シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

ペルセウス座流星群2017反省会

いや、もう結論から言おう。

今年のペルセウス座流星群は、完全に敗北と書いて完敗でした。

約600枚撮影して、流星が写ったのが6、そのうち、なんとか、目視できるのが4つかな…と。あとの2つは薄すぎて、普通に見たら見えない。等倍に拡大したらやっと見える感じです。(もしかすると等倍拡大して目視していったら、もう少しあるかもしれませんが、途中で心が折れて挫折)

 

今回の極大日12日夜から13日朝にかけては、いつもの高知ではなく、ゆえあって、京都にいまして、京都での撮影と相成りました。

しかしながら、やはり、京都の空は明るい。都市。今年のペルセウス座流星群は月も出ているので、ダブルパンチで明るい。これが、まず一つ目の敗因でした。

ただ、主に北側を見ていましたが、その範囲だけでも、明け方までに15か20くらいの流星は見えたので、やはりペルセウス座流星群はすごいな、と。

ただ、カメラの方向になかなか当たらない。今回は、何よりも運がなかった。これが2つ目の敗因ですね。

 

というわけだが、ちょっと時系列的に振り返っておきたい。

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ペルセウス座流星群の撮影終わりに粘って朝日を撮ってきた写真。撮影をしてきたのは、京都市の宝ヶ池という場所です。流星がちょっと小さすぎるので、関係ない写真をトップに持ってきてサムネイルをごまかす…(笑)

 

撮影記録

23時頃に、現地について撮影準備。

まず、撮影準備中に、その日見た中で、結果的に1、2を争う明るさの流星がカシオペア座のあたりに流れるのを見る。この時は、まだまだ、流れるだろうということで、撮影は逃したがまだ余裕をかましています。

 

23時から1時まで、まず300枚を撮影。

今回は、星と風景ではなく、少しでも流星が当たる確率を高めようということで、星だけ撮ってみようと。

レンズは、HD 20-40mm Limitedをチョイス。流星撮影でいつもお世話になる魚眼をあえて封印してみました。この判断が第三の敗因かも。

空が明るいため、ISO1600、露出20秒で撮影。露出時間が短いため、撮影枚数も増えて、後の流星確認が非常に大変でした……。

 

1時までの間に、じわじわ、雲が増えてきて、1時には、なかなかの雲量に。

ここでいったん、撮影したものをモニターで見てみると、まあ、2つは見えるかな、と。ただ、後から確認するとその時見えたのの1つは、どうも人工衛星ぽかったですね。輻射点ペルセウス座方向とはずれてましたしね。

帰宅してからじっくり見てみるともう2つ見つけました。が、そのうち一つは、薄すぎて公開できるものではない(笑)

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W字のカシオペヤ座の下に、流星が流れています。輻射点が近いので、経路が短いですが、目視だと鋭く光りました。が、ご覧のように薄雲越し。写真には、淡く記録。

 

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これは、かなり見えづらいと思うんですが、中央下あたりに、短いのが見えています。これも薄雲越し。

 

1時~3時。

曇ってきたのですが、まだ、あまり、良いのが撮れてないので、帰るという判断にもならず、撮影を続行。

しかし、3時には、もう、ほぼ全面を雲が覆う最悪の天候に。

もう、これは、帰ろうかと、帰りの準備をしていたら、3時前ごろから急速に晴れ間が広がってくる。

運命と書いて、さだめ。この時、これは、もう、運命(さだめ)だろうと思ったもんです。

流星群のピークといわれていた4時に向けて天候が回復する。天が私に流星を撮らせようとしている…これで、撮れなければ嘘だろう、と。

しかし、私の運命(さだめ)は残酷でした。

 

