シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

星景サルベージその34 暮れなずむ星

はい。というわけで、サルベージを。

 

ホタルを撮りにいっているのですが、なかなか、うまくおさめられないので、これは来年以降への持ち越し案件かなと思い初めているところです。

 

梅雨入りはしたんですが、この週末はよく晴れまして、星を撮ることができました。

週半ばで降って、週末は晴れるというパターンで行ってほしい。…いや、それも、通勤がめんどくさいな…。

 

まあ、なんとか晴れ間を縫いながら撮らねばならないかなと思っております。

 

暮れなずむ星

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PENTAX KP レンズ HD DA 20-40mm Limited 焦点距離21mm

ISO1600 SS4秒 F8  リアルレゾリューションシステム使用

2018.6.02 高知県高知市にて

 

かなり日没も遅くなり、20時前でもまだ空に明るさが残ります。そこに、空高く上がった金星の明るい輝きが目立ちます。

私は、金星を撮るときは鏡川といっしょの場合が多いんですが、これは、鏡川が高知市を東西に流れる川だから。東を向けば明け方の朝焼けが、西を向けば夕暮れが見えて、金星は必ずそのどちらかにあるので。

月も同じ理屈ですね。月も明け方や夕暮れに見える細い月を、東西の空と合わせて撮りたくなる。なので、鏡川の橋には、月ノ瀬橋や、新月橋といった月の名前を冠した橋があって、月の名所になっているんだろうと思います。大きな月でも、昇り際に鏡川に写ってきれいですしね。

 

この写真は、先日入手した、ハーフNDフィルターを使用しています。

ちょっとこれとは違う気がするけど、こういうやつです。安い奴。

 

空の部分にND4を当てて明るさを落としつつ、地上部の露出時間を伸ばしている感じです。

しかし、意図せずなんですが、金星や、右手のビルの赤い航空障害灯が、ソフトフィルターがかかったように、ボケている…気がする。

おそらくハーフNDがかかってない、橋のあたりは、光はにじんでいない…。

 

フィルターを外したものを撮ってないので、比較ができないのですが、うーむ。

そんな効果がもし出るのならば、…それはNDフィルターの品質としてはどうなんだろうと思いつつ、星景ばかり撮る私としては、非常に歓迎できる特徴ですね。…どうだろう。

もう少し検証してみないといけませんね。

 

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ちなみに、これは、同じRAWをカメラ内現像したものですが、下の川面のグラデーションが、バンディングを起こしてしまっている。

 

低ISOは、カメラ内現像は、バンディングが起こるなと思ってたんですが、1600でもダメかあ。グラデーションについては、カメラ内現像がだめなのだろうか。なので、最初の画像は、デジタルカメラユーティリティ5で現像しました。

 

追記 うーむ。その後、サポートにも問い合わせてみてみたりしたんですが。それはそれとして、いや、カメラ内現像でのバンディング、その後、再現しない。うーむ。それはそれでいいことなんですけど…。ただ、これまで何回か起こっているので、何かしら条件がそろったときにおこるレアな現象のようなんですが、再現できない。うーむ。今度起こった時に条件をよく確認しておきましょう。

 

白色蛍光灯Dのホワイトバランスに、カスタムイメージ・雅を当てて、夕暮れ時の色を引き出しています。

 

 

KPファームウェアアップデートしないかなぁ。

実は、発売してから一度もファームウェアアップデートしてないんですよね、KP。

 

というわけでサルベージでした。

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ホタルを撮りに行ってきた話

ここ2週間ほど、高知ではホタルが飛んでいまして、撮影に行ったりしております。例年より少し早めでしょうか。

何回か場所やら時期やらを空振りしつつも、いくつか、写真に納めてきたので、出しておきましょう。

ホタルの撮り方と、星の撮り方は共通する部分がありますね。10秒程度~のシャッタースピードで、場合によっては、比較明合成を使う所とかも似ています。

 

ホタルと星とを同時に撮りたい(一応撮った、最後に置いておきます)のですが、なかなか難しいですね。写真は、構成要素が増えるほど、難易度が増していく。主と従の2つなら、良いんですが、これが3つの構成になると途端に難易度が跳ね上がる。それを組み上げるだけの実力はまだないですね…。

 

そして、どうやら、四国が梅雨入りした模様。

これは、星撮影のチャンスが少なくなってくるなぁ…。さて…。星枯渇期に入りますね。…梅雨の晴れ間を縫うように撮らねばなりません。 

 

誘いの灯(いざないのともしび)

