時間が短かったのが敗因ですね。曜日の日取りもあまりよくなかったし、時間が伸ばせなかったので致し方ない。

 

そして、いよいよ、表面化してきたのは、二台体制にすると(当たり前ですが)レンズヒーターが2つ必要だという問題。今回は、外気温0度で、カバンや草むらに霜が降りるような状況でしたが、ヒーターがある方はくもっておりませんので、やはり、あるとないとでは違う。

 

秋口から、寒い時期にかけては特に曇りやすいですね。夏場も湿度によっては曇るので、通年で必要なものではある。何もしなくても曇らない時も確かにあるとはいえ、曇る時基準で考えないといけないでしょうね…。

ヒーターしてなかったフィッシュアイズームの方は天然のソフトフィルターがかかったように後半ボケてしまっていました。露というよりはこの寒さだと霜ですね。秋の湿度の高い日は露がうっすらつく感じですが…。

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 こういう感じにぼやけてしまう。うーむ。…困るな。

 

うーん。今年も、流星群を中心になるべく二台体制を組むつもりですが、タイムラプスをやるなら尺的に二台で撮った方が良い時もありそうなので、どうだろう…どれくらい二台体制をするだろうか…。費用対効果的にどうだろう。

今年は貯金が最優先ではあるけれども、…やはり、二個目のレンズヒーター(とモバイルバッテリー)は必要かも…。

 

しょうがない。

そこそこの出費にはなりますが…二台体制に必要なコストかもしれませんね。

検討してみます。

気になっているレンズヒーターもあるし…。

 

モバイルバッテリーは2ポートのものにした方が、いざという時のスマホの充電に活用できるかも…、どうしようかな…。 

 

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地球外に生命を探す時代

地球外に生命を探す「アストロバイオロジー」宇宙生物学)の分野が、今、盛り上がっている(ような気がする)。

 

本書は、そのアストロバイオロジーにかかわる研究者18人に、1、研究内容について、2、「生命の定義」について、3、地球生命はどこから来たのか、4、地球外生命が発見されるのはどんなところ、5、どうすれば地球外「知的」生命体を発見できるか、6、知的生命体が見つかった時にどうするか、7、知的生命体がいる世界にはどんな社会があるか、8、人類は、太陽系を超えて天の川銀河に広がる生命か、と8つの質問を投げかけ、その答えを聞いていく。

 

この設問だけを見ても非常に多岐にわたる知見が必要とされるアストロバイオロジーの世界への入門編として、本書は最適な一冊といえる。

 

科学者18人にお尋ねします。宇宙には誰かいますか?

科学者18人にお尋ねします。宇宙には誰かいますか?

 

 

アストロバイオロジー

アストロバイオロジーの分野は、これまでの枠組みを超えて、多様な研究者が集ってきているのが、特徴といえる。

天文学、惑星科学、生化学、地球物理学、微生物生態学、地質学、分子進化学、地球化学、比較生物学など、様々な分野の研究者があつまりつつある、非常にホットな研究対象といえる。

 

最新の科学は、ひとつの専門分野で取り扱えるものを大きく超えて、分野横断的な性格が強まっているともいえるが、アストロバイオロジーはそれを体現する研究分野の一つだといえるだろう。

 

そもそも、宇宙に生命を探す、ということが、「まとも」な科学的命題になっていることが、ひとつの科学の進歩を示しているともいえる。

あいつぐ系外(太陽系外の)惑星の発見、地球以外の太陽系内の星(火星やエンケラドゥスなど)への生命存在可能性への期待の高まり、また分子生物学の進展や、探査機や観測機器など宇宙探査技術の向上など多くの進展があいまって、宇宙に生命を探す機運が高まっているといえる。

アストロバイオロジーは、これからも注目を集めていく分野のひとつであることはまず間違いない。

 

宇宙に生命を探す意義

宇宙に生命を探す方法は一つではない。

系外惑星の光を観測によって分析し、その大気の中にバイオマーカーを探す方法。

バイオマーカーとして有力視されているのは、酸素や有機物だ。そして、もし、葉緑素を使って光合成をする生物が存在するとすれば、その葉は、赤外線を強く反射し、系外惑星からの光に赤外線が強く表れるレッドエッジとよばれる特徴を示すというのも有力なバイオマーカーとされている。

