この間、片道1時間圏内で、星景撮影に良さそうな候補地をピックアップしては、足を運んでおります。
これまで、中土佐町双名島、佐川町牧野公園と足を運んできましたが、今回は中古でゲットしたHD PENTAX-DA 20-40mm Limtedの試し撮りを兼ねて、高知県の北の方、大豊町のゆとりすとパークまで足を伸ばしてきました。
HD PENTAX-DA 20-40mm Limtedはブラックとシルバーがあったのですが、シルバーをゲット。Limitedというだけあり、妙な存在感があるレンズ…。
この間、日中に、試し撮りをしては、なかなかコントラストも解像もしっかりしていて、いい感じに写るな、とは思ってはいたのですが、いよいよ、本番といえる星景撮影に行ってまいりました。
しかし、曇った
いやあ。GPV気象予報でたしかに、山の方の一角だけ雲がありそうには見えたんですが、行ってみたら案の定曇ってしまったという。
そして、満月前の大きな月があり、ゆとりすとパークは山の上ということもあり、かなりの強風という…。そして、寒い。
レンズのテストというには、あまりに悪条件な撮影になってしまいました(笑)
そういうこともあり、とりあえず、星景というには、ちょっと星に迫力がない写真にはなりましたが、撮ってきたものを。
実写
f/2.8 15秒 ISO400 20mm(ソフトフィルター使用)
りゅう座付近。りゅう座というのも淡い星の集まりであんまり星が目立たない。もちろん、この頭の真上あたりに大きな月が出ているのも、かなり悪条件。
そして、雲がもくもくと。
それでも、写真を見ると、道路のディティールや山並みのコントラストなど、キットレンズとは次元が違うしっかりしたものになっています。
f/2.8 15秒 ISO400 20mm(ソフトフィルター使用)
月明かりに照らされた斜面と左側の奥に向けて続いていく山並みの折り重なるグラデーション。
ただ、もう少し星が見えればなあ。この月明かりでは無理か…。
f/2.8 4秒 ISO400 20mm(ソフトフィルター使用)
真上に輝いていた月と風車。その左側にあるのは、木星。流れる雲をついて見えています。強風にあおられて巨大な風車がゆっくりと回転していました。
f/2.8 4秒 ISO400 20mm(ソフトフィルター使用)
モノクロにしてみました。
月に照らされる、風車の立体感がちゃんととらえられているあたりにレンズの底力を感じます。うーむ。
f/2.8 15秒 ISO400 20mm(ソフトフィルター使用)
ああ。星がほとんど見えない。これは南側、高知市のある方をのぞんでいます。なので、少し空が明るいですね。
星はほとんどみえないけど、重なる山の微妙な濃淡の違いがちゃんと描写されていて、なんかすごい。もっと条件のいい日に撮りたい(笑)
地上の電灯のディティールも繊細。
f/2.8 15秒 ISO400 20mm(ソフトフィルター使用)
東の山並みからのぼってきた土星(オレンジに見える星)。
地上は月あかりで照らされています。陰影もしっかり描写。
ファーストインプレッション
非常に、精緻な絵が出てくるレンズ。いやまあ、単焦点と比べてどうなんだとか、いろいろあると思いますが、これまでのキットレンズとはもちろん比べ物にならない。
その分、ピント合わせがシビアというか繊細。
しっかりあわせないといけない。最初、いつものつもりで、ある程度で合わしたら、あまりいい絵が出てこずあせりました。
もう一度、ライブビューをにらみながら、ピントを追い込むと如実に絵が変わった。
20mmという画角も、余計なものが写らない「ちょうど良い」画角に思います。愛用の魚眼ズームとの使い分けもしやすい。
良いレンズが来た。(このレンズ、中古とはいえそれなりに高かったので、良くないと困って途方にくれるところでしたが、期待通りの出来)
あとは、のちのち流星でも威力を発揮してくれるものと期待。
これで、表現の幅は相当広がります。
しかし、あれですね、それぞれ撮影してきたところも、一度いったきりではやはり良い風景を撮るのは難しい。
折を見て何回か、足を運んでみたいと思います。天候の条件ももちろんあるし、一回目はやっぱり、ザ・風景写真みたいな撮り方になってしまう。魚眼ズームでぎりぎりまで寄るとか、実験的なこともふくめて、撮り方を試してみたい。
1時間圏内。まだまだ県内に候補地は山ほどありますので、ぐるぐる回ってみて、良い星景を撮ってみたいと思います。