うむうむ。
この間、ずっと引っ張ってきたK-50グリップ交換サービス。無事に帰ってきました。よしよし。
その話を書こうと思ってたんですが、その前にPENTAX DA★11-18mmに、リアフィルター(ソフトフィルター)を仕込むことに、成功した…のかどうか、微妙なところですが、とりあえず、仕込めたので、その話を先にしておきたいと思います。
11-18mmにリアフィルターを仕込む理由
私が、星景用に常用しているPENTAX DA★11-18mm。非常に良いレンズなのですが、フロント側(通常のレンズ前)にソフトフィルターを付けたときに、周辺の星像が伸びるというのが、一つの悩みでした。
例えば、こういう感じ。
周辺というか、中央周辺部あたりから徐々に、星像が斜めになり始めます。
これは、11-18mm、周辺部に行くにつれて、光が斜めから入るようで、それを受けて、フロント側のソフトフィルターでは、その斜め具合が強調されてしまうということのようです。
なので、以前、中心部だけソフト効果の出る自作フィルターも作ったり、色々と解決策を試してきました。
shironagassu.hatenablog.com
まあ、ソフトフィルターをつけないというのも一つの回答で、それもそれで、良い写りをするので、不満はないのですが、やはりソフトフィルターを入れるのも、星座やアステリズムを強調するには、選択肢としてほしい。
というわけで、この星像の斜めの伸びを抑制するには、リア側にフィルターをつけるといいという話がありまして、今回実行してみました。
リア側のフィルターだとこういう感じ
昇るさそり座を入れて一枚。ソフトフィルターでの星の伸び具合を、試すためにあえて左上に、明るい星(ベガ)を置いてみました。
アンタレスやさそり座の頭の辺り、ベガなどに、きれいなソフト効果が出ていますね。
ふむ。
良いですね。
周辺でも星像が伸びていない。
今回つかったフィルターはポリエステルフィルターLEEの軟焦点No.3。
このフィルム状のソフトフィルターを切ってリア側に仕込んでいます。
上で、「今回実行してみました」と、軽く書きましたが、これが、結構難産でして。今回というか、この数か月、断続的に試行錯誤してきました。
というのもですね。11-18mm、DAレンズ(APS-Cカテゴリ)なのですが、後玉が非常に立派で、光学系をギリギリまで詰め込んだ作りになっているようでして。
機械絞りのレバーのガードのギリギリまで玉が広がっている上に、11mmにすると、後玉が数mmほど飛び出る。
…リア側に何かを仕込むには、難易度が高い。
というわけで、少しかさ上げした上で、フィルターを付ける必要があると判断しました。
もう一案として、ミラーボックス側に仕込むクリップオン方式というのも、あり得るのですが、そちらも、そちらでなかなか…。いずれそれも試してみたいです…。
結果的に、今回は、下の写真のようなことに。
リング状のプラで、数mmかさ上げした上で、三方をテープ(ノリあとの残らないタイプ)を貼る形で固定することに。プラが途切れているところは機械絞りのレバーを保護するカバーがついて出っ張っています。ということは、KAF4、つまり電子絞りのみのレンズならここら辺の工作はもう少し簡単だったかもしれません。(KAF4のレンズ持ってないんですよね)
最終的に、テープで貼るという大変プリミティブな機構なので、今後、試行錯誤を続けないといけない気はします。
なので暫定版ということで。
ただ、一応ちゃんと、ソフトフィルター効果も出て、星像も伸びなかったので、また一つ11-18mmのポテンシャルを引き出せたかなと。
まあ、しかし、一つ問題が。
これ、行くときに仕込んでいって、撮影中も特に問題もなかったのですが、最後10-17mmに交換して撮りたくなって、暗闇でレンズを外した時に、このフィルムをこすってしまったようで、傷がついてしまいました。Oh…。
100mm角のポリエステルフィルターで、このサイズの奴が4枚くらい取れそうなんですが、すでに1枚ダメにしてしまった。だいたい送料税込み4,000円として、1,000円分は1回で消えた計算。
うん。
このペースでフィルターを傷つけていたら、もたないので、現地でのレンズ交換はなかなか難しいかもしれません。家で、安定した状態で交換する分には、こすらないとおもうんですけどね…。
いやまあ、とにかく暫定的措置ですね。
しかし、しばらくこれでいくかもしれません。
写りは良い感じです。LeeのNo.3なかなか良い感じのソフト具合ですね。
色々写してみたいと思います。
というわけで、11-18mmのリア側にフィルターを仕込んだ話、暫定版でした。
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