シロナガス/星景と科学本のブログ

受信者としてのサイエンスブログ。星景写真、スタータイムラプスと、ポピュラーサイエンス/サイエンスノンフィクション(一般向け科学書)の書評。

星撮影用としてのPENTAX KP

さて。(2017年11月現在の状況)

なぜか、今、KPがなんとなく、売れているらしい。本当だろうか…?

いや、どこ情報かといわれると困るのだが、価格.comのランキングで一眼レフで5位、一眼カメラ(ミラーレス含む)で12位。ということらしい。(11/30現在)

この順位は…どうだろう、高いのだろうか…?え、あんまり高くないな…(笑)

ただ、PENTAX機の中では一番順位が上ではあるようです。

(というか、価格.comを見ると高いカメラが売れてるんですね。うーむ…率直にすごいなあと…。)

 

(※←このマークがついているところは、後々の追加部分です。使い方が分かり次第、各項目に順次追加していっています。)

 

KPも、当初の価格設定=13万円くらいだったのが、ここにきて最安値9万5千円とかになってきたことで、選択肢に入ってきたというのは、あるんだろうと思います。

※2018年3月中旬現在もだいたい9万5千円前後で推移しているようです。発売から一年。とりあえず、これが底値でしょうか。

※3月末になって、9万を切る価格がついてきました。うーむ。かなりお買い得になってきた。

※2018年夏ごろ。底値から持ち直した感じですね。さて…どう推移するか。

ということで、標記の件なのです。

本当は、半年くらいじっくり使ってみてから、「星撮影用としてのPENTAX KP」という記事をおこそうと考えていたのですが、何か、妙な使命感がわいてしまい…。

あと、機材の話はアクセス多いんですよね。

本当は、星景写真を、なるべく、たくさんの人にみてもらいたいんですが(笑)

いやまあそんなにたくさんでなくてもいいか、たまに思い出してみてもらえるようなのが理想ですね。ささやかに。

shironagassu.hatenablog.com

 これはうちの記事で一番アクセスが多いK-50についての記事。

 

冬は冬で星景を撮るにはいい季節ですしね。12月のふたご座流星群と1月のしぶんぎ座流星群は年間3大流星群です。とっても、寒いですけどね!

まあ、夏も天の川がいいし、春も大曲線のあたりやしし座なんかがいいし、秋は秋で少し夜空の寂しい感じがあってそれもまたいとをかしなんですが…。

なので、とりあえず、わかる範囲で書いてしまって、新たなことがわかったら、そのつど書き足していこうか、ということにしました。

 

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KP+オールドレンズの組み合わせで撮ったもの、偶然にもオリオンがカーブミラーに写っているタイミングでした。

 

※星(星景)の基本的な撮り方はこちらをご参考にしてください。

shironagassu.hatenablog.com

 

星撮影用としてのPENTAX KP

主に、これまで使ってきたK-50との比較になる部分が多いと思います。

そして、星撮影用と書きましたが、基本的には、私が書けるのは、星と風景を一緒に写す星景写真というジャンルについてになります。

 

1、高感度

とりあえず、KPで星を撮ろうと思っている人のほとんどがISO819200の高感度耐性について期待をしていると思います。まず、ここを書かないといけないでしょう。

が、ここは、本当は、熱ノイズの関係で、条件が悪い夏の撮影をしてみなければ、確かなことが言えないというのが正直なところです。

ただ、間違いなく6400は使えます。(※冬の時点、夏はまた少し状況が変わりました。下記参照)

(※RAW保存、ノイズリダクションは長時間、高感度ともにoffです。)

※現在、2018年夏を迎えていますが、暑さはセンサーの大敵ですね。やはり夏はISOを少し抑えたい。具体的には4000で行きたい。もう少し使い込んで見ます。

※見返してみるに、月明かりがある時や、前景が街灯などで照らされている場合など別に光源がある時は、夏でも6400で悪くないものもある。低照度で前景を闇から浮かび上がらせるとなると6400では輝度ノイズが、ざわざわしだして難しいですね。という検証の中間報告。

※夏は、ISOノイズリダクションはお守り程度にAUTOでONにしておいたらいいかなという感触。

※熱帯夜がおさまりつつある8月末の状況だと、また6400にあげても問題ない感じになってきたように思います。センサーは、気温の影響を、かなりダイレクトに反映するように感じます。

