さて。ツイッターの方ではすでにつぶやいて、いるんですが、改めて。
PENTAX KP ゴールデングリップカスタムを作成しました。
いやあ…作成期間4日と少々。そういう意味では割と作れてしまった…!
追記 一番かっこよく見える角度で、なおかつ黒い背景にして、さらには、ブリーチバイパス(銀残し)の画像処理をかけて撮り直しました…なんとか良さげに見えるように苦肉の策全部乗せです(笑)
とりあえずプロトタイプなので、今後調整するとしたら、向かって右下の部分を少し削り込みたいのと、上の平たい部分に何かしらのエンブレムを入れたい。何かで型をとってつくれないか思案中です。あと若干前ダイヤルの下のカバーと干渉してる…若干(笑)そこも要調整。取り付けられる範囲ではあるけど。
色はね…ゴールドのままでもいいかなという気がしてきたから不思議。三日見てたら…慣れてきた。
3/5さらなる追記 試作型のロールアウトから1週間も待たずして、削り込んで造形をブラッシュアップしたVer.1.02をつくりあげました。一度はまると押さえが効かない性分。
とりあえず、ここが、私の限界点。全体的に見て、78点ぐらいの出来でしょうか。いずれ、Ver.2.0へ挑戦するかもしれませんが、今のところここで良しとしておきましょう。
主にプロトタイプと比べて、右下(内側)のあたりを削り込んだことで、見た目はシャープになりました。が、握り心地は試作機の方が良かったかな(笑)
右下の出っ張っていたところがちょうど指がかかる感じだったようです。まあ、持てないわけではないので、しばらくこのまま行こうと思います。
いや、しかし、これで、2週の週末をつぶしました。
カメラの写真撮ってる場合じゃねぇ…!星を撮りにいかねば…。
周辺減光を極端に上げて、ティザーサイトっぽい雰囲気を醸し出す、無理やり…(笑)
そもそもの話として、PENTAX KPは、グリップ交換式システムを採用しています。自分の手のサイズやレンズなどにあわせて、S~Lの3種類から選べる(MとLは有料買い増し)という仕様になっているのです。
私はLを常用していますが、いや、ここ、オリジナルのものをつくったらかっこいいよなあと常々思ってきたわけです。
そこへ、PENTAXの公式フェイスブックが、KPのかっこいいカスタマイズを公表しました。製品化予定はないらしい。一応製品化要望しときましたが。コレが2月19日のことでした。(K-30の社内デザイナーさんがカスタムしたらしい)
というわけで、ああ、これは、グリップ自作するしかないなと思い始めた…のですが、スキルがない。
と思って、翌日、ツイッターでつぶやいていたら、親切にも、いろいろと教えていただける運びになりまして、その日のうちに、材料をアマゾンで発注する流れになるというスピード展開とあいなりました。教えてもらわなければ、つくるのは難しかった…、ありがたい。さすがツイッターは広い…!
というわけで、私は、もともとKPを購入したときについてきた、使っていないSグリップを元に、カスタムグリップの作成を決意したのでした。
目次
材料
【ビッグマン Bigman】耐水ペーパーミニセット#400 #1000 #1500 18枚入(各6枚) BYR-23
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GSIクレオス B519 Mr.サーフェイサー1000(徳用)スプレー
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- 価格: 648円
この4つを、発注。
そして、残りは百均で。(後から買い足したものも含め最終的に)
・石粉粘土
・粘土用のヘラ
・ダイヤモンドやすり(金やすりがほしかったのだがなかった…)
・細いペンチ
と、しめて3000円弱の材料費となりました。
作成過程
と、さっそく作り始める。果敢な攻めの姿勢。
子どもの粘土板を取り上げ、まずは、色々来る前に、石粉粘土で土台部分を作成。
この時、左に見える接合部のネジを外せなかったのが後々効いてくるんですが…。
このネジ、裏からEリングで止まっていまして、それを外す方法がわからなかったのです。が、ネットで調べると、細いマイナスドライバーを差し込んで、軽くひねると取れるらしい。そして後々やってみると簡単にはずれました。
で、本当はこれを外してから作り始めるとよかったのですが後の祭り。
とりあえず、Sグリップの表面に張られているゴムを引っ張って外します。これは、簡単に外れました。
そのままだと、Sグリップ、あまりでっぱりがないので、もっと深いグリップにしたい、ということで、ここに石粉粘土を盛る。
そして、盛って乾かした状態が上の写真です。
一日寝かせるとカチカチになってました。
形は適当。…、ただ、Sグリップの基部があるので、これからはみ出さないようにつくれば、まあ、大きく間違うことないだろうという算段でした。
これ、ほんとうは、Lグリップを基に作った方が、寸法がきれいに合うと思います。Sグリップは少し小さいので、グリップの下に空間があったりするんですね。まあ、結果、そこに小指が収まる仕様になって握り心地は悪くないんですが、見た目はLからの方がいい…ような気がします。
そこにパテを盛る。
エポキシパテは、A,B二種類のものをコネコネこねて、なじませたら硬化がはじまるというものらしい。結構固い。(調べてみると温めるとこねやすいとのこと)
盛るのは、完全に粘土感覚です。
ちなみに、それが4セット入っています。今回1セット使ったので、原理的にまだ3つグリップが作れる材料はあるということ。
ここも形は適当です。直線基調で作りたいという最初の構想だったんですが、直線でパテを盛るのが難しい…!ということで、曲線でごまかすことに。
これも、一晩寝かすと次の朝にはカッチカチになっていました。
順調順調。
で、乾燥したパテはこういうクリーム色になっております。
これを、やすりで削っていく。
出っ張っている部分は、百均のダイヤモンドやすりでがりがりやりつつ、耐水ペーパーは水につけて、砥石で研ぐみたいな感覚で、グリップの方をもって動かしながら直線をつくっていく。
いやあ…、この作業、めっちゃ疲れました…!
