シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

カノープス探し

先日、小さな望遠鏡を買ってからというもの、天体観測の真似事をしている。

実のところ、星座や星というよりも、宇宙や超ひも理論ブラックホール、深海、氷河期といった大きめのテーマが好きで、今まで「実技」には、触れてはこなかったのだが。

このところ、少し時間ができて、ポッドキャストをあさっていたら…、


Vixen presents 東京まちかど☆天文台 - TOKYO FM 80.0MHz - 篠原ともえ

こういうラジオに行き当たったことが、一つのきっかけになった。

もっぱら、サイエンスといっても読むこと専門だったシロナガスだが、身近な星空を眺めてみるのもよいだろうという気になってしまった。

番組自体も非常に面白いので、聞いたことのない方は、聞いてみることをお勧めする。以前の天真爛漫、奔放な10代の篠原ともえを知る世代としては、彼女の「星好き」という意外な一面を知って、なんとなく嬉しくもなる。

 

さて、というわけで、買った望遠鏡は、ラプトル50という口径5cmのほんとうにごくごく小さなもの。

木星の縞模様や4つのガリレオ衛星土星の輪など割ときれいに見えて大変満足している。

いずれは、もっといいものをという気にもなるけれど、当面は、これで、いろいろとできそうである。

 

というわけで、表題のカノープス探し

カノープス…全天でシリウスに次ぎ2番目に明るい星なのだが、低い位置に出るため、見る機会が限られる星だ。

そういえば、見たことないな。ということになって、望遠鏡を買ってからというものずっと気になってきた。

が、これがなかなか見るチャンスがない。

今日は、昼間、雲一つない快晴だったため、今日こそという気持ちで、21時ごろ、海沿いまで行ってきた。

 

さて、探してみよう。

北緯33度、東経133度の地点から南を見る。(高知市の桂浜近くの海沿いから太平洋を望むロケーションである)

冬の代表的な星座、オリオン座をまず見つけ、その左下方向に目を移すと、明るいシリウスが見える。そのシリウスの真下の方向、ちょっと右。

あのやたらに低い赤い星がそうなのか?

やたらに低い。想像していたよりかなり低い。これは普段、見えないわけだ。

ちょっと赤く見えるのも、低いところに出るため、地球の大気を厚く通って光が届くために、光が吸収されて、波長の長い赤が残るためということのようだ。

 

なるほど、見てみるもんだ。想像してたよりも相当低くに出るんだなぁ。満足。

 

今の時期は、木星も見ごろ。

小さな望遠鏡でも4つのガリレオ衛星が見える。

初心者シロナガスのピント合わせの練習台にもなってくれて、重宝している。

 

今日は、本当に快晴だったため、オリオン座、ふたご座、北斗七星などもくっきり見えた。

こういうのをシーイングがイイというのだろうか。

ただ、晴れている日はシーイングって悪いんだっけ。どうだったか。うろ覚えである。

まあ、しかし、星はよく見えた。

 

初めてのカノープス。大変、満足しました。