※ISO上げられるだけ挙げて上限いっぱいで露光をかける、という考えで撮ってきましたが、1600か2000くらいまで下げて、若干アンダーにしつつ撮るというのも、全体のノイズのバランスから考えるとありだなと思うようになってきました。ここら辺は、800~6400の間で、高ISOにこだわらず、柔軟に選ぶようにしたい。

 

ちなみに、ライトルームの輝度ノイズ低減を(最大で)50%かけるというのをひとつの基準にしています(※ノイズ状況を見ながら20くらいでとどめる時もあります)。私の基準だとK-50では星景用で常用1600、3200でつま先が向こう側に、6400は無茶(でも流星を撮りたいのでたまにやる)でした。(日常スナップだと3200まではOKな感覚でした)

K-50との比較でいうとK-50の1600が、少なくともKPの6400くらいのような気がします。4倍=2段分は違うと。(少なくとも、です。ここは使い込んでいくと、もっと使えると思い始める可能性もあります)

あと、ISO感度のことでいうと、設定すれば1/3ステップ毎にあげていけるようになりました。ので、6400の次は8000ということになるのですが、この部分も、地味ですが、ありがたい機能です。熱ノイズの乗り方などもふまえて、今日はちょっとISO下げとくかな、それとも上げて短時間の方がいいかな、など細かく設定が可能ということになります。

※実は先日、3年使ってきて初めて気づいたんですが、K-50でも1/3ステップでISOをあげられるじゃない…か…!(笑)すいません、訂正しておきます。

 

※しかしKPの高感度の強さは使い込むごとに実感していく。

高感度が使えることで写真に自由が生まれる。アストロトレーサーとの合わせ技で、レンズをF5.6くらいにまで絞って(絞ることでレンズの性能が上がる)星景を撮ることも多くなってきた。それでも星がそれなりに写るというのはすごい。まあ、パンフォーカス星景は最近F9まで絞り始めてますが…。それでISO8000か10000…それでも写りますよ。ノイズはギリギリかなあ…どうかなあ…。

※どうも、K-70から組み込まれているアクセラレーターの高感度域でのノイズ低減効果が、かなり効くようです。これが搭載されているのは、現時点で、K-70、KP、K-1Ⅱ(2018/04/20発売予定)です。

 

星野写真なら、もっとガツンと高感度にして、短い時間で多くの撮影枚数を稼いで、別ソフトで、コンポジット処理をしたらノイズは消えてしまうと思います。

その場合、後述しますが、インターバル撮影とアストロトレーサーがカメラ本体の機能として併用できるようになったのは大きなアドバンテージです。

むしろ、この星野の分野は、KPの機能としてはかなり強みが出るのではないかと思います。

 

ただ、星景写真だと、私の場合は、基本は一発撮りで撮っています。

星空と地上風景を別々にとって合成する手法もあります。しかし、フォトコンなどに出そうと思うと、合成不可になっている場合が多いというのが主な理由で、私は一発撮りをする場合が多いです。

※といいながら、2018年4月現在、色々と試行錯誤はしていまして、合成手法などもつかったりはしています。比較明合成は、当初からかなり使っていましたが、空と地上を別撮りして合成もしてみたり。ただ、まあ、やはり、心情的には一発撮りに魅力を感じますね。

 

2、電子水準器について

K-50にもついていましたが、これは、星景写真には必須です。星のある「風景写真」である以上、まずは水平が撮れていることが大事になります。電子水準器はもちろんKPにも搭載されています。

そして、KPの電子水準器は、天頂付近に向けた時に、かなりの角度まで粘って表示してくれるようになりました。実際に三脚にのっけて、KPとK-50で比較してみました。天頂が90度とすると、目測でだいたいK-50は70度くらいまででしたが、KPだと80度くらいまで粘ります。あくまで目測です、写真も撮りましたが、部屋が乱雑すぎたので、載せません(笑)

少しの差に思えますが、使い勝手としては結構違います。ここは嬉しい改善点です。

 

3、バッテリーについて

ハッキリ言ってしまうと、バッテリーのもちは、悪いです。

特に私は、アストロトレーサーの身軽さという特性も生かして、歩きながら場所を変えて星景を撮影していくというスタイルをとることがあるのですが、その場合、かなりの頻度で、背面液晶で画像を確認します。ピントが出ているかとか、色味とか。これが、大量にバッテリーを食うようで、そんな調子で40~50枚ほど(1時間から1時間半くらい?かな)撮ったら、バッテリーまるまる一本使ってしまうほどです。