 

また、伝統的(!)にはSETI(Search for Extra-Terrestrial Intelligence)と呼ばれる宇宙に地球外生命からの電波を探す方法もある。

知的生命体が存在するならばその交信方法として電波を利用する可能性が高いという点に注目し、それを探すという方法だ。

これは、1960年にアメリカの天文学者ドレイクが提唱したもので、これまで、100以上のSETIプロジェクトが実施をされているが、まだ、可能性のある電波は受信ができていない。

しかし、受信ができない、というのも重要な科学的意義を持つわけで、今後もこのSETIは続けられていくだろう。

 

太陽系内の星ならば、直接探査機を送って調べることも可能になるだろう。

このように、地球外に生命を探すと一口で言ってもそのやり方は多様だ。そして、それぞれが日々進歩をしていて、いつか、地球外に生命の痕跡を見つける日が来るかもしれない。

 

そして、地球以外に生命を探す意義というのは何か。

人類は、あくまで、地球で生まれ自分も属する一つの生物体系しか知りえていない。その中で、生物学が発展し、生命とは何かを深く探求しているわけだが、地球外に生命が見つかれば、その在り方から、生命とは何かについて新たな知見を得ることになるだろう。

また、前述の天文学者ドレイクが提唱した有名なドレイクの式というものがある。

天の川銀河に存在する電波を使う高度文明の数

天の川銀河で1年に生まれる恒星の数×恒星が惑星を持つ割合×1つの惑星系のなかで生命に適した環境の星の数×生命に適した惑星に生命がうまれる割合×誕生した生命が知的能力を持つまでに進化する割合×電波による通信を行う文明を持つ割合×文明の継続期間 

 ドレイクの式は後になればなるほど、不確定な要素が強くなる。

観測することで、知的生命体がすぐには見つからないとしても、この値が少しずつ埋まり、ドレイクの式の解の範囲が決定されていくことが重要だ。はたして、この銀河系に文明はいくつあるのか?500万という研究者もいれば、1(つまり人類のみ)という研究者もいる。これを少しずつ観測事実に基づいて埋めていくことがこれから必要になる。

 

それは、最後の文明の継続期間(L)にどのような値が入るのかという点によっても大きく変わってくる。

それは人類はどれだけの期間存在しうるのかという問いとも一方では同義でもある。

宇宙に生命を探すことの意義は、人類とそれをはぐくんだ地球生命について深く知ることにもあるのだろう。

 

 

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PENTAX アストロトレーサーのすすめ

年内、まだ、書評を書かないといけないという思いはありつつ、とりあえず、年内の星撮影の総括として、アストロトレーサーについて書いておこうと思います。

書評はまだあきらめていない。まだ、年内いける…!

 

今回は、アストロトレーサーのことについて書いて、今年の星撮影のまとめとしたいんですが、O-GPS1を購入して長いですが、今年もだいぶ使いました。

私が、星景を撮るときは大体7割くらいがアストロトレーサー使用で、後の3割は比較明合成用だったり、高感度固定撮影だったり、リアルレゾリューションシステムだったりします。

 

ぶっちゃけ、これから星景を撮るのに、カメラを買おうとしている人がいるとすれば、私は、PENTAXを強くお勧めします。それほどアストロトレーサー機能が便利です。

PENTAXは一般的にAF(オートフォーカス)が少し弱いといわれていて、それはまあ野生動物などを撮ろうと思えばそうなんですが、こと、星景に関しては、AFはまったく使いませんので、さっぱり一切全然関係ありません。そして、日常で使う範囲でならAFも特に問題はありません。ついでにいえば、PENTAXで動きものを撮っている人もいますので、工夫とやる気次第ではその点もクリアできないこともないようです(たぶん…)。

 

