シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

オリオン座流星群2019を一応反省する

私は、なんとなく、夏の流星群シーズンと冬の流星群シーズンの2つに、流星群を分けているんですが、特にそんなわけ方は聞いたことないので、適当な区分です。

ただ、この間は、なんとなく流星の数自体が増えるような気がする…気がするだけかもしれませんが(笑)

 

夏は、4月こと座流星群から始まって、ペルセウス座流星群まで。

冬は、オリオン座流星群から始まって、しぶんぎ座流星群まで。

(と恣意的に決めてしまっています) 

 

というわけで、冬のシーズン開幕を(私の中で)告げる、オリオン座流星群が21日に極大を迎えましたので、23日の明け方に撮影に行ってきました。

 

とりあえず、ボウズではなかったのでよかった。

 

それはオリオン座流星群かと言われれば…

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離11mm

ISO2500 SS20秒 F2.8  アストロトレーサー使用

2019.10.23 小豆島にて

 

実は、この日の晩は、小豆島にいまして、ちょうど晴れ間と重なり、初めての小豆島での撮影とあいなりました。 

本当は色々ロケハン出来ていると良かったのですが、ホテル近くの海岸線にて、3時半ごろから、夜明けまで撮影しました。

 

月は、半月よりやや欠けた感じで、そこそこの明るさがありましたが、それほど、流星観察の邪魔にはならず、短い時間でしたが8個の流星を目視することができました。

オリオンの高く振り上げた(おそらく棍棒をもつ)右手のあたりを輻射点にするオリオン座流星群。この時間帯は、もうオリオン座は、南中を過ぎてやや南西に移りつつありました。

上の写真を見てもらうと、右から左下に向けて流星が走っているので、どうも向きからしオリオン座流星群ではなさそうです。散在流星でしょうか。下の小さなもの(中心に小さく)も右から左下ですね。オリオン座群のものなら、左から、右下に向けてになるはずですが(多分)、実際に、目視できたものはその方向が多かったように思います。

月明かりをさけて、北側~北西方向を向いて撮影しています。

 

上の奴はまずまず、良い感じの流星ではありました。

目視だとだいぶ大きく見えたんですが、換算16mmの画角だと、小さく写りますね。ただ、この焦点距離でこの大きさに映るなら、そこそこの流星ではあったと思います。

 

というわけで、オリオン座流星群

オリオン座流星群由来のものは撮影できませんでしたが、とりあえず、流星をゲットしたので、まずまずということにしておきましょうか。

いやでも、オリオン座流星群ではないわけなので、なかなか微妙な判定ですね。

うーん。良い流星は見えたということでまあ、うん。

 

流星観察をしながら、双眼鏡で、オリオン大星雲を見ていると、その視野の中にひとつ(小さな)流星が飛び込んできて、拡大され、なかなかの迫力でした。

 

また、小豆島で撮影する機会があるなら、ロケハンをしっかりしてから臨みたいところです。

が、まあ、着の身着のままで撮るのも気楽で良いですけどね。

 

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最後は、リアレゾで朝の光を描写。

東から太陽が昇ったころの北西の空です。

かなり露出アンダーで撮っています。薄く桃色にそまる低空の薄雲がきれいですね。

 

ではまた。

しかし、一度寝ての明け方の撮影は、非常にMPを消費してしまう。疲れが抜けない。

 

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星景サルベージその74 潮騒

台風19号の被害があまりに深刻で、とても心が痛みます。

犠牲になられた方のご冥福を祈るとともに、被害に遭われた地域の一日もはやい復旧を願うばかりです。

 

気候変動の深刻さをまざまざと見せつけられ、この課題への取り組みが、確かに先延ばしできない地点まで来ていることを痛感します。

大変緩慢に、そして巨大に、行使される人間の地質学的な影響力をまず認識することが必要なのでしょう。それは、確かに、一人一人の人間の想像力を超えるのかもしれないのですが、データとして厳然と突き付けられてもいます。それは、この巨大で緩慢な暴力を可視化する、という術を、一方で、人間は持っているということでもあります。

現実を見据えて、進むべき道を決めなければならない時にきているということでしょう。

 

と、台風の影響と、仕事の忙しさもあり、コスモスを撮りにいけてません。いや昼間は少し様子を見に行ってきたんですけどね。でもピークを若干過ぎていたか…。

まあ、別の場所を狙うか。どうか。

しかし、繁忙期をやっつけないと、動けません。

 

というわけで、サルベージでしのぎます。

 

潮騒

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PENTAX KP レンズ HD DA☆11-18mm アストロズーム 焦点距離11mm

ISO4000 SS30秒 F2.8  自作パーシャルソフトフィルター使用

2019.7.31 高知県四万十町にて

 

銀河とカメラとの間には、潮騒の音だけが響き、真夏の夜が深く深く、ゆっくりと更けていきます。さそり座はもう岬の彼方に沈もうとしています。

データでは、23時48分とあります。とても暑い夜だった記憶。

 

これは、また、PENTAXのとっておきPhoto+に採用してもらったやつです。

www.ricoh-imaging.co.jp

この11-18の作例ページに、3つも載せてもらっています。

ありがたい。

ありがたいけど、正直、それで良いのか、責任持てないぞ、という本音(笑)

 

ただ、この時の募集テーマが、「星」でして、星ばかり撮る私は、さすがにここだけは責任を果たさないといけないと思い、何とか押し込めてほっとしたのも事実。

いや、まあ、よかったよかった。

 

以前から比べると少し編集がおとなしくなってきています。

前に、採用してもらった下の奴は、同じく銀河中心部が題材ですが、かなり、ぐりぐりに現像してますね。この時期の現像は、マゼンタが強め。

shironagassu.hatenablog.com

 

まあ、どっちが良い悪いではないのですが、少しずつ、ナチュラル風になっていっています。ただ、あくまでナチュラル風であって、自然という意味のナチュラルとは似て非なるものです。そこら辺の加減は非常に難しい。

 

少しずつ変化をしながら、ゆっくりと探求しつつ、どこかがゴールということもないのだろうと予感しながら…。

 

ではまた。

うーむ。気ぜわしい。 

 

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