シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

伝統的七夕とベガ

ふーむ。

なかなか、すっきりと晴れる夜がありません。今日も、妙に雲が多い。

先日、雲の多い中でしたが、何とか撮影に出てきました。

雲が流れる星景というのも、情緒があって良い。

のですが、今回は、伝統的七夕(今年は8/4だったらしい)に合わせて、ベガの写真を載せておきたいと思います。

 

www.nao.ac.jp

伝統的七夕、梅雨を抜けて比較的安定した夏の気候になって、星が見える時期に行われていた…のでしょうが、この気候変動時代になると、梅雨は、超絶短いわ、その後は逆にすっきり晴れない日が続くわで、何とも天気の傾向が変わってきている感は否めませんね。

今回は、東北の方で強い雨が降り続いたようで、そちらの被害も心配です。毎年どこかで豪雨被害が起こりますね。

しっかりと、気候変動対策をしていかないといけないとともに、治水の重要性を感じます。

 

ベガとこと座

PENTAX K-3 MarkⅢ レンズ Tamron 90mm Macro 焦点距離 90mm

ISO3200 SS20秒 F2.8 アストロトレーサーType1使用

2022.08.01 高知県にて

 

お相手の、アルタイル(彦星)を撮っていないのですが、そちらは若干雲が多く、撮れそうにありませんでした。ので、ベガ(織姫)のみ。

もちろん、一番、大きく見える星がベガです。

ベガとこと座。こと座は、私見ではありますが、非常に、端正に形が整った星座ではないでしょうか。たぶん、一番好きな星座は?と聞かれるとこと座と答えると思います。

夏の夜半には、天頂付近にあり、少し撮りづらいですが、デネブとアルタイルの夏の大三角の一角としてよく見えますね。

 

今回は、タムロン90mmマクロで撮影。

換算135mmの画角が、こと座の大きさにちょうど良い感じでした。

 

この写真も少し、雲の影響があったのですが、そこは、もうLightroomの「かすみの除去」で無理やり何とかしております。

 

久しぶりに、北尾浩一著「日本の星名事典」からベガの項目も見てみましょう。

こと座、として、非常に多くの紙面が割かれています。

七夕と関係しているので、多くの伝承が、日本各地につなたわっているようです。

アルタイルより先に昇るということで、カミノタナバタ(上の七夕/新潟県)などと呼ぶようです。あるいは、岡山や香川での呼称として、メンタナバタ(ベガ)、オンタナバタ(アルタイル)が記録されています。

 

また、こと座の、四角い星の結びをまな板に見立てた、ウリキリマナイタ(瓜切り俎)、あるいは、ナキリボシ(菜切星/島根県)という呼び方もあるようです。

特に、瓜の方は、夏という感じがしますね。

 

うむうむ、たまには星景ではなく、星だけ撮ってみるというのも良いですね。

この日は、アストロトレーサーType3GPSユニットを使わないスタンドアローン型)を使おうと思っていたんですが、雲が多かったからか、あるいは、他社製レンズだったからか、あまりしっかり追尾できずType1にしておきました。

ふむふむ。

またType3は試してみなければ…。

 

ということでした。

ではまた。

 


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