逆に言えば、背面液晶の画像チェックをそれほど頻繁にしなければ、もっともつと思います。インターバル撮影をさせておく分には、問題ないでしょう。

私は、スペックを見たときから、バッテリーの容量には不安があったので、バッテリーグリップ付で購入しました。これがあることで、星景撮影時のバッテリー切れに対しては、だいぶ余裕がもてます。そして、バッテリーグリップには、容量が大きなバッテリーも入れることが出来ます。将来的にはそれも欲しいなと思っていますが、今は、とりあえず、バッテリー3個で運用しています。(残念ながら2個は社外品)

あと、バッテリーグリップについてきた交換グリップLが、日常ユースでもしっくりなじみました。Lグリップもいうほど出っ張っていませんよ。コンパクトさはあまり損ないません。

ただ、バッテリーグリップつけると値段的にも重量的にも、KPのアドバンテージはほぼなくなります(笑)ここをどう考えるかは後述します…。

 

 

 

※撮影可能枚数は、よくよく調べてみると、やはり、同価格帯のミラーレス機(例えば、FUJIFILMのX-T2)よりも、多少は良い(X-T2が340枚で、KPが420枚)というくらいで、本来ならレフ機のアドバンテージになるはずのこの撮影可能枚数の部分で、それほどの違いがないのは、痛いところ。そして、ミラーレス機はUSB給電ができたりもするので…。(給電しながらの撮影はフジはできないのかな?ソニーのはできるみたいだが…)
ただ、フィールドカメラの系譜を自負するPENTAXレフ機(KPはそこから少し傍流にそれているとは思いますが(笑))としては、防滴を維持する上でUSBで給電させるというわけにもいかない…でしょう…。いや状況によって使えるように、その選択肢はあっていいと思いますが。KPもAC電源での給電はできるので、それに対応したモバイルバッテリーと、ACアダプターを使えば外部給電は一応可能…ではある。
このアクセラレーターによって減少した撮影可能枚数は、次にアップデートされるであろう、APS-Cフラッグシップ機の課題になるでしょう。
ただ、バッテリーグリップ付で運用するなら、星景撮影で一晩撮るとしても、実際上、それほど困るということはないとは思います。
 

 

4、アストロトレーサー+インターバル撮影

別売りのO-GPS1を使用することで、アストロトレーサー機能が使えるわけですけれど、アストロトレーサー+インターバル撮影がKPから出来るようになりました。

これ、なぜか今まで出来なかったんですが、ブレイクスルーしてきた。

これは、例えば、タイムラプスなどをつくるときには便利です。特に天の川とかを中心にしたタイムラプスだと長時間露光したいから、この組み合わせで使えるのはかなりのアドバンテージです。そして、星雲や星団などの比較的大きめの天体をアストロトレーサーインターバルで撮って、後からコンポジット処理すれば、赤道儀を使わずに、なかなかの星野写真が撮れてしまいます。PENTAX独自の優れた機能といえます。

 

ただ、逆に、比較明合成をするときは、アストロトレーサーはオフにしておかないと上手く星の軌跡が描けないと思いますので、注意です。そして、カメラ内ではなく、別ソフトをつかって比較明合成をしているのですが、K-50よりもKPの方が、写りが繊細になったことで、かなり拡大した場合に星の跡切れがやや目立ちます。…ここらへんは要研究ですね。

カメラ内合成の場合はどうでしょうか。ここはまだちゃんと試せてないので、試してみたいと思います。

これはペンタックスで星を撮るなら是が非でも手に入れてほしいです。無類のユニークネス。

 

※4-1、インターバル撮影

※インターバル撮影についての追記(2018/1/26)

KPのインターバル撮影は、A・インターバル撮影したのを一枚一枚保存する通常のもの、B・インターバル撮影したものを一枚の画像に比較明合成するもの、C・動画をつくるもの(インターバル動画=タイムラプス、スターストリーム動画=比較明合成しながらのタイムラプス)と機能が多彩です。

そして、動作の仕方も、2種類選べて、撮影開始から次の撮影開始まで(露光時間+インターバル)を決める設定1、撮影終了からのインターバルの時間を決める設定2があります。

