シロナガス/星景と科学本のブログ

受信者としてのサイエンスブログ。星景写真、スタータイムラプスと、ポピュラーサイエンス/サイエンスノンフィクション(一般向け科学書)の書評。

しし座流星群2017反省会、そして…

はい。

11月17日の夜から18日の未明にかけて極大を迎えたしし座流星群

残念ながらこの極大日は高知県は雨でした。ので、翌日の明け方、撮影をしに行ってまいりました。明け方3時ごろから5時半前ごろまでで、準備などの時間を除いて撮影できたのは正味2時間くらいだったでしょうか。

ちなみに、極大日の前日は、前回の記事にあるように、リアレゾ星景という粗削りな可能性の塊を探求していまして、流星撮影にはならずじまいでした…。今思えばもったいなかったかも(笑)

 

shironagassu.hatenablog.com

 

しし座流星群2017

では、まあ、さっそく、撮れた流星を。

この日は、2時間という限られた時間の割には、少なくとも3つは流星をとらえることが出来て、まずまず上出来でした。

 

撮影データは、全て、

PENTAX KP レンズSAMYANG 14mm 焦点距離14mm

ISO6400 露出60秒 F2.8 アストロトレーサー使用

2017.11.19 高知県土佐市にて

です。

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これは中央下左寄りの雲のところに一つ短いものが。目視では割と鋭く光りました。

 

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これは、飛行機の光跡とかぶって、中央右寄りに一つ。

これもしし座の方向から流れてきているように見えますね。しし座流星群に属しているものと思われます。

 

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これは、中央上にひとつ(その右にも薄く一つ見える気がしますが、流星なのか…はたまた人工衛星なのか判断がつきません。明け方の空には無数の人工衛星が飛んでいます…)。

東から登ってきた、しし座のタテガミ部分=ししの大鎌が、フレームアウトしようとするタイミングでしたね。

 

それにしても、全体を通じて、きれいに黄道光が写りました

黄道光 - Wikipedia

ウィキペディアを引用しておきます。

黄道光の光は太陽光と同じ連続スペクトルを示す。よってその正体は隕石火球と同様の物質、すなわち太陽系内部の地球軌道付近に存在する、主としてセンチメートルからマイクロメートルオーダーの惑星間塵である。この非常に多数の塵が太陽光を散乱し、黄道光として観測される。

ということで、天の川よりもだいぶ淡いのですが、海の方向で暗いのできれいに写すことが出来ました。

しし座と黄道光のコラボも悪くないですね。

 

よく、冬の天の川とこの黄道光をクロスさせた星景写真がありますが、あれ、換算21mmの画角ではまったく足りないことがわかりますね。

フルサイズのセンサーで、かなりの広角レンズを使っているのか、それとも対角魚眼ならAPS-Cでも可能性はあるかもしれませんね。

こんど機会があれば挑戦してみましょう。

 

で、ここまでは、よかったのですが、この後撤収作業中にとんでもないことが。

 

サムヤン自損事故

く。まさかまさか、レンズを抜き身で持ったまま、派手にこけるという大失態をおかしました。

あの角度と速度で、前玉を石に叩きつけたら、それはもう、疑いようもなく砕ける。

 

ということで、サムヤン14mmが無念の戦線離脱。

これ、ふたご座流星群用に買ったのに、まさか、本番を迎える前にこんなことになるとは…。

なぜあの時、もう少し落ち着いて行動できなかったのか、せめて、頭に着けていたヘッドランプを点灯させなかったのか、悔やんでも悔やみきれませんが…起こってしまったことはしょうがありません…。

叩きつけたのが、カメラ本体じゃなかったのは、不幸中の幸いだった…と思うしかありません。いやはや…悲しい

 

すぐに修理に出してあげたいところなんですが、三脚の修理もしないといけないし、カメラは新調したばかりだしということで、資金不足でまったく身動きが取れません。

メーカーに問い合わせたところ、最悪、全損で新品交換対応になるかもしれないということで、短期的には、それだけの資金を捻出できません。もっと軽い修理である可能性もないことはないでしょうが、とりあえずは、資金の目途が付くまでは、修理センターに送る訳にもいかない…という状態です。

完全な自損事故なので、保証期間中ではありますが、まったく保証が効く案件ではないですね。

家財保険や、自動車保険などの特約が使えないかというのもアドバイスをいただいておりますが、まだ、調べられてないです。ちょっとこちらも調べてみたいですが、うーん、あまりそういう保険をかけた記憶はない…。

 

これは、困ったな…簡単には、修理の目途がつきませんね…。

DA★11-18mmに向けて貯金もしなければならない…、どちらかというとその貯金が優先事項という事情もあります。

 

いやあ、…意気消沈とはこのことですよ…。

私の星景撮影史上、最大の反省事案です。

ちょっと、慣れもあって、夜の撮影に油断が生じていたかな…、暗所で色々とするということはこういうアクシデントがありうると思って丁寧にやらないといけませんね。

せめて、教訓にせねば。

 

サムヤンは、時機を見てなんとか、修理をしてあげたいとは思っていますが、いつになるかは見当がつきません。

これで、サムヤン購入後、星撮影用としてはあまり出番がなくなっていた20-40mmの星景使用頻度が増えると思います。20-40mmは日中撮影用にシフトしていっていたのですが、オールマイティに活躍してもらおう…。

 

 

もうね。

あれです。

何かのフォトコンに入賞して賞金が入る、というようなミラクルが起こらない限りは、この深刻な事態を打開できません…。

しかし、その可能性は限りなく低いでしょう。

奇跡など起こらないのが人生というもの…。それもまた仕方がない。

後悔を重ねながら、それでも進んでいくしかないということですね。

 