加えて、PENTAXのカメラは、カメラでは写りにくい(ので、カメラを改造したりする)とされている赤い天体も比較的よく写ります。ここもおすすめなポイントです。

来年には11ー18mmという星空用と言われるレンズも予定されています(APS-C用)ので、レンズの面でも不足はなくなるだろうと思います。フルサイズ用にはすでに15-30mmというのもありますしね。

 

アストロトレーサーのすすめ

というわけで、PENTAXで星を撮るのに欠かせない、アストロトレーサーについて、ちょっとこの間、撮りながら、色々思っていることを雑感的にまとめておきます。

 

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順不同で、アストロトレーサーを使った写真を並べてみます。

ひとつひとつ撮影条件を書くのがめんどいのでもう割愛しますが(適当…)、それぞれ、PENTAX純正の20-40と、10-17、タムロンの90mm、(今はなき)サムヤンの14mmなどで撮っています。

見ての通り、天の川も相当濃く写すことが可能ですし、(月と金星の写真やオリオン大星雲の写真のように=これはタムロン90mm)天体だけ追尾すれば、それをぶれずに追うことができます。

なんなら、最後の写真のように、淡い黄道光もきれいにうつります。

 

で、おさらい。

アストロトレーサーは、PENTAXのデジタル一眼にO-GPS1という別売りのGPSユニットをつけることで使うことができるようになります。また、K-1とK-3Ⅱには、このGPSが内蔵されているので、そのまま使うことが可能です。

使うと、ボディ内手振れ補正の技術を応用して、星が動く方向にセンサーを動かして、星の動き(日周運動)をキャンセルし、星を点像で写すことができます。

普通はこれは、ポータブル赤道儀などを使って実現するのですが、PENTAXなら約60gのGPSユニットをつけることだけで可能になるわけです。

アストロトレーサーは「簡易赤道儀」機能と紹介されることが多いのですが、これは、なんというか、かなり控えめな言い方だと思います。確かに、簡易な赤道儀的機能であることは間違いではないのですが、ポータブル赤道儀とは違う独自の機能性も持っていて、簡易というよりは、スマート(シャープで洗練されている)というような形容詞を付けた方がいいと思っています。スマート赤道儀だと…。スマ赤。

 

実は、私は、流星群の時に輻射点を追う目的でポータブル赤道儀についても調べていたのですが、手持ちのタイムラプス用ターンテーブルで対応しようということにしてしまって、結局、ポタ赤の購入には至っていません。

なので、ポタ赤と比較してどうこうというのは差し控えますが、アストロトレーサーならではの優れた点というのが色々とあると思います。

 

★アストロトレーサーのおすすめポイント

1、設置が楽

約1分で設置できます。

GPSが位置を測位したら、準備完了です。そのために、精密キャリブレーションというのをやるんですが、上手くいかない時は方角を変えながら3~4回やるとうまくいきます。方角を変えながらというのが重要です、これを知るまでは同じ方向むいてやってましたが、うまくいかず大変でした。(といっても2~3分ですが)

 

2、構図が自由自在

アストロトレーサーは、カメラ自体を動かすわけではないので、構図の自由度が非常に高くなります。

なんなら、カメラを地面に置いてしまってもいい。それでも星を追尾してくれます。

地面すれすれの低い位置に設置したり、場合によってはカメラを斜めに設置したり、構図が気に入らないならちょっと場所を移動したりと、自由に、柔軟に使えます。

少し歩く程度なら、再度のキャリブレーションは必要ないなというのが実感です。十分位置を測位してくれます。気になるなら、再度キャリブレーションするにしても1分です。

そして、この場合はアストロトレーサーは必要ないかなとおもったら、手軽にオフにすることももちろんできます。

自由。フリーダム。

 

3、軽い

まじで、軽い。乾電池込で公称61gです。軽い。

K-3ⅡやK-1に至っては0gです(内蔵してるので、(笑))。

軽すぎ。

 

4、追尾能力

仕様|GPS UNIT O-GPS1 | RICOH IMAGING

この追尾能力は、公式ページに、公表されていますが、最長5分(300秒です)。

一応APS-Cで200mm(つまり換算300mm)にも公式に対応しています。ので、私は星景メインであまりしないのですが、星雲や星団を撮ることも可能です。

十分な実用追尾能力を持っていると言えます。

 