曲線部分は耐水ペーパーを手で持って指先で回す感じで。
途中で感じたのは、これあまり力は入れなくてよいということ。
軽く手を添えて、スリスリと回す感じでしょうか。
それで十分研げていきます。ただ、時間はかかる。
これで5面あるうち、手前側の正面以外は、直線を出すことに、一応、成功しました。
この作業、難しくはなかったが、根気が必要でした。
で、塗装前にサーフェイサーというの吹く。
うむ。へこみとか傷とかをある程度ならしてくれる効果があるようです。
初めてやりましたが、まずまずうまくいったか。
上部にちょっとかけがあったんですが、一応、埋まりました。
よしよし。
で、これは1時間くらい乾かすと乾きました。
順調。
ここまではわりと順調だったんです。
サーフェイサーが乾いたら軽くやすりをかけて、塗装。なぜか、ゴールドをチョイス。
うーむ。
どうなのか、今もって、この判断の是非はわかりません。
まあ、現実としてゴールドグリップのKPが誕生しているので、もうしょうがない。
これ夜の23時ごろに吹き付けて翌朝触ってみたんですが、残念、これが乾いてなかった。
で、触ったことで、塗装が剥げて、がたがたになってしまいました。
ここからが、なかなか難しかった。やすりをかけてある程度、修復しましたが、完全にきれいにならなかった…、うーむ。
で再度塗装。
今度は、うちの父親(元板金塗装屋)のアドバイスを受けて、野外で直接日光に当てて干すことに。
これで、半日ほどで完全乾燥しました。
そして、最後に、まえに、ソフトフィルターを自作したときに使ったクリアラッカーを仕上げに吹き付けて、完成。これが本来の使い方なんだろうと思いますが、これで塗装の保護ができるようです。
というわけで、完成…しちゃった…。
ちょっと塗装の出来が65点ぐらいなのと、なぜゴールドをチョイスしたのかが、もうよくわからないのですが、謎の愛着だけはある、KP ゴールデングリップカスタムが出来上がったわけです。
【期間限定?固定用ツイ】 世界は一見よくわからないものであふれている。すれ違う人に一見どころか、二度見さす勢いで #PENTAX KP ゴールデングリップカスタムは生まれてきた。
— YamamotoFHironaga (@fourier2010) 2018年2月24日
世界の、本物の美しさが目を醒ます。寝てれば良かったのに、とか言うんじゃない。 pic.twitter.com/QqBgY9Xxp9
その一瞬が、奇蹟になる。
世界は、小さな奇蹟であふれている。
思わず息をのむ美しい瞬間。旅先で出会う胸躍る瞬間。
その一瞬一瞬をありのままに受け止め、美しく表現するために、 PENTAX KPは生まれてきた。
高性能ファインダーをはじめ、先端テクノロジーを凝縮した小さなボディ。
雨にも雪にも氷点下の寒さにも負けない、卓越した耐環境性能。
そして、最高I SO 819200 /24.3Mが描きだす、圧倒的な表現力。
時も、場所も選ばない。
すべては、世界中のフィールドで、
こころを揺さぶる美しい一瞬を表現するために。
新・小型一眼、PENTAX KP。
世界の、本物の美しさが目を醒ます。
↑これは公式のKPのサイトの引用。これのパロディですね(笑)
反省点
というわけで、カスタムグリップを作る人が増えていただけるように反省点を述べておきます。
1、グリップの下はLの方が楽だと思う
Lはたぶんですが、ゴムの下のプラスチックも盛り上がっているような気がするので、最初の石粉粘土でやったグリップの底上げ作業が軽くて済むし、寸法もカメラの側面いっぱいまで使っているので、変な空間ができないと思います。
2、接合部のネジを外して作業した方がいい
上にも書きましたがEリングというやつで止まっています。見てみるとわかると思いますが、細いマイナスドライバー(かなり細い奴が必要です)がうまくささるくらいの隙間があるのでそこにさして、くいっとひねるわけです。
外して作業した方が、パテの盛り付けもやすりがけも、塗装も、格段に楽です。
つけるときに細いペンチがいると思って買ったんですが、実は素手でつきました…(笑)いや、でもペンチがあった方がいいですね。
3、ある程度設計を考えた方がいい
当たり前ですが、その方がかっこよく作れると思います。
私は、あまりに、ライブ感で作りすぎました…(笑)。
まあなんとか形にはなりましたが、かっこいい造形かといわれると疑問は残ります。
最初のプランニングが大事。
計画的に行った方がよさそうです。
というわけで。
KP使いの皆様。
ぜひ、カスタムグリップ作ってみてください。
愛着だけは異常に高まります。
やばいです。
↓後日、DA35mmゴールドというレンズを得て、完全体になりました。合わせてお読みください。
※その後、木製グリップも試作してみました。
※その後、また一つつくりまして、詳しい作成記録を残しました。
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