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PENTAX KP レンズ HD DA 20-40mm Limited 焦点距離20mm

ISO6400 SS60秒 F2.8 ×45枚を比較明合成(15枚ずつのカメラ内比較明を3枚合成) 

2018.5.24 高知県高知市にて

 

ヒメボタルが、森(というか竹林)の奥へといざなうように静かに瞬きます。

確かに、なかなか、幻想的な光景ですが、ヒメボタルは本当に光に弱い(光が当たるとしばらく光るのをやめる)ので、こちらもライトも付けられず、あまり奥へは踏み込めませんでした。

しかし、ヒメボタルの明滅は、本当に森へといざなわれているようで、おとぎ話だとこれについていったら帰ってこれなくなる奴だなと思いながら撮ってました。

暗闇の森の中で45分間無言で立ち続けるのは、夜の撮影ばかりの私ですが、さすがに堪えました。普段は暗闇といえど空には星が見えるので、あまり恐怖心を感じたことはないんですが…。あと森はケモノも怖い。ヒメボタルを撮影する人は偉いですね。

 

ホタル舞うアジサイの花

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PENTAX KP レンズ HD DA 20-40mm Limited 焦点距離20mm

ISO6400 SS10秒 F2.8 ×100枚(約10分)をカメラ内比較明合成

2018.5.26 高知県香南市にて

 

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PENTAX KP レンズ HD DA 20-40mm Limited 焦点距離40mm

ISO6400 SS10秒 F4 ×50枚(約5分)をカメラ内比較明合成

2018.5.26 高知県香南市にて

 

こちらも少し早めに咲き始めたアジサイとホタルの組み合わせ。こちらはゲンジボタル(おそらく)ですね。二枚目もゲンジボタルだと思いますが、光が線にならず点になりましたね。アウトフォーカスにしたからかな…?

手前のアジサイは、月明かりに照らされています。

ホタルとアジサイは、比較的うまく写真におさまった感じがします。

 

ホタルとアジサイと北天

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PENTAX KP レンズ HD DA 10-17mm Limited 焦点距離10mm

ISO1600 SS20秒 F6.3 ×88枚(約36分)をカメラ内比較明合成

2018.5.26 高知県香南市にて

 

そして、問題作。

ホタルがとまっているアジサイを見つけて、これは、良い感じになるのでは、ということで、北天の円周とともに写してみたのですが…。

当初の想定の斜め上を行く、そう来たか、という感じに。

サイケデリックに光るアジサイと、ビームのような光跡。

うーむ。…3要素を結びつけるのは難しい…!

またチャンスがあればチャレンジしてみますが…。いやはや。

 

というわけでした。

ホタルは、自由に飛ぶので、撮影難しいですが、流星を待つよりは気が楽ですね。飛んできてるのが見えるので。やきもきはしますが(笑)

 

それはそうと、コッキン(コキン?)Pシリーズ(角型フィルター)に対応するという、安い角型ハーフNDフィルターのセットを入手したのですが…。NEEWERの奴です。安いのが魅力。そのうち、cokin純正のフィルターも買い足せたら…いいなあ…。

 

ハーフNDは、明るい地上と星空の露出を合わせるのに今後活用しようと思うので、使ってみたらまた何か書くかもしれませんが…。(一応アジサイの撮影日も使ったけれど、もう少し使用感を確かめてみて…)

 

そして、となると、やはり星景用にハーフソフトフィルターが欲しい…。星にはソフトフィルター効果が欲しいが、やはり地上部はソフトにならない方が、街灯など地上部の明かりの描写が良いんですよね。

↑上のはフォギータイプで強いやつポイですが。もう少し弱めの奴はないのだろうか…。うーむ、自作するしかないか??

アクリル板さえ入手できればノウハウはないわけではない…が…。

shironagassu.hatenablog.com

 

しかし、次から次へとほしいものが連鎖してきて、やばい。じわじわ削られる体力。

 

あ。

調べてみたら、最近、ケンコーからプロソフトンのハーフソフトフィルターが出ているようですね。しかし、なかなかのお値段…!

www.kenko-tokina.co.jp

そして大きさが適合しないなぁ…。


こいつは、…自作やむなし…な感じが濃厚に…。

ハーフNDの透明な部分に、ソフトフィルター効果を付与したら、ハーフNDソフトフィルターができるな…。

ハーフソフトフィルターは、特に地上に街灯がある時に使いたいということを考えると、ありかもしれない…。検討してみましょう。どうでしょう、それでは具合が悪い場合があるだろうか…他に、どういうシチュエーションで使うかしばし考えてみます。

 

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