シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

春が昇る日

ふーむ。

暖冬から、そのまま春になったような陽気が続いていましたが、この数日は、少し寒の戻りがあって、風が冷たいですね。

桜は、早いのかどうか。 

 

今年は、モモや河津桜、梅などを星景で追わないまま終わってしまいました。

新型コロナの件で、色々と忙しくなって、あまり撮影に出る(心理的な)余裕をつくれず。しかし、本当に大変な事態になってきましたね。世界的に蔓延している。

医療的なケアも勿論必要なんですが、本当に経済への影響が深刻で、色々なところに客足がパタリと止まってしまっている感じですね。

出来ることをしていかなければ。

 

なので、あまり春っぽい写真を撮れていないのですが、唯一、今月頭に行ってきた菜の花の風景を上げておきましょう。

 

春が昇る日

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離12mm

ISO2000 SS20秒 F2.8  ほぼ固定撮影 ソフトフィルター、アストロトレーサー使用

2020.3.2 高知県土佐市にて

 

河畔に咲く菜の花の向うに、春の大曲線の終着駅、からす座が昇ります。

北斗七星から始まる春の大曲線。北斗七星は写っていませんが、左にある黄色味をおびたアークトゥルスうしかい座)、白いスピカ(おとめ座)、そして、小さな四角のからす座へと春の夜空を大曲線が横切っていきます。

撮影は22時頃、東から、春の大曲線が昇り始める春らしいひと時。

後ろからは、半月ほどの西へ傾いた月が地上を照らしてくれました。

たまに出た日でしたが、非常に良い条件で撮れました。

 

この間、読んだ写真論の本で、風景写真が、空を入れない、主観を持たない写真になってきている。という話を読んで、なるほど、と思いました。

一見して「わからない」写真へと、写真全体のトレンドが移っている。

しかし、星景写真は、ほぼ空が入ります。そういう意味ではオールドスクールな風景写真なのですが、一方で、カメラの高感度性能の進化で、表現の幅が広がってきた分野でもあります。

星景写真も、主観的な(パースペクティブとストーリーを持った)写真として、あくまでトラディショナルなものとして位置づけるのか、現代の写真の在り方の中で、新しい表現として捉えなおすのか、写真としての文脈の在り方が問われているのかもしれません。

というような話は、向こうのノートでかかないといけないんですが。

いや、書かねば。

写真論。

しばらく書いてないぞ。

今度はそこそこに短い奴を頑張って書きたい。

 

読んだのは、この一冊。

非常に面白い視点で刺激を受けました。

 

追記 

note.com

こちらに書きました。

 

 


というわけで。

春のひと時。

今年は、花見のおきゃく(高知で、飲み会のこと)が減って、もしかしたら、桜星景はやりやすいかもしれません。

が、いやはや、なるべく早くこのウイルス禍が終息することが一番ですね。

  

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