が、私はこのインターバル撮影がまだうまく使いこなせていません。

まず、ひとつは、以前、「設定2」にして撮影した時に、うまく機能せず、インタ―バルの時間が長くなってしまった点。これは一応「設定1」で運用することにして、あまり原因を特定できていません。この点が一点。

もう一つは、撮影間隔の仕様が、説明書の記述では、「撮影間隔2秒~24時間、撮影待機時間・最短か1秒~24時間」となっている点。

ちなみに、K-50は「撮影間隔3秒~24時間」という記述でした。

つまり、説明書の記述を、前向きにとらえれば、インターバル1秒で、撮影できるような気がするのですが、これがうまくいかない。

それとも撮影間隔=2秒と書いているのでこれが最短なのだろうか。そうとも取れる。

もう一つ留意点があってこれはKPに限りませんが、Mモードで露出決定した30秒は実際には32秒露光します。これは、カメラの実際の動作は、2のべき乗でシャッタースピードを処理するようなのですが、それに近い切りのいい値を書くというのが、どうも長年の慣例らしく、だいたいのカメラの仕様のようです。 つまり15秒というのも16秒露光のことらしい。

インターバル撮影をするときはこのことも念頭に置かないとうまく動作しません。

これで、32秒露光+インターバル1秒として33秒で撮影してみたんですが、4~5枚に一回レリーズできず、次の33秒がくるまで露光されないということが起こりました。

これは全くの予想外。そういうことが起こるとは。

やはりインターバル2秒が仕様なのだろうか。

ここら辺はもう少し検証を重ねてみます。

 

※さらに追記(2018/2/1)

少なくとも、動作は「1」で撮影開始から次の撮影開始までの設定にして、最低でもインターバルが2秒からですね。

1秒でも動作はしますが、何枚かに一枚レリーズしないという罠のようなことが起こる。

実は、リコイメに仕様を問い合わせました。その中身は引用できないので、ここからは、個人的見解として読んでもらいたいのですが、動作を見ていると、どうやら、KPはノイズリダクションなどの設定を何もかけてない時でも何らかの処理をして画像を保存しているようでして、これがAPS-Cでは頭抜けた高感度を実現している(と思われる)んですが、このせいで、保存に時間がかかるようです。いやはや、魔法はないということですね。

動作「2」にした場合、その処理がなぜか優先されるのでうまく動作しない。ので、動作は「1」で、無理をするとしても2秒。

この前のふたご座流星群は、確認すると、ISO8000、60秒露出で1秒のインターバルでやってて、気づかなかったけど、やはり、何枚かに1枚レリーズできず約1分空白になっている時間がある。うーむ。

ということで、ここが2秒なのか、3秒なのか。

ただ、インターバル1秒で何回かに一枚撮れないという状況なので、2秒ならいけると思いたい。いや希望的観測に過ぎないかも。ここら辺は、今後気を付けてみます。

1秒はだめですね。信用できない。最低でも2秒からです。

ちなみに、ISO800、露出20秒、ソフトフィルター使用、インターバル2秒、(つまり22秒設定)で、フォトショップで手動比較明合成したらきれいには、つくれました。

 

インターバル合成について

KPはインターバル撮影がカメラ内で出来るだけでなく、合わせて、比較明合成までしてくれる機能があり、星の円周運動を写すことが出来ます。(K-S2あたりから入っている機能のようですね)KP、本当に多機能なので、全部使いこなすのは、なかなか大変です(笑)

PC上で後処理で比較明することもできるのですが、カメラ内で出来るのは、手軽さとデータの軽さ(1枚のファイルにまとまる)で重宝もします。

ここら辺は、撮影意図によって使い分けでしょうか。後で処理するのは、できばえなどの点でプラスに出来るかもしれませんが、処理が面倒なのも事実です。カメラ内合成をしておけば、それ自体が一枚のRAWファイルにできるので、負担はかなり軽減され、またホワイトバランスなどの調整もしやすく容易にできます。後処理での合成の場合、ホワイトバランスを変えようと思うと、まずそのホワイトバランスで書き出してから別ソフトが合成しないといけないので…ホワイトバランスなど色味を何種類か試して見たい場合は、カメラ内合成にアドバンテージがあります。

撮影設定としては、インターバルは上でも書いたように2秒間開けるようにしています。そうすることで、途中で、意図せず撮影が止まることは無くなりました。20秒露光なら22秒設定にするという意味ですね。1分なら1分2秒。露光時間が長くなると処理に時間がかかるはずなので、どうかなと思ってましたが、2秒だと(今のところ)問題ないですね。

