ふーむ。
暖冬から、そのまま春になったような陽気が続いていましたが、この数日は、少し寒の戻りがあって、風が冷たいですね。
桜は、早いのかどうか。
今年は、モモや河津桜、梅などを星景で追わないまま終わってしまいました。
新型コロナの件で、色々と忙しくなって、あまり撮影に出る(心理的な)余裕をつくれず。しかし、本当に大変な事態になってきましたね。世界的に蔓延している。
医療的なケアも勿論必要なんですが、本当に経済への影響が深刻で、色々なところに客足がパタリと止まってしまっている感じですね。
出来ることをしていかなければ。
なので、あまり春っぽい写真を撮れていないのですが、唯一、今月頭に行ってきた菜の花の風景を上げておきましょう。
春が昇る日
PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離12mm
ISO2000 SS20秒 F2.8 ほぼ固定撮影 ソフトフィルター、アストロトレーサー使用
河畔に咲く菜の花の向うに、春の大曲線の終着駅、からす座が昇ります。
北斗七星から始まる春の大曲線。北斗七星は写っていませんが、左にある黄色味をおびたアークトゥルス(うしかい座)、白いスピカ(おとめ座)、そして、小さな四角のからす座へと春の夜空を大曲線が横切っていきます。
撮影は22時頃、東から、春の大曲線が昇り始める春らしいひと時。
後ろからは、半月ほどの西へ傾いた月が地上を照らしてくれました。
たまに出た日でしたが、非常に良い条件で撮れました。
この間、読んだ写真論の本で、風景写真が、空を入れない、主観を持たない写真になってきている。という話を読んで、なるほど、と思いました。
一見して「わからない」写真へと、写真全体のトレンドが移っている。
しかし、星景写真は、ほぼ空が入ります。そういう意味ではオールドスクールな風景写真なのですが、一方で、カメラの高感度性能の進化で、表現の幅が広がってきた分野でもあります。
星景写真も、主観的な(パースペクティブとストーリーを持った)写真として、あくまでトラディショナルなものとして位置づけるのか、現代の写真の在り方の中で、新しい表現として捉えなおすのか、写真としての文脈の在り方が問われているのかもしれません。
というような話は、向こうのノートでかかないといけないんですが。
いや、書かねば。
写真論。
しばらく書いてないぞ。
今度はそこそこに短い奴を頑張って書きたい。
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読んだのは、この一冊。
非常に面白い視点で刺激を受けました。
追記
こちらに書きました。
というわけで。
春のひと時。
今年は、花見のおきゃく(高知で、飲み会のこと)が減って、もしかしたら、桜星景はやりやすいかもしれません。
が、いやはや、なるべく早くこのウイルス禍が終息することが一番ですね。