シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

資金不足のためソフトフィルターをDIYした結果 

うむ。

というわけで、表題の件なのですが。

ソフトフィルターを自作してみました。

 

shironagassu.hatenablog.com

 

上の記事の通り、サムヤン14mmを破損してからというもの、DA10-17mmフィッシュアイズームの出番が劇的に増えておりまして、これに星景用のソフトフィルター効果(星がにじんで大きく見える)を使いたいというのが事の発端です。

 

しかしフィッシュアイズームはいわゆる出目金レンズなので、フィルター取付枠がない。

そして、世の中には角型フィルターというものもあるわけですが、まあ、お高い…。

残念ながら、現在そこにまわす資金はありません。

というわけで、3cm角のフィルターを自作して、後玉の後ろのフレアカッターに自作フィルターを両面テープではりつけるという、いささかプリミティブな機構を採用しました。

 

いろいろネットで情報を探してつくってみましたが。

ほんと、世の中には、なんでもやってる人がおりますね。

 

材料は以下の通り。

透明アクリル板…ホームセンターで500円くらい。

透明ラッカー…こちらもホームセンターで500円くらい(200円くらいの金属用という安いのもあったけど、プラスチックやガラスにも使えるというものを買いました)

 

それと、また別パターンで。

いわゆる液晶画面用保護フィルムを、ソフトフィルターに流用できないだろうか?ということで、これも百均で買ってきました。

透明フィルムA4サイズ(フリーカット用)…108円

アンチグレア(低反射)フィルム…108円

ということになります。

 

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まず、アクリル板+ラッカーバージョン。(手元のメモでは名称「B」)

かなり強くソフトフィルター効果が出ているのが分かります。

地上部にもかなり効果が出ますね。最初あまりに地上部の光のにじみが大きくなりすぎたので、例の黒紙での遮光法で、減光しています。

(理論上は例えば、3㎝×1.5cmのフィルターをつくればハーフソフトフィルターをつくることは容易ではありますが…、使えるかわかりませんが作ってみましょうか…)

 

f:id:shironagassu:20171210005304j:plain

続いては、アンチグレア加工されたフィルムを二枚接着面で張り付けたもの。

これは、つくるのがめっちゃ楽でしたが…。(手元メモ名称「Ⅱ」)

残念ながら、みたところ、地上部の光には効果が出ていますが、星には効果が薄い。うーむ。革命的手法だとおもったのだがそううまくはいかず。

下のノーフィルターバージョンと比べてみてください。

 

f:id:shironagassu:20171210005320j:plain

これは、ノーフィルターバージョン。

 

結果御覧のように、アクリル板に透明ラッカーを強めに吹き付けたもので、星へのソフトフィルター効果が出ました。

焦点距離が長いほど、ソフトフィルターの効果は大きいという話なので、かなり強めにしないと10mmでは効果が出ないということなのかもしれません。

 

保護フィルムだと加工が容易なので、こちらにラッカーを吹き付けたものも作ってみようと思います。

まあ、アクリル板も普通のカッターで切れ込みを入れてパキッと折るときれいに切れましたが、コツをつかむまで(私が雑なんだと思いますが)何回か割ってしまいました。

あと、一番上のは、透明ラッカーは十分離して(40cmくらい?)、2~3回強めに吹き付ける感じです。もっと弱いのもつくりましたが、残念ながら効果が見えなかった。

 

ということで。

ソフトフィルターDIYでした。

しかし、ケンコーのプロソフトンAは優秀だな…ということを実感。あれでも強すぎるという方もいるみたいですが、私の好みとしてはあれくらいほしいかもしれません。

 

現在、色々なことを試行錯誤しながら、星景を撮っていますね。いやはや、この道を行くと、一体どこにたどり着くのか…迷走しているだけなのか…?自分でもよくわかりません(笑)

 

※後に、この時のノウハウをもとに、角型ハーフソフトフィルターも自作してみました。

shironagassu.hatenablog.com

 

*パーシャルソフトフィルターも自作しました。

shironagassu.hatenablog.com

 

 

 

 

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