なにせ、リアルレゾリューションシステムでは1画素の幅で動かして4枚写真を撮るだけの精度が出るボディ内手振れ補正機構=シェイクリダクションですので、星を追う精度が低いわけがありません

ただ、最長で使うよりは、だいたい、30秒から2分くらいが一番おいしいところではないかと思います。(あまり長くなると周辺の像が乱れるので)

 

ちなみに、カメラの向く方角や機種によって限界が少しずつ違います(詳細は上のリンクの公式参照)。KPは望遠側での追尾可能時間が短い、どうも、センサーの可動範囲が機種によって違うようです。KPは小型なのでここが弱いようなのですが実用面では特段問題は感じません。

 

★一方でデメリット

1、地上がブレる

これは、赤道儀にも言えることですが、星が流れない分、地上が流れます。

この問題を根本的に回避することはできないのですが、スイートスポットと言える露出時間があるなと思ってまして、APS-Cで10mmなら60秒程度、20mmなら30~40秒程度なら地上のブレはあまり気にならず、一方で星はシャープに移ります。

 

某カメラ屋さんが、星景モード(ポタ赤などに設定されている、追尾速度を半分に落として、地上と星をほどほどのブレに抑える機能)の実装を提言されていましたが、もし、ここがブレークスルーするなら歓迎したいですね。

 

KPから、アストロトレーサー+インターバルが可能になっていますので、今後のアップデートにも期待です。

 

2、輻射点を追えない

これは、頭の方にも書きましたけど、流星群の時に使いたい使い方なんですよね。でも物理的にカメラを動かすわけではないので、アストロトレーサーでは実現できません。残念。

 

輻射点を追い続けたら、そこを中心に合成処理して、流星雨のような画像をつくることができますので。

ただ、それだけのためにポタ赤を買うのも高いかも。

私は、前に買っていたタイムラプス用のターンテーブルが、1時間に15度動くのを思い出して、これで、精度は出ないでしょうけど粗々、輻射点を追おうかと思っています。私の用途ではこれで十分です。この前のふたご座流星群の時に使えばよかったですね。忘れてました。

 

パンフォーカス星景

で、実は、この間、試し続けているパンフォーカス星景というのがありまして、何回か書いたりもしてるんですが、…。

 

shironagassu.hatenablog.com

 これとか。

 

shironagassu.hatenablog.com

 これとか。

 

これは、アストロトレーサーの構図が制約されない柔軟さ+KPの高感度耐性で一応なんとか形になってきていまして、いくつか、フォトコンに送ってます。

フォトコンに送ると、公開できないのでもどかしいのですが、ほどなく落選が決まれば(!)晴れて載せられると思います。

一応、送ったものと別構図のものを、一枚アップしておきます。

f:id:shironagassu:20171228174505j:plain

山茶花とオリオン。そろそろ椿も咲くのではないかと思いますので、椿でもやってみたいです。山茶花と似てますけどね(笑) 花弁が一枚ごと落ちるのは山茶花、花ごと落ちるのは椿、だそうです。

 

かんたんに説明すると、普通の風景を撮るように、絞りを絞ったうえで、過焦点距離でピントを出しています。で、若干、露光量が追いつかない分は高感度とRAWからの現像でなんとかするという方針。

一応、オリジナルな撮り方です!本当かな…でも、ほかでこうやって撮ってるというのも聞いたことはないので、オリジナリティはあると思うんですが、いやはや、まだね、クオリティがそれほどではなくて、だから、どうしたというほかない。

もし、今後、首尾よくうまくいったなら、元祖ということにしておいてください(笑)

 

これ、絞ることで星に光芒がでるんですよね。これには写ってない(写ってるのは送ってしまった)のですが、マイナス等級のシリウスだとかなり大きく光芒が出るので惑星とかでも出るんじゃないかと思います。1等星クラスだと光芒がまだ小さいかな。