ただ、やや細かい星の跡切れが目立ちます。一等星クラスになると2秒でもほぼ問題なくつながるんですけどね。本当は、ここは1秒ないし0.5秒くらいでインターバル出来ると、それはなおいいのですが、今後の課題ということで。

あと、KPはローパスレスのため、合成時に星にモアレが起こる場合があります。そのため、カメラ内比較明合成 する場合は、ローパスセレクター機能を使っておくと、モアレが収まって良い感じになります。カメラ内合成でない場合でも、後から比較明するつもりなら、セレクターONが良さそうです。

一枚撮りの時は、星のモアレは気になったことはありませんので、セレクターOFFで問題ないと思います。

 

5、モニター

バックモニターは、チルト式になりました。K-1のフレキシブルチルトや、K-70などのバリアングルと比べると可動範囲が多少物足りないかもしれませんが、角度をつけて星を撮るときや、低い位置から撮影するときなどには便利です。これはプラスポイント。

あと、暗い場所に慣らした目にやさしい赤色表示もできます。ただ、私は、写真の色味も見たいので、赤色表示あまり使っていません(笑)

※ただ、アウトドアモニター(光量調節)機能は便利です。夜の撮影では、バッテリーの節約と暗さに慣らせた目を守る観点から、最小の光量にしています。

 

それと、基本的にこのモニターを使って、星のピントを出すわけですが、ライブビュー時に16倍まで拡大できるようになりました(K-50は6倍)。これは大きい。

なので、ピント合わせは少し、やりやすくなりました。加えて、高感度が強くなったからなのか、モニターで星がよく見えるようになって、中心に一等星などを導入するのも簡単になりました。ただ、それでも、カッチリとピントがあってるかどうかは一度撮って試してみるようにした方が間違いありません。

 

shironagassu.hatenablog.com

 こちらも参考にしてください。秋でも冬でも、夏でも春でもあまり変わりません(笑)

 

6、レリーズ

星景写真を撮るときにはぶれないようにレリーズがほしい。KPは3.5mmのプラグ(普通のイヤホンの太さ)のものにレリーズの差込口が変わりました(K-70から導入)。

純正品レリーズはけっこう良いお値段がするので、今までの社外品を使いたいのだが…ということで調べていたら、2.5mm→3.5mmの変換プラグをかますと普通に動作しました。数百円です。

ただ挿し口がマイクと共用なので、設定でどちらか選ぶようになっています。そこで、レリーズを選択しておかないといけません。

そして私は、変換プラグをまっすぐなものにしたのですが、L型のものにした方が、縦位置にしたときに、縦位置ブラケットなどに干渉せずにいいと思います。

ここは、どれがいいのかわからないので、プラグの商品リンク貼りません。すいません。探してみてください。むしろL型のいいのがあったら教えてください。

(このブログはコメント機能をつけていないことをこの前思い出しました。だいたいツイッターにいますので…!)

 

 

 つまりプラグをかませば、これが使えるということです。

 

※ただ、KPのカメラ内の機能でほとんどの場面が事足りるので、タイマーレリーズが欲しい場面は少ない。なので、安心な純正ケーブルという手もなくはない。KPとK-70共用です。

 

7、ダイヤル

KPはやたらダイヤルがついてます(笑)前面に1つ、上面に3つ、背面に1つ。

色々ボタンやダイヤルの機能をカスタマイズできるんですが、スマートファンクションにISO感度を入れておくと(ここらへんはマニュアルをみてみてください)、ワンアクションでISO感度がいじれます。でF値も、シャッタースピードもそれぞれ独立したダイヤルで設定できるので、3つのダイヤルを駆使することで、非常に柔軟に最適値を探せます。例えば月を撮るときなどは、必ずしも、開放F値を使うわけではないので、そういう場面にはこの操作性が活きてきますね。

あと、バルブモードでタイマー露光ができます。これもプラス査定。5分までいけます。(※アストロトレーサー時は最大5分ですが、それ以外は最大20分まで行けるようです)

 

と…、これで、大体、思いつくことは書いたかな。どうかな…。

電子水準器の角度、タイマー露光、アストロトレーサー+インターバル、チルト液晶などの部分で、星景用カメラとしてKPは進化しているといえると思います。

 