ふたご座流星群は待ってくれない

そして、来月にはふたご座流星群が来てしまうので、ここは、もう覚悟を決めて、我が魂の相棒・DA10-17mmフィッシュアイズームで挑むしかありませんね。

本体の高感度性能が上がったので、流星を捉えられる率はあがるかもしれません。

これを怪我の功名として、火球をとらえる事で、サムヤン14mmへのはなむけとするしかない。

さて、しかし、ふたご座流星群の観測は極大日を前後して、14日の朝か、15日の朝か…うーん、平日だし、晴れるかどうかわからないし、どうなるでしょうか…。すっきりと晴れてほしいですね。

このところ四国山地のこちら側は晴れてるけど、向こう側は雲というシチュエーションが多い感じもありますが…さてさて…。

 

んー。

そういえば、マンフロット(三脚)のスペアパーツ来ませんな。イギリスから送ってくるっていうのがいまだに半信半疑なんですが、本当に、無事来るんでしょうか?(楽天にあったので、そっちで頼んだらよかった…次はそうしよう…!)

ただ、まだ、約束の2週間は確かに経っていないので、静かに待つのみです。今は、撮影現場にスパナを持参して(荷物が重い!)緩んできたら締める、という誤魔化しながらの三脚使用…。

もう、長くはもたないぞ…早く…来てくれ…。

 

追伸

KPのインターバル撮影について。

動作1(露光時間+間隔を設定)と動作2(間隔を設定)という2種類の設定があるんですが、動作2がうまく機能しない。何か見落としているのか、とりあえず動作1に戻して、1分露光+間隔ということで、1分1秒を設定するとRAWでも1秒で書き込んでインターバルしてくれます。のでひとまずこちらを推奨。…。

 

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リアレゾ星景という可能性

全国のPENTAXユーザーの皆さんこんにちは。そうでない皆さんも、ようこそ、PENTAXワールドへ。

色々と変な独創的な仕掛けを搭載しているPENTAXカメラの中でも、最大の「飛び道具」との呼び声が高いリアル・レゾリューション・システム(RRS)。

 

↓公式ページの説明はこちら。

www.ricoh-imaging.co.jp

CMOSイメージセンサーを1画素ずつ動かし、4枚の画像を連続撮影。24M×RGBの圧倒的な色情報から1枚の超高精細画像を生成するのがリアル・レゾリューション・システムです。解像力と色再現性が向上し、静止物の撮影時に高精細な画像を得ることができます。高感度ノイズも大幅に低減し、理論的には色モアレ(偽色)が発生しません。撮影には電子シャッターを採用してカメラブレを抑えます。 
※撮影時は三脚などでしっかり固定してください。

主に静物や風景撮影などに、無類の威力を発揮して解像を大幅にあげるとされていますが、やはり、皆さんの関心は、このRRSが、星の風景写真たる星景にも、使えるのかどうか!ということだと思います(関心がなくても聞いてください…)。

果たして、リアル・レゾリューション・システム・スタリー・スケープ、略してRRSSSが撮れるのかどうか。

 

K-50にはなかった機能ですが、KPには搭載されているRRS、新しいメカを手に入れたら試さずにはいられない…ので、昨日の晴れ間を利用して行ってまいりました。

本当は、今日は、しし座流星群極大日なので撮影にいきたいのですが、高知はあいにくの雨でございます。ので、ブログでもアップ…と。

 

試行回数が少ないので、まだまだ、確たることは言えませんが、一応検証してきました。

 

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カメラはPENTAX KP、レンズは古いSMC 50mm F1.4、ソフトフィルターを使用しています。本当は、解像に定評のあるレンズとかもってたらいいんですけど、私の手持ちで一番解像するのはたぶんタムキュー272Eで、これだと焦点距離が長すぎるんです…。

 

まずは前提

RRSは、1回の撮影で4枚撮影するということで、4倍の時間がかかるというのがネック。

なので、4倍(2段分)ISO感度を上げることで、同じ露光量を得ようと考えました。

同じISOでなら効果ははっきり出るでしょうから、時間を4倍に伸ばせたらいいんですが、問題なのは、星の日周運動でして、じわじわとながら意外に星は動く…。一般的には、星が球形で写るのは、500/焦点距離(フルサイズ換算)・秒まで、といわれています。つまり50mmの標準レンズだと約10秒以上露光したら星が線形になって写ってしまうということです。

これ以下に、総露光時間を抑えないといけない…ということで、ISO感度を上げなければならない、と。

 

ちなみに、同じISOで撮ると当然ながら、上の説明分に書かれている通り、ノイズの低減や解像アップの効果が得られます。

ということで、問題になるのは、果たして感度を4倍にあげたときに起きるノイズ増加などのデメリットを、RRSの効果で覆すことができるのか、ということになります。

 

ちなみにこのRRSは、4枚画像を重ね合わせることから、RAWファイル1枚で120メガバイトくらいの巨大なものになります…。

 

検証の結果

ツイッターで、画像を交互に表示した方が比較しやすいと思い、そのまま引用しています。

 

うーむ。できれば、PCで見ていただいて、どうなのか、ご意見をいただけると助かる。

 

私が見るに、星の像自体のシャープさは3200のRRSオフのものが一番なのかなという気がするんですが、背景の輝度ノイズ(黒いザラザラ)が一番少ないのが、12800のRRSオンではないかな、と見えるんですが…どうだろう。

背景のノイズがすくないとすれば、現像処理でより追い込めて、結果的に星もシャープにすることも可能かもしれないと思います。

 

ちなみに、3200のオフは、8秒露光しています。なので12800では、2秒露光(を4枚で8秒)、25600は1秒露光です。1秒でここまで写るのもすごいといえばすごいですが。50mmレンズをAPS-CのKPで使って75mmなので、この8秒というのが、星が線形にならないギリギリのところです。(正確にはギリギリでアウト)

 

昨日帰ってきてすぐに等倍で見たときは、星のシャープさから3200のオフが一番かなと思ったんですが、背景のノイズを見比べてみると、そこにRRSの効果が出ているかなと…。

 

うーん。どうなんでしょう。

いや、まあ、悩むくらいの差なら、普通にとっても問題ないというのが、まともな結論だと思いますけどね(笑)

せっかくついている機能を、自分のフィールドである星景でいかしたい。といういささか無茶な要求。

うーむ…。果たして、この道に可能性はあるのか…?

