というわけで、年の瀬も深まりまして、残すところあと10日程となってまいりました。
上半期は、もはや、アレな感じで、ほぼ星撮影を休んだので、今年はコンスタントに撮るという一昨年かかげた目標は達成できませんでしたが、下半期は、その反動か、かなり精力的に撮影にでかけていきました。
と、何か年内のまとめ的なことを書き始めてますが、まだ、もう1回くらい更新するかもしれないし、しないかもしれません。
どうだろう。
いや、どうだろうというか、書評更新してないんですよね。忘れてはいない。なんとかしなければ…。
と、サルベージです。
昼と夜の溶け合う場所
PENTAX KP レンズHD 20-40mm Limited 焦点距離40mm
ISO3200 SS1/2秒 F5 リアルレゾリューションシステム使用
2017.12.20 高知市にて
日没からすでに1時間弱経過して、西の空には、わずかに赤い陽の光が残るのみとなっています。そこに月齢2の細い月が傾いていく。
リアルレゾリューションシステムを、自分のフィールドで使えないか色々試しているのですが、この月齢期の細い月(明け方も含め)を撮るには、リアレゾかなり実用レベルだろうと手ごたえを得ています。
この細さの月は、夕暮れ時か明け方になるので、空に明るさがあって、12800などの超高感度にしなくてもある程度常識的な感度の範囲で、かつ、F値もちょっと絞り目(ということはレンズ性能も上がる)でも、日周運動の問題をクリアしてリアレゾが使えます。(遅いと月が流れる、以前2秒×4のリアレゾをしたときは月が流れてしまった)
リアレゾは、解像感を上げることが注目されがちですが、私はむしろ、階調表現が豊かになることの方に重きを置きたい。
この写真でも、西の空のグラデーションが、赤から、なめらかに青と混ざり合って溶け合うように移り変わっていく様子が描写されています。
うーむ…。正直、リアレゾをなめてた。すごい技術であるとはいえ、所詮は飛び道具的な扱いだろうと。
APS-CのセンサーサイズのISO3200で、これだけの階調を表現してくるとは。完全に実用レベルですね。本当にすごい。
解像感の方は、車が走ると微振動する橋の上ということもあり、あまりよくわからないけども…(笑)
もちろん、リアレゾ撮影には、三脚は必須ですし、星や月を撮るのに使うには、日周運動の問題も考慮しないといけないので、発動条件厳しめなんですが、いやあ、はまった時の描写はやられますね。
本気の奥の手=必殺技的位置づけで、今後も、なるべく積極的に、起用していきたいと思います。
ちなみに、リアレゾRAWをライトルームでそのまま読むと、リアレゾの動体補正が効きません。というか、むしろ妙なモザイク模様になってしまって使い物になりません。ので、付属のカメラユーティリティか、カメラ内現像で一度TIFFに書き出す必要があります。
こういうのも手間暇かかりますが、奥の手なんでね。必殺技は、ほいほい発動できるというものでは、ありがたみがありません(笑)
が、特にいじり倒す必要がなければ、カメラ内現像で事足りるので、そこも実用レベルとも言えますね。
ということで、サルベージでした。
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今、一番手軽にリアレゾが使えるのはK-70か。リアレゾ体験おすすめします。
センサーサイズから言って、K-1のリアレゾってたぶんかなり効果高いんだろうなあと推測しますね。中判の645系は(あんまり詳しくないけど、たしか)ボディ内手振れ補正ではないので、リアレゾ実装は難しそうですね…。
さて、今年最後の流星群、こぐま座流星群を撮ってきますかね…。いやあ、あまり、期待はできない…でも、あきらめは悪い。