シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

PENTAX KP ウッディグリップエディション(試作型)の件

というわけで、雨が降り続けるので、またKPのカスタムグリップをつくりたくなって、今回は極まって、木材を削っていました。

いや。

そしてグリップ作ってる間に晴れるというね。

謎の執着心を発揮して、グリップ職人化し、お昼ぐらいから夜寝るまでひたすら木を削ったりニスを塗ったりしていたら、晴れているのに気づかなかった。本末転倒である。

で、昨日、雲がちの中撮影にいったら、0時ごろから晴れて帰るに帰れず困ったのはまた別の話。

 

しかし。まあ。グリップ作成。せっかくなので、ほぼ役に立たない作成録を残しておきます。

適当過ぎて、参考にならない可能性が大!でも逆に言えば、適当でも、やってみれば、まあ何とかなるということではある。満足がいくかはともかく。

 

目次

 

KPウッディグリップエディション(試作型)

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うむ。こんなになりました。

頭に張り付けたAOCOマークもあいまってなんともレトロな風合いに。

 

材料

木材(材質についてはよくわからないので、おそらく針葉樹=杉的なものじゃないかと思います)ちょうどいい端材が売ってなかったので、長い棒状で500円くらい。良い端材があれば50円くらいであると思います。

ネジ。太さはM4というので良いと思う。しかし、ピッチ0.7というのしか売ってなかった。これは、本当はピッチ0.5というのが合う気がする。試せてないから憶測だけど。0.7だときれいにねじ込めない2~3mmネジが入ったところで止まります。ホームセンター3軒はしごしたけど0.7しかなかった…。0.5はどうもレアものぽい。都会ならあるだろうか。長さは、最初15mmを買ったが少し長く最終的に12mmに。(ここはグリップの形状によると思う)。どれが合うかわからず数種類買ったので、いま手元にえらい数のネジが…。

ニスと刷毛。水性ニスが安かったのでチョイスしてしまったが、ウレタンニスという奴の方が、日常的に触るアイテムには良いポイ。私は最後、トップコート塗装(クリアラッカー)を吹くことで何とかしました。

木材用ヤスリ。スポンジ状のをゲット。これで最後磨き上げて丸みを出す。

百均の彫刻刀。そのままだと切れ味は最悪。しかし、砥石で研ぐことで切れ味を増すというライフハック

これで締めて1500円くらい。

 

で、最終的に前にゴールデンカスタムグリップを作った時に残っていたパテも使いました。

 

作成過程

そして、寸法。適当に測ったところ、正面からみて縦55mm、横38mm。という感じだが、そんなに高精度に木材切り出せないので、大体です。

大体でスタートして、職人の勘で、クリエイティブに彫り上げるという。皆さんの想像以上に、何の参考にもなりません。長年の勘です(嘘です)。いつものライブ感でいきました。

手の形に添うように彫刻刀で大体の形を削り出す感じで。最後はヤスリがけで仕上げです。半日というか正味8時間ぐらいの仕事でしたね。働いた。

ネジ穴を開ける位置が難しかった(0.5mmほどずれた気がする…家の道具箱に眠っていた手動のドリルみたいなので開けました)

 

で、困ったのが裏面。

KPのグリップを外すと、機体側は非常に凸凹していて、これを木材を削ってアライメントを出すことは私の技術では不可能でした。なので、裏は全面的に削って、最大のでっぱりであるネジ留め具のところにあわせて窪みがくるように、裏面にパテを盛ることでなんとか固定力を高めました。

このパテも目分量で適当にもって翌朝乾いてから彫刻刀で削って調整しました。

始めから最後まで恐ろしいほど適当です。

 

で、ニスを三度塗りぐらいして、ふつうの木材の色から赤っぽい写真の色に着色しました。雰囲気はいい感じですね。最終的に、オールドレンズの大文字SMC50mmをつけて、木製グリップと合わすと非常にシックな仕上がりに。

 

ただ、上の写真は一番格好良く見える角度で撮っておりまして、3割ぐらいはフィクションです。

試作型ということですが、とりあえずくっついたというレベルで、今後のブラッシュアップが待たれます。

しかし、作成はかなり疲れたので、しばらく試作型のままですね。グリップ職人は大変体力を使う…(笑)

 

木材の強度がどれだけ持つのか裏にパテを持ったことでちょっと補強された気はしますが、そのうち割れるんじゃないかと漠然とした不安を持ちつつ。

※最終的には、パテである程度の取り付け強度を補強しつつ、空いた隙間は百均で買ってきたコルク材を切り貼りして埋めることで見た目を良くするということで、3素材ハイブリッドなグリップになりました。

 

うーむ。

まあ、でも木材削り出しグリップはロマンですね。

できるなら、作成キットが出るならばなおよいのだが。可能性は低いか…。

ということで、どんどんカスタムしちゃうと良いと思います。

案ずるより産むがやすし。と、適当さを正当化するスタイル。

 

ツイッターで教えてもらったところによると、やはり適合するのはピッチ0.5の「M4 細目」ネジらしい。楽天にありました。

 

関連エントリー

↓以下、以前のグリップ作成を。

shironagassu.hatenablog.com

 

 

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※その後、ブルーグリップモデルも作りました。詳しい作成記録も載せています。

shironagassu.hatenablog.com