シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

星景サルベージその80 海の底から

とりあえず、いったんサルベージ。

サルベージ久しぶりな気がしますね。

 

ということで、さっそく。

 

海の底から

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離11mm

ISO4000 SS40秒 F2.8  ほぼ固定撮影

2019.07.27 高知県土佐清水市にて

 

海の底から見上げるように、雲の合間に星空が。

インターバルをかけて雲の流れを待ったものの、この一枚以外は雲で全滅でした。

前景は、足摺海底館。

 

足摺海底館

www.a-sea.net

 

実は、先日、昼間にも行ってきました。 

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足摺海底館は1972年のオープン。

もう半世紀近い。それはすごいな。

 

何回か、行っていますが、確かに、子どもの頃の遠い記憶でも、行ったような…気がする…。その時はすごく蒸し暑かったような…おぼろげな…多分夏だったんでしょうね。

 

水族館とは違い、自然の海底を見ることができるというのが、最大の楽しみ。

この日は、透明度は8mと表示してあったと思います。

ツイッターの広報を見ていると、透明度15mという時もあるので、そういう時に当たると良いですね。

しかし、こればかりは運。

波に揺られて魚たちがゆらゆらと泳いでいます。

狭いのですが、窓ごしに意外といろいろな魚が寄ってきて、飽きません。

この日は、鍋にしたらおいしい、メジナ(グレ)の群れが見えました。おいしそう。

あくまで自然なので、良く見える時もあれば、そうでない時もあるし、場合によっては、珍しい魚が見れたりもします。

 

www.tiktok.com

 

お隣の足摺海洋館が、今年(2020年)の7月に、リニューアルオープンする予定ですので、それが完成したら、夏ごろ、また行ってみたいと思います。

ウミウシの展示が充実するらしいという噂。

 

足摺の自然を生かした施設ができると良いですね。

 

ということで、サルベージと合わせて、久しぶりの科学館・博物館カテゴリの更新でした。

 

ではまた。

 

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星景写真に自由を――角型フィルタールートに入った件

さて…。

今年は、緊縮で行くとどこかで言ってたような気がするんですが、どうも、気のせいでした。

年始から飛ばしています。

 

いや、今年は、都市星景を頑張ってみようと思っているのです。比較明合成で街並みと星を撮るという方向にも進んでみたい。

街中で撮るということは、地上が明るい…、この地上の明るさを抑え、星を撮るには、やはり角型フィルターがいるのではないか。ハーフNDフィルターを装着して撮らないといけないのではないか…??

 

というわけで、熟考(?)した結果、角型フィルターを導入してしまいました。

実は、約一年前11-18mm(HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW)を買ったときに、いつかは導入したいとロードマップにあげていたのですが、とうとう、一年越しの思いがつのり、一歩を踏み出してしまった。

とりあえず、11-18mmを中心に、相対的にコンパクトなシステムを組み上げて、一蓮托生で進む予定です。

なので、角型フィルターも持ち運びやすい100mm角をチョイス。

 

ハーフNDフィルター導入

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はい。見た目はこんな感じです。

 

NiSiのV5 Alpha ホルダーに、KANIのPremium Soft GND 1.2 100x150mmというセット。

nisifilters.jp

www.loca.design

 

ホルダーは、11-18mmの先にはフードをつけるためのでっぱりがあり、そのせいで、つかないホルダーがあるという情報をいただきながら、とりあえず、これならつくという情報があったV5 Alphaに。

82mm径のアダプタだけ付属しているエントリーモデルですが、そもそも11-18mmは82mm径なので、問題なし。そして、エントリーなのでC-PLもついてないのですが、私は、本当に夜通し撮っても薄明が始まったら朝日を待たずして帰るくらい、ヴァンパイアか何かなのか(朝日を浴びたら灰になる)というほど昼間撮影しないので、こちらもまあ問題なし。なので、こちらは割とお求めやすかった。

そして、フィルターは色々とレビューを見て、街中で街灯を入れて撮る場面を想定し、対光源ゴーストレスを目指さねばならないということで、KANIのハイグレードPremiumライン。…高かった…。GND1.2は濃いところがND16相当のハーフNDフィルターです。

 

ホルダーとフィルターのメーカーが違いますが、上の写真を見ていただければわかる通り、問題なく装着できました。

そして、心配だった広角端11mmでの、ケラレも、…なし!