で、光芒をきれいに出すのに星を追尾する必要があってその時にアストロトレーサーが活躍しています。

今は10ー17mmフィッシュアイズームを使っていますが、11ー18mmが出ればそれを使ってやってみようと思っています。

夏の天の川とかも映るんじゃないかとおもいますけど、どうなんでしょうね。

 

というわけで。アストロトレーサーについてよもやま話でした。

 

重ねて。

さすがに、他のメーカーでシステム組んでる人をPENTAXに移行してきてくれとはなかなか言いづらいですが、これから星景を撮ろうと思ってカメラを探しているのであれば、PENTAXとアストロトレーサー…お勧めしちゃいます。

アストロトレーサー、いや、本当に、スマートな機能だと思います。

 

今年もアストロトレーサーで星景を撮り続けましたが、来年も頑張ろうと思います。ということで、今年の星関係はこれが最後の記事!あとは書評だ…。

 

PENTAX GPSユニット O-GPS1 39012

PENTAX GPSユニット O-GPS1 39012

 

 

 

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こぐま座流星群2017を反省する

さて。

いよいよ22日深夜から23日未明にかけて、こぐま座流星群が極大を迎え、今年の流星群は一応すべて終わってしまいました。

 

しかし…そんなに流れるものではないこぐま座流星群。

余り期待せずに撮影をしてきました。

 

今年最後の反省

f:id:shironagassu:20171225164745j:plain

PENTAX KP レンズDA 10-17mm FISH-EYE 焦点距離10mm

ISO6400 露出60秒 F3.5 アストロトレーサー使用

2017.12.23 四万十市にて

 

ああ…これは…デジャヴュ

そっちかああぁあ。

つい先日のふたご座流星群で、左側にそれた火球。今回は、右にそれた。

一応写ったので、よしとすべきか、いや、なぜ正面で捉えられないのか。

 

この流星は、目視できたんですが、ヒラヒラと舞い落ちるように緑に輝きながら、長経路で落ちてきました。本当に火球クラスの明るさがあったかは分からないですが、かなり明るかった。

こぐま座群なのか、わからないですが、どうでしょうね。東側に流れたわけですが、輻射点は北の方角のようにも見えます。

 

f:id:shironagassu:20171225165245j:plain

PENTAX K-50 レンズHD 20-40mm Limited 焦点距離20mm

ISO3200 露出30秒 F2.8

2017.12.23 四万十市にて

 

これは、こぐま座群ですかね。短いですが、きれいに色がでた流星です。

 

f:id:shironagassu:20171225165508j:plain

PENTAX KP レンズHD 20-40mm Limited 焦点距離21mm

ISO6400 露出30秒 F2.8 アストロトレーサー使用

2017.12.23 四万十市にて

 

これは中央下真ん中あたりに薄く見えるような気もしますが、明け方なので、もしかすると流星じゃなくて人工衛星とかかもしれません。し、もしかすると気のせいかもしれないという薄さ。

うーむ…。

全体として、ほとんど流れませんでした。2つ、ないし3つ捉えたとすれば上出来だとは思います…。が…。 

 

うーむ。これで、今年の流星群は打ち止め。

火球を捉えるという目標の下、がんばってきましたが、肉薄しつつ、捉えきれない。

うーん。

しかし、悔やんでもしょうがない。

 

夏のペルセウスは、なぜか、20-40一本にこだわって、惨敗。

しし座流星群は、そこそこ写すも、サムヤンのレンズを転んで砕いたことで、TKO負け。

ふたご座流星群は、気温1度の中5時間粘るも、火球が左に見切れて引き分け。

そして、今回のこぐま座流星群は、ぎりぎり火球らしきものを見切れたことで、引き分け。

4戦2敗2引き分け。でしょうか。

 

上半期は眠ってたので、ほかの流星群はいってないかな…?

 

火球を捉える目標は来年に持ち越しですね。

いつか、その日が来ると信じて。

 

 

 10-17mmフィッシュアイズームは180度の画角で広く写せるので、端っこの方に写ることも多い。いつか…正面でとらえる日はくるのか?

 

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ああ…書評…、書いてないなあ…。どうしよう…。