シロナガス/星景写真と科学本のブログ

「暮らしの中の星空」=星景写真+サイエンスノンフィクション書評。PENTAX使い。

星景サルベージその44 星を紡ぐもの

本日(9月4日)は、台風21号が高知県にも接近しましたが、高知市内はあまり荒れず、比較的に平穏に台風が過ぎていきました。直撃した地域に被害が出てないと良いんですが。

※うーむ。ニュースを見てると、風の被害がなかなかすさまじい感じですね…。

 

今年は、よく台風がくる年ですね。やたら暑いし。

しかし、9月になり、少し暑さは和らいではきたでしょうか、日中は、まだ結構暑いですが、朝晩はかなり涼しい。

ただ、もう1回、2回くらい台風が来そうですね。警戒はしておきましょう。

 

と、サルベージの前に、ご報告。

この1年、目標にしてきた高知県展、入選内定の通知をいただきました。よし…上出来。

内定というのは、規定の全紙木製パネルに仕上げて、搬入すれば入選ということです。ちょっとパネルづくりの勝手があまりにわからないので、今回は、全面的にカメラのキタムラさんにお願いすることにしました。そもそも全紙プリントすることが初めてのことなので、どんな仕上がりになるのか不明ですが、きれいにできると良いなぁ。

 

こういうので、自分で作れるんでしょうけど…。うーん。まあ、来年までには、ひとつつくってみよう。全紙は高いので、まあ、もう少しサイズダウンして(笑)

 

というわけで、サルベージ。

 

星を紡ぐもの

f:id:shironagassu:20180904184920j:plain

PENTAX KP レンズ HD DA 20-40mm Limited 焦点距離20mm

ISO6400 SS20秒 F2.8 

2018.6.12 高知県高知市にて

f:id:shironagassu:20180904184946j:plain

PENTAX KP レンズ DA 10-17mm FISH-EYE 焦点距離10mm

ISO1600 SS20秒 F6.3 約20分を比較明合成

2018.5.26 高知県香南市にて

f:id:shironagassu:20180904185007j:plain

PENTAX KP レンズ HD DA 20-40mm Limited 焦点距離20mm

ISO6400 SS90秒 F2.8 アストロトレーサー使用

2018.6.16 高知県土佐町にて

 

3枚1組の組写真です。

ホタルと星を主題に3枚。1枚目はヒメボタル、2枚目は比較明でアジサイと、3枚目はゲンジボタルですね。

組写真というのも、もう少し研究をしてみなければならないんですが、ちょっと未知の領域ですね。

3枚が揃うことで1枚の時にはないような、テーマというかストーリーが浮き出てくるようなのが理想なんだろうと思うんですが…、

うーむ。

ということは、主題は少しずつずらした方が良いんだろうか?

全体を通底するストーリーはありつつ、写真そのものは、それぞれが主題を持っているようなのが良いんだろうか…。

うーむ。手探りですね。

 

また、挑戦してみようと思います。

というわけで、サルベージでした。

 

にほんブログ村 写真ブログ 星景写真へ
にほんブログ村


星景写真ランキング

さあハーフソフトフィルターを自作しようか

はい。

前回の記事でも書きましたが、ハーフソフトフィルターをつくりたい、ということなのです。

shironagassu.hatenablog.com

↑これは前回の記事。 

 

実は以前、10-17mm用のソフトフィルターは自作しています。

その時のノウハウを活かそうと。

shironagassu.hatenablog.com

 

目次

  

ハーフソフトフィルター…地上部をにじまさないで、星だけににじみ効果を出したい。ということなんですが、特に、地上部に街灯がある場合、全面のソフトフィルターだとこれもにじんでしまって星より派手になってしまうということがままあるのです。

なので、地上部はソフトなし、星はソフトあり、というハーフソフトフィルターが選択肢として欲しい…。

地上部に街灯がない場合は、普通のねじ込み型のフィルターで良いし、街灯があってもそれをにじませて雰囲気をつくるという場合もあると思うので、絶対ハーフソフトフィルターじゃないといけないとは思わないのですが、やはり、選択肢があるということは大事な事、なのです。

 

この間Kenkoから、星景用としては評価が高いプロソフトンのハーフソフトフィルターが出ていまして、それはもちろんクオリティが高く、性能は申し分ない。申し分ないのですが、まあうん、…高い。

いや、資金のある人はこれを買ってしまえばいいと思うのですが、こちらは万年資金不足でして…ね。

なので、どうにかして、ハーフソフトフィルターを自作しなければということに。

 

材料

というわけで材料を集める。

 

この間、角フィルターが欲しすぎて、色々とカタログやらネットやらを見ているわけです。

…角フィルター、完全にプロorハイアマチュア用だと思われ軒並み高く買えそうにはないんですが、その中に、テクニカルグラスというただのガラス板が売っていることを発見。

これに細工すれば、ハーフソフト出来るなということになったわけです。

100mmと75mm角があるんですが、とりあえず将来の拡張性を見越して100mm角をチョイス。このガラス板が1セット2枚入ってきます。

 