 

あと、月に使ってみるとどうなんでしょうね??

 

 ↑一番最初にRRSが搭載されたK-3Ⅱ。後継機が出てくるのかも。

これ自体はかなりお買い得になってきていますね。

 

追記 Twitterモーメント 「PENTAXのリアルレゾリューションシステムで星景を撮ってみた」

 

 

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深秋の安居渓谷にて

南国・高知県も、このところ、だいぶ朝晩の寒さが増してきまして、北の方から降りてきた紅葉が高知へとたどり着いた模様です。

 

ここ1週間くらいが、それぞれ県内紅葉名所は見ごろではないかと思います。

 

とりあえず、KPの星景デビューとして、秋深まる仁淀川町は安居渓谷へと足を伸ばしてきました。

 

道も良くてアクセスはしやすい方でしたね。この紅葉シーズン、昼間はもっと全然、人が多いんでしょうが、さすがに深夜には、誰もおりませんでした。ただ、宿泊所があったので、そこにはお客さんいたのかも。外には出歩いておりませんでしたが。まあ、夜は紅葉見えませんしね。

写真で撮るには月のある日が良いと思い、11日深夜から12日未明にかけての半月を頼りにいってきました。しかし、1時間月の出を早く勘違いしていたのと、月が昇ってから2時間立たないと渓谷には月の光が差さないということで、実質、月が紅葉を照らし出したのは3時くらいからでした。

遅い…。結局徹夜になってしまいました。

 

そして、なぜか山奥なのに、ソフトバンクの電波がバリバリ立つという状態で喜んでiPhoneいじってたら、電池を消耗して(寒さによるバッテリー性能低下もあったと思う)電源が落ちました(笑)

この日は寒かった、途中の電光掲示板は3度ということでした。しかし、歩き回ったのと、完全厚着仕様で思いのほか大丈夫でした。

と、閑話休題

 

深秋の安居渓谷にて

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PENTAX KP レンズSAMYANG 14mm 焦点距離14mm

ISO6400 露出20秒 F2.8 アストロトレーサー使用

2017.11.12 高知県淀川町安居渓谷にて

 

「秋を見守るぎょしゃ座

 

これは、一番最後、記録では5時43分に撮っています。もう薄明が始まっていて、空がブルーになり始めています。この左後方あたりに月が輝いていて、その光で谷の紅葉が照らされています。

空には、西に沈もうとするぎょしゃ座が大きく見えています。(たぶん、西だと思うんですが…。)

iPhoneが前述のように、電源切れになっており、いつものアプリを使ってないのでどっちを向いてるのかよくわかっていない。アプリに頼り切りなのはだめですね。

KPにGPSユニットつけると方位を示してくれる機能があったらしいことを帰ってきて思い出しました。今度使ってみよう。

ただ、一応、月が南にあってこれは南西から西を見ていたんだと思います。

 

実は、月がなかなか出てこないので、帰ろうかとも思ったんですが、粘って良かったですね。月がないとこの地上と星の両方は撮れない。星景は粘るのが、肝要。

週末で、晴れて、月もあり、紅葉も深まっているというベストのタイミングだったことは間違いないです。それを生かしきれたかどうか。

 

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PENTAX KP レンズDA10-17mm FISH-EYE 焦点距離10mm

ISO6400 露出60秒 F3.5 アストロトレーサー使用

2017.11.12 高知県仁淀川町安居渓谷にて 

 

「オリオンは秋色をまとい」

 

こちらは1時台。私はもうそろそろ月が出てくるんじゃないかと待っている状態でしたが、この後2時間も月が出てこないとは、この時の私は知る由もない…。

ので、LEDライトを照射して、撮影しています。

雲一つない晴れで、仁淀川町の星はなかなか見ごたえがありました。

 

実は、高知県の全34市町村で、星景を撮りたいというのが、ひそやかな目標なんですが、これで一つうまった。先は長い。高知市から見て西はそこそこ行ってるんですが、なにせ東がほぼ空白…。

 

とりあえずのKP評

とりあえず、今回は、ISO6400を主に使って、撮影してみました。

うーむ、ISO最高感度819200というのは、伊達ではない、というのは感じました。6400は全然いける。ノイズリダクションは、長時間&ISOともにOFFでRAWで撮っています。ひとつの目安として、Lightroomのノイズ軽減を50%かけるのを基準にしています。(これまで、K-50のISO1600もだいたいそういう処理をしています)

 

一方で、バッテリー容量は、やはり小さい。ので、予想通りバッテリーグリップが役に立ちました。これは、思っていた通りの結果ではある。

KPというカメラは、タウンユースで気軽に持ち出すという部分から、バッテリーグリップもつけた腰を据えた撮影まで、幅広いカスタマイズ性でカバーしますというカメラなんだろうと思います。

もっとハイエンドに特化したのは、K-1とか、たぶん出てくるだろうK-3系後継機が担う役割なんでしょうね。

 

しかし、ISO感度は、もっといろいろな条件で試してみたいですね。

ただ、ISO6400が使えそうな感触なので、そうすると、パンフォーカスで星景を撮るというのも進化できそうです。良い題材を見つけねば。

 