※追記8、カスタムイメージとホワイトバランス

絵作りの上で、けっこう重要になるのが、カスタムイメージとホワイトバランス。

PENTAXに特徴的なのは、CTEという「画像で支配的な色をさらにエンハンスする」というホワイトバランスがあること。夜空だとあまり意味はないのですが、夕景と絡めた月なんかを撮るときは有効です。

それに、カスタムイメージを組み合わせることで、色々な傾向の絵作りができます。

私は、星景写真では、主に、ホワイトバランスは白色蛍光灯W、でカスタムイメージは風景(※のちに、星景には、どうやらリバーサルフィルムが最適だという判断になりました)を使用しています。

RAWで撮っておけばあとから、カメラ内現像やバンドルされてるRAW現像ソフトでここらへんの設定がいじれるのでお勧めです。

カスタムイメージは、シャープ処理のかけ方などでこまかく設定できるのですが、そこらへんはまだまだ使いきれていません。色々試してみなければ。

 

※↓カスタムイメージ関連についてまとめてみました。ぜひ、自分用のカスタムイメージを調整してみてください。

shironagassu.hatenablog.com

 

総評

で、KPがベストなの?ということですが。

予算が許すならフルサイズや中判センサーの方が、理論上はノイズは少ないはずですし、諧調も豊かなはずです。これは身もふたもない。そういう意味ではベストとは言えないと思います。

(※まあ、「予算が許すなら」というのが曲者で、フルサイズ化でレンズや三脚を合わせるなら3倍~5倍くらいの予算、中判化なら軽く10倍くらいの予算が必要で3ケタ万円のオーダーになりますので、私の環境ではその選択は選びようがありませんね…)

 

が、KPが、APS-Cのセンサーサイズの制約の中で、かなりの高感度耐性を獲得したのは事実で、APS-Cでの撮影を考えるならベターであったかなと思います。システム全体が比較的軽量に組めて、画質も比較的高いものが望めます。APS-Cならレンズもリーズナブルなものから選ぶ事も可能です。

 

※KPのセンサーの能力。数値化されたものが出てきていませんが、搭載されたアクセラレーターの能力なのか、センサーそのものの実力なのか、非常に階調性が豊かで、バンディングがなかなか起きません。最初は、リアレゾ効果かなと思っていたんですが、リアレゾ使わない場合もなだらかなグラデーションの写真が撮れるので、なかなかの実力を持っているようです。

星景の時は、朝焼け、夕焼けを絡める時があるのでそういう時に非常に強みが出ますね。

 

そして、K-3ⅡsないしK-3Ⅲは、名前は何になるかわかりませんが、KPの高感度耐性をフィードバックして、しっかりしたものが出るなら、のちのち名機と呼ばれるカメラになるのかもしれません。

でもそれならK-1Ⅱが出たときに安くなるK-1がいいんじゃないかとか。

さらにいうなら、そもそも、ちゃんとPENTAXは続いていくのかから考えないといけないので(笑)…まあ、なんとかなるでしょう。

 

少し脱線しますが、KPというカメラが一番活きるのは、実は、日常ユースだろうと思います。しかも、かなりミニマルな構成にして、スナップショットするような。

例えば、35mmリミテッドマクロとか、21mmリミテッド単焦点をつけて、とか。

高感度や、強力な手ぶれ補正、シーン解析技術などが、素早さの求められるスナップショットを裏から支えてくれます。そして、その場合は、視野率100%のファインダー機という、いささか、時代的になりつつある機構が、最大限に生きます。

「目の前にあるものを光学的に見て、フレームを決めて、撮る」というシンプルでミニマルな行為。これは、これまでの歴史がつくってきた「写真」という存在、そのものだろうとも思うのです。

日本で初めて一眼レフカメラをつくったPENTAXが、今の時代に送り出したKPというカメラはそういう価値観に根差しているんだと思います。

レフ機がいいとか悪いとかの話ではなくて、あくまで価値観の問題ですね。それに共感する人もいるだろうし、あまりピンとこない人もいるはずです。

 

私は、といえば、その価値観には一定のシンパシーを感じます。感じますが、むしろ、私は、KPというカメラを持った時に、小さなボディに詰め込まれた高機能性が放つ奇妙さ、を強く感じます。

