シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

HD10-17mmフィッシュアイズームで秋を撮る

というわけで、前回、とりあえず、外観だけ載せたのですが、あらためて。

HD PENTAX-DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5EDを手に入れて、さっそく星を撮ってきました。

コーティング違いのsmc版は長年使ってきたので、慣れ親しんだ画角ではあります。

対角180°の超々広画角。

 

www.ricoh-imaging.co.jp

 

2019年の発売。割と新しいレンズです。コーティングを変えてリニューアルというのが、リコイメPENTAXお家芸なのですが、正常進化ということですかね。

星撮影用として本格的なレビューをするのは、もっと使いこんでからにしたいですが、描写性能はやはり上がっていますかね。

ヌケが良いというのでしょうか、smc版よりもクリアな写りになっている…と思います。逆光にも強いらしいですがどうでしょうか。

smc版との機構上の明確な違いでいうと、HD版はフードが組み込み式ではなく、取り外せるようになっています。

これにより、フルサイズ機(K-1系)で使ったときに、円形で撮れて円周魚眼ライクな絵が撮れるようです。(が、持ってないのでよくわからない)

 

秋の魚眼

PENTAX K-3 MarkⅢ レンズ HD DA10-17mm フィッシュアイズーム  焦点距離 10mm

ISO1600 SS10秒 F4 アストロトレーサーType2使用

2022.11.5 高知県にて

 

月が照らす渓谷の秋。

 

うむうむ。いいですね。

地上から空までを一枚で、無理なく入れられる画角は非常に魅力的です。

 

気になっていたパープルフリンジですが、(以前、作例を見て確かめてはいたのですが)やはり出ますね。

月の右の明るい星(シリウスかな…いや木星ぽいな?)や、地上の岸辺付近できらきら光っている部分などには濃い目のパープルフリンジが乗っています。

まあ、後処理でそこそこ消せたのでよいですかね。

フィッシュアイズームの悪癖ですが、デジタル処理の進化で対応も可能となってはきています。(でも、出ると面倒なのは否めないですが…)

 

開放F3.5ではなく、F4なのは、この方が月の形が良かったため、開放だと少し月の形が歪な気がして…気になったので。ここはもう少し使い込んでみないと傾向がわかりませんね。

 

葉や岩のディテール感や星像の鋭さなどは、smc版より良いと思います。

よし。これなら主力の一角として使っていけますね。

最近11-18mmばかりだったので、少し魚眼を使いこんでみましょう。

いや、まあ、何を撮るか次第ですね。

魚眼にマッチする被写体を狙っていきたい。冬のダイヤモンドとか、大きなアステリズムには最適ですし、オリオンからカシオペヤに向けて抜ける冬の天の川なども良いかもしれない。

 

この写真は使ってないですが、ソフトフィルターもフィルムタイプのものを後玉のところにあるフレアカッターに貼り跡が残らないタイプのテープで貼りつければ、魚眼でソフト効果を出すこともできます。定番だったLEEフィルターが、ディスコンになってしまっているのが痛いですが、私も少ししかストックがないので大事に使わないといけません。

 

そうそう。以前から試したいと思っていた山中でのO-GPS2の受信状況ですが、1よりも大幅に向上しています。

拾うのも早い(1はそもそも、渓谷ではなかなかGPSを拾わなかった…)ですし、精密キャリブレーションも相変わらず好調で5秒ほどでした。

これは、いい感触です。

 

というわけで、撮影自体は良い感じでした。

そして、レンズキャップをつけていて事なきを得たのですが、岩場を歩いていて、レンズキャップが岩に接触小さな傷がついてしまいました。早速やった。いやいや、そういう事が起こり得るとおもってレンズキャップつけていたので良かったのですが、レンズが出目金で保護フィルターがつけられませんからね。移動時は事故がないように気をつけねばなりません。

ここは、われながら経験値の勝利でしたね。

移動中に、魚眼レンズは危ないと思ったんです。レンズキャップをしっかりつけて移動。これからも厳守したいと思います。

しかし、移動後一発目の撮影が、キャップ外すのを忘れて、真っ黒なのがちょこちょこ挟まっているのは、ご愛敬です。

 

昼間も少しだけ撮ってみました。

こういう風に、オブジェクトにグッとよって、デフォルメするのも良いですし。

 

強く湾曲した画像で、広さを強調するのも良い。

 

と。

納得の描写力向上。

これから、使いこんでみたいと思います。

 

 

ということでした。

ではまた。

 

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