三脚の不調

と、それにしても、まいったのは、三脚の不調です。

雲台との接続部のネジがダメージを受けているようで、がたがたしてしまう。

私は、マンフロットのたぶん一番安いほうのモデルを使ってるんですが、マンフロットは、部品ごとに発注かけれるらしい。

というので、やってみたのだが。注文してよくよく見てみると、どうもイギリスから送ってくるようなのだが。2週間ぐらいかかるみたい。本当に来るのか?半信半疑ながら、ごまかして使いつつ、部品を待ちます。

まあ、部品で発注懸けれるというアフターケアはさすがに世界的なメーカーではある。

あと、そのあとよくよく探したら楽天で部品買えそうだった。イギリスまで発注しなくてよかったんじゃないだろうか(笑)

まあ、これも経験。海外から部品が届くのか、半分実験…。

 

この三脚の不調、あれだなあ。移動時に三脚を担いだりしてたので、それでダメージが蓄積されていったんだろうなあ。そういうことしちゃだめだな。

うむ。すいませんでした。

 

移動時はカメラを外して肩にかける!反省します。

 

 

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PENTAX KPという選択

というわけで、とうとう、やってまいりました。新しい機材の話。発注してから、一時在庫切れをはさんで、ちょっとだけ待ちました。売れてるのか?ならいいのだけど…。少し価格が下がってお買い得感はでてきていますね。

 

↓まあまあ、まずは現物。

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(今回、思いがこもったのかやたら長文です。すいません) 

 

PENTAX KP(バッテリーグリップも買いました)、色はシルバー。

PENTAXデジタル一眼レフの中では一番新しい今年2月に発売されたもので、センサーサイズAPS-Cのミドルクラスという位置づけになります。

www.ricoh-imaging.co.jp

公式ページ。

コピーを引用すると

その一瞬が、奇蹟になる。

世界は、小さな奇蹟であふれている。

思わず息をのむ美しい瞬間。旅先で出会う胸躍る瞬間。

その一瞬一瞬をありのままに受け止め、美しく表現するために、 PENTAX KPは生まれてきた。

 

高性能ファインダーをはじめ、先端テクノロジーを凝縮した小さなボディ。

雨にも雪にも氷点下の寒さにも負けない、卓越した耐環境性能。

そして、最高I SO 819200 /24.3Mが描きだす、圧倒的な表現力。

時も、場所も選ばない。

すべては、世界中のフィールドで、

こころを揺さぶる美しい一瞬を表現するために。

 

新・小型一眼、PENTAX KP。

世界の、本物の美しさが目を醒ます。

うーむ。

これを見るとオールラウンダーなカメラということなのかなと思いますね。

実際機能は全部乗せな感じです。ただ「ミドルクラス」ということでいうと、K-3Ⅱからいくつかの機能が抑制されてますね、連射性能とか、SDカードのスロット数とか、バッテリーの容量とか。

想定される主要な撮影対象は、高感度を活かしたナイトスナップも含めた全域スナップシューターという感じの事も言われているようです。

が、まあ、私が買った以上は、当然ながら、星景撮影用カメラ(時々、家族スナップ)という使われ方になります。

 

なぜ、KPなのか

というわけで、KPを購入することにしたわけですが、なぜか、と。

K-50を使いながら次のカメラはどうしようかというのをここ何ヶ月か思案してきたわけです。このブログをさかのぼると時々で、あれにしようか、これにしようか…と悩んでる様子が分かると思います。直近では、頑張って貯金してフルサイズのK-1を買おうかなと思っていたのですが…。

 

実は、この間、動きのなかったPENTAXリコーイメージング)で少々動きがありました。10月末に、今後、新しく発売されるレンズの内容が発表されたんですね。

news.ricoh-imaging.co.jp

それがこのプレスリリース。

この中で、HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8 (仮称)というレンズが発表されたのです。最初は、ふーむ、広角か、持っているレンズと焦点域がかぶるな、と思ったんですが、よくよく情報を追っていくと、どうやら、このレンズは、星景撮影用の「星空用レンズ」と呼べるものになるらしいということが分かってきました。

 

私がPENTAXを使って星景を撮るのは、アストロトレーサーの存在が大きいんですが、これは他社のものも含めKマウントならどのレンズでも使えます。(それは凄いことではあるのですが)。

このことは、PENTAXの機体を選ぶ理由にはなるんですが、いかんせん、レンズの側でこのレンズがあるからPENTAXで星景写真なんです、といえるような存在が残念ながらなかったわけです(異論はあるかもしれません)。

アストロトレーサーだけでなく、液晶画面の赤色表示など星撮影用の機能が充実している割には、純正で広角の星景用レンズとしては決定版がなかった

それが、今回、発表された、ということに大きな意味を感じました。

星景写真は、カメラの能力が上がることで撮影が身近になり、撮る人自体のすそ野が(私が星景を始めたように)広がってきている分野なんじゃないかなと思いますので、こういうレンズが出ることはPENTAXの将来を考えても大変大事なのではないでしょうか。

 

星景撮りの端くれとして、HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8 (仮称)は必ず入手すべきレンズ(いくらになるかまだ未定なようですが…)だと照準を合わせております。

それで、このレンズが、「DA」というAPS-C用のカテゴリーのレンズになるんですね。

ということで、このレンズの発表を受けて、将来的にもAPS-Cを選ぶ積極的理由が生まれたことになりました。

これが、今回、KPを購入した大きな理由。理由の7割くらいはこのレンズの発表です。

 

逆に言えば、このDA★11-18mmがあるからPENTAXAPS-Cを使って星景撮っているのだと言えるレンズに仕上がってほしい!という大きな期待ももっています。ぜひ、良いレンズに仕上げてもらいたいと思います(多少、開発が遅れても、貯金の関係で助かるので納得いくまでつくりこんでほしい(笑))。

 