リアラッカーは、お近くのホームセンターなどにいけば500円くらいで売っていると思いますので、それで。

あと、100均でマニキュアなどを落とす除光液を買っておきました。これで、塗装失敗した時にやり直す算段です。

しめて1500円くらいの予算。

とりつけ枠を買うとまたこれもそこそこ高いので、当面手持ちの方向で、0円の投資です。

[rakuten:shutterspeed:10002619:detail]

うむ…。まあ、いずれ揃えたいんですが、けられないかとか、将来的に11-18mm(本当にちゃんと出るんだろうか…?)で、使えるだろうか…とか、ちょっと現時点では不明過ぎる。

なので、まあ、あせらず、長期的に情報収集をしてみるつもりです。

しかし角フィルターシステムは魅力的ですね。ハーフNDとかも駆使して、都市星景も撮りたい…なあ、…と夢見つつ。

 

製作

では、製作にかかります。

f:id:shironagassu:20180828102256p:plain

テクニカルグラスの内容物は、こういう感じです。

ただのガラスの板ですね。コーティングとかもされてないので、若干、表面の反射によるゴースト等は心配ですが、まあ、下手なアクリル板とかよりは透過率は高そうではあります。ある意味ちゃんとしたガラス…。ガラス板は2枚付いてきますが、1枚は予備ということにして、1枚ハーフソフトフィルターにしてしまいます。

 

f:id:shironagassu:20180828103051p:plain

ガラス板に、マスキングテープとチラシで養生して、下半分はマスキングしておきます。

右側手前が除光液、上がクリアラッカーです。

 

うまく均質になるように、スプレーするんですが、だまになったりしてうまくいかない。ので都合3回、除光液で拭きながら再チャレンジしました。

吹き出し口のところがきれいになってなかったのかなという気がします。まず吹き出し口を拭いたりしてきれいにするとうまくいきやすそうです。

10cmぐらいの高さから、横に動かしつつ、シューっと2回塗装。という感じです。

 

f:id:shironagassu:20180828103455p:plain

うむ。なんとなく、見た目は、うまくいったっぽい。比較的均質に塗装できました。塗装後30分ぐらい放置して乾燥させれば完成です。

リアラッカーは基本的な用途は、塗装面の保護なので、乾けばそこそこの強度はある感じです。

 

簡易テスト

f:id:shironagassu:20180828104106j:plain

f:id:shironagassu:20180828104203j:plain

f:id:shironagassu:20180828104222j:plain

とりあえず、簡易的な撮影テスト。

上から自作ハーフソフトフィルター、真ん中はフィルターなし、下はプロソフトンAです。

ふむ。一番目立つ星が火星ですが、一応効果が出てますかね。

プロソフトンAの方が効果が強いようですが、ハーフだと地上部(特に街灯)がにじまないのは大きいですね。絞りを調整すれば、光芒を出すことが出来ます。HD15Limitedは旧smc版の方が光芒は、きれいなようなのですが、まあ持ってないのでしょうがない。

とりあえず、これで試行してみて、もう一枚ガラス板があるので、必要ならブラッシュアップしてみるようにします。

 

さて、これで、何か星景を撮ってみなければ…。

ただ、ガラスなので、そこそこ重く、手持ちだといつか落としそうです(笑)

気を付けて扱わねば…。

 

ということで、予算1500円で作った割には…まあまあの出来ではないでしょうか。

また近々、本格運用してみます。

 

※うーん。待てよ…。

私の手元にはコッキンPシリーズ用のアダプターはある…。84mm角用。この取り付け用のアダプターさえあれば、何かしら、くっつけようがあるんじゃないか…。

フィルター径のねじ込みがついた金属板みたいなやつなんですが…。

これにフィルターを何かではさめば…?枠がなければ、逆にケラレる心配もないし…。なんとか固定できる可能性はあるのでは…ちょっと試してみよう。 

f:id:shironagassu:20180828181412p:plain

あわ~、これはいける…(笑)当面色々と解決。 15リミテッドは内蔵フードが干渉するので普通の保護フィルターをかまさないといけませんが、これだけ出っ張ってなければ当然ケラれません。

※その後、15mmLmitedでは、微妙にほんとにごくわずかにケラレるということが発覚しました。ビルドインフードが邪魔をするんですよね~。まあ少しトリミングを前提で使うか。

 

最初、強力な磁石で挟んで張り付けようかとおもったんですが、それをすると、アストロトレーサーの時に方位が狂いそうなので、断念。普通に手元にあったクリップでどうかなぁ、止まるかな、と悩みつつ止めてみたらいけた。

思いのほか、がっちり止まりました。

 

 ※後日、パーシャルソフトフィルターなるものも自作してみました。結構主力で活躍しています。

shironagassu.hatenablog.com

 

にほんブログ村 写真ブログ 星景写真へ
にほんブログ村


星景写真ランキング