シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

星景サルベージその74 潮騒

台風19号の被害があまりに深刻で、とても心が痛みます。

犠牲になられた方のご冥福を祈るとともに、被害に遭われた地域の一日もはやい復旧を願うばかりです。

 

気候変動の深刻さをまざまざと見せつけられ、この課題への取り組みが、確かに先延ばしできない地点まで来ていることを痛感します。

大変緩慢に、そして巨大に、行使される人間の地質学的な影響力をまず認識することが必要なのでしょう。それは、確かに、一人一人の人間の想像力を超えるのかもしれないのですが、データとして厳然と突き付けられてもいます。それは、この巨大で緩慢な暴力を可視化する、という術を、一方で、人間は持っているということでもあります。

現実を見据えて、進むべき道を決めなければならない時にきているということでしょう。

 

と、台風の影響と、仕事の忙しさもあり、コスモスを撮りにいけてません。いや昼間は少し様子を見に行ってきたんですけどね。でもピークを若干過ぎていたか…。

まあ、別の場所を狙うか。どうか。

しかし、繁忙期をやっつけないと、動けません。

 

というわけで、サルベージでしのぎます。

 

潮騒

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離11mm

ISO4000 SS30秒 F2.8  自作パーシャルソフトフィルター使用

2019.7.31 高知県四万十町にて

 

銀河とカメラとの間には、潮騒の音だけが響き、真夏の夜が深く深く、ゆっくりと更けていきます。さそり座はもう岬の彼方に沈もうとしています。

データでは、23時48分とあります。とても暑い夜だった記憶。

 

これは、また、PENTAXのとっておきPhoto+に採用してもらったやつです。

www.ricoh-imaging.co.jp

この11-18の作例ページに、3つも載せてもらっています。

ありがたい。

ありがたいけど、正直、それで良いのか、責任持てないぞ、という本音(笑)

 

ただ、この時の募集テーマが、「星」でして、星ばかり撮る私は、さすがにここだけは責任を果たさないといけないと思い、何とか押し込めてほっとしたのも事実。

いや、まあ、よかったよかった。

 

以前から比べると少し編集がおとなしくなってきています。

前に、採用してもらった下の奴は、同じく銀河中心部が題材ですが、かなり、ぐりぐりに現像してますね。この時期の現像は、マゼンタが強め。

shironagassu.hatenablog.com

 

まあ、どっちが良い悪いではないのですが、少しずつ、ナチュラル風になっていっています。ただ、あくまでナチュラル風であって、自然という意味のナチュラルとは似て非なるものです。そこら辺の加減は非常に難しい。

 

少しずつ変化をしながら、ゆっくりと探求しつつ、どこかがゴールということもないのだろうと予感しながら…。

 

ではまた。

うーむ。気ぜわしい。 

 

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