フルサイズ換算で16mmまでは対応というのがカタログスペック。APS-Cの11mmは換算すると16.5mmなので、行けるわけですね。

ホルダーをフィルターが斜めになるように回してみても、ケラレてない(と思う)。

まだ、実写が少ないので、あれですが、ひとまずは問題ないと確認。

 

とりあえず、実写

というわけで、さっそくテストだけしてみました。

地元の夜景スポットへ。

 

ISO1000、20秒で撮影するとご覧の通り、露出オーバーで、街並みは大半が白飛びしてしまいます。

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しかし、同じ設定で、ハーフNDをセットしてみると。

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おお…、想定以上に効果的。

街並みが、だいぶ落ち着きました。

街の上空の明るさもだいぶ抑えられて、星が見えてきます。

いやまあ、北斗七星が切れていたりと、星景としては油断しすぎな一枚ですが…(笑)

とりあえず、ゴーストやケラレはないように思います。

 

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そして、そのまま、30分のカメラ内比較明合成。

一枚撮りなら黒い紙で遮光して、地上部分の露光を減らすということができるんですが、30分の比較明中それをやり続けるのは、不可能…。

つまり、この街中比較明が、ハーフNDの真骨頂…!(多分)

 

あとは、これで、星をインターバルで撮っていたら曇らないだろうか、というのが心配ですが、この時は、強力タイプのヒーターをホルダー付近に巻くことで一応、曇らず。11-18用の紐タイプの奴は、発熱量がそんなにないので、ハーフNDを使う時には適さないようには思います。なのでベルクロでつく比較的強力な奴です。

しかし、今回は、たんに時間が短かったので、大丈夫だったのかもしれません。特に、春先や秋口が曇りやすいので、そこらへんでまた試してみて結論を出さねばなりませんが…。

でも、街中なら土や草の上に設置するよりは、湿気は少ないようには思います。

 

そして、今回改めて思ったのだが、カメラ内比較明合成が非常にきれいに星がつながる…2秒あけてるんですけどね。実に見事につながっている。

うーん。後からフォトショップ合成した方が、(自動車のライトなどが入ったのを抜くなど)地上の明るさを調整できるので、良いのですが…しかし、カメラ内比較明合成もやはり選択肢になりますね。

悩む。

一枚ごと保存しつつ、比較明も保存するというモードがあると良いのですが、そんな都合の良いものはない。

 

今後のロードマップ

というわけで、とうとう買ってしまった角型フィルター。

これで、財政計画は完全に破綻し、今年の夏ごろ…なのかどうかわからないけれど、今年中には発売するというPENTAX新型APS-C機に向けた予算は飛んでしまいました。

しばらくKPで行くしかない。しっかりお手入れしつつ、大事に使っていこう。

11-18mmを中心にシステムを組むということは、APS-Cで行くという決断でもある。

このレンズを100%まで使いこなせるなら、センサーサイズの差は認識しつつも、その差は、いくらかは相対化できそうです。まあ本当に、使いこなせるなら…ね…。

なので、将来的には、おそらく新型APS-Cを買わないといけないかなと思っています。

CP+などで情報が出るのではないかと思いますし、順次、情報を集めつつ、貯金をしていきたいと思います。

 

まだ、角型フィルターも1枚しかないので、必要なものは順次買い足していきたい。

でも、当面、このハーフNDが一枚あれば、今まで、撮れなかったところでも、星景写真が撮れそうです。暗いところを目指すだけでなく、明るいところでも撮れる選択肢が増え、フィールドが広がりますね。

星景写真にもっと自由を。

 

ちなみに、手を滑らせて落としても何とかなるように、携行品保険は確認しておきました。そんな不幸がないことを祈りつつ。以前、レンズをへし割ってから入った保険…しかし、その後は、幸か不幸か、保険のお世話になるような事態にはなっていない…。

でも、移動時は、いちいち外して、しまってから移動するようにした方が良いですね。こんなガラスむき出しで、三脚の先にぶら下げて歩くというのは、豪気すぎる。絶対へし割れる。

 

というわけで。

ではでは、また。
 

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