あとの3割で迷ったのは、このレンズがいくらになるかもわからないので、お金を貯める上で、K-50を使い続けておくという選択肢もあるな、という部分でした。

ここは、本当に迷いました。

が、11-18mmの発売が、早くても来年夏ということで、それまでにはまたある程度の貯金は可能だという点も考慮して、このレンズの性能も生かせるであろう新たなボディを購入するのはありだなということになりました。

 

で、どのAPS-C機でいくか、ということになるわけですが。

一つはバッテリーグリップのつくカメラにしたかったというのがあります。星景撮影をしている時にやっぱりバッテリーの心配なく撮りたい。ここは、この間、星景を撮ってきての率直な実感。インターバル撮影をするときに途中で止まらないかというのが、いつも少し不安だったので。(何回かは実際にとまった(笑))

というわけで、現行だとKPかK-3Ⅱ。(KPはバッテリーがK-3Ⅱに比べて小さい容量のモデルなので、星景用=インターバル撮影もするとして買うならバッテリーグリップとセットにせざるをえないのですが…)

 

で、次に、色はシルバーがいい、と。

手持ちの20-40mm Limitedレンズがシルバーなのもあり、これをつけるシルバーのボディが欲しい!というデザイン面での要求もありました。

となると、KPだな、と。

ここは、好みがわかれるところだと思いますが、KPのスクエアでトラディショナルなスタイルが私としてはツボでもありました。見た目カッコよくないですか?(異論は認めます)

実はK-50はホワイトだったんですがこれは白が一番安かったという予算上の制約でした。嫌だったわけではなかったけれども、今回は最も気に入った色が選びたかった(でもブラックよりシルバーの方が今回も安いみたいです。まあカメラは黒が基本か…)。

 

加えて、KPは、最高感度が、ISO819200ということで、高感度が一つの売りです。もちろんこの最高感度で使うわけではないんですが、そのプロセスで引きあがっている常用感度域でのノイズ低減効果を星景写真で試してみたかったというわけです。

これは、買う前にある程度調べたのですが、決定的にどのISOまで星景で使えるという情報になかなか行き当たりませんでした。が、ツイッターなどでも、いただいた情報をつなぎ合わせると、おそらくは6400くらい(あるいはもっと?)はいけそうだな、と。そうすると、実験的に始めているパンフォーカス星景(絞りを絞ってパンフォーカスにして星景を撮る)でも、使えるISO感度が上がって、とりうる選択肢が増えるなと。

 

というわけで、バッテリーグリップと見た目と高感度という3点でKPが選ばれたわけです。

 

一応、K-3Ⅱ(APS-Cの上位機種)の後継機がどこかで出てくるだろうという可能性も考慮しましたが、まあ、現時点で情報も出てないものを検討しようもないので、ここらへんで動こうかと思いました。K-3Ⅱの後継ならデザインもそれを継承してくるでしょうし銀は限定バージョンになる可能性も高いので、銀がいいならもうKPだろうと。銀色であることへの比重がそこそこに高い…。

KP、できれば長く使うつもりです。5年保証つけたし(笑)

全体としてもK-5Ⅱsみたいに長く愛される機体になるといいんですけどもね。

 

私は、とりあえず、これまで使ってきたK-50の出す写真については、まったく不満がありません。K-50、1600万画素ですが、十分きれいな写真が撮れていると感じています。

で、K-50の写真自体には満足していたのですが、いくつか、あればいいなとおもってきた機能もありました。ひとつは高感度耐性ですが、他には、可動液晶、超音波のダストリムーバルといった写真そのもの以外の部分ですね。こういうのが、KPにはついているというのも今回、KPへと後押しをした小さな理由になります。

 

と、ここまでがポジティブな理由

一方では、ネガティブな理由もあります。

というのは、言わずと知れた強固な予算上の制約です。

 

いや、K-1はたぶん地道に貯金をしたらボディを買うことは出来ると思う(PENTAXのカメラは他のメーカーに比べればリーズナブルともいえるし…)んですが、それに付随するレンズをそろえるのがなかなか難しい。そして、フルサイズ高画素になることによって、パソコン容量や性能も要求されるものが上がる(特にファイルサイズの巨大化は大きな懸念材料でした)。三脚ももっといいものに変えないといけない、などなど、全部踏まえて、フルサイズ水準の撮影環境をつくることは難しいなという判断になりました。

 

まあ、予算の制約だけはどうしようもない。

 

ので、無理にフルサイズにしてレンズが思うように揃わず撮影が楽しめない(上に、フルスペックでフルサイズを使えない)状況になるよりは、APS-Cで今あるレンズも生かしながら撮影をした方が、トータルで写真を楽しめるし、フルスペックで撮れるので、結果的にはいいものも撮れそうだなということです。

写真は仕事ではなくて、純粋に趣味なので楽しめるかどうかも決定的に大事ですしね。

フルサイズを扱うのには腕も足りないとも思いますが、まあ、それを言うなら、K-50使うのにも腕は足りませんでしたからね。自分の写真の実力の事は、今回、あまり判断材料にはなりませんでした。

でも、当初K-50を買う時の予算捻出に大変苦労したことをしみじみ思いだすと、よく長期間お金をためてKPの購入までこぎつけたと思います。随分、進歩したものだと(笑)

写真というのは、本来、息の長い趣味だとは思うので、レンズもカメラもゆっくり地道にそろえていくというのも選択肢なんでしょう。そういうことも考えてはみたんですが、ここら辺は、まだまだ、達観できてない部分ですね。

 

shironagassu.hatenablog.com

 ↑K-50購入当時の記事。この時も生き急いでいましたが、それにしてもお金がなかった(笑)

 

そして、最後の最後、購入に踏み切った最後の何%かは、PENTAX、何か買って応援しないとやばいんじゃないの?という思いです(笑)

カメラの市場というのは、どうも、スマートフォンなどのカメラと競合して、縮小傾向にあるようで、あまり景気がいいわけでもない感じです。

その中で、一眼レフというのは、ミラーレスカメラとも競合していて、どちらかというとミラーレス優勢というのが世のカメラ事情らしい(実は、あまり詳しくはない、おおざっぱな理解)。

SNS時代なので、スマホカメラ以上の高いクオリティの写真をすぐにネットにあげられるような機能が求められているんでしょうね(ミラーレスがそういうのが得意なのかよくわらないんですが、カメラ事情には本当に疎い)。

ちなみに、PENTAXはそういうのは苦手っぽいですね。一応wifiついてますけどね。少し使ってみた感じ、まあ、使えなくはないんですけど、何だかアプリの評価が低い。もうちょっと使ってみないと私としては結論出せませんが…。

ただ、私は星景メインなので、星景写真は撮ったものをそのままスマホに転送してアップってわけにはいかなくて、どうしてもパソコンでの編集作業が入るので、あまり、ここが、大きなウェイトになりません。でも、ネットとのシームレスな接続はカメラの将来考えると、力入れるべき部分な気はしますね。

 

と、閑話休題。で、私も一人のPENTAXファンとして(ペンタキシアンといえるほどの者ではまだまだないですが)、それほど製品を買ってもないので、ここらへんで微力ながら後押しをしておこうか、というのも最後の最後の決め手でした。

PENTAXの将来を見た時に、とりわけDA★11-18mmにはかなり期待しているので、ぜひ、いいものをつくってほしい!(価格はそんなに上がらないでほしい(笑)!)と思います。

このレンズが出た暁には、11-18&KPと10-17mm&K-50の二台体制で、流星群(ほぼ)全天サーベイというのもやってみたい。力技で火球をとらえたい……。

まあ、2台体制なんてしてたら、結局、パソコン容量はだいぶ圧迫するので、結局ここはアップデートしないといけないことになるんですけどね。自己矛盾…(笑)

 

KPまだ、届いたばかりで、本格的に撮影していないので、これからいくらか撮ってファーストインプレッションを書きたいのと、しばらく使い込んで、個人的にどこまでISOが使えるのかとか判断出来たら、星撮影用としてのPENTAX KPということでもまとめてみたいと思います。

 

しかし、現実的にお金がない以上無意味な仮定なんですが、お金があったらK-1買ったでしょうかね?ここは、五分五分ですね。何か変な理屈をこねながらAPS-Cにこだわった可能性も否めない。私はそんな奴です。

ただ、K-1リミテッドシルバー(全世界限定2000台のシルバー色)がポーンと買えるお金があったとしたら…恐らくは買っただろうなあ…。私の中で銀色の比重が地味に高い(笑)

世の趨勢を見ると、他社も含めて一眼レフは、高付加価値路線でフルサイズに力を入れてきている感じはあるので、これから、あえて一眼レフを選択する人の中ではフルサイズ使う割合が増えていくのかなと思いつつも。まあまあ、人は人、自分は自分で気楽に行かせていただきます。今回のPENTAX KPという選択、個人的には非常にすがすがしい気分で、満足しております。

 

KP、きっと写真の方も不満のないものをだしてくれるでしょう。早く星を撮ってみたいですね。

 

 

PENTAX バッテリーグリップ D-BG7 38598

PENTAX バッテリーグリップ D-BG7 38598

 

 

 

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星景サルベージその18 滝、秋に落ちる

というわけで、サルベージというか、この前行ってきたものなので、サルベージじゃないような気もするんですが、ここら辺、実は、私の中でも、基準があいまいです。

 

では、土佐町で撮影したものをアップです。

 

滝、秋に落ちる

f:id:shironagassu:20171108184530j:plain

PENTAX K-50 レンズDA10-17mm FISH-EYE 焦点距離10mm

ISO1600 露出64秒 F3.5

2017.11.04 高知県土佐町にて 

 

高知県嶺北地域の土佐町にて、紅葉が始まった滝と冬のダイヤモンドが逆さまに見えるように、対角魚眼を使って天頂をまたいでぐるりとバルブ撮影しました。珍しくアストロトレーサーなしです。

 

ツイッターで出したものとは現像を変えています。

全体的に、(ツイッターで初出した時よりも)露光量を落として、ビネット効果を強く出しています。

 月が山の向こうにあるので、空が青くなるのですが、その青さがなるべく深くなるように現像…。

それによって、滝と星にフォーカスをあてつつ、山の中ほどの赤く目立つ紅葉を目立たせて秋らしさを出しています。どうだろう、意図通りうまくいったかどうか。

 

ここの紅葉は、本当はもう一週間ぐらいあとが見ごろなのでしょうか。

ただ、滝の上にみえる赤い紅葉が差し色っぽくこれもこれでわるくないかもしれません。

 

今回は、最初曇っていたのもあり、晴れるまで粘らねば(GPVを見ると、晴れる予報だったのと、雲がウロコ雲になってきていたので、曇りからウロコになるとそのあとは晴れるというちょっと雑な知識をもとに待っていました)と思ったので、その時間はタイムラプス用に撮影をしていました。

曇りから晴れて、また曇るという目まぐるしく変わる山の天気。

なんとか、晴れ間で撮れてよかったのですが、月が山の向こうに入ってから晴れたので、月に照らされた紅葉の様子と星がうまくコラボせず。

ここら辺は、こちらではいかんともしがたい天の采配

ただ、まあ、それでも星が撮れてよかった。

 

だめだった場合用に、手ぶらでも帰れないので、曇り空の月のHDR写真もとっておきましたが、それも機会があればサルベージしましょう。(ツイッターでは出しましたが)

 

というわけでタイムラプスも掲載しておきます。

うむ。

今シーズンもう一回は星と紅葉を狙いたいと思いますが…さて、どうなるか…。

そのころにはKP来てるかな、来てないかな。

 

 

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横倉山自然の森博物館で写真展を見る

このブログのコンテンツの一つに、博物館や科学館にいってレポートを書くというのが一応あるんですが、久々に、博物館にいってきました。

 

行ってきたのは、高知県内の越知町にある横倉山自然の森博物館

f:id:shironagassu:20171105155258j:plain

 

高橋宣之氏の写真映像展

仁淀川水系などを主要なテーマに活動する写真家・高橋宣之氏の「古き神々の森~横倉山~」が11月26日(日)までの日程で開かれていて、これを見るのがひとつの目的でした。

 

写真撮影可能だったのでいくつか。

f:id:shironagassu:20171105155741j:plain

「落ち葉の色彩」

 

森に落ちていた何気ない落ち葉の色合いを拾い上げるように描写。非常にきれいな作品に仕上がっています。

 

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「光るクモの巣の水滴」

 

クモの巣についた水滴が光を浴びて輝くところを切り取る。

ひとつひとつの水滴の中に光が入っているところが、魚の卵のようにも見えて、命を感じる作品。

 

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「樹洞のシイノトモシビタケ

 

樹洞の中に光るキノコが並ぶ様子を。向こう側に光が見えるのが、いいですね。キノコがこちら側から向こう側へ小さくなっていく遠近感のある作品で、向こう側に見える光にいやおうにも目がひきつけられます。

 

と、3つだけ紹介。

全部で36作品。プラス映像の展示がありました。

 

映像の方は、スタータイムラプスもいくつか盛り込まれたもので、時間がたつのも忘れてしばし見入ってしまいました。

画角30mmくらい(たぶん…!)でオリオンを切り取ったのや、もっと望遠で月が梢にかかる様子を撮ったのなど、なかなかインスピレーションを受けました。

ネイチャーフォトグラファーかくあるべしという感じですね。

最近は、写真だけでなく映像にも力を入れているのだそうです。

 

身近な自然に、写真家としての目が入ることで、自然の持つワンダー(驚異的)な部分がはっきり出てくる。こういうのが写真家の力なんだろうなと思います。

見て良かったです。

 

会期もう少しありますので、お出かけの際はぜひ。

 

私といえば、カメラも置いていくしまつで、まったくフォトグラファーになりきれません(笑)だめだ。

f:id:shironagassu:20171105160803j:plain

メタセコイアの黄色く色づいた葉と良く晴れた空の青さが、素晴らしいコントラストでした。

いやあ、カメラもっていかないといけないですね。

 

BLUE[S]

BLUE[S]

 

 高橋氏の写真集。仁淀川の美しい姿が素晴らしい。

 テーマを決めて写真を撮ることの重要性を感じますね。…テーマか…。考えよう…。

PENTAX KP

実は、ツイッターの方ではつぶやいたりしてますが、新しいカメラの購入を決めました。

買うのは、PENTAXのミドルクラス一眼レフ「PENTAX KP」シルバー、バッテリーグリップ付き!

センサーサイズはAPS-Cです。あえて、APS-Cでいこうと心に決めました

K-50の購入から2年と半年くらいかな。K-50が出してくる写真に関しては全く不満はないので、K-50でこのままいくのも悪くないけどな…と、すごく迷いましたが、いろいろ、考えて、購入を決めました。

来たらまた記事を起こして、思いを書いておこうと思います。

 

 

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なぜ星景写真を撮るのか?(問わず語り)

今日11月1日は、十三夜、後の月、栗名月または豆名月(異名が多いですね)でした。

今年は、そういえば、片見月にならず、十五夜も十三夜も両方良く晴れていい天気でした。縁起が良い(のか?)。

 

深まる秋の夜に

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PENTAX K-50 レンズTAMRON 90mm MACRO 焦点距離90mm

ISO100 露出10秒 F2.8  ソフトフィルター使用

2017.11.01 高知市内にて

 

とりあえず、近くの公園に行って、撮影してきました。

良く晴れて、風もない良い十三夜でした。(たぶん)、ハナミズキの紅葉と十三夜の満月前の月です。

 

今日の本題

と、今日の本題。

実は、ASPJ(日本星景写真協会)のサイトに、今日載ったコラムが、なかなか興味深い内容だったので、それについて、ちょっと思ったことを書き留めておきたいと思い筆をとりました。

 

aspj.jp

 

217年11月号「芸術は長し、命短し」 – ASPJ 日本星景写真協会

↑記事はこれです。

星景写真とアートの関係について書いてあります。面白いので、先に、全体を読んでいただいた方がいいと思いますが、少し引用させていただくと…

ネイチャーフォトが自然を理解し、そのすばらしさを多くの人に伝えることを目的としていれば厳密な写実にこだわる必要はないのではなかろうか。もし、ネイチャーフォトは自然をそのまま写し撮るだけだとすると、それはあくまで科学写真であってアートではない。そこに作者の思想、観念、思いやものがたりが入り込んではじめてアートたり得る。

アートというと、何でもありの代名詞のように使われるのは非常に残念だ。構図の都合で東から昇る月を北に移し替えてネイチャーフォトと言われるとさすがに困るが、目で見たままがネイチャーフォトだとすると、むしろHDRは積極的に導入したり、月などは焦点距離の長いレンズで別撮りして合成するのも一つの考えかもしれない。

このコラムを読みながら、星景を撮る意味ってなんだろうな、と考えたわけです。

 

私が星景を撮る意味

私は、星景写真歴も浅く、色々と技術を習得していっている途中という現状です。まだまだ、その意味を語るというレベルには達していないわけですが、それを差し置いて(差し置かないと話が進まないので)、私が考える「星景を撮る意味」を綴ってみたいと思います。

 

私自身は、このブログの一番最初の記事で宣言しているように、あくまで「受信者」の立場でこの世界に接したいと考えています。

 

shironagassu.hatenablog.com

サイエンスライトを読むことも、星景写真を撮ることも本質的には同じ意味を持っていて、「受信者」である自分の、「世界における相対的位置」を決めたいという思いが出発点になっています。(物語(フィクション)を読むことでも同じことは可能だと思うんですが、私は、ノンフィクションの方が好きだということだけですね)

 

知らなかった科学的知見を知ることで、ほんの少し変化した自分というものを定義する。一枚の星景写真を撮ることで、その作品との相対距離で自分というもの再定義しなおす。こういうことを、考えながら(まあ、いつも考えているわけではないですけどね。でも、深いところでは、あるいは、無意識化では、考えながら)、このブログを運営している、と言えると思います。

 

ということで、シンプルに言えば、私にとって星景写真を撮ることは、私というものを再定義(微調整)していくこと、ということになります。

 

「その場所で、その時に、星を写して、アウトプットする」ということが1サイクルだと思っていて、それは大事にしています。

これは、ある意味で、観測することで、物理量に影響を及ぼすという量子力学的な観測者問題にも似ています。観測者=撮影者がいることで、その時、その一瞬しかなかった星空と風景を写し取るという行為に、意味が生まれ得ると思っています。

 

で、その時に、実は、観測者自身も影響を受けて、少し変化するんじゃないかなというふうにも思うわけです。なので、星景を撮ることは自分を再定義することだということになるのです。

 

と、ここまで来て、先に引用した記事の、太線部分に帰ってくるんですが。

そこに作者の思想、観念、思いやものがたりが入り込んではじめてアートたり得る。

確かにそうだな、と思うわけです。

では、そうだとして、写真の中に作者の思いを入れることは可能なのでしょうか。

私は、写真に関して、ただの素人ですので、写真の中で思いを表現することは、(遥かな、遠い)目標ではあるものの、現状では難しいと言わざるを得ません。

写真芸術に携わる本物のフォトグラファーなら、あるいは可能なのかもしれませんし、そういう人をフォトグラファーと呼ぶのかもしれません。

 

ただ、私のような素人でも、写真に想いや物語を宿す方法はあるとは思っています。

それは、写真に「題名」をつけるという行為です。

世間では、とても手軽に、SNSを含め色々な媒体で写真をアウトプットしていける環境になっているわけですが、その時に題名をつけるという行為を通して、写真に作者の思いを乗せることが可能なのではないかと思うわけです。(フォトグラファーとしては写真だけによってのみそれを表現すべきだという考えはあると思いますし、否定もできませんが…)

 

例えば、

これなどは、もはや題名というより短文なんですが(笑)、想いは込められています。

どう見ても朝日の写真なんですが、これは、私にとっては、むしろ夜の終わりということに意味があって、(一晩の星景撮影を終えて)夜が終わることへの一抹の寂しさとか名残惜しさみたいなものを、薄く残った月に託しているわけです。

これは、私自身が、昼間よりも夜型の人間(色んな意味で。闇を抱えているというほどかっこいいものではなく、暗がりにいたがるというくらいの意味でしょうか)だと感じていることが根底にあるかもしませんし、3年前に写真をはじめようと思った時に、星景写真を選択したことにも通ずる部分があるかと思うのですが、昼よりも夜にシンパシーがあるんでしょうね。なので、これを朝日の写真だというよりは、夜の終わりの写真だと言いたかったんですね。

実はこの写真は、SNSに出したのも提出OKということで、富士フイルムのフォトコンにも出したんですけども、タイトルが長すぎてタイトル欄に収まらず改題しました(笑)どんな題にしたか、うろ覚えなのが、また適当なんですが…もっと短く似たニュアンスの題にしたと思います…と、まあ、題にこだわりきって、これぞ!というふうにやっているわけでもなく、実のところ、かなり緩やかなのですが…。

ともかくも、題をつけることで、写真に意味を持たせることが出来ると思うわけです。

 

逆に言えば、非常に写実的な題をつける時があって、それは、もう深く考えてなくて、撮ったまま、それ以上でもそれ以下でもないよということでもあります。でも、しばらくしてじっくり眺めていると、これは、こういう写真だなあと思い始めることもあって、そういう時はまた、改題したりするわけです。

 

ちなみに前回の記事の「白壁の町の星座」というタイトルも、「白壁の町の星」でもよかったんですが、少し考えて、歴史のある街並みの上に、一方で、人が長い歴史の中でつくりあげた「星座」が瞬いているということをクロスさせたいなと思って付けた題になります。

「白壁の町の星」だとそこが少し弱くなるかなと。

 

こういうふうに、考えている時もありますし、まあ、何にも考えてない時もあります

 

でも、撮るだけじゃなくて、アウトプットすることが大事だというのは一貫した考えでして、そうしてこそ一つの写真として完成するということもあると思っています。

アウトプットした写真は自由に見てもらって、そこにその人なりの感想を抱いてもらえれば、それだけで、意味を獲得したことになるだろうと思います。実際上どれだけの人に見てもらって、どれだけ思いを喚起できているかはまあ、それほど影響力はないよな、と自信はないのが正直なところですけど、本質的には、公開することで写真に意味が生まれていると思ってもいるのです。

その時に、「題」というのが、写真を解釈する上で、方向性をかなり決めると思っていまして、まあ、適当につけるときもあるけど、考える時もあるということなのです。

 

何か、とりとめのない話になり始めたので、この辺で終わりますが、結論としては、①私にとって星景写真を撮ることは、自分を(少しずつ)再定義すること、そして、②写真には「題」をつけることによって、作者の意図を乗せることはできるのでは、ということでした。

 

まあ、素人の浅はかな考えだと思って、ご一読いただければ幸いです。 

ASPJのサイトのコラムは、星景写真を撮る上でためになるので、読んでない方は読んでみるといいかもしれません。では!

 

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