ミニマルなスタイルでこそ生きるはずが、おそらくは後付けの都合もありながら、詰め込まれた様々な機能が凝縮した、ISO819200の高機能カメラとしてのKP。あえて、レフ機で、APS-Cで、逆説的に、今だからこそ生まれた特異なカメラでもあるわけです。そこに、バッテリーグリップも含めた広いカスタマイズ性を持たせてきた。

KPの持つストレンジネスを、私は、良いも悪いも含めて、PENTAXらしいなと思うわけです。

 

と、かなり脱線しました。

星景写真用のカメラとしてのKPは、ISO819200の実力に支えられて色々な表現ができる面白いカメラだと思います。

今、つめていっているパンフォーカス星景にしてもそうですし、O-GPS1を買い足してアストロトレーサーを使うこともできるし、使わなくても高感度に強いので露光時間を短くした固定撮影も十分いける。バッテリーグリップもコストや使い方との兼ね合いで買うかどうかを決めていいと思いますし、ともかく、必要な時には使えるということが大事で、もちろん使わないという選択もありでしょう。多様な選択肢が用意されているというのが、KPの特徴で強みです。

とにかくいろんなことがこの一台で出来てしまいます。

状況に応じて最適なカメラとレンズシステムを用意して撮るというのが一方の理想ですが、それにはそれ相応の予算も求められるわけで、普通はなかなか難しい。

 

その時、その場面に合わせた撮り方を選択できるカメラがPENTAX KPなのだと思います。それは、高いカスタマイズ性と高機能が織り交ざった柔軟性のなせる業だといえるでしょう。なので、今日は、こんな撮り方をしてみようかな、と考えさせてくれる、面白いカメラです。

これで星景を撮ってみる、という選択肢はありだろうと思います。

私はアマチュアとしての意見しか言えませんが、本気の撮影にも十分応えてくれる高いポテンシャルがあると思います。六切りサイズでプリントした時には、画質の良さも実感しました。もっと大のばしもしてみたいですが、プリント代が高いので(笑)これぞというものが撮れたら、いずれしてみたいと思います。

 

黒と銀のカラーバリエーションがあります。銀がおススメではあるが…フィールドに持ち出すなら黒の方が、傷を受けた時目立たないかも。銀かっこいいですけどね。 

 

でもレンズキットがないので、初めて買うならレンズごといかないといけませんね。

純正がいいんでしょうけど、コスパの高いタムロンの↓これとかで始めてみるのがいいのかもしれません。

もしくは、純正なら、18-135mmというのもお手頃かもしれません。

そして、来年夏に出るというHD DA★11-18mmという星空用レンズを買ってやってください…! 

 

そうそう、KPには、PENTAX独自のリアル・レゾリューション・システムが搭載されています。でも星景で使えるのかな。どうなんでしょうね。可能な場面では積極起用してデータを蓄積してみようと思っています。

 

shironagassu.hatenablog.com

 リアル・レゾリューション・システムで星景を撮るというのも今後も研究してみます。

 

 ※使用したことのあるレンズを星撮影用としてレビューしていこうと思います。

shironagassu.hatenablog.com

 とりあえず、10-17mmから。

 

shironagassu.hatenablog.com

 20-40mmについても。次はタムキューかな…。書ければ…!

 

※追記 文章書くだけ書いて、作例をほとんど載せてないというカメラの紹介記事にはあるまじき状態だったことに、先日気づいたので、いくつか作例を載せておきます(笑)

こちらも参照ください(星空の写真カテゴリ)→ 星空の写真 カテゴリーの記事一覧 - シロナガス/星景と科学本のブログ

 

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PENTAX KP レンズSAMYANG 14mm 焦点距離14mm

ISO800 露出1/40秒 F2.8 

 

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PENTAX KP レンズSMC  PENTAX 50mm F1.4 焦点距離50mm

ISO12800 露出2秒 F1.4  

ソフトフィルター、リアルレゾリューションシステム使用

 

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PENTAX KP レンズDA 10-17mm FISH-EYE 焦点距離10mm

ISO1600 露出15秒 F3.5 

 

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PENTAX KP レンズDA 10-17mm FISH-EYE 焦点距離13mm

ISO6400 露出60秒 F4.0 

 

リコーイメージングの「第2回とっておきPhoto」コンテストで、写真を採用していただきました。一部店舗などで、掲載されるようです。他にも星の写真が出ていますので、ご参考にしてください。

ssl.asukanet.co.jp

shironagassu.hatenablog.com

 

 

 

 

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