3時~4時過ぎ。

デネブの周辺を狙おうと決めて、撮影を開始。

しかし、この判断が仇に。

この4時まで最後のチャンスが晴れた段階で、魚眼に切り替える判断をすべきだったなと今になっては思いますが、後の祭り。

いやあ、画角を外れていくのなんの。

立て続けに、デネブの下の方に輝くベガ付近を2つ流星が流れていく。

さらに、ひとつ、カシオペア座あたりに、おそらく、この日最大の流星が流れるのが見えましたが、そちらには向いておらず。無念。

確かにピークというだけあって流れる数は多かった

この時間帯は、かなり妙なハイテンションになっていて、なぜか、流星が、カメラの前を流れることを疑っておらず、ドキドキしながら待っていましたが、じわじわと空が明るくなり終了。

残念…。

 

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画面中央にみえる、一番明るい星が、デネブ。

画面左に薄く、流星が見えます。この時間帯は雲がなくなり、空のクリアさは申し分なかったのですが。

 

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これは、画面左下に見える星がデネブ。ケフェウス座の右下あたりに、流星が流れる。これが、今回撮れた中では一番、ましでしょう。

ましといっても、このレベル。つらい。

 

ということで。

撮影終了。

うーん。

 過去2年の記事もリンクしておきます。3年目にして、最大の敗北。

いやはや、こんな年もありますね。めげずに、冬の流星群シーズンを目指さねば…。

shironagassu.hatenablog.com

shironagassu.hatenablog.com

 

ただ、まあ、撮影自体は、非常に楽しかったですよ。これで、結果がでれば最高でしたが。いやはや、持っておりません!しょうがない。 

 

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高知市納涼花火大会

とりあえず。

夏なので花火大会のひとつも撮影しておかないといけないかなという思いもあり、撮影してきました。

去年も実は、家の近くの橋から撮影したのですが、世に出せるようなものにならなかったという苦い経験。(まず建物ばかりで満足に撮れなかった)

今回は、一応、撮り方は、学習してからいきました。

 

いってきたのは、高知市納涼花火大会。この花火を皮切りに、よさこいがはじまり、高知の夏本番という感じになってまいります。

 

高知市納涼花火大会

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すべて↓

PENTAX K-50 レンズHD 20-40mm Limited 焦点距離40mm

ISO100 SSバルブ F8

2017.08.09 高知市高知城にて

全編、強くトリミングしています。

 

うーん。花火って撮るの、ロケハン大事ですね。どこで撮るかというのは大事。

まあ、でも、高知城も何人か、フォトグラファーがいたので、あながち間違っていたわけではない気もする。

皆さん、お城と花火を狙っている感じでしたね。

 

私は、同じのを撮ってもかなわないなという思いから、途中から人のシルエットを入れたものを撮ろうと四苦八苦したのですが、これがなかなか難しい。

もっと、望遠をもっていっておけば、と後悔。

望遠の圧縮効果があればもっと、花火とシルエットというのが撮れたのではないかと思うのだが、まあ。

なんとか、形になったのを、一番上に持ってきております。

 

が、まあ、去年の本当にだめで公開できなかった(私がだめでも公開しないのは非常に珍しい)花火写真に比べれば、ずいぶんとましになったのではないかと思います。自己満足。

 

それは、そうと。

星景、二台体制の話。 

 

 

THETA SCという、スタンダードモデルの奴なら、一応星景撮れそうですね。

Sと比べると、動画の機能で劣りますが、まず動画は撮らないと思うので、SCで足りる感じ。お値段もこなれている。

俄然、興味がわいてきている。

全天画像ならば、どこまで写るかはわからないが、少なくとも明るい流星を撮り逃すことはない。

これで、流星を確実に抑えつつ、一眼レフでは、ここぞと決めた絵を撮りながら流星が流れるのを待つスタイルというのがいいのかなと思い始めています。

が、まだ、新しいTHETAのモデルも出るらしいし、決め手に欠けるところはある。

夏の流星群シーズンではスルーは確定。

もし導入するとしても冬の流星群シーズンかなと…。

うーん。悩む。が、悩んでる時が機材は一番楽しいですね(笑)

 

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