シロナガス/星景写真と科学本のブログ

受信者としてのサイエンスブログ。「暮らしの中の星空」をテーマにした高知県内の星景写真、スタータイムラプスと、ポピュラーサイエンス/サイエンスノンフィクション(一般向け科学書)の書評。PENTAXで撮影しています。

星景サルベージその50 春に去りゆく

はい。

このところ、気候が安定してきましたね。

こうなってくると無暗にペースアップしがちなので、ちゃんと計画を練って撮りに行きたいと思います。といいながら、そんなにうまくはいかないですけど。

何を撮るかなぁ…。うーん。

 

それにしても。サルベージも、とうとう50回に到達です。当初、お蔵入りの奴を出していくスタイルから、途中から、フォトコンで選外になったのを文字通りサルベージしていくのが中心になって、じわじわ続いてきましたが、今回で50回の節目。

 

なので、ここは一つの節目でもあった高知県展に出していた作品を50回目にチョイス。

県展は、先日の21日に、無事に終了いたしました。今回、初出展でしたが、なんとか入選ということで、多くの人にみていただい…たかどうかはわかりませんが、展示してもらえて、県展全体では、のべ2万216人(地元紙)が訪れたようです。

私も何回か行くつもりだったんですが、結局、事前に一回入ったのと本番中に一回行ったのとで、後は時間が取れずいけませんでした。なかなか行けないもんですね。

いやあ。しかし、何から何まで初体験で、勉強になりました。目録は、普通に入場してももらえるとか(事前にもらったので2冊ある)。入選バッジがあれば、会期中何度でも県展に入れるとか…。全紙木製パネルの作成費は高いとか…(笑)

 

結構、出展作品に星景も多かった。意外と高知でも撮っている人がいるもんだ…。増えてきているのかもしれませんね。私は、フォトコンには、星景しか送らないと制約をかけているので、今後も星景一本でやっていこうと思います。たぶん、おそらく。

 

というわけで、では、50回目のサルベージ。

 

春に去りゆく

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PENTAX KP レンズ HD DA 20-40mm Limited 焦点距離20mm

ISO160 SS960秒 F2.8 

2018.3.23 高知県香南市にて

 

この日は、非常に、天候に恵まれて、まずほぼ無風だったこと、そして、西の空に半月ほどの月が沈もうとしていて、この景色を照らしてくれたこと、雲がなかったこと、そして飛行機も飛ばなかったこと…あと、その場にそのタイミングで居合わせることができたことと何拍子か揃いまして、恐らくこの1年でベストの出来の一枚、と思って送り出しました。

 

タイトルを「春に去りゆく」としたのは、この写真で一番大きな光跡になっている星がシリウスなのですが、これは冬の星座・おおいぬ座の星になります。なので、あくまで、星がメインの星景写真であることも含めて、季節を終えて去りゆく星に捧げるものにしました。

もちろん、春というのが別れの季節でもあるという一般的な意味合いも含んでその名残惜しさのようなものを表現できればというのもありました。

「ゆく」と現在進行形的な表現にしたのは、長秒露光により、描いた星の軌跡と重ね合わせて、タイトルにも写真でも、時間経過を表現したいなと。

と、色々考えながらつけてはいるのですが、タイトルは、いつも悩みますね。正解がわかりません。

 

今回は、これがベストだと思って出していますけど、実は、ほぼ同じ構図でアストロトレーサーを使って星を止めたものも撮っていまして、そっちはそっちで、別のに(PENTAX送り)出してはいます。

どっちが良かったかなというのは悩ましいんですが、結果、入賞した特選の星景作品などをみさせていただいたら、星は止めた方がよかったのかもなとも思わなくもない。

星らしさ、というか。いわゆる自然な星空に仕上げた方が、印象が良かったかもしれません。

特に、おおいぬ座というのは、あまり星座の形を認識されてないので、例えば、オリオンとか、北斗七星とかに使う長秒露光のように元の星座の形を認識しづらいということもあったかなぁ…と。反省の弁。

 

いやしかし。初出展で初入選ということで、いやいや、まあ上出来も上出来かと。十分な結果です。

そして、それが展示をされて、何人もの鑑賞者にみてもらったというのが、重要でした。

 

私がこの間色々な写真論の本を読みながら考えていることの一つに、「写真は、撮影者の文脈を離れて、鑑賞者の文脈によって読み解かれるのではないか」ということがあるのですが、この写真をみていただいた皆さんが、何かしら思ったり思わなかったりしたことが大事かな。と。

写真がデモクラティックな芸術であるというなら、それは「誰もが作れる」という意味の作成面だけでなく鑑賞においてもそうだろう(そうであるべきだろう)と、そしてデモクラティックな鑑賞というのは、やはり多様な鑑賞者の価値観が重視された、鑑賞者側に重心のある読み解かれ方だろうと…。そこに鑑賞者の「個」を認めることがデモクラティックな態度ではないだろうか、と…。作者の側の技量や手法、作成意図を超えて、鑑賞者によって創造される芸術的価値…ヴァルター・ベンヤミンの「展示的価値」というのを突き詰めていくとそういう形になっていくのだろうと…思うんですが、いや、どうだか。

 

とまあ。色々と考えてはいるんですが…まあ、また、どこかで時間をとって、先人の文脈もなるべく踏まえながら、写真論を展開できればと思います。

今、これ読んでるんですけど…、アマチュアの写真文化について論じていて私の考えだと大事な視点だと思うんですが、やっぱりプロの写真家の作品にはこういう意図があって云々とかいうドラマティックな部分はないので、面白いかどうかでいうとあまり面白くないという(笑)

がんばって読みます。

 

うむうむ。

サルベージ、ようやく節目の50回を迎えました。これからもなるべく、継続して撮れたらと思います。100回目はいつかな…。まあ、ぼちぼちいこう…!

 

 

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