というわけで、お待たせしました。
多分、待ってたというていで話をすすめます。
とうとう、私が、高知みらい科学館のプラネタリウムに行ってきましたよ。
高知に約40年ぶりにできたプラネタリウム。全国に300はプラネタリウムがあるという話ですが、ここ高知県には、この40年間なかったのです。なぜだ。
私は、以前高知にあったというプラネタリウムへは、行ったことがない(当時はまだ名もなき宇宙の塵でした)ので、高知でプラネタリウムに行くのは初。これだけ高知の星を撮っている身ですので、もはや、行くのは義務だと思っていましたが、先月24日のオープンからここまで引っ張ってしまった。7月は、予約制とかで、まあ、あれだ、プラネタリウム逃げないしな。
満を持して。
なので、これは、レポートせざるを得ない。
オーテピア
高知みらい科学館が入っているのは、図書館複合施設オーテピア。先ほどもいいましたが、先月24日にオープンしました。
これがね、でかいんだ。
県立図書館と高知市民図書館の機能が合体したということで、とにかくでかい。
私は、二週間ごと(下手したら、その間にももう一回くらい行く)に図書館に通うヘビー図書館フリークでもあるのだが、いや、まだ、どこにどの本があるかまったく把握できてなくて、迷う、迷う。
そして、でかいのでめちゃくちゃ歩かないといけない。
うーむ。
慣れてきたらもっと最適化した動きができるんだろうか。
その図書館施設の5階に、高知みらい科学館が設置されていて、そこにプラネタリウムもあります。
以前、こども科学図書館というのがあったのですが、その機能を拡張統合しています。
とにかく、色々なものを統合しているので、でかい。何度もいうけど(笑)
で、プラネタリウム。年間パスをゲットしました。
オーテピアの威容と年間パス。
うーむ。年間何回いけるかわかりませんが、3回行くと元がとれます。
これが、プラネタリウムの投光器、その名を「オルフェウス」。かっこいい。
(終了後写真撮っていいとのことでしたので、撮影)
冥界の王ハーデスが、亡き妻を想うオルフェウスの竪琴の調べに心を動かされたという神話の持ち主ですね。
開発は、五藤光学。創業者が、高知県安芸市の出身なんですね。その縁もあったでしょう。
2017年に開発された新鋭機なんですね。その初号機が高知に来たとのことです。
プラネタリウムの番組は「高知から宇宙へ」ということで、開館時にふさわしいオープニングプログラムでした。
高知県の、高知市(五台山)、四万十川、室戸などの映像から始まります。そのあたりでは何度も星空を撮ったことがある身としては、ちょっと、グッとくるものがありました。
うーむ。
いいね。
解説員さんの生解説も、落ち着いた調子でよかったです。
ぜひ、40年ぶりに高知にオープンしたプラネタリウムに行ってみてください。
そして、そのあとは、実際に、高知の星空を眺めてみてください。天候が良い日に郊外に出れば、そのプラネタリウムで見た星にも匹敵するような星空を見ることができます。
それは高知の強み。
プラネタリウムをきっかけに高知の星空を見上げる人が増えるといいなあ。
私は、特に「高知の美しい星空を届けたい」ということをモチベーションに撮ってはいないんですが(星を撮ることは、半ば自己表現…というか自己との対話でしかない)、それでも、やはり夜空を見上げる人が増えるのはうれしいと思います。
他にもいろいろ…
これが、生けるレジェンド、かの伝説的コメットハンター・関勉氏が愛用したという、望遠鏡コメットシーカーか。(これまでこども科学館にあったらしい)
青い鏡筒の望遠鏡の話は、たしかに、自伝でも読んだ気がする。
戦後のまだ、高知市が暗かった時代は自宅からこれで、星を見ていた、というようなことだったと記憶。
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自伝みつからないな…。関連本を一つ置いておこう。
全天をサーベイ(探査)して、宇宙の3D地図をつくる、スローン・デジタル・スカイ・サーベイに使われたというアルミ板の実物も。
星に合わせて、小さな穴が開いていて、そこから光ファイバーで光をとりこんで観測したらしい。うーむ。触っていいそうなので、触ってきました。
これは前回の記事でも言及した寺田寅彦像。椿の花を持っていますね。
実は、ごく近くに旧邸を再現した寺田寅彦記念館もあるんですが、実は、困ったことに未見なんですよね。色々な科学エッセイを著した寺田寅彦、サイエンスノンフィクション読みを自認する者としては、いかねばならないな。
というわけで、いよいよ、オープンしたオーテピアと、プラネタリウム。
このブログの趣旨としても、多くの人に本との出会いを、そして星との出会いを作ってほしいと思います